フロストパンク世界にTS転生して落とされる話   作:キサラギ職員

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色んなシナリオまぜまぜするんだよ!

綱渡りシナリオほんとすき


食料危機

 

「アイザック。報告よろしく」

 

 アイザック・ヒル。俺がエイダンの後任に選んだ人の好さそうなおっさんだ。元農家だったらしい。

 彼は椅子に座っており、手帳をめくっている。

 

「次の嵐がいつ去るかわからない以上、備蓄は必要ですが現状ですら足りておりませんな。全く生産が失われてしまうことを考慮するならば薄いスープにして切り詰めても二日でしょうな」

 

 次の嵐、問題なのは温度ではないことはもう俺は知っていた。ホワイトアウトしてしまうことだ。視界が失われた中で狩りに出るのは自殺行為に等しい。ところが、現状温室の生産においても高カロリー源は余りないのが現状である。イモの育成にも時間がかかり、イノシシを解体すれば多少はもつかもしれない程度である。

 

「イーサン」

「こっちは順調だよ。製鉄所も設備拡張して、生産量は右肩上がりで需要に応えられると思う。家も、すぐ増やしたりしないのであれば、むしろ必要なのは木材じゃないかな」

「俺の方はぁだ」

 

 ルークが会話に入って来る。大柄な体に似合わない小さい手帳を見ながら報告する。

 

「やっと、徹夜作業になっちまったがウォールドリルが稼働を開始した。クレーター中の木が切り倒すか燃やすかしちまったからな。ギリギリってところだ。みっちり木が凍土の中で凍り付いてやがるから、むしろこっちのが効率的だ。暖房で使っちまう分を考慮すると、プラスではある」

「最後に、アデル」

「あいよ。露天掘りは順調だよ。あの子、あのでかい子も慣れると可愛いもんだねぇ。だけど足りないねぇ、露天掘りの欠点が出てると言ってもいい。寒いんだよ」

「ぐ、ぐぐぐ原作にないことしたバツかな」

「その原作が何か知らないけど、暖房でこらえるというなら木材を優先にするべきだね。廃炭鉱からのキャラバン隊組織もまだだしね。私からは以上だよ」

 

「俺からは、次の嵐についてだが予想される気温は恐らく60度だけど、激しい雪を伴うという予報が来てる。一週間以上は続くらしい」

 

『………』

 

 最後のエイダンの言葉で一同絶句してしまう。一週間。カロリー不足が死に直結する環境で絶食を強いられるのは非常にまずい。労働自体は、できるだろう。職場の暖房をフルで動かせば、とりあえず寒さだけには耐えられそうである。

 しかし食の問題は別だ。

 俺としてもなんとかしたいところだけどカロリー不足問題についてはどうすることもできない。俺の能力は暖かい空間を提供するだけだからだ。

 

「リーダー、通信が………」

「どんな?」

 

 本部でみんなが腕を組んで沈黙していると、通信士が言葉をかけてきた。いいニュースだといいんだけど。

 

「ここから少々距離はありますが、別の集落が発見されました。温泉です。小規模ですが温泉があるらしく、その地熱の籠った洞窟に閉じこもって生活している集団がおり、我々には食料を救援する用意があるとのことです」

 

 一同の顔に希望が光る。

 綱渡りシナリオも絡んでくるのか。

 綱渡りシナリオ。ニューロンドンからの前線基地に過ぎなかった街が、独り立ちしつつ、他の勢力を支援しつつ、支援されながら成長していき、最終的にニューロンドンを見捨てるかどうかという選択を迫られるシナリオである。

 だがとなると、要求があるはずなのだ。俺は続きを促した。

 

「要求は?」

「技術者が足りないと………人員、要求する知識を持つ人物5名を引き渡すならば、直ちに嵐を乗り切るだけの食料を送れると言っています」

 

 人身売買染みたことはやりたくないが……これに乗らない場合、破滅的な結末が待っている可能性すらある。というか嵐の到達までの時間の無さ、物資運搬用キャラバン隊の往復の時間を考えると今日中に結論を出す必要があった。

 俺は即断した。

 

「わかった。送ると言ってくれ。それから、座標についてきちんと聞き取ってくれ。今後取引を継続したいと」

「かしこまりました」

 

「ジュン。技術者はこっちの命綱でもある。いいのか?」

 

 エイダンが皆が言いたい事を言ってくれた。俺は手帳を開いた。

 迷っている時間など、ないのだ。

 

「向こうのためにもなる。向こうを支援すれば、食料をずっと送ってくれるように話をつけられるかもしれない」

 

 

「それから、キャラバン隊には俺もついていくよ。後今度やるべき仕事と言えば木材集めくらいなものだし、何より食料は嵐が来る前に持ってこないと非常にまずいからね」

 

 ここはチートの使いどころであろう。道中吹雪に捕まって到着できませんでしたでは皆が飢え死にしてしまう。俺が先導するのだ。

 

「俺も」

「いや、エイダン。エイダンはとにかく指導者代わりになって欲しい。指揮する人間ゼロ人は流石にまずいし」

 

 俺は、その要請を今回は断ることにした。時間が惜しい。とにかく、急がねばならないのだ。食料を確保し、ニュータウンを救うのだ。この能力はある意味で吹雪にあっても真っすぐ進める能力と言っても過言ではないのだ。吹雪に逆らって進み、どこでも好きに野宿ができる能力と言える。

 

「わかった。街を、頼む」

 

 俺はエイダンが伸ばしてきた手をがっしりと掴むと、オレンジ色のジャケットを羽織った。送り出す技術者はもう目星がついている。彼らと共に、キャラバン隊を早急に組織して、今日の夕方前までには出発するのだ。

 俺が行かなければ、最悪街が滅びることだろう。

 

 俺は手帳をたたむと本部を後にした。





ステータス:定住中
メインクエスト:大寒波を生き延びろ
       :食糧危機を解決しろ
小目標:ジェネレーターと住居の強化
生存者数:295名 エンジニア15+子供たち(子供たちの一部は、建設作業に従事しています)
死者数:13名
     
食料:あと2日分 収集中
木材:少し 収集中 製材所が稼働し始めました/ウォールドリルが稼働しています
鉄材:少し 収集中 製鉄所が稼働を開始しました
石炭:3日分(ジェネレーター連続稼働のため) 収集中 オートマトンが24時間体制で働いています
スチームコア:2個

「ジェネレーター」
改造完了 反射板と出力系の改良

「児童法」子供たちは、技術者の手伝いをしなくてはならない。状況に応じ、簡単作業を行わなくてはならない。
「労働法」通常通りの8時間シフト 延長12時間シフトまで可
「基本法」殺すな、盗むな、怠けるな。違反した者はむち打ち刑と処する。
「私有財産」これは、認めない。
「投票権」これは、認めない。ただし都市の自立が確立されたのち投票権を付与し民主主義体制に移行する準備がある。
「スープ食」具材を煮込んだスープを提供することでかさましして大勢に食事が行き渡るようにします。
「墓地」埋葬地を設けます。
「正式な葬式」葬式を執り行います。
「死者の碑」死者を弔うための碑を建設します。
「緊急診療所」テント施設。コストの低い簡易の医療設備を建設する。
「荒療治」手足切断を含む手術の許可を出します。
「パブ」飲み屋を建設します。
「風呂屋」風呂屋を建設します。


次の建物があります
・本部 執務室を備えた家です エイダンとジュンの家でもあります
・宿泊小屋(300名分)
・診療所
・飛行ハンター小屋(クロスボウ含む装具の開発済み)二棟
・ワークショップ(二階建て)
・集積所(収集物が枯渇したため運用停止しました)
・道 クレーター内部、砂利を敷いた道を建造しました
・ビーコン 観測気球 遠征隊を組織できます また嵐を観測できます
・温室 作物が出来上がるまで時間がかかります カロリー大の作物が出来上がるには数か月はかかるでしょう カブ、葉物、など一部農産物の出荷が始まりました。
・温室(畜産部) イノシシ数頭を飼育しています
・温室(酒造部) ベリー酒を製造しています
・温室(蒸留部) 純度の高いアルコールを生成する部門です。
・製鉄所 クレーター内壁に露出している鉄鉱石や砂鉄を採取、鉄に変えます
・製材所 クレーター内部の木を伐採して木材にかえます。クレーター内部の木材が枯渇しかかっています
・炭鉱 露天掘りを開始しました
・墓地 数百名を埋葬できる墓地です。現在13名が埋葬されています。
・記念碑 死者を弔う記念碑です
・岩塩採掘所 料理に使われる岩塩を採掘する場所です。豊富に転がっているので数名派遣すれば十分でしょう
・パブ 仕事終わりの一杯程格別なものはありません
・風呂屋 建設中
・ウォールドリル 永久凍土から木を採掘します

次のオートマトンが稼働しています
・一号機『Ironclad (アイアンクラッド)』(駆動系の改良済み)
 露天掘り作業中です

エイダン・ウィンターズ(あなたの代わりに街の指揮を行います)

アイザック・ヒル(あなたのことを信頼しています)

ルーク・エヴァンス (あなたのことを、信頼しています)

イーサン・ロックウェル (技術者になりたいと強く思っています。鉄材リーダーのままです)

アデル・ブラックモア(オートマトンと一緒に働いています。オートマトンが可愛いと思っています。石炭リーダーのままです)

住民(希望が若干下がっています。不満は低いですが、次の嵐は長いらしいと聞いて不安が広がっています)


『勢力』
・温泉 地熱の籠った洞窟で生活する集団です 食料を量産できる体制を整えていますが、人員不足に苦しんでおり、各種物資が欠乏しています。
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