フロストパンク世界にTS転生して落とされる話   作:キサラギ職員

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難民シナリオも混じってます


寒波到来

 

 

「二段階一気に引き上げる突貫工事かぁ………」

 

 鉄材は集まった。あとやるべきは、改良工事のみである。

 俺は作業員が足場を組んでジェネレーターの改良工事を行っている様子を見つめていた。反射板の追加により、より効率的に熱を地上に向ける工事。出力系統を見直して、出力を向上させる工事。ようは範囲向上と出力向上だな。

 

「前々から温めてあった設計図があるんでな」

 

 とジョナスじいちゃんは言ってたが大丈夫かね。

 俺はテント街に目をやった。テント素材はそのままに、木材で補強・壁を作っている。

 

「こっちも順調か……オートマトンいなかったらリアルにやばかったかもしれないなあ」

 

 テントの断熱。要はテントから小屋に切り替える工事だが、これもまあある程度進んでいる。嵐が到達するまで一週間か……鉄材と木材に関しては現状のを使い切ってもいいので、ジェネレーターとテント改築に人を回した。ギリギリ、間に合うはずだ。

 

「それに、勝手に人が増えるとはなぁ……これもしかして難民シナリオも混じってないか?」

 

『ビーコンが見えた』

 

 とどやどやと、また難民がやってきていた。尤も中には到着と同時に死亡してしまうものも少なくなく、俺の意思とは反して、墓場がにぎやかになってしまっていた。

 

「一応木製の義手の開発もさせたいけどここは我慢するしかないかなぁ」

 

 原作だと義肢の開発には工場が必要だが、こっちだと普通に手作業で組めないこともない。だが今は圧倒的に人手不足だ。諦めるしかないだろう。パブも同様に、建設は止めさせている。とにかく時間が惜しい。

 

「おねえちゃーん」

「ん?」

 

 俺が作業指示をしていると、子供たちが駆けよって来た。どうしたのと屈みこんで視線を合わせてみる。

 

「ぼくたちね、作業手伝いたいんだ!」

「うーん……」

 

 児童労働の解禁か……したくはないけどここは……背に腹は代えられない。解禁しよう。ただし。

 

「危険な仕事にはつけられないよ。簡単で安全な仕事だけにしよう。嵐が収まったら、ジョナスおじちゃんのお手伝いに戻ってね」

 

 そうと決まれば、早速新しい法律の施行だ。

 

『傾注! 傾注! 新しい法律の施行だ!』

 

 こうして俺は、やりたくはなかったが仕方がなく児童労働について、一時的な解禁を決めたのだった。

 

「お嬢ちゃんここにおったか。一日、どうしても休みが欲しいんじゃ」

 

 ん?

 俺が振り返ると、髭モジャで顔がよく見えない男ことジョナスおじちゃんがやってきていた。

 

「エンジニア連中と話し合ったんじゃが、ここはオートマトンの改造を施すべきだとな。もっと効率的に動けるはずなんじゃよ、あれは。型式が若干古い。機器の更新作業をすればもっと速く動けるはずと踏んでおる」

 

 これは……一日休みくれたらオートマトンの効率アップのイベントじゃないか。

 悩む。とにかく悩む。石炭掘りの人員はそのまんまなのだが、何せジェネレーター動きっぱなしの状況だ。だが、ある意味では今後を考えればやるべきだろう。

 相談を誰かにしてもいいが、今は本当に時間が惜しい。悩む暇すら与えてくれない。

 

「わかった。エンジニアの人たちには、一日休みを与えることにするよ。あ、建築作業に関わる人まで抜かないようにね。他の研究止めてもいいからオートマトンの改造をしてみて」

「恩に着る。必ずいいものに仕上げてみせるからのう」

 

 

 

「こっちは順調だよ」

 

 と、眼鏡の黒髪青年こと、ジェネレーター工事中のイーサンが言った。技師達がジェネレーターに反射板を取り付けている最中だった。出力系の改造も併せて行っている。ジェネレーターは、一時的に停止させた。オートマトンの改造中、ジェネレーターは動かさなくていいからだ。

 

「オートマトン改造って聞いたけど、僕も行ってみたいなあ」

「気になるのはわかるけど、ジェネレーターを頼むよ」

「優先順位は間違えないつもりさ。あと三日、徹夜で何とかしてみせる」

「三日か………ギリギリだなぁいつものことだけどさ」

 

 俺はジェネレーターを見上げた。

 

 

 

「そっちは順調かな?」

「もうじき終わるぜ」

 

 金髪マッチョの青年ことルークの様子を見に行くと、あらかた作業は終了しているところだった。小屋というよりテントを木材で断熱する作業なので、比較的早く終わったらしい。これで耐えろは無理かもしれないが、ジェネレーターの改修作業が終われば、一応外気温零下30度くらいに調整できる計算だ。室内で焚火を炊いて寝袋に包まれば……ギリ、耐えられるだろう。

 

「子供も働かないといけない時代かぁ……まあこんな寒い時代だからしかたがねぇのかもしれねぇな」

「言い訳じゃないけど子供から言いだしてきてね」

「信頼されてるなぁ、俺なんて見た目のせいか怖がって話しかけてこねぇんだぜ」

「ていうかそれ寒くないの」

「いや全然」

 

 北国の男は違うなぁ。俺は常に常温だけど、ルークに関しちゃ寒いはずなのに相変わらずの薄着である。

 

 俺達が話していると、だんだんと日が陰って来た。ゴーンゴーンと鐘の音が聞こえてくる。葬式をやっているのだ。難民がまた一人亡くなってしまったらしい。

 俺が顔を顰めていると、ルークが肩を強く叩いてきた。痛いぞ。

 

「余り気に病むなよ。あんたが神様とか何とか呼んでる連中もいるが、人間だ。助けられない命だってあんだよ、世の中にはよ」

「そう言われると救われるよ」

 

 

 そうして、俺達の街ニュータウンは、その日を迎えた。

 空を覆い尽くす白い雲。風がどんどんと迫って来る。

 俺の見ている前で改良され、反射板を付け、各種改良を施されたジェネレーターが以前より明らかに強烈な光を放って稼働している。動きが若干速くなったオートマトンが、猛烈な動きで露天掘りで石炭を採掘していた。

 

「ジェネレーターは稼働を開始、同時にオートマトンも無事改修完了と……木材集め、石炭集めも限界までやってもらうとして……温室は苗がダメになるから室内暖房は強めにしてもらうと……」

「耐えられるかな」

 

 エイダンがらしくなく弱気な言葉を漏らしたので、俺はサムズアップして微笑んだ。

 

「俺達なら大丈夫さ」





ステータス:定住中
メインクエスト:大寒波を生き延びろ
       :寒波を生き延びろ
生存者数:170名 エンジニア11+子供たち(子供たちの一部は、建設作業に従事しています)
死者数:9名
     
食料:あと7日分 収集中 通常食に切り替えました
木材:少し 収集停止 製材所が稼働し始めました
鉄材:少し 収集停止 製鉄所が稼働を開始しました
石炭:3日分(ジェネレーター連続稼働のため) 収集中 オートマトンが24時間体制で働いています
スチームコア:1個

「ジェネレーター」
改造完了 反射板と出力系の改良

傾注! 傾注! 新しい法律の施行だ!

『児童労働』
簡単な作業を児童に任せる。

「児童法」子供たちは、技術者の手伝いをしなくてはならない。状況に応じ、簡単作業を行わなくてはならない。
「労働法」通常通りの8時間シフト 延長12時間シフトまで可
「基本法」殺すな、盗むな、怠けるな。違反した者はむち打ち刑と処する。
「私有財産」これは、認めない。
「投票権」これは、認めない。ただし都市の自立が確立されたのち投票権を付与し民主主義体制に移行する準備がある。
「スープ食」具材を煮込んだスープを提供することでかさましして大勢に食事が行き渡るようにします。
「墓地」埋葬地を設けます。
「正式な葬式」葬式を執り行います。
「死者の碑」死者を弔うための碑を建設します。
「緊急診療所」テント施設。コストの低い簡易の医療設備を建設する。
「荒療治」手足切断を含む手術の許可を出します。
「パブ」飲み屋を建設します。
「風呂屋」風呂屋を建設します。


次の建物があります
・本部 執務室を備えた家です エイダンとジュンの家でもあります
・テント(断熱)170人収容分 断熱プロジェクト完了
・診療所
・飛行ハンター小屋(クロスボウ含む装具の開発済み) 設備拡大中
・ワークショップ(一軒家)
・集積所(ゲームとは異なりクレーター中のをかき集めて集積します)
・道 クレーター内部、砂利を敷いた道を建造しました
・ビーコン 観測気球 遠征隊を組織できます また嵐を観測できます
・温室 作物が出来上がるまで時間がかかります カロリー大の作物が出来上がるには数か月はかかるでしょう カブ、葉物、など一部農産物の出荷が始まりました
・温室(畜産部) イノシシ数頭を飼育しています
・温室(酒造部) ベリー酒を製造しています
・製鉄所 クレーター内壁に露出している鉄鉱石や砂鉄を採取、鉄に変えます
・製材所 クレーター内部の木を伐採して木材にかえます。
・炭鉱 露天掘りを開始しました
・墓地 数百名を埋葬できる墓地です。現在9名が埋葬されています。
・記念碑 死者を弔う記念碑です
・岩塩採掘所 料理に使われる岩塩を採掘する場所です。豊富に転がっているので数名派遣すれば十分でしょう
・パブ 建設停止 仕事終わりの一杯程格別なものはありません
・風呂屋 計画中

次のオートマトンが稼働しています
・一号機『Ironclad (アイアンクラッド)』(駆動系の改良済み)
 露天掘り作業中です

エイダン・ウィンターズ(あなたと恋人関係になりました。副官に任命している限り、判定が有利になる補正がかかります)

ルーク・エヴァンス (あなたのことを、信頼しています)

イーサン・ロックウェル (技術者になりたいと強く思っています。鉄材リーダーのままです)

アデル・ブラックモア(オートマトンと一緒に働いています。石炭リーダーのままです)

住民(希望は高いです。来るべき嵐に備えて、自分たちで木材などを収集しています)
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