この物語は連邦生徒会長が疾走する少し前から始まります。
連邦生徒会 サンクトゥムタワーの一室にて
ミコト「いやぁ、会長が私を呼び出しするなんて珍しいですね?いつもは唐突に仕事をしている私のところに厄介ごとを持ってくるのに。」
リン「えぇ、確かに珍しいことではあります。しかし全くないというようなことでもないでしょう?今回の件はなぜいいつもと違いそんなにイラついているんですか?」
ミコト「まぁ、それはそうなんですが今回は少し事情が違います。」
リン「と、言うと?」
ミコト「私、もう3日は家に帰れてないのに追加で仕事ですよ?さすがの私でも怒りますって。それにあなたも会長の要件が何なのか聞いていないんですよね」
リン「えぇ、まぁ」
ミコト「それはつまり厄ネタってことじゃないですか!まったくもう。とにかく私は会長のところまで行ってあの人の用を終わらせて家に帰ります。では、」
そう言ってミコトはプンプンと怒りながら生徒会長の待つ部屋まで駆け足で向かった。そうしてミコトのいなくなった一室では
「ミコトちゃんを見ていると癒されるなぁ」
「ミコトちゃんのおかげで今日も仕事を頑張れる」
「あんないい子にこんな重労働をさせるなんてやはり連邦生徒会長は許せん」
「あの超人に抗議をしに行くためにも今ある仕事を早急に終わらせるぞぉぉぉ」
「「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」」」
というやり取りがなされていた。そんな状況を見たリンは小さなため息をついたのだった。
同タワー 連邦生徒会会長室にて
ドタドタと誰かが近づいてくるような足跡が響く。その足音の正体は部屋の扉の前で3回ノックをし、返事を待たずに部屋へと入っていった。
連邦生徒会長「ちょっと?ノックをしたらちゃんと返事を聞いてから入室してください!私怒っちゃいますよ?」
ミコト「あぁ、ハイハイ申し訳ございませんでしたw」
連邦生徒会長「はぁ、いったいいつからこの子はこんな不良になってしまったのか?という茶番もここらへんにしておいて本題に入りましょうか。今からおよそ2週間後に先生がこのキヴォトスにやってきます。あなたにはそんな先生のお仕事をサポートしてあげてほしいのです。」
ミコト「は、はぁ。それは別にかまいませんが自分自身ではやらないのですか?その先生?のサポート。」
連邦生徒会長「えぇ、本当はやりたいんですができなくなります。」
ミコト「?できなくなるってどうしてですか?あなたの手にかかればできないことの方が少ないでしょう?」
連邦生徒会長「それはですね、私、この後表からも裏からも完全に姿を消すことにしたのです。だから無理ですね。」
ミコト「は?今あなたがいなくなったらキヴォトスがどうなってしまうと思っているんですか!」
連邦生徒会長「それをどうにかするのもあなたの仕事ですし、先生の仕事でもあります。だから頑張ってください。」
ミコト「えっ?な、う、嘘ですよね?いやあなたがそんな嘘をつくわけがないか。わ、わかりました。初風ミコト、全霊をかけて任務に挑みます。」
連邦生徒会長「えぇ、頑張ってください。応援していますよ?」
ミコト「任せてください!あなたへの恩を返すいい機会というものです。それでは私はこれで失礼します。」
この次の日、連邦生徒会長は姿を消した。そしてキヴォトスの各自治区では犯罪が急増し、違法な兵器の流通量が1000%増加した。その結果、ミコトはまた書類仕事に追われることになってしまった。
そうして連邦生徒会長失踪から2週間後、サンクトゥムタワーには一人の大人がキヴォトスの外からやって来た。
ミコト「さて、あの連邦生徒会長が後を託すような大人とはいったいどんな人物なんだか。まぁ私はここでおとなしく彼の到着を待たせてもらうとしますか」
ミコト「えーと、コーヒーはどこにしまったけな。お、あったあった。」
ごくごくごく
ミコト「アッツ‼」
第1話をお読みいただきありがとうございます。第2話についてですが完成次第投稿させていただきますが遅くなってしまったら申し訳ありません。よろしければ感想等いただけると今後の執筆活動の励みとなります。