Infinite Stratos ~Without journey end~《終わり無き旅》   作:ぬっく~

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更識簪

「で?」

 

「はい…………」

 

放課後の学食、そのカフェテラスエリアで、簪先生は正面の簪とお茶を飲んでいた。

一夏のことで相談しようと時間をもらったのだが、実際に話そうとすると恥ずかしくなってしまった。

 

(言うんだ…………)

 

カフェテラスエリアには、誰もいない。

あらかじめに、人払いの札を張って置いたのである。

 

「実は…………一夏くんの…………ことで」

 

「好きになっちゃんだね。彼に」

 

簪先生の言葉にキョトンとする簪。

 

「はい…………」

 

それを認める簪。

 

「まあ、無理もないか…………」

 

ため息をつくと、お茶を一口飲む。

 

「どうしたら、いいのかを聞きたいわけね」

 

「はい…………」

 

---私を変えてくれた一夏。

---私を助けてくれた一夏。

---私を強くしてくれた一夏。

 

そんな一夏が、好きだ。

 

---好きになって、しまった。

 

「…………」

 

何しろ初めての恋なので、勝手がわからなかった。

そこで、未来の自分である。

簪先生に相談をしてみたのだ。

 

「簡単よ。あの手の男はひっついときゃ、以外に落ちるから離さないことね。今のウチに、ライバルに差をつけておいなさい」

 

そう言って、簪先生はカフェテラスエリアを後にした。

ひとりとなった簪は、お茶を一口飲んでカフェテラスエリアを後にする。

 

 

 

 

「はー。何か、かったるいわねぇ」

 

鈴は頭の後ろで腕を組み、ストローだけで支えた紙パックジュースを飲みながら廊下を歩いていた。

 

「ふふ。一夏がいないからでしょ?」

 

その隣で歩いていたシャルロットがそう言うと、鈴はジュースを落としそうになった。

 

「なぁ!?違うわよ!」

 

「はいはい」

 

ちなみにこの2人が一緒なのは、前の授業で合同講義があったのでその資料を片付けの帰り道だ。

 

「しっかし、当分ISが使えないってやばいよね」

 

現在、専用機はパーソナルロックモードになっている。

 

「学園で使用できる専用機持ちは一夏先生と簪Sとエレンの4人だけだよね」

 

「うん。人外が3人もいるんだし、大丈夫でしょ」

 

その時だった。

突然廊下の灯りが一斉に消える。

 

「防御シャッター!?」

 

ガラス窓を保護するように、斜めスライドの防壁が順番に閉じていく。

 

「ねえ、シャルロット」

 

「うん。わかっている」

 

2人はそれぞれ、ISをローエネルギーモードで起動する。

 

『こちら、ラウラだ』

 

『鈴さん、今どちらに?』

 

プライベート・チャンネルでラウラとセシリアの声が届いた。

それぞれに返事をしていると、割り込み回線(インターセプト・チャンネル)が入る。

 

『専用機持ちは全員地下のオペレータールームに集合。防壁に遮られた場合、破壊しても構わない』

 

それは、IS学園でまた事件が発生したことを克明に告げていた。

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