茶会の付き人~転生トリニティ生によるブルアカ生活、何かオレたちの知ってるのと色々違わなぁい?~ 作:新米ユーリ/神座/DMP
いや、今回には出てこないんですけどね。ふと思ったんですよ。
では、高等部篇もとい本編を今回から始めさせていただきます。
今一度言わせていただきます。
できるだけキャラの口調を崩さなことを心がけています。
でも原作の流れとか普通に変わるのでご注意を。
なんか既に色々変わってるんだが……
ナギサの拷問説教とスケバンの群れとの追いかけっこからしばらくして、オレたちは高1になった。
無事に中学を卒業して、ちゃんとトリニティに入学できたんだ。
なんのトラブルもなかったかと言えば、そこはキヴォトス。ちゃんと一波乱あったさ。
でもそれはちょっと別のお話さ。その話はおいおいね。
それにしても、凄いよね。トリニティの校舎ってさ。
まるで宮殿みたいな絢爛さと神殿みたいな神々しさがあるんだからさ。
これで権謀術数が渦巻いてなかったら、普通のお嬢様学校として、華やかで煌びやかな学校生活が送れて、とても平和だと思うんだけどね。
そんなドロドロの原因というか根っこの一つでもある派閥云々に関してだけど、オレは入学後、特に派閥とかには入らなかった。
パテル、フィリウス、サンクトゥスの三派閥やヨハネ分派にシスターフッド。
なんでか三派閥からは勧誘もあったけど、全部蹴った。
自分のことながら相変わらず政治とかに興味は無いし、所属した派閥の掲げる主義でしか動けなくなりそうだったからさ。
そうそう、ナギサやミカとかのあれこれについても話さないとな。
ミカは中学の頃からパテルに属していて、それが繰り上がる形になった。辛うじて残ってる原作関係の記憶通りになったね。
ミキはナギサの従者としてフィリウスに属した。変わらずに執事として、公的な時はナギサの一歩後ろに控えてるよ。
プライベートの時は友達に戻るけどね。
ただ、次の話は大分オレ自身も混乱してるんだよね。
ナギサのことについてさ。
ナギサも中学の頃からフィリウスに属してたんだ。そこはミカ同様に繰り上がる形になったんだ。
別に変わったことはないだろうって? まあ待てよ。
重要なのはここからなんだよ。
ナギサは原作──オレの中に残ってるブルアカの記憶じゃあ前線に出てなかったの。
ストライカーじゃなくてバック、後方でお茶しばきながら砲撃してたお嬢様だったの。
それがどういうわけか、
いや何で? いや本当になんで?
なんでガン=カタで暴れまわってるの? てかいつ覚えた?
確かに昔から一緒にいたし、昔はちょっとヤンチャだったけどさ?
でも中学の頃からお淑やかになったじゃん!
これが判明したのは高等部入学の直後。
入学祝として、ミカとナギサにオレとミキの計四人でスイーツ食べに行ったんだよ。
普通に四人で甘味を楽しんでたら、そこにスケバンが突っ込んできたんだわ。
当然対応しようとしたよ。そしたらナギサの奴がオレやミキ、ミカの前に出てさ。
『皆さんは席にいてください。すぐに静かになりますから』
こう言ったの。
そしたらどうなったと思う? そのスケバンが宙を舞ったのよ。
マジで宇宙猫になったよね。しかも他の二人はさも当然みたいな顔してたの。
ナギサは相手の懐に入り込んだと思ったら、“ロイヤルブレンド”のグリップで相手殴ったし、それで体勢崩したと思ったら投げ飛ばすし。
それでスケバンは店の外に飛んでいった。
あとは正実の皆さんが来てくれて、奴さんは連行されてったよ。
それでナギサに色々聞いたらさ、一応腕っぷしは鍛えてたらしい。
しかもそれについてはミカとミキもグルだったんだよ。知らなかったのはオレだけ。
なんで? なんでオレだけハブられてるの?
そう言ったら、三人は息を合わせてこう言ったよ。
『ハオ(さん)/はーちゃんがトラブルをいつも引っ提げてくるから!』
どうやらオレのせいみたいです。
なんか原作から色々変わってないか?
まあ、まだガン=カタとかで良かったよね。
ジャック・チャーチルみたいに長剣や弓矢使ったり、バグパイプを演奏しながら抜剣突撃とかしなくて良かったよ。うん。
☆ ☆ ☆
とまあ、幼馴染組にあったのはそんな感じ。もちろんオレだけならそれ以外もあるよ。
一つは趣味について。
中学の時に頼んでたバイクが完成して、高等部に上がってすぐに乗り回してるんだ。
しかもバイク本体は二人乗り用にしてるし、サイドカー付き。かなり豪勢だろ?
ミカとナギサを乗せてツーリングも出来たんだ。三人乗りだからミキには車で付いてきてもらったけど。
まあ、その後でナギサとミカには車に移ってもらって、ミキをサイドカーに乗せて走りもしたさ。
かなり楽しかった。ミカなんて結構はしゃいでたんだぜ?
バイクの名前も決めたんだ。
車体は赤がメインで、黒をアクセントにしてるんだ。
だからシンプルに決めた。『
自分の物だからかもしれないけど、これに勝るバイクはキヴォトスには存在しないかもね。
二つ目は新しい友人さ。
派閥には属さなかったけど、入り浸ってるところがあるんだ。
「や、ウイ。また遊びに来たよ」
「へぁあああぁ!? ま、また出たぁ!」
「出たって……。そんな人を化物みたいに言うなよ……」
入り浸ってる場所は古書館。
オレが声をかけると、一年生でありながら既に主になりかけている古関ウイがビビって飛びのいた。
凄いよな、ウイのやつ。まさか一年の時から本の虫というか本の王蟲になりかけてるんだからさ。
「な、なんなんですか!? 今度は!」
「そんな震えるチワワみたいにビビるなよ。可愛くてもっと驚かせたくなっちゃうだろ?」
ウイの驚く姿を見ると、ついつい口角が上がっちゃうのが自分でも分かる。
ミカやナギサたちにはない可愛さだからかな。
なんで図書館に入り浸ってるのか、なんでウイに絡んでるのかというと、これは勉強の問題なんだ。
古代語の課題が思いのほか難しいんだよねぇー。そこでウイを頼ってるんだ。
「課題の内容で分からないところがあるんだ。古代語があんなにスラスラと分かるのはウイぐらいだからさ。また手伝ってほしいんだ、ダメかい?」
そう言って、オレは懐から手土産を取り出す。
ブラックマーケットよりかっぱらってきた(オークションで落札した)古書だ。
一応こういうの以外にもお菓子だったり、引きこもりに役立ちそうな品を持ってきてる。
なんでかビビられるんだよね。
なんでだ?
ナギちゃん、腕っぷし強いってよ。
ああいうお淑やかな子が小さい頃はヤンチャで成長すると穏やかになるってのが好きですね。
ハオちゃんがウイにビビられてるのは、容姿のせいです。
なんせ容姿が容姿なので放つ雰囲気のせいで、ビビられます。
気に入った相手に話しかけるとき、暗い所だったらもろ洗脳しようとしてくるDIO様みたいに感じ取られます。
可愛いですね。