メジロ家の変な子   作:ネギ市場

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 ちょっと短めです。


リアルデュークの里帰り その2

 

 

 「リアさん、遅れていますわよ?」

 「……ぶぅぶうっ!」

 「リアお嬢様、あと少しで御座います。」

 「疲れた! 階段登ってばかり! つまんない!」

 「あと少しですから頑張りなさい。 このくらいの運動、何時もの練習より楽なはずですよ?」

 「これ練習違う、頑張る意味ない!」

 長い階段を登る度に不満を漏らすリアルデュークと、その不満に対して厳しく叱咤するマックイーン、その2人を宥め、励ます爺や。

 最初の頃はリアルデュークもまだ黙々と登っていたのだが、あまりにも長い階段と、残暑の強い日差しが未だ幼い精神性のリアルデュークの負の感情を強く刺激していたのだが、それに気付かないマックイーンはリアルデュークに対して更なる説教とも取れる道徳的な話を続ける。

 「リアさん、こうやって時節に合わせて墓所に通い、先達に敬意を払う事には十分な意味が有ります。 何故なら、私達がこうやって健やかに居られるのも、先達の方々が努力をしてその想いを繋いで下さったからなのですよ? ですので、私達がその想いに触れ、それが自らに受け継がれている事を再確認し、名家であるメジロ家の誇りを胸に刻む、そんな素晴らしい行為を成す事で、私達を日々見守って下さる先達の方々への御礼となるのですわ。 ですので、御墓参りとはとても大事な事なのです。」

 「……マックイーンお嬢様、御立派になられて……爺やは、爺やは……」

 リアルデュークへ諭す様にそう述べるマックイーンの姿を見て涙を流す爺や、そんな2人を胡散臭そうにジト目で見ながら、リアルデュークが不機嫌に言い放つ。

 「……マックイーン、ババ臭い。」

 「……リアさん、お疲れのご様子ですので、このお姉ちゃんが運んであげますわ。」

 リアルデュークのその一言を聞いたマックイーンが、右手を爪を立てる様な形にして、米神に青筋を浮かべながら笑顔でリアルデュークの下へとゆっくりと階段を降りてくる。

 「え、遠慮する……だから、その手引っ込めるが吉!」

 そんなマックイーンを見て、リアルデュークが表情を引き攣らせながらゆっくりと迫って来るマックイーンを説得しようとその口を開く。

 「おk、墓参りする、ババ臭い説教我慢する、だからその手……あぅっ!」

 「お、お嬢様?」

 「……さぁ、爺や、参りましょう?」

 右手でリアルデュークの顔面を鷲掴みにして荷物の様に持ったマックイーンが、そのまま優雅に階段を登り始める。

 後には、物言わずマックイーンに荷物として引き摺られるリアルデュークと、何時もより汗をかいて緊張した爺やが黙ってマックイーンの後を追いかける姿があった。

 

 

 「って事で、やって来ました北海道ってか?」

 「ご、ゴルシさん、ここ何処ですか?」

 ゴールドシップがスペシャルウィークの目隠しを外すと、ゆっくりと目を開けたスペシャルウィークの視界には一面の大草原が広がっていた。

 先程目隠しをされる前にトレセン学園の寮で見ていた景色とのギャップにおろおろするスペシャルウィークだった。

 「んぁっ? 何処って……スペ、お前さんの故郷だろ?」

 何を当たり前の事を聞いてくるのか?と言う風に答えるゴールドシップ。

 「えっ?」

 「んっ? どした?」

 「えぇぇぇえ〜っ! わ、私達、さっきまでトレセン学園の栗東寮に居ましたよね?」

 「そだな?」

 「それが目隠し取ったら何で北海道にいるんですかぁっ?」

 冷静に話すゴールドシップと正反対に、驚きと動揺で終始狼狽えるスペシャルウィークにテンションを上げ始めたゴールドシップが捲し立てる様に話す。

 「ん〜っ、まぁ、そんな事もあんだろ? そんな事よりもだ、ウマチューブのネタ探すぞ? 見た奴がびっくりして口コミで登録者が激増する様なネタあんだろ?」

 「あ、有りませんよ、そんなネタなんて私が知っている訳無いじゃないですか?」

 「北海道なんだからよぉ、でっかいネタの一つや二つ、回転寿司みてぇに出てくるんじゃねぇ?」

 「ゴルシさんは北海道を何だと思っているんです?」

 何か有って当たり前みたいな感じでグイグイ来るゴールドシップの圧に押され気味になりながらも、逆に問いかけてくるスペシャルウィークの問いにふと考え始めるゴールドシップ。

 「何って……何だろなぁ?」

 「ゴルシさん……」

 「あ〜、辞めだ辞め! なぁんか、面倒臭くなってきた。」

 「ゴルシさぁん!」

 急に冷静になったゴールドシップだったが、今度は面倒臭い雰囲気を出し始めてから数秒ゴールドシップが虚空を見つめた後、スペシャルウィークの肩に腕を回して気さくに話しかける。

 「ウマチューブなんぞ辞めだ辞め、スペ公、遊びに行くぞ?」

 「遊びって、何するんです?」

 「折角北海道まで来たんだ、まずはホッケ食いに行くぞ?」

 「えっ、何でホッケ? 確かにホッケは北海道の名物ですけど、ここは普通カニとかジンギスカンとかじゃないんですか? それに、遊びとホッケが結び付かないんですけど?」

 ゴールドシップの挙動の読め無さに目を白黒しながらも何とか疑問を口にするスペシャルウィークの言葉に、キョトンとしながらゴールドシップが質問をする。

 「ん? ホッケ食べる以外に何か北海道らしい事ってあんのかよ?」

 「まぁ、観光とか?」

 スペシャルウィークの観光と言う言葉に、とても嫌そうな顔でゴールドシップが反論をする。

 「観光? それこそ面倒臭い。 んな事より、腹が減ったらホッケ食うに限るだろ?」

 「えぇぇぇ……」

 「それじゃ、行くぞスペ! ゴルシちゃん的にこっちに美味いホッケがある筈だぜっ!」

 「其方の方角は、海じゃ無くて山ですよぉぉっ?」

 明後日の方角に突き進むゴールドシップの腕を掴んで叫ぶスペシャルウィークを引き摺りながらそのパワーで突き進みながらゴールドシップが威勢よく叫んだ。

 「突き抜ければ海だから問題ねぇぇぇっ!」

 「ゴルシさぁぁぁんっ!」







 こう暑いと文章が纏まりません。
 早く秋っぽくなって欲しいものです。
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