フロストパンク世界にTS転生して落とされる話   作:キサラギ職員

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新しい家シナリオ終盤のもう見てるしかなくなって祈るしかない展開になるのが好きです(マゾ)


嵐が過ぎ

 

 寒波が到来。マイナス90度という猛烈な冷気が俺たちの街を容赦なく攻め立てる。

 

「またか………」

 

 担ぎ込まれてくる患者を前に俺はせっせと働いていた。診療所で。俺がいれば少なくとも常温が保たれるので、ここで働く以外になかった。冷気が凄まじすぎて低体温症になる人がそこそこいて、ジェネレーターを限界まで動かしているのに、寝れないと言う人も大勢いた。

 ゲームだと徐々に冷たくなっていって最後の大寒波という感じなのだが、これはひょっとしてエンドレスモードの要素も入っているのではなかろうか。

 

「寒い、寒いよ……」

「もう大丈夫。安心してくれ」

 

 俺は凍えた体を震わせるおばあちゃんの手を擦っていた。俺がいる空間は、暖かい。そう知っている面々が訪れて来ては暖を取る。

 

「嵐、去らないかな………」

 

 俺が寝ていても能力が作動するのは非常にありがたいことだ。俺は診療所の床で布団を被って寝ることにした。

 

 二日目。状況変わらず吹雪いており、気温は若干上がったものの、凍えるような寒さのままであった。尤も俺は寒くないのだが、体を震わせて入室してくる市民達を見ると心が寒くなっていくのがわかる。

 とにかくお湯を沸かして、飲ます。

 

「少し休め。疲れてるみたいだぞ」

「ああ、ありがとう………でも俺が働かないと、だめじゃないか」

 

 エイダンが俺のことを気遣ってお茶を淹れて来てくれた。俺はヨモギ茶をすすりながら、暫しぼーっとしていた。

 

「この能力がもっと広範囲をカバーできればだいぶ違ったんだけどね」

「ないものねだりをしても仕方がないだろ」

「それもそうなんだけどさ」

 

 一応、自由時間には能力が拡大できないかを試してはいるんだけど全く広がらない。一室をカバーするので精一杯。1mmも広がったためしがないのだ。

 

 

「切断しないとダメみたいです」

「………」

 

 そういう事態にも遭遇した。凍傷だ。冷気が強すぎたせいで凍傷になった人がいたのだ。切断と言っても指であるが、麻酔さえないのだ、ノコギリで斬って痛くないはずもなく。あるいは、痛くもないのかもしれないが。だって指が完全に黒くなってるんだもんな。

 

「リーダー、あんたのせいだ」

「……ああ、そうだな」

 

 中年の男性であった。彼は自分が指を失うことが信じられないと言った様子だった。恨みの籠った目でこちらを見て来る。

 

「言い訳はしないよ。殴ってもいい」

「…………自分でもわかってたさ、そんなこと。これがダダこねてるだけってのは……あんたが精一杯やってることはわかってるさ、でもさ……」

 

 俺は、ゴリゴリと指をノコギリで切断する様子を見続けた。見なくてはならない。あれがこの世界の現実なのだ。

 

「更なる断熱の……あぁでも食料も………」

 

 人手が足りない。物資も足りてないし、技術力も足りていない。この世界は、人間が生きるにはあまりにも厳しい世界だった。

 

「はぁはぁ……」

「大丈夫、大丈夫だから……」

 

 低体温で震える子供を、肌着一丁になって抱きしめながら、俺はベッドの上でただ祈り続けた。祈る他になかった。外に出ても、俺は大丈夫だ。俺は大丈夫でも他の人だけが吹雪に晒されて低体温で倒れていく。

 やるべきことはいくらでもあったが、自分一人でやれることは余りにすくなかった。

 

 

 

 俺の祈りが通じたのか、三日目には嵐は去って行った。

 

「………また、死んじゃった」

 

 一人、子供が助からなかった。孤児の子だ。もともと体力的に弱く、寒さに耐えきれなかったのだ。担ぎ込まれた時はもう遅かった。風邪をひいていたこともあり、高温を発して息絶えた。

 その子の葬儀に参列した。市民達は俺のことをよく頑張ったと言ってくれたけど、それでも死なせたのは事実だ。

 

「ごめんね………」

 

 涙が出てくる。精一杯、やったつもりだった。甘かった。

 

「罵って欲しいのか?」

「……エイダン」

 

 俺が墓石の前で泣いていると、エイダンがやってきた。静かな声だった。

 俺は墓石に跪いていた。

 

「立てよ。俺達を導けるのはお前しかいないんだ」

「でも」

「でもじゃない。立ち止まることは許されないんだよ。生き延びるためには、あらゆることをしないといけない」

「そうだな………」

 

 亡くなった人の為にも、寒波を生き延びられる街を作らねばならない。

 俺は立ち上がると、エイダンの方を向いた。

 

「これからもよろしく頼む」

「言われなくても、そのつもりだ」





ステータス:定住中
メインクエスト:大寒波を生き延びろ
       :次の寒波を生き延びろ
小目標:ジェネレーターと住居の強化
生存者数:168名 エンジニア11+子供たち(子供たちの一部は、建設作業に従事しています)
死者数:11名
     
食料:あと4日分 収集中 通常食に切り替えました
木材:少し 収集再開 製材所が稼働し始めました
鉄材:少し 収集再開 製鉄所が稼働を開始しました
石炭:2日分(ジェネレーター連続稼働のため) 収集中 オートマトンが24時間体制で働いています
スチームコア:1個

「ジェネレーター」
改造完了 反射板と出力系の改良


「児童法」子供たちは、技術者の手伝いをしなくてはならない。状況に応じ、簡単作業を行わなくてはならない。
「労働法」通常通りの8時間シフト 延長12時間シフトまで可
「基本法」殺すな、盗むな、怠けるな。違反した者はむち打ち刑と処する。
「私有財産」これは、認めない。
「投票権」これは、認めない。ただし都市の自立が確立されたのち投票権を付与し民主主義体制に移行する準備がある。
「スープ食」具材を煮込んだスープを提供することでかさましして大勢に食事が行き渡るようにします。
「墓地」埋葬地を設けます。
「正式な葬式」葬式を執り行います。
「死者の碑」死者を弔うための碑を建設します。
「緊急診療所」テント施設。コストの低い簡易の医療設備を建設する。
「荒療治」手足切断を含む手術の許可を出します。
「パブ」飲み屋を建設します。
「風呂屋」風呂屋を建設します。


次の建物があります
・本部 執務室を備えた家です エイダンとジュンの家でもあります
・テント(断熱)170人収容分 断熱プロジェクト完了
・診療所
・飛行ハンター小屋(クロスボウ含む装具の開発済み)
・ワークショップ(一軒家)
・集積所(ゲームとは異なりクレーター中のをかき集めて集積します)
・道 クレーター内部、砂利を敷いた道を建造しました
・ビーコン 観測気球 遠征隊を組織できます また嵐を観測できます
・温室 作物が出来上がるまで時間がかかります カロリー大の作物が出来上がるには数か月はかかるでしょう カブ、葉物、など一部農産物の出荷が始まりました
・温室(畜産部) イノシシ数頭を飼育しています
・温室(酒造部) ベリー酒を製造しています
・製鉄所 クレーター内壁に露出している鉄鉱石や砂鉄を採取、鉄に変えます
・製材所 クレーター内部の木を伐採して木材にかえます。
・炭鉱 露天掘りを開始しました
・墓地 数百名を埋葬できる墓地です。現在11名が埋葬されています。
・記念碑 死者を弔う記念碑です
・岩塩採掘所 料理に使われる岩塩を採掘する場所です。豊富に転がっているので数名派遣すれば十分でしょう
・パブ 建設再開 仕事終わりの一杯程格別なものはありません
・風呂屋 計画中

次のオートマトンが稼働しています
・一号機『Ironclad (アイアンクラッド)』(駆動系の改良済み)
 露天掘り作業中です

エイダン・ウィンターズ(あなたと恋人関係になりました。副官に任命している限り、判定が有利になる補正がかかります)

ルーク・エヴァンス (あなたのことを、信頼しています)

イーサン・ロックウェル (技術者になりたいと強く思っています。鉄材リーダーのままです)

アデル・ブラックモア(オートマトンと一緒に働いています。石炭リーダーのままです)

住民(希望が下がっています。死者の増加に不安を覚えている市民も多いです)
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