フロストパンク世界にTS転生して落とされる話   作:キサラギ職員

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どう考えてもオーパーツ過ぎるよねオートマトン


オートマトン

 数日後。遠征隊が送り出したオートマトンが街に到着した。

 

 オートマトン。作中のオーパーツと言っても過言ではない物体。四本足の、蜘蛛みたいな……古典的作品で言うと宇宙戦争のトライポッドみたいなやつだ。というか自律駆動するロボットってなんだよ俺のいた現代でもこんなのなかったわ。ここだけ100年位技術水準おかしいだろ。

 四本足の巨大な物体がのっしのっしとこれまた器用に建物乗り越えてやってくるのが見える。でかすぎて遠近感が狂いそうだ。オートマトンは屈みこむと、人間からのリプログラムを待っているようだった。さっそくジョナスじいちゃんがオートマトンに縋り付いて作業指示を与えている。

 俺はその作業を見守っていた。

 

「露天堀りの手伝いでいいんじゃな?」

「うん、それが一番いいと思うんだよね。露天掘りはとにかく人手がいるし……」

 

 オートマトンの良いところは24時間連続で駆動するところだ。無論細かい作業とかはできないみたいだけど、物資運搬とかに関してはこれ以上ない労働力だろう。

 労働力。そう、労働力だ。遠征隊からの報告ではいまのところ大規模な集団と出くわしたりはしていないので、人手不足問題は解決しそうにない。

 

「児童労働の解禁はしたくないなぁ」

 

 法律の改正は可能だが、児童労働はさせたくないと言うのが本音だ。

 そこでやってきたこのオートマトン。露天掘りを延々やらせておけばいい。

 

「アデル。オートマトンは便利なんだけどこれからジェネレーターの連続稼働に入ろうと思う」

「燃料補給だね?」

 

 俺が言うと、アデルが頷いた。そう、オートマトンは稼働しているジェネレーターから燃料を補給しないと稼働できなくなってしまう。露天掘りで石炭を稼ぎつつ、オートマトンに燃料を補給させるにはジェネレーターの連続稼働が必要になってくることだろう。

 

「ただでさえ余力がないのに、連続稼働は恐ろしいねぇ………」

「それなぁ……5日分しかないからね……しかも夜限定で稼働させる分だけだから丸一日動かすとなると3日も持たないと思う」

 

 俺とアデルが見上げていると、オートマトンがせっせと地面に露出した炭を器用に削り取っては運び始めた。無論、原作とは違って人間も作業に参加しているので作業効率は倍くらいになっている。

 

 俺が本部に戻ると、通信士がやってきた。

 

「先ほど連絡がありました。大規模な集団を発見したとのことです」

「数は?」

「それが、50名程と……」

「うーん………」

 

 願ってもない機会であるが、それは途方もない人口増を意味する。だって今の人口101名だぜ。50名増えるとか都市の運営が破綻しかねない。

 

「けが人もいるとのことです。受け入れますか?」

 

 けが人の数を聞くと、数割にも及ぶという。これは厳しいかもしれない。

 しかし俺は首を頷かせた。

 

「………受け入れよう。けが人女子供含めて全員連れてくるように伝えてくれ」

「了解しました」

 

 早速俺は執務室に入ると、計算を始めた。普段の日課で物資を見える化定量化しているので、後は計算するだけだ。スマホに数字を入れては頭を捻らせていたが……。

 

「まず、診療所がパンクするだろうことは必至だな。到着するのが一週間後とか言ってるけど診療所建てて医療体制の確立は……難しいかな。もうしょうがない、テントを建てて寝かせるしかない」

 

 扉がノックされたので、どうぞと伝える。

 

「ここにいたか。あのオートマトンってのはすごいもんだな。一人でずーっと休みなしで働いてやがる」

「エイダン。これから50名の人員受け入れをやる」

 

 執務室に入って来たエイダンにそういうと、渋い顔をされた。

 

「無茶苦茶だよ、第一食糧はどうするんだ」

「来た人員を早速狩りに動員する。あと飯は当分スープになっちゃうけど、みんなには我慢してもらうしかない」

「綱渡りだな……」

「そういう世界だからね………で、けが人がいる。テントを張って……当分俺が面倒を見るよ、俺がいればあったかい空間を展開できるからね。その間、仕事代わってもらっていいか?」

「言っておくけど数字は苦手だぞ」

「このスマートフォンって道具があればできるはず。じゃあちょっと使い方教えるからさ」

 

 別に昔の人間だからスマホ使えないかというとそんなことはない。ちゃんと教えれば使えるわけで。エイダンが最低限の読み書きと数字ができる子でよかったなと本当に思う。例えばアデルなんかはそもそも読み書きが出来ない。識字率もそこまで高くない、そんな時代なのだ、この世界は。

 

「入るよ。すごいのが来たね、オートマトンの現物を見られるなんて!」

 

 興奮した様子で入ってきたのは機械技師見習いの黒髪眼鏡のイーサンだ。やはりテンションが上がるものなのだろうか。

 

「うちの職場には導入してくれないのかな? あれは」

 

 めっちゃわくわくした様子で問いかけて来る。男の子ってああいうの好きだよな。わかる、わかるよ。

 俺はスマホをペチペチと操作しているエイダンから目を離すと、肩を竦めた。

 

「露天堀りやらせてるよ。いつか製鉄所にも導入したいけど、どこかで野良オートマトン見つけるかもう作るしかないね」

 

 そういうとがっくりと肩を落とす。

 

「そうだよなぁ……オートマトン、あれはいいものだ……」

「で、今後の計画なんだけどさ……大規模な人員増加を迎える。テントというか野外診療所を作るから、釘の増産を高めて欲しい」

 

 オートマトンの到着と、新たな人員増加の波。

 俺達の街は新たな転機を迎えつつあった。





ステータス:定住中
メインクエスト:大寒波を生き延びろ
       :難民集団を受け入れろ
生存者数:101名 エンジニア6名+子供たち
     
食料:あと7日分 収集中 人口増加を見据えスープに戻しました
木材:少し 収集中 製材所が稼働し始めました
鉄材:少し 収集中 機関車が枯渇しました
石炭:2日分(ジェネレーター連続稼働のため) 収集中 オートマトンが24時間体制で働いています
スチームコア:1個

傾注! 傾注! 新しい法律の施行だ!

『緊急診療所』
テント施設。暖房設備のないベッドだけ並べた簡易の医療施設を、一時的に建設する。

「児童法」子供たちは、技術者の手伝いをしなくてはならない。
「労働法」通常通りの8時間シフト 延長12時間シフトまで可
「基本法」殺すな、盗むな、怠けるな。違反した者はむち打ち刑と処する。
「私有財産」これは、認めない。
「投票権」これは、認めない。ただし都市の自立が確立されたのち投票権を付与し民主主義体制に移行する準備がある。
「スープ食」具材を煮込んだスープを提供することでかさましして大勢に食事が行き渡るようにします。
「墓地」埋葬地を設けます。
「正式な葬式」葬式を執り行います。
「死者の碑」死者を弔うための碑を建設します。

次の建物があります
・本部 執務室を備えた家です エイダンとジュンの家でもあります
・テント101人収容分 追加で50名分建設中
・診療所
・狩猟小屋(クロスボウ含む装具の開発済み)
・ワークショップ(一軒家)
・集積所(ゲームとは異なりクレーター中のをかき集めて集積します)
・道 クレーター内部、砂利を敷いた道を建造しました
・ビーコン 観測気球 遠征隊を組織できます
・温室 作物が出来上がるまで時間がかかります カロリー大の作物が出来上がるには数か月はかかるでしょう
・製鉄所 クレーター内壁に露出している鉄鉱石や砂鉄を採取、鉄に変えます
・製材所 クレーター内部の木を伐採して木材にかえます。
・炭鉱 露天掘りを開始しました
・墓地 数百名を埋葬できる墓地です。現在誰も埋葬されていません
・記念碑 死者を弔う記念碑です
・緊急診療所 数十名を受け入れられるテントですが、暖房その他設備が貧弱です

次のオートマトンが稼働しています
・一号機『Ironclad (アイアンクラッド)』
 露天掘り作業中です

エイダン・ウィンターズ(リーダーの仕事を代行します)

ルーク・エヴァンス (あなたのことを、なぜそんなに色々知っているのかと疑問に思っています)

イーサン・ロックウェル (オートマトンが来て興奮しています。鉄材リーダーのままです)

アデル・ブラックモア(オートマトンと一緒に働いています。石炭リーダーのままです)

住民(希望は高いままですが、不満が高まっています。大勢の入植者が来ると言うことに不安を述べる住民も多いです)
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