錠前サオリの裏バイト奇譚   作:@Ana

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7000くらいの文字数まで行ったのでここで一旦切って投稿します。
実は書き上げてから分かったのですが、私失血の致死量は総血液量の50%だと思っていたのですがよくよく調べてみると30%でアウトらしいです。本作ではキヴォトス人だから大丈夫と言うことにしといて下さい。よろしくお願いします。

先日、本スレが落ちたことを確認しました。あにまん掲示板で応援してくださった皆様が向こうを感想スレとして使ってくださっていて、未だに私は書き込めませんが読むことはできたので、楽しませてもらっていました。本当にありがとうございます。今後とも応援していただけると嬉しいです。

リアルではもうすぐ研修が終わり、11から本格的に現場に入ることになりました。忙しくなりますがゆっくりでも続けますので、皆様どうぞよろしくお願いします。長文失礼しました。


救急医学部案件・売血調査.6

(バートリー邸)

 

売血調査の調査対象、救急医学部襲撃事件の主犯、そして血を求めるあまりゲヘナを混乱させている女、バートリー夫人の邸宅にやって来た錠前サオリだ。今はインターフォンを鳴らしても誰も出てこなかったから、救急医学部部長であり私の雇い主の氷室セナと共に扉を蹴り飛ばしたところだ。

アサルトライフルの照準越しに改めて周囲を確認する。広い玄関は電気がついておらず、また心なしか埃が積もっているように感じる。無人、無音、人の気配も感じない静寂が満たされていると同時に、血が見当たらないにも関わらず血の匂いが満ちていた。そしてそれは屋敷の奥の方から立ち込めていると分かる。

「大きな音がしたはずですが、誰も来ませんね」

ショートバレルのグレネードランチャーを構え、周囲を警戒するセナが私にそう囁く。確かにその通りで、少し待っても屋敷からは何の音もしな………いや、待て。

「微かにだが、水の音?がした。こう……ちゃぽんと言うか、水の中に大きな何かを入れたような………」

「ちゃぽん……お風呂でしょうか?」

「多分それだ」

アリウス時代も現在も湯船に浸かる習慣なんてなくて、その発想が出るまでに時間を要した。とにかく、お風呂だ。誰かがお風呂に入ってるような音が微かだが聞こえたのだ。私はセナに前身のハンドサインを送り、屋敷に足を踏み入れる。セナは頷き、私の後に続いた。

広い玄関を抜け、廊下に入る。ここも薄暗く埃っぽく、血の匂いがする。差し込む夕陽を頼りに周囲を見回しながら進む。すると、とある一室の前に何人かの獣人(ポニーやミニチュア牛、ウェサン羊など)が倒れているのを発見した。

「……死体ですね」

「何!?……いや、ええと……どっちだ?」

この雇い主は怪我人を死体と言い間違える悪癖がある。この光景、言い間違えではない可能性もあるため私は恐る恐る問い掛けた。

「…………………」

「…………………」

「…………診察しないことには何も」

「じゃあ診てくれ!」

小声で叫ぶとセナは「どうしたんだろう?」と言いたげに首を傾げ、そしてすぐに1番近い獣人の診察を始めた。私も一緒に近づき、周囲を警戒する。

チラリと倒れた獣人達を見やる。格好からしてこの屋敷の使用人やメイドの人達で、全員銃を手に持っていた。服装の乱れから見ても、ここで戦闘があったこと、そして彼らは倒されたことが窺えた。

「まだ生きていますね、そして彼らにも黄疸の症状があります。注射痕、栄養失調……痩せ細っている。ああ、ですが意識を奪ったのは銃撃のようですね。あちこちに銃弾の痣が見られます」

「誰が撃ったか……は、流石に分からないか?」

「いえ、分かります。見慣れた痣ですから。大きさからして……チナツとイオリさんが使用している弾薬のものと思われます」

「っ……!2人はここに通されていたのか。そして予想通り、襲われた……」

歯軋りをしていると、セナは診察を止めて目の前の部屋の扉を少しだけ開き、覗き込んだ。

「どうやらこの部屋は応接室のようですね……サオリさん」

「ああ、探索してくれ。私は警戒を続ける」

倒れている奴らに応急処置を施し、セナが応接室に入る。私も入って廊下の警戒を続ける。室内には小窓があって、そこから光が入ってくるおかげで廊下よりもずっと見やすい。しかしかなり荒らされており、ソファやローテーブルは弾痕まみれになっていた。そして床には何人かの使用人とメイドが転がっている。セナが診察を始めた。

「死た……使用人達は廊下の方々と同じ症状ですね。意識を奪われた要因も銃撃……いえ、こちらのメイドさんは銃身で思い切り殴打されたのでしょう。イオリさんですね」

「何か、チナツとイオリの手がかりになりそうなものはあるか?」

「かなり荒らされていますが……引き摺った跡があります。あとは……ああ……!!」

「どうした?」

「眼鏡とヘアリボンを見つけました。チナツとイオリさんのものです……!」

私は警戒を忘れ、思わず振り返ってしまった。セナが割れ物に触れるかのように抱き寄せたそれは確かに見覚えのある眼鏡とヘアリボンで、その持ち主がどうなったかを嫌でも想像してしまう。最悪だ。2人はどこに引き摺られて行ったんだ!?

 

(微かな物音)

 

何だ今の音………廊下?ネズミでも通ったのかと思い、しかし何かあったら困るので私は廊下に出た。確かにそこには何かいた。暗がりでよく見えないが細長く、こちらに向かって這って来ている。ネズミじゃないな、蛇か?………いや、違う!!

 

(銃撃音)

 

咄嗟にそれへと発砲する。見事に命中しそれは動きを止めた。しかし廊下の奥からもっとたくさんのそれらが伸びて来て私に襲い掛かる。

「サオリさん!?」

「ぐぅ……!セナ!気をつけろ!」

慌て過ぎて互いに名前で呼び合ってしまったが、それどころじゃない。頬に熱い感覚、顔面に迫ったそれを上手く避けられずに頬が切れたのだ。血が飛び散ったのだ。しかしその瞬間、私はそれの正体を目の当たりにした………ああ、クソ、気色悪い!

「サオリさん!何が!?」

「血管だ!!無数の血管が襲いに来てる!!」

 

(大気を切る音、銃声)

 

視界を舞う血管をどうにか撃ち落とす。被弾した血管は血を吹き出して地に落ち、しばらくのたうち回ると硬直。その後暗闇の中に引っ込んで行くのだが、その様がまあ気色悪い。撒き散らした血も不健康な、コールタールのようなドス黒さで悪臭さえ漂わせていた。これが奴らがかき集めた血の末路なのだろうか?何にせよ近づけたくない。

必死になって撃っていると、アサルトライフルのスライドがホールドオープンの状態になった。弾切れだ。リロードを……いや間に合わない!次の血管共が迫って来てる!咄嗟の判断でハンドガンとサバイバルナイフに手を伸ばした瞬間、真横からグレネードランチャーを構えたセナが飛び出して来た。

「リロードしてください」

 

(爆発音)

 

廊下と言う閉鎖空間でグレネードが花開く。周囲の埃に引火し火力が上がった気がする。その炎とグレネードの礫が血管共を焼いて貫いて殲滅せしめた。その間に私はアサルトライフルのリロードを済ませ、そして構え直す。

「感謝する、だがあの血管は……?」

「分かりません……が、確かCEOは血管の本と言っていましたね」

「そうだったな……」

 

『黙れ!!彼女は狂ってなどいない!!だって、狂ってたのなら……ああ恐ろしい、私達は狂人の片棒を?いいや違う!妻は正しくて……そう!あの血管の本にも書かれていたと言っていた!!だから血が必要で……集めなきゃ、集めなきゃ、集めなきゃ集めなきゃ集めなきゃ集めなきゃ……』

『血管の本……赤き姫君の、物語のような美しさを得るには浴びるほどの血が必要なのだと……売血や、私達の血では足りない。だから襲ったのです。ああ、あと2人、あと2人分の……人間の血、足りないから……』

 

……尋問の時のCEOの発言を思い出す。度々出ていた血管の本、そして私達に襲い掛かる血管。ハッキリしたな、この事件は間違いなくオカルト、向こう側……超常現象だ。

「ッ!サオリさん!」

「分かってる!」

爆風を貫き、新たな血管が弾丸のように飛んでくる。そのほとんどを撃ち落とせたが、暗がりにいた1本が私の腕に巻き付いた。しかしすぐにセナがメスで切り落としてくれた。断面から吐き出された血が私達の服に飛び散った。

「っ………サオリさん、血管の根本に行きましょう。そこにバートリー夫人、あるいは血管の本があるはずです」

「了解した、イオリとチナツもいるといいな……!」

再度弾丸をばら撒き、血管共を蹴散らし、私達は廊下を駆けた。攻守逆転、迫り来る側だった血管共は今度は迎え撃つ側になる。そんな中でも私達に容赦なく襲い掛かるが、私も負けじと撃ち落とす。リロードの時や取りこぼしはセナが対処してくれ、初めてにしては中々の連携を取ることができた。だが、クソ……キリがない……!

 

(水音)

 

「ッ!サオリさん、今の!」

セナが私にメスを投げ付ける。私が首を軽く傾けるとメスは耳のギリギリ真横を通過し、私の真後ろに迫っていた血管に命中、そのまま壁に突き刺さった。

「ああ!間違いない!玄関で聞いた音だ!」

そう言ってアサルトライフルを乱射し、弾切れになったので小脇に抱えて片手でリロードを行う。何本かの血管が突っ込んできたが、もう片方の手のサバイバルナイフでそれに対処した。

一通り片付けてから、私達はすぐに視線を音のした方……暗い廊下の向こう側へと向けた。玄関の時よりずっとハッキリ聞こえた水音。そしてそれと同時に他の音も聞こえるようになった。いや、音じゃない……声だ。声が聞こえる。

 

(呻き声)

 

「チナツ、イオリさん……!」

「セナ!一気に行くぞ!」

叫んでから半歩下がる。それを確認したセナがグレネードランチャーを放ち、爆発させる。横殴りの雨めいて迫る血管の群れが薙ぎ払われる。私達は視線を交わして頷き合い、爆風の中に飛び込んだ。

爆炎が肌を焼き、こびりついた血潮を蒸発させる。一瞬肌を晒しただけでこれか、中々派手な爆弾を使ってるじゃないか、救急医学部。肝を冷やしつつ着地し前進。進軍だ、反撃の狼煙を上げるかの如く私とセナはそれぞれの刃物で血管共に袈裟斬りを浴びせた。文字通り切り開いた道筋に体を捩じ込む……!

「サオリさん!あそこ!」

廊下を駆け抜け、その先にセナは指を刺した。正面には他と作りが違う扉。ステンレス製で曇りガラスが嵌め込まれている。そして少しだけ開いた隙間から無数の血管が飛び出し、それが畝って私達に襲い掛かって来ていた。

「扉の作りからして恐らく浴室だ!それも大きな奴!」

血管共の根本はあそこだ、それが分かったと同時に強烈な血生臭さを感じた。あの扉の隙間から漂ってくる……ああクソ、まさか………!

「随分と大きな浴室みたいですね。血を溜めておけるくらいには……」

「多分、いや絶対そう言うことだよな?ああクソ、入るぞ!」

「私が吹き飛ばします。もう1度爆風に飛び込む準備を」

私を追い越すセナ。彼女が安全にグレネードランチャーを撃てるよう援護する。弾丸と血管がぶつかって廊下に血の雨が降り注ぐ。その中を踊るようにスカートを揺らめかせ、少々の撃ち漏らしをメスで切り裂いて、セナはグレネードランチャーの引き金を引いた。

 

(爆発音)

 

「よし、今だ!」

救急医学部の制服の襟を気休め程度に直して飛び込む。先に飛び込んだセナは何もせず、血まみれで目玉をかっ開いたまま飛び込んで行った。覚悟が決まり過ぎてる、頼もしいが少し怖いな。

何にせよ無事に爆風と破壊された扉を通り抜け、脱衣所に足を踏み入れる。床と壁が血まみれかと思ったがそんなことはなく、むしろ埃が積もっていた屋敷の中よりもずっと丁寧に清掃されていた。ピカピカに輝いているくらいだ。

 

『…………マダム?』

『ああ、この世で最も美しい人だそうだ。それ以上は分からねーけど』

 

『妻は……狂っている。いや!違います!妻は正しくて……彼女はこの世で1番美しい女性だ。その美しさを維持するために、血を使わねばならない……!』

 

洗脳めいた忠誠、ここだけ手入れが行き届いていると言うこと、その意味をなんとなく察しつつ通り抜け、私達は浴室に入った。

………そこには私達の予想通りの光景が広がっていた。

 

(水音)

 

念入りに磨かれた浴室の奥に、小さなプールくらいの規模の湯船が設置されている。銭湯をイメージして貰えれば分かりやすいだろうか。体を洗うところと水を仕切るように段差があり、水を堰き止めている。

だがここに満たされているのは水ではない、血だ。一体何リットルになるのだろう、想像もつかない量の血が湯船に貯められており、小さく波立ってドロドロと爛れている。

そしてその血の風呂の中心には1人の獣人(チスイコウモリ)が、まるで名湯に浸かっているかのように、気持ちよさそうにくつろぎながら本を読んでいた。……風紀委員会本部で見た写真よりもずっと若々しく、獣人特有の体毛は1本1本が絹のように艶やかに輝いている。絶世の美女と言っていい風貌だが、浴びている血で全身真っ赤なせいで台無しだ。しかし本人はそれがいいのだとでも思っているようで、時折身体をくねらせて血を浴び直していた。

そんな彼女の手には細い赤い無数の管で表紙が形作られた本をあった。見るだけで吐きそうになる不可思議な重圧を感じる本で、そこから血管が垂れ下がり、血液の中に沈み込んでいた。そしてまるで心臓のように脈動している。生きている、しかしあれを生命とは認められない……認めてはいけない。崇高と醜悪が同居しているかのような不思議な本だった。

「……お前がバートリー夫人で、それが血管の本だな?」

 

(本を強く閉じる音)

 

「………弁えなさい。美しき私(わたくし)になんて口の聞き方、どんな教育を受けたのかしら?」

本に注がれていた視線がこちらに向く。細く絞られた瞳は不届きな侵入者への侮蔑と安らぎの時間を邪魔された憤怒で溢れていた。自分が上位者であると言う絶対的な自信。ああ、私の知る方のマダムに本当に似ているな。

「あそこ、チナツとイオリさんが……!」

バートリー夫人から視線を外し、セナが指差した方を見る。確かにそこにチナツとイオリがいた。湯船の段差に枝垂れ掛かり、ボロボロの状態で意識を失っている。そして2人とも右手を湯船に差し出すように伸ばしていて……待て、あれは………!

「手首が切られて、血が流されてる……!」

2人の手首には深々と切り傷がつけられており、そこから滴る血がまるで捧げるかのように湯船に落ちていた。よく見ると2人の顔が青白い、一体どれほどの血が流れてしまったのだろう。そんな、これじゃあまるで……、

「ミサキ………」

「ッ!!」

「あ、セナ!!」

呆然としていると、セナが弾かれたように駆け出した。右手にリロードしたてのグレネードランチャー、左手にメスを1本。振り上げて猛然と2人に迫り、救出を試みる。だがその瞬間、バートリー夫人が血管の本を開いて何かを唱え出した。すると血管の本の表紙から無数の血管が伸び、セナに襲い掛かる。あれはまずい、メスで捌ける量じゃない……!

「こんなもの!……ッ!!」

すぐにグレネードランチャーを構えて吹き飛ばそうとするセナ、しかし引き金を引かずに身体を硬直させた。血管共の向こう側にいるチナツとイオリが目に入ったのだ。ここで爆発させたらあの2人に被害が及ぶかも知れない。あるいはもし避けられたら直撃コースだ。それを想定したセナは引き金を引けない。判断が遅れる。その一瞬の間に、血管共はセナを貫かんと眼前まで迫った。

「セナ!下がれ!」

すんでの所で私はアサルトライフルを発砲し血管共を撃墜する。喧しい銃声と血飛沫でセナも我に返ったようで、すぐにこちらに飛び退いてくれた。

「無事か?」

「……はい、すみません」

「気にするな、今はそれより……」

 

(拍手)

 

「素晴らしい動きでしたね、褒めてあげます。ですが、私に捧げられたその娘達に手を出そうとしたのはいただけませんね」

そう言ってバートリー夫人は血の池を、宇宙のような深い黒の翼膜を使って器用に泳いだ。そしてチナツとイオリに近寄り、愛おしそうに見下しながら頭を撫でる。

「こんなブサイクな小娘にも価値はあるのですよ?2人分の血液、ちょうど半分ずつ搾れたところでしょうか。生徒だから生きながらえておりますが、彼女らの血が全て搾れたらついに私は血管の本の赤き姫君のような……神のような美しさを得られるのです!それまで大人しくしていてください。私の屋敷に押し入った愚かさには目を瞑り、新たな美しき私を目の当たりにする初めての存在になる栄誉を与えますから」

そう言ってバートリー夫人はチナツの手首を掴み取り、長い舌で傷口とそこに付着する血を舐めた。甘酒でも舐めたかのように、嬉しそうに顔を綻ばせる姿にゾッとし……同時に怒りが込み上がってくる。

「……その手を離せ、バートリー夫人」

「あら?どうして汚い銃を私に向けるのですか?せっかく慈悲を与えてあげたのに……どうして私に逆らうのですか!?」

「死体だからです」

激昂しバシャバシャと血の水面を叩いたバートリー夫人に、セナはピシャリと言い切った。私の隣に立ち、左手のメスの切先をバートリー夫人に向ける。アサルトライフルを構えている私の右手とセナの左手が並び、真っ直ぐにバートリー夫人の鼻っ柱を捉えた。

「あなたが他人の血を奪い、それを風呂にして入っているとても不衛生な、とても狂った死体だからです」

「チナツとイオリは返してもらおう。そしてお前は治療してやる」

「治療……?この私を?…………愚かな、愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かな愚かなッッ!!愚か!!不細工の癖に!!!!!」

眉間に皺を寄せ、眉を吊り上げ、随分不細工になったバートリー夫人は血管の本を開き、意味の分からない言語を叫んだ。それに呼応して先程のように無数の血管が伸び、私達に襲い掛かる。恐ろしい光景と物量だ、だが退くつもりはない。

「行くぞ!セナ!」

「はい、サオリさん……!」

アサルトライフルとメスをコツンとぶつけ合い、私達は血管共の迎撃を、チナツとイオリの救出を、バートリー夫人の治療を始めた。




幕間・サオリのバイト百景(100個あるとは言っていない)

7.うずくまる子供の絵

立ち寄った時のバイト:美術館の警備
コメント: D.U.地区の片隅にある小さな美術館に飾られている絵画。来客達は他の美術品に夢中で、この絵を見にくるものは誰もいない。

コメント:あの美術館はまだ営業している。あの絵もきっとまだそこにあるだろう。……知ってしまった以上、私が何かをするべきだろうか?いや、するべきはずだ。次の警備のバイトが大変な目に遭うかも知れないのだから。だが恐ろしさが勝ってしまい、行動を起こすどころか誰かに話すことさえ出来ずにいる。本当に、もう関わりたくない……。
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