フロストパンク世界にTS転生して落とされる話   作:キサラギ職員

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有機栽培はじめ ませんでした!! 流石に鬼畜過ぎてそっちのルートはいけない模様

第三のルート民主主義体制の確立みたいなことにしたい

ゲーム的な都合を現実的に解釈するので色々手間になってますがお付き合いください


死者

 

「よく来たね、いらっしゃい。ニュータウンにようこそ。リーダーをやってる、ジュンだ。皆を歓迎する」

 

 ほうほうのていでやって来た50名の集団を、俺は仁王立ちと笑顔で出迎えた。こういうのはリーダーの務めだよな。笑顔が一番だ。

 

「あ、ありがとうございます……実はけが人がおりまして……」

「無論、準備は整えていたよ。けが人はこっち。それ以外は、食事を摂って早速仕事について説明するから」

 

 各部門、資材リーダーが出て来て経験の有無を聞き取っていく。木こりは木材、炭鉱掘りなら露天掘りと言ったように。

 

「エンジニアも4名いたか、これは心強い」

 

 中には技術者もおり、じいちゃんの仕事もはかどりそうだ。というのも、二大プロジェクトを控えているからだ。増加する人口増加に対応するためには『飛行ハンター』という気球で現地に向かう技術開発と、ジェネレーターそのものの改良が待っているのだ。あと、テントの断熱プロジェクトも待っている。

 

「もういい加減スープメシも飽きたしな……まあでも塩使えるのはいいことだけど」

 

 一応、岩塩が採れる場所が発見されている。数名に掘らせているが、これがあるのとないのとではだいぶ違うというものだ。

 俺はお湯でかさましされたご飯で腹を膨らませると、テント小屋までやってきた。そしててきぱきと処置をする医療従事者を見ていた。難民の中には医者もいて、このテントの中で治療にあたっているわけだ。

 

「しかし、不思議ですねぇ……どうしてリーダー、あなたの周りだけ暖房もしていないのに暖かいのでしょうか」

「そういう力としかいいようがないね。俺もしばらくはここで寝泊まりするから、治療を頼む」

「しかし狼に噛まれたものもおりまして、おそらくは……」

「狂犬病か」

「破傷風らしき病気を発症しているものもおります」

 

 これはだめだ、手遅れだと言う患者も数名いた。全身が痙攣しているもの、水を極端に恐れる分かりやすい反応をしているものもいる。凍傷で手足を切り落とす必要性があるものもいる。

 

「手足の切断を許可する。もう、そうするしかない」

 

 法律を変えるしかない。荒療治をしてでも生きて貰おう。

 

「死ぬんですかね、俺は……」

 

 全身の痙攣が止まらない患者を前に、俺は頷いた。

 

「たぶんね」

「そうですか………あぁでも、最期に暖かいところにいられてよかった……」

「………おやすみ」

 

 そういって、息絶えていく。あたたかい。あなたは天使のようだと言われて、嬉しい。嬉しいけれど生きて欲しかった。

 結局、けが人のなかでも救えたのはごく少数。結核らしい患者もおり、隔離して、治療法もなく死なせてしまうしかなかった人もいた。ワクチン、ペニシリンかぁ…………参ったな、専門外だ。一応家庭の医学みたいなアプリはスタンドアローンで入ってるから見られるけど、詳しい製造方法まで載ってるかどうか。

 

「これだけは言えますね」

「なにが」

「この極寒の世界で紛れもなくあなたは救い手なのですよ」

 

 救えるもの。救えなかったもの。緊急診療所の患者が退院するか死ぬかで暇になってきた頃、難民出身の医者の先生がそう言ってきた。

 

「救えなかったけどな………」

「人の死体を食べながら生き延びて、結局それでも大量の餓死者を出した都市を私は知っていますよ。それに比べれば、ここは天国だ。人として尊厳をもって死ねるではないですか」

「そういうもんかね」

 

 俺にはどうにもわからなかった。笑顔で死んでいった難民の人たちの葬儀に参加しても、やはりわからなかった。

 

「アルコールの製造をするべきだと思うんだ」

「……アルコール?」

「ああ……年代的にまだ細菌とかウイルスと病の因果関係が不明の時代だったか。細菌は知ってるでしょ、でも」

 

 俺は医者と話をすることにした。

 緊急の診療所をたたむ作業を見遣りつつ、医者に自分の中の知識を教える。

 

「オランダ人が微小生物の存在を発見したことは知っていますが、それとアルコールがなんの関係が?」

「信じて貰えるかはわからないけど、その細菌が病を引き起こしているんだよね」

 

 ウィルスに関する説明はすっ飛ばすとする。だって電子顕微鏡がないと見えないんだもん。

 

「……面白い仮説ですねぇ……ということはアルコールでその菌を殺せると?」

「うん。加熱してもいいんだけどね。加熱すると肉って食えるようになるじゃん。普通に食うと腹下すのは、ようは目には見えない何かがいる、と考えられないかな。アルコール、特に純度の高いものはそれを殺す機能を持ってる」

「医者……科学者の端くれとしてはその仮説は支持したいところですが、やはり現物を見ないとなんとも……しかしここは信じましょう。不思議な力を持ったあなたのことだ、真実だろうと。酒が腐敗しないのもなんとなくですが理解できますが、アルコールのお陰ということでよろしいので?」

「まあそんなところかな」

 

 俺が話していると、エイダンがやって来た。途中まで話を聞いていたのか手帳を開いている。

 

「言っておくけど穀物の類はもうほぼないぞ。葉物野菜くらいだけど発酵させるのは無理だろう」

「シラカバの樹液を使おう。クレーターの外に群生してるのを来るときに見たから」

「樹液が採れるのは春だけだ」

「マジかよ」

 

 早速頓挫する酒造り。困ったな……イモ類が出来上がるのはまだ先のことだしなぁ。

 

「そういえば、クレーター内にベリーが群生していたような気がするぜ。あれならいいんじゃないか?」

「ベリーか………いけそうだな。とはいえ酒造りとなると………」

 

 結局、どこにいても仕事の話をしてしまう俺達なのであった。

 

「じゃあね、また来るから」

 

 俺はエイダンを連れて、墓場に来ていた。初の死者。置くべき花束も無いので、墓石の前でぺこりと一礼するだけにする。

 死人は出ない。その考えが甘かったことを胸に刻みこんで。




ステータス:定住中
メインクエスト:大寒波を生き延びろ
       :難民集団を受け入れろ
生存者数:146名 エンジニア10+子供たち
死者数:5名
     
食料:あと7日分 収集中 人口増加を見据えスープに戻しました
木材:少し 収集中 製材所が稼働し始めました
鉄材:少し 収集中 機関車が枯渇しました
石炭:2日分(ジェネレーター連続稼働のため) 収集中 オートマトンが24時間体制で働いています
スチームコア:1個

「ジェネレーター」
初期状態に近い。改良プロジェクトが進行中

傾注! 傾注! 新しい法律の施行だ!

『荒療治』
手足切断を含む手術の許可を出します。

「児童法」子供たちは、技術者の手伝いをしなくてはならない。
「労働法」通常通りの8時間シフト 延長12時間シフトまで可
「基本法」殺すな、盗むな、怠けるな。違反した者はむち打ち刑と処する。
「私有財産」これは、認めない。
「投票権」これは、認めない。ただし都市の自立が確立されたのち投票権を付与し民主主義体制に移行する準備がある。
「スープ食」具材を煮込んだスープを提供することでかさましして大勢に食事が行き渡るようにします。
「墓地」埋葬地を設けます。
「正式な葬式」葬式を執り行います。
「死者の碑」死者を弔うための碑を建設します。
「緊急診療所」テント施設。コストの低い簡易の医療設備を建設する。

次の建物があります
・本部 執務室を備えた家です エイダンとジュンの家でもあります
・テント146人収容分 断熱プロジェクト進行中
・診療所
・飛行ハンター小屋(クロスボウ含む装具の開発済み) 設備拡大中
・ワークショップ(一軒家)
・集積所(ゲームとは異なりクレーター中のをかき集めて集積します)
・道 クレーター内部、砂利を敷いた道を建造しました
・ビーコン 観測気球 遠征隊を組織できます また嵐を観測できます
・温室 作物が出来上がるまで時間がかかります カロリー大の作物が出来上がるには数か月はかかるでしょう
・製鉄所 クレーター内壁に露出している鉄鉱石や砂鉄を採取、鉄に変えます
・製材所 クレーター内部の木を伐採して木材にかえます。
・炭鉱 露天掘りを開始しました
・墓地 数百名を埋葬できる墓地です。現在5名が埋葬されています。
・記念碑 死者を弔う記念碑です
・緊急診療所 →解体しました

次のオートマトンが稼働しています
・一号機『Ironclad (アイアンクラッド)』
 露天掘り作業中です

エイダン・ウィンターズ(補佐の仕事に戻りました)

ルーク・エヴァンス (あなたのことを、なぜそんなに色々知っているのかと疑問に思っています)

イーサン・ロックウェル (オートマトンが来て興奮しています。鉄材リーダーのままです)

アデル・ブラックモア(オートマトンと一緒に働いています。石炭リーダーのままです)

住民(希望は高いままですが、不満が高いです。)
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