取り敢えずのなんちゃって二日間連続投稿です。
区切りが悪かっただけですけどね。
「って訳で偶然だなぁ?」
「はぁ……何が偶然なんですの?」
「ゴルシ、おっすおっす!」
メジロマックイーン達が長い階段を登り切った時、何故か仁王立ちするゴールドシップと、その腰にしがみつくスペシャルウィークが居た。
そんなゴールドシップを胡散臭そうに眺めて溜息を吐きながら質問するマックイーン、ゴールドシップを見て嬉しそうに挨拶するリアルデューク。
「おうっ、リアは相変わらずだなぁ? ホッケ食いに行くか?」
「ホッケ?」
ゴールドシップの誘いにキョトンとするリアルデュークの隣では、メジロマックイーンが未だゴールドシップの腰にしがみつくスペシャルウィークに気の毒そうに声を掛ける。
「……スペシャルウィークさんは、その、何て言いますか……災難でしたわね?」
「……もう私には何がなんだかわかりませんが、ホッケを食べる事だけはわかります!」
意外と元気な声でマックイーンに返事をするスペシャルウィークを気にする素振りも見せずにゴールドシップが威勢よくリアルデュークに話す。
「よし、リアルデューク、それならラーメン食いに行くぞ?」
「ホッケラーメン!」
「ホッケラーメンって、そんなラーメンあるんですか?」
「……あんじゃね?」
自分から言っておいて他人事の様に言うゴールドシップを見て、マックイーンが額に手を当ててうんざりしながらぼやく。
「はぁ……ボケが渋滞し過ぎて、この私には捌けませんわ。」
「マックイーンも食いに行くだろ?」
ゴールドシップの問い掛けに、気持ちを切り替えたマックイーンが姿勢を正して令嬢としての優雅な所作で返答する。
「その前に、私達は今御墓参りの最中ですので、少々お待ちになって下さるかしら?」
「お参りさっさと済ませる!」
「リアさん!」
墓参りと聞いてすぐに不機嫌に言い放つリアルデュークの態度を見て、強めの声量でリアルデュークの名前を呼ぶマックイーン。
「あんだよぉ、墓参りくらいで何怒ってんだよ? なぁ、リア?」
2人の間に漂う空気感を察したのか、少しだけふざけた口調と態度で間に入るゴールドシップに気が付かないのか、リアルデュークがマックイーンに向けて大声で叫んだ。
「マックイーン、オババ臭い。 石見てもお腹膨れない!」
「リアさん! 貴女は未だそんな事を言っているのですか?」
そんなリアルデュークの行動にキツい眼差しで睨みながらマックイーンも負けじと叫ぶと、リアルデュークの小さな両肩に手を置き、屈んで目線を合わせて真面目な表情で諭し始める。
「良いですか、リアさん。 他でも無い貴女のご両親が眠る場所なのですよ? 普段はどうでも、こういう時はメジロ家の者として、何よりもお2人の子供として、1年に一度でいいからしっかりとなさい! わかりますね?」
そう諭したマックイーンがジッとリアルデュークの目を見詰める。
マックイーンの真剣な眼差しから逃げる様に目線を逸らし俯いたリアルデュークが小さく呟いた。
「……Non, monsieur.(違います)」
何を言ったのか聞き取れなかったマックイーンが訝しげにリアルデュークを見詰めると、両目に涙を溜めたリアルデュークがマックイーンに向けて怒鳴る。
「Ma seule mère, c'est Mama Leone, il n'y en a pas d'autre ! Personne ne tient ses promesses, alors pourquoi penses-tu à quelqu'un que je ne connais pas ? S'il te plaît, retrouve ma mère vite ! (私のママは、レオーネママだけ、他に誰も居ない! 誰も約束守らないのに何で私に知らない人の事を考えていきますか? 早くママを探してよ!)」
一頻り怒鳴ると、リアルデュークは涙を流しながら墓所の奥の方へと走り去って行った。
「……り、リアルデュークさん、あんなに話せたんですね?」
「……アイツ、フランス語話せたんだな……ってか、おいマックイーン、おチビを追いかけるぞ?」
初めて聞いたリアルデュークの言葉にびっくりするスペシャルウィークとゴールドシップだったが、状況から真面目な表情になると、呆然としているマックイーンに声を掛けるが、反応がなかった事に軽く舌打ちしたゴールドシップがマックイーンの顔を覗き込むと、両手でマックイーンの顔を挟んで無理矢理目を合わせる。
「……おい、マックイーン。 オメェはリアルデュークの何だ?」
「ご、ゴールドシップ?」
「アタシは、オメェがおチビの何だって聞いてるんだ!」
「わたくしは、あの子の……血が繋がった「ちげぇっ!」」
真剣な眼差しでマックイーンを見詰めたゴールドシップは、マックイーンが呆然と答え様としたその言葉を強く否定すると、確かめる様にもう一度尋ねる。
「メジロマックイーン、お前は、リアルデュークの何だ?」
「わたくしは……あの子の、姉ですわ! あの子がどれだけ否定しても、私はあの子の姉なんですわ!」
今度はマックイーンの瞳に力が宿り、真っ直ぐにゴールドシップを見据えていた。
「なら、泣いてる妹を1人にするんじゃねぇ! さっさと追いかけて慰めてこいよ?」
「……当たり前ですわ!」
ゴールドシップが発破を掛けると、意を決したマックイーンが一つ頷いてからリアルデュークが走って行った場所へと走り去った。
「ゴールドシップさんって、何時も面倒見の良い人ですよね?」
「ンなことねぇよ!」
そんな遣り取りを見ていたスペシャルウィークが笑顔でゴールドシップに話しかけると、照れ臭そうにゴールドシップがそっぽを向いた。
「それにしても、マックイーンさんってフランス語?わかるんですねぇ、やっぱりお嬢様なんだなぁと思っちゃいました。 私なんて英語の点数ですら赤点必死ですからね。」
ゴールドシップの照れ隠しを見て少しだけ気分が上がったスペシャルウィークが、ふと思った疑問を自身の笑えない話と共に話すと、それを聞いたゴールドシップが真面目な顔で否定する。
「いや、あれはわかってねぇよ? でもってスペはちゃんと英語勉強しろ。 仮にも日本総大将が赤点はねぇだろ?」
「えぇぇっ、わかって無いんじゃ、マックイーンさんには泣いた原因が分からないじゃ無いですか?」
ゴールドシップの話の中身半分程をスルーしてスペシャルウィークが心配そうに話すが、ゴールドシップは自信満々に笑顔で断言した。
「まぁ、そこは大丈夫だろ?」
「そうなんですか?」
「それが家族ってもんだろ?」
「ああ、何となく分かります。 私もお母ちゃんと些細なことで喧嘩した時も、お母ちゃんに何も言わなくても最後は仲直りして、私の事宥めてくれました。」
ゴールドシップの笑顔に釣られて、自身も笑顔になりながらそう話すスペシャルウィークに、ゴールドシップが笑いかけた。
「2人が戻ってきたら、みんなで味噌バタチャーシュー食べようぜ?」
「……ホッケじゃないんですか?」
フランス語は勿論自動翻訳です。
フワッとした感じで、何となく言いたい事を察して下さると助かります。