メジロ家の変な子   作:ネギ市場

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カッチカチやぞ?


鉄の女

 

 

 

 メジロ家。

 この世界にあるウマ娘達の集団の中でも、極東の島国に在りながら世界的に見ても一定の評価を受ける、所謂名家と呼ばれる集団である。

 ウマ娘レース界では、レース後進国と言われている極東の島国日本に在りながら、その経済力と政治力で世界の名だたる名家もその存在を無視出来ない。

 そんな世界的名家の本邸では、メジロ家総帥メジロアサマによってメジロ家に属する人々が集められて居た。

 

 「……うわぁ、何なん、この集まり?正にメジロ家の中枢大集まりじゃん?」

 本邸の一室、かなり広い会議室に集められた人々を、使用人出入り口のドアの隙間から覗きながら、そのウマ娘のメイドがぼやく。

 「ここに爆弾の一つでも放り込めばメジロ家も終わりじゃない?」

 「ダメだよ、冗談でもそんな事言ったら!」

 「…まあ、出来もしない事だし、そら冗談だけどな」

 そんな、ちょっとだけ物騒で非現実的な話をして居たメイド達の後ろから、その頭にお盆が振り下ろされる。

 ちょっとだけ良い音が2つ鳴り響いた使用人室では、少しだけ歪んだお盆を持った妙齢のメイド服を着た女性が、頭を押さえて蹲る2人のメイド見習いの前に仁王立ちして居た。

 「貴女達、覗き見なんてメジロのメイドとして相応しい行為ではありませんよ?」

 「め、メイド長! す、すみませんでした!」

 慌ててそれぞれの持ち場に去っていくその後ろ姿を見ながら、長年メジロ家に仕えた女性は溜め息混じりにぼやく

 「……ほんと、ここ最近は、メイドの質が下がりましたね。」

 

 

 そんなやり取りが行われていた部屋の隣、使用人室とは比べるべくも無い豪華な一室では、黒いクラシカルなドレスに身を包み、頭にベールを被ったメジロ家総帥アサマを筆頭に、今のメジロ家を支える家の代表達が集まっていた。

 「……総帥、やっとこの時が来ましたな?」

 集まった者達の中で、比較的若い長身痩躯のその身をブランド物のスーツで包んだ男が、足が悪い為椅子に腰掛けているアサマに声をかける。

 その声色は何処か弾んでおり、これから起こる事に対する期待が滲み出ていた。

 そんな男の様子を、何処か冷めた目でラモーヌは見ていた。

 (本当、安っぽい男だこと……着てるブランドのスーツも、身に付けている時計や指輪も成金趣味丸出しだし、つけている香水も臭くて敵わないわ。それに何アレは? お婆様に媚びている様で、相手を…女だからと馬鹿にした目付き、周りの男達も似た様なものね。 違うのは海堂の叔父様と新しくシンボリ家の総帥に就任された、スピードシンボリ様くらいかしら?)

 そう内心で毒付きながら、ラモーヌは手持ち無沙汰に窓から外を眺めていた。

 

 「アサマ様、お時間でございます。」

 アサマの隣に控えていた執事長がそう声をかける。

 「……ありがとう、執事。では、皆様方、参りましょうか。」

 淡々とそう告げるアサマは、顔に掛かったベールの為、外からははっきりとしない顔を隣りの大会議室へと通じるドアに向けたアサマは、スピードシンボリと海堂と呼ばれた小太りの中年の男を伴ってドアへと向かう。

 ドアの前に立ち、スピードシンボリ、海堂両名と共に後ろの男達の方に身体ごと振り向くと、何かを思い出したかの様に一つ手を打って大きな音を出す。

 何事かと訝しむ男達に、ベールの内から冷めた視線を送りながら、とても冷え切った冷たい声色で口元だけは和かに、言い放つ。

 「あ、そうそう、言い忘れてしまいました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……お前等、全員追放します!」 

 ここに、10年越しの復讐が始まった…

 

 

 「そうでした、追放後はメジロ、シンボリ両家合同で縊り殺しますので、きっちりとのたうち回ってくださいね♪」

 

 






かなり短めです。
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