戦女神は微笑まない   作:につけ丸

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14話

「……護堂? どこにいるの? もう術が使えなくてなにも見えないの……」

 

 地面に倒れたエリカが弱々しい声音で護堂に語りかけてきた。ハッとする。まだ本当に居なくなった分けじゃない!

 護堂は喜色を浮かべてエリカの下へ駆け寄った。

 だが鼻白んだ。いつも覇気に満ち充ちているはずの碧眼が不安げに揺れている。知性を強く感じさせる瞳はどこか曖昧だ。

 あんなエリカ、初めて見た。

 

 エリカを抱え起こした瞬間、護堂は驚愕した。

 軽い。

 あまりにも軽すぎる。もともと軽い彼女だが、今は中身が収まっていないかのように軽い。

 

『完全ではない、残骸……いえ、完全でないからこそ残骸……本質を抜き取られた後の抜け殻……。宝物を失った箱とおなじ……供犠に捧げられた死骸の欠片……』

 

 ふと、そんな言葉が記憶から蘇った。かつて万里谷祐理がオオムカデの抜け殻を霊視して語った言葉だった。

 

 思い返せばあのムカデの抜け殻と、今のエリカは酷く似た肌触りであった。

 実際、そうなのだろう……相棒の身体が風化した岩さながらにボロボロと朽ちていく。赤と金の花びらが舞い散る。

 有機生命体から物言わぬ無機物へと成り代わったように艶やかだった肌はささくれ立ちひび割れて。まるで本当に岩となったようだった。

 

 俺は選択を誤ったのか。

 

 古の賢者プロメテウスが牛を殺してゼウスに差し出した骨と肉の問いかけのように。

 ニニギノミコトが短命だが美しい木花咲耶姫を選んだように。

 石くれでありながら短命な乙女と化したエリカを支えながら、護堂は怒りを燃やした。

 

 なんだこれは。

 布袋への激昂が燻っているかのようだった。劫、と燃えさかる憤怒が燎原となる。

 

 俺が選択を誤っただと? 違う、間違っているのは世界の方だ!

 

 大切な人との永遠の別れに涙を流す? バカな。なぜ俺がそんな生き方をせねばならない。

 

 悲嘆に暮れながら残された生を精一杯生き、恋を語る? バカな。

 

 愛しい人を亡くしたあとは身も世もなく嘆き悲しみ、心に傷を負ったまま生きつづける? ますますバカな!

 

「護堂……?」

 

 すこし怯えたような声でエリカが訝しんでいる。だが今は、それどころではない。こんな馬鹿げた試練を用意した運命に気炎を吐く。

 

 悲嘆も慨嘆も、『王』の行動ではない。神殺しの魔王がする振る舞いではない。何より、俺に受け容れられる生き方ではない!

 

 かちり。

 何かが自分の裡で何かがハマる音がした。その感覚が身に覚えのあるものだった。今回で都度九回……化身を掌握した感覚。

 

 十の化身のなかで、まだ掌握し終えていなかった二つの化身の一つ。古代ペルシアの軍神、その第六の化身──民衆を庇護し導く『少年』の化身だった。

 

「護堂……。目覚めたのね……”少年”の化身に……」

 

「分かるのか?」

 

「ええ、色々なものを捧げてしまったからかしら……。いまは、よく、見えるの……」

 

 微笑んで頬を撫でてくるエリカにされるがままになった。痛恨を極めたような表情で深い苦悩を浮かべる護堂に、エリカはその苦痛を解きほぐすように指でなぞった。

 

 結局──”少年”に化身しなかった。

 

 出来なかったのではない。

 

 しなかったのだ。

 

 

 護堂打ちひしがれた。求めに応じで立ち上がってくれた”少年”に対して忸怩たる思いがある。

 だが。苦難を迎えて逆転劇を演じられるほど、都合のいい力を手に入れられるなんてことはなかった。

 正義と民衆を庇護する力の具現は、エリカの運命を抗しえる刃とはなり得なかった。

 

 エリカはすべてを察したように護堂の耳元で囁いた。

 

「いいのよ、護堂。これはわたしの望みですもの。本当よ? 嘘じゃないわ……これがわたしの本懐なの……」

 

 慈愛に溢れたエリカの一言一言が護堂を苛めた。

 今のエリカは割れた風船のようなものだ。破れきった風船にいくら空気を注いでも徒労ばかりが残るだけ。

 

 "少年"の化身は、命を賭して忠誠を捧げる者に加護を與える化身だ。けれど加護を受け止める器がいる。穴の開いていない生命ある器が。

 

 それさえあればカンピオーネと同等の強靭さと生命力を分け与えることが出来るのに……!

 

 "化身"となれる条件を満たしても、何も出来ない。カンピオーネは決して全能ではない。機械仕掛けの神のごとく快刀乱麻に解決はできない。

 かつてアレクサンドル・ガスコインが、まつろわぬアーサーを封じる際に壊れた身体をさらに壊した女性がいたように。

 かつてロサンゼルスの守護聖人j.p.s(ジョン・プルートー・スミス)が月の女神によって動物にされた人々を、結局元に戻せなかった故事をなぞるがごとく。

 

 若き護堂もまた同じ道を歩むこととなった。

 

 

「聞いてちょうだい護堂」

 

 決然とした声でエリカは言い放った。

 

「あなたにはまだやるべき事があるわ。わたしに拘っている暇はないの……次のステップへ進むべきよ」

 

「次の、ステップ……?」

 

「そう。あなたは此処を出た後、まず間違いなく──アレク王子と戦いになるはずよ」

 

 アレク王子? 聞き覚えのない名前に訝しむ。そんな護堂にむけてエリカは言葉をつづけた。

 

「彼はこの布袋が主催した聖秘儀への参加を目論んでいるカンピオーネよ……名前はアレクサンドル・ガスコイン。……あなたより十年以上長いキャリアを誇る王子の名で呼ばれる、王の中の王……」

 

「ま、待ってくれエリカ」

 

 護堂の制止を聞かずに彼女は腕のなかで淡々と言葉を続けた。

 

「それを踏まえて提案するけど『剣』の準備をしておくべきよ」

 

『剣』とは護堂が保有する権能の第十の化身『戦士』がふるう武器だ。ただこの武器、普通の剣とは毛色がちがう。

 

 神を斬ると一口にいっても、物理的にではない。

 神の来歴を詳らかにし、光輝に満ちた栄光はもとより陰惨な生まれから汚辱に満ちた過去まですべてを言霊にて語る忌むべき『智慧の剣』だった。

 ただし神々を切り裂く黄金の御剣を振るうには神への詳細な知識が必要だった。

 

 護堂は素人だ。魔術や神話に対して素人である護堂は『剣』を使えるほど深い知識はない。

 だからこそエリカから知識を受け取るために『教授』の魔術を使う、のだが……。

 

 カンピオーネは基本的に魔術に対して極めて高い抵抗力を持つ。魔術を受け付けないのだ。

 だが何事にも例外は存在し、肉体の表面以外からの干渉……つまり経口摂取でなら魔術の鎧も意味をなさず術の発動も可能だった。

 

 複雑な工程で申し訳ないが、結局はキスしてエナジーを受け取り、そして戦うという流れだ。

 

「待て待て! 何でそうなる? 俺がガスコインとかいうやつと戦うとは限らないじゃないか! そもそも次のステップなんて、お前は……」

 

「──いいえ、あなたと王子の戦いは確定事項よ」エリカは断定的につぶやく。

 

「アレク王子はこの儀式に積極的に参加する王よ。極論でいえば、出会う、すれ違う、視界に入る。それだけで戦う理由になるのがあなた達(カンピオーネ)ですもの。戦いに発展しないはずがないわ」

 

「俺がそんな野蛮人みたいな真似するか! まずはお前だろ! とりあえず……なんだそのガスコインとやらを探して……話が通じそうだったら話してみて……あとは現場の判断だなぁ」

 

「つまり勢いにまかせて急襲して、なし崩しで決闘に持ち込む、と」

 

「なんでだよ!?」

 

 エリカがいつもの調子で軽口を叩くのが嬉しくて、少し心が軽くなる。こんなやり取りが酷く懐かしい。

 それが得難いものだったのだと、護堂はこの十日で嫌というほど思い知らされたのだ。

 そして一つの決心をした。

 

「エリカ、そいつが布袋が用意したこの儀式ってやつに乗っかりたいなら話は簡単だ。俺がこの儀式をぶち壊せばいい」

 

 化身は戻ってきているし、自分が起点となったなら自分が降りるか解散を宣言すればこの儀式は消滅するかもしれない。名案だと思えた。

 

「それは難しいと思うわ」

 

 賛意が返ってくると信じていたが間髪入れず、誰でもないエリカが否定した。

 

「もう儀式は始まってしまったの」

 

 諦観に満ちた声だった。護堂の首筋に顔を埋めて言葉を重ねる。

 

「護堂に化身が戻ってきた時点で、布袋を殺めた時点で、あなたが"あの"問いかけに応えてしまった時点で……すでに歯車は動き出しているの……」

 

 そして、エリカはさらに続ける。

 

「布袋がこれまで何をしていたのか、把握は出来ていないけれど……アレク王子、最低一人のカンピオーネとまつろわぬ神が幾柱も名を連ねる大儀式のはずよ」

 

 八重山諸島で布袋が地上に現れて以来、どんな策謀を巡らせていたのか知る術はない。しかし護堂を罠にはめた布袋が、護堂とと接触する以前になのも準備をしていなかったとは考えにくい。

 

 例えば島釣り。

 天之逆鉾がアレクによって発掘されニライカナイ島は浮上した……だがその前は? ニライカナイ島は天之逆鉾ではない何かしらの方法で島を一旦作り出し、そして再度島を消したと考えるのが妥当だ。

 

 例えば蛇殺しの《鋼》。

 蛇を象徴とする地母神を狩るという《鋼》の存在はこの事件のはじまりから濃密に影を落としている。正史編纂委員会やアレクサンドル・ガスコインは封じられた真名を看破しているが護堂やエリカには見通せなかった。

 

 カンピオーネを起点としながら聖秘儀という謎に満ちた儀式にチラつく、幾柱ものまつろわぬ神の影……。

 

 カンピオーネは強者だ。だが、それは力無き人間の視点から見た話。

 所詮、人間の延長線でしかないカンピオーネはまつろわぬ神と比較すれば基本的に総合力や地力ではまつろわぬ神側が優越する。

 

 それらを超えて儀式を破壊するなど未熟な護堂にとって茨の道を行くより困難だった。

 

「それでもやってやるさ」

 

「護堂……」

 

 聞く耳を持たない護堂に困ったように柳眉をひそめ、エリカはため息をついた。

 

「だったらどの道、『教授』の術は必要でしょう?」

 

「う……」

 

 胡座をかいた護堂の上に、エリカがしなだれかかるように腰を下ろして対面するような形になった。これ以上なく密着しつつ、何かをいうが早いかエリカに唇を塞がれた。

 

 そして護堂は驚愕した。

 

 キスをされたからではない。何度も交わしたエリカの唇の感触が、あまりにも変わり果てていたからだ。

 

「…………」

 

 それから護堂は無言だった。言葉もなく顔をよせ、唇を重ねる。

 冷たくささくれだった彼女の唇に胸が締め付けられる。肌を触れ合わせ、吐息を交換し、知識をもらう。

 

 彼女の割れた口から吐息と教授の知識が流れ込む。英国の『王』アレクサンドル・ガスコインというカンピオーネの情報が流れ込んでくる。

 

 アレクサンドル・ガスコインは神出鬼没で秘密主義、天性の怪盗というイメージに反して、当代のカンピオーネの中でもっとも分析され情報を流布されているカンピオーネだ。

 

 判明している権能は五つ。

 

 まず『電光石火(ブラック・ライトニング)』──アレクの代名詞とも言える神速の権能。

 

 次に『復讐の女神(ジャッジ・オブ・フューリーズ)』──繰り出された攻撃を相手に返す報復の権能。

 

 次に『大迷宮(ザ・ラビリンス)』──迷宮を作り出す陣地作成の権能。

 

 次に『無貌の女王(クイーン・ザ・フェイスレス)』──異形の召使いを召喚する使い魔の権能。

 

 次に『さまよう貪欲(ウィアード・グリード)』──擬似的なブラックホールを生み出す吸引の権能。

 

 彼の保有する権能は、所持者であるアレクの性格を反映するようぬどれもこれもひねくれている。

 

 アレクの戦闘スタイルは神速で引っ掻き回しながら、戦況を逆転の一撃でひっくり返し、相手に一手足りない状況を作り出す。といったもの。

 

 そして護堂の『剣』は権能の一つを封じる破格の切り札だ。カードを一枚しか所持していない護堂が、五枚も手札をもつアレクに対抗するには『剣』は必須だった。

 そしてどの権能にするか、それも重要な選択になってくる。

 エリカの消耗具合からして受け取れる教授は権能一つ分だろう……ある種の博打だ。場合によっては宝の持ち腐れになる可能性も十分にある。

 

 戦う気はあまり起きない。……はずなのだが。

 

 いいだろう、護堂は唇を湿らせ獰猛に笑った。

 

 分の悪い賭けは嫌いじゃないし、賭け事には"滅法"がつくほど強いほうだ。

 

「俺が選ぶのは──の権能だ」

 

「本当にそれでいいのね?」

 

「ああ、頼む」

 

 唇を離して、耳元でエリカがささやく。

 

「その神を紐解くにはまず古代アナトリアに君臨した神々の女王たちについて紐解いていかなければいけないわ……。原初、現代のような飽食とはほど遠い自給自足に覇権を握ったのは豊穣を司る地母神よ……」

 

 古代に栄えた文明や古代信仰、『地母神』と《鋼》の対立関係、地母神を象徴する鳥獣……様々な知識が護堂のなかへ流れ込む。

 

 

 

 渾々と湧き出す知識の泉はやがて黄金のインゴットへと姿を変え、護堂とエリカは二人で黄金を溶かし込んで型に嵌め、槌を振るい『剣』を鍛造した。

 

 知識とともに少女の心が、舌を伝わり、唇に橋渡され、吐息ともに護堂へ広がる。

 

 純粋な『王』の勝利を願う心。戦地へ向かう戦士の身を案じる心。様々な心が千変しあい護堂へ捧げられていく。

 

 私は身体も魂魄も捧げられないけど、心と知恵なら捧げられるから。

 

 そう訴えかけてくる彼女に護堂は深く目を瞑ったあと、何も言うことはなかった。言葉はもう尽くした。ならやるべきは一つしかない。

 魂魄を繋げ合う時のなか、肉体を交合させるよりはるかに淫靡で官能的な時間のなかで二人は『剣』を研いだ。

 

 

 知識の受け渡しは終わり、二人は肌を触れ合わせながら久しぶりに、穏やかな時間を過ごしていた。焦燥も、恐怖も、高揚もない。ゆるやかな時間は葉巻に包まり火をつけるように煙を燻らせ消えていく。

 

 穏やかな刻を打ち破ったのは、他でもないエリカだった。

 

「アレク王子はあなたと同じカンピオーネで、英国を本拠地とする王よ。狡猾で頭脳明晰、数多の謎を解き明かし降りかかる危機の数々を引っ掻き回してきた生粋のひねくれ者……」

 

 耳元で囁く。

 それは護堂を懺悔室に見立てたような罪の告白だった。

 

「……本当のことを言ったら、わたしがこの浮島へ来れたのもアレク王子のおかげなの。その対価としてわたしはあなたのみに捧げるはずだった忠誠をあの方にも捧げたわ……」

 

「……やめてくれ、エリカ」

 

 護堂は咄嗟にエリカの言葉を遮った。

 憎からずに思っている女性に他の男をちらつかせられて気分が良くなる奴なんていない。

 そんな特殊性癖を持ち合わせていない護堂は眉間に皺をよせた。

 護堂はエリカの懺悔に耐えきれなかった。

 心の澱のなかから汚泥のごとき感情が吹き出す。司祭の才があると評された護堂だが聖職者の適性はない。懺悔を聞き切り、その上で許せる精神は持てそうになかった。もとより魔王なれば。

 

「いいえ、聞いてちょうだい護堂」

 

 エリカはともすれば頑迷固陋なほど強い語調で護堂の願いを却下した。

 

「あの方に付き従い、日本を掻き回したのは事実よ。奸智に長け、大望を抱えるアレク王子について行きたいと思ったのは一度や二度ではないわ」

 

「やめろ! やめてくれ……! もうわかったから……」

 

「ごめんなさい護堂。それでも続けるわ……自惚れではなくわたしには才能があるわ。……この日本でいまだ逼塞している護堂()()、世界各地を飛び回り、世界の謎を解き明かし探求している彼のもとに、馳せ参じ駈けずり回る未来を選びたいと願ったのは……一度や二度じゃないわ」

 

 絶望感と劣等感、敗北感と無力感、それに屈辱で頭がどうにかなりそうだった。オオムカデの毒に侵されるより気分がすぐれない。めまいと頭痛が襲ってきて、吐瀉物を吐きそうになる。

 でもこの荒れ狂う感情はエリカに向けたものじゃない。

 

 言葉を否定しきれる材料がないのも事実だ。

 責任から逃げ回り、才能のダイヤモンドのごときエリカ・ブランデッリの人生という時間を浪費していたのは自分だ。

 値千金なエリカの人生を奪うなど怪盗と称されるアレクを凌駕する時間泥棒だ。

 

 脳がズキズキと痛み、歯に罅が入るほど噛みしめる。

 彼女の愛と忠誠が、護堂のなかで揺らいでいく。本当に信じて良いのか分からなくなる。そんな自分に嫌悪が止まらない。

 ……きっと、この痛みとわだかまる澱のような感情はエリカ・ブランデッリとともに歩み続けようとする限り──未来永劫苛んでくる傷痕だ。

 

 それでも。

 護堂はその傷痕を隠すことも癒やすことも、選ばなかった。

 

 この傷痕と傷みを抱えて生きていく。

 

 

 ──エリカと生きていたいから。

 

 

「だから、護堂。……今度はわたしにあなたを刻みつけて…………んっ」

 

 護堂とエリカはふたたび唇を交わした。壊れ物を扱うように慎重に丁寧にそれでいて優しい口付けだったが、エリカすべてを──彼女の吐息も唾液も言霊も、すべて護堂の裡へ取り込むように強引な接吻だった。

 

 愛とは永久不変のものでは無い。

 

 曖昧模糊として移いやすい儚いものだ。

 

 だからこそ、足りない場所は補いあって。だからこそ、見えない場所は言葉を尽くして。だからこそ、傷ついたなら同じ場所を傷つけあって。

 

 そうして確かめ合いつづけるのだ。

 

 死がふたりを分かつまで。

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