両面宿儺
旧都市陥落後突如として現れた異質な人物
初めて存在が確認されたのは 零号ホロウの近くに発生した共生ホロウ
当時ホロウを単独で破壊できる人物は居ない
そんな異質な存在を治安局は危機感を抱き調査を開始
が、手がかりはゼロ
一度調査を引き上げにしようと思ったら連続でホロウ破壊が起こったのだ
その一日だけで79もの共生ホロウが破壊されたと当時の調査報告書に記録されていた
治安局はこの事件を踏まえて古来に伝わる鬼神 両面宿儺の名を冠したという
そして四年後 雅率いる対ホロウ六課の設立後 まだ新人卒業の私は雅と共に両面宿儺の情報を共有した
雅の方も情報が少なくただわかったのは 武器を使わずに遠距離からの攻撃が可能な事
最初は私も何を言っているのか分からなかった
だが雅によると
ー〜ーー
「朱鳶よ、これは柳と私が立てた仮説にすぎん 信憑性はないが頭の隅に置いておいて欲しい」
「ホロウ破壊現場周辺には何かで切り刻んだ跡があった、鑑識にも鑑定を依頼したが、武器らしい金属反応はなく ただ謎が深まるばかりだった」
「だが柳はそこに絡繰があると踏まえて周辺の調査をさせた」
「すると不思議なことに傷一つついていない足場があった」
「おそらくここから斬撃を放った位置であろうな」
「これを踏まえて先の仮説を2人で立てた」
「だがどうやって共生ホロウのほぼ全域に斬撃を放ったかの方法が未だ謎だ」
〜ーーーーー
そして一ヶ月後 治安局 対ホロウ全課が総力を上げて両面宿儺の身柄確保に臨んだ
しかし今度は斬撃跡すら残していなかった
いや、厳密には斬撃を使用していなかった
そして我々が突入した両面宿儺が来るであろうホロウ突入したがその瞬間に破壊
結局は両面宿儺の姿所か状況証拠すら見つからなかった
そして現在、私達は長官からの司令の元 指定位置にて待機
なんでも両面宿儺の方からこちらに話したい事があるらしい
他の隊員も連れてくれば新エリー都の民間人を無差別に殺すという事
先輩(青衣)も下手に動けば向こうの思う壺と判断し大人しく要求通りに従う他なかった
そして約束していた脅迫状の郵送から3時間後になった
「…依然現れませんね」
「やはり、誰かのイタズラだったのでは?」
「…!共生ホロウ発生!周辺の民間人は!」
「落ち着け朱焉、長官殿の協力もあって避難は完了済みだ」
「あ、…」
「!前方に高エネルギー反応 来ます!」
次の瞬間共生ホロウが破壊され周囲のエーテリアスも消え去っていた
「お出ましか」
「さて、俺の要求通り 周辺に仲間は…居ないな」
「両面宿儺 ですね?」
「あぁ如何にも 俺の名だな」
「まあ本名は違うがな」
「貴方には連続ホロウ破壊事件の容疑者として逮捕状が出ています」
「至急署に同行願えぬか」
「断る 黙って縄につく阿呆がいるか」
「だが俺の条件を飲めば考えてやらんこともない」
「「「!?」」」
コイツ…!…自分が何を言っているのかわかっているの
「まあ側から聞けば何を言っているかわからないと思うが」
「察するに俺の情報を抜き取る、できれば仲間に引き込むことだろう?」
3人は様子見しているのか喋らない
「ダンマリか、まあいい」
「目的も正直に言えんのなら、こちらにも手段がある」
「俺は力以外の序列はつまらん、故に」
「俺に一発でも当てれる強さを見せてみろ」
「制限は、俺が飽きるまでだ」
「……お主…舐めているのか?3対1で一発でも当てられればそなたの負けぞ?」
「負け犬根性か?そうかっかするな 醜く見えるだろう」
「この…さっきから言わせておけば!「待ってセス君」なんで止めるんです!」
「力を示す以前に、我々は治安官です 私達としては 穏便に済ませたい」
「わかってくれますか」
「………まあ立場的にはそうであろうな」
「しかし、俺の言ってたことが真であればこれは交渉
お前達にとっては飲むしかない内容であるぞ」
「……交渉決裂ですね…では…」
「両面宿儺 貴方を逮捕します!」
そして、私達の戦いの火蓋は切られた
最初から油断しないつもりで臨んだつもりだったけれど
相手は雅を軽く凌駕する相手 少なからず差はあるとおもっていた…思っていたけれど…けれど…!
まさか…ここまでなんて……
「フハハハハ!!!!ウハハハハハ!!!!」
宿儺(紅炎Side)
俺は先ず、最低限二人を殺さないと行けない
そして一人は治安官を通じて伝えなければならない
そうでもせんと止められんかも知れんからな
だから今ここで
この3人をノーダメージで
「そんなものか!青衣!」
「ぐっ!………舐めるでない!」ブン!
青衣は棍棒を振り回し正確かつ精密に俺の急所を撃とうとしてくる
だが俺の前では
ドドドドドドド!!!!!!!
「なっ!指一本のみでいなしおった!」
「先輩下がって!発砲します!」
「!」
「ふむ」
「そこ!」パン!!
今度は朱鳶が銃を撃ってくるが
「解」
俺は弾丸を真っ二つにしつつ朱鳶に攻撃をしかける
「足元が疎かだな」
「させ…ない!」ガン!!
セスが朱鳶のカバーに入るように機動隊の盾のようなもので防いでくる
「くどい!」ドゴ!
だが俺はこの強度の盾ならぶち破れると踏みセスと朱鳶ごと空に打ち上げる
「が(きゃぁ)!?」
「朱鳶!セス! おのれ!」ダッ
青衣が突っ込んできているが…
「多少の怒りを抱いているのか…少し動きが浅はかだな」ビッ!
「ぬぅ!?」ブワッ
俺は上から二人の奇襲を仕掛けられる方が面倒だと感じ、青衣も上に打ち上げることにした
「ニィ!!」バシ!
そして3人を片手で起こした風圧で地面に叩きつける
朱鳶Side
「かはっ…あ…」
今ので肋が3本は逝った…骨が内臓に突き刺さるのも時間の問題か
「ぐ…ぬぅ…宿儺め…人を容赦なく蹴り飛ばしおって…」
「セスよ…まだいけるか…」
「なんとか…けど…叩きつけられた高度が高かったのか…もうクラクラです」
「……どうするか…速攻で一撃でもあてんとこちらの負けか…」
「なんと…情けない姿か…」
「「「!!!」」」
「治安官なのだろう?多少はやるはずだろう?もう終わりではないだろうな?」
「ほら、頑張れ頑張れ」
「……一つ…提案を……」
「なんだ?言い訳か?聞くだけきいてやる」
「…私はもう限界が近い…なので、次で終わりにしましょう」
「だから…今から、最後の一撃を放ちます!」
(……成る程、所詮は警察モドキ 負け犬根性は変わらんな)
「成る程な…なら、お前の得意でやってやろう…」
■開
(原作を読んでいる方は■の部分はわかるのだろうが、あえてふせます)
「それは…炎…!」
宿儺の能力は斬撃のハズ…
「何だ、知らんのか…いや そもそも俺が状況証拠を消したのか 知らぬ筈だ」
「心配せんでも 不意打ちなどこすい真似はせん」
構えろ 火力勝負といこう
宿儺Side
「……お前の負けだ、朱鳶」
「くっ……」
「俺の開を食らって尚肋が折れていてもまだ意識を守っているとは…」
「そのタフネスの賜物は褒めてやる、一つ褒美をやろう」
「………治安局に裏切り者がいる」
「…!…」
「お前も今まで起きた事を踏まえるなら薄々気づいてる筈だ、早めに目星をつけておけ」
「俺の推理じゃ恐らく、強大な力でお前達に向かってくるかもな
」
「……その強大な力とはなんです…」
「なに、お前の身近にいるだろう…」
「……星見雅……」
「!?…雅が…何で…」
「まあ正確には、奴の刀だろうな」
「雅の…刀……!まさか」
「気づいたか まあ、それはさておき お前達は俺に敗れた」
「俺からもお前達に頼みたい事がある…」
「……なんですか?」
個人で連絡先交換しないか?
「……は?」
何を考えているの?この状況でナンパ??
「……何故か呆れられている目で見られている気がするが…」
「何、俺の真の目的は コソコソと俺の様子を伺っている馬鹿共を炙り出すためだ」
「お前も友人は傷つけられたくなかろう」
「………」
「拒否権はない、 この事は内密にな」
「……わかりました、要件を飲みましょう」
「ただし、今後ホロウ破壊を起こしたら即刻上に訴えますよ!」
「良い」
(いいのか…)
(実際、この為に治安局や六課を遠くから煽っていたからな ホロウ単独破壊という違法で)
現在
朱鳶Side
「あれから、ホロウ破壊事件もなくなりましたね」
「朱鳶が単独での説得に成功したのはいいが、肝心の宿儺本人を逃がしてしまった…」
「だがこれは朱鳶の落ち度ではなく我等の落ち度だ 故に我等はもっと強くあるべきであるな」
「成る程!俺も、強くなってみせます!先輩!」
「いい心掛けだな セス」
(すみません、二人共 このような形で二人を騙していることになってしまいますが…)
(今回の詳細を偽装するのが 彼との縛りなんです)
(けれど、両面宿儺 改めて見てみたら力以外には興味はないが、内面はそこまで悪い者ではなさそう…)
(今後の為にも、今は彼の情報を集めつつ 治安局にいるであろう裏切り者を探し出せなくては…)ブー!
「ん?メール?」
〜NO NAME〜
今からここの店寄るんだがなんかオススメある?
既読下らない事でメールしてこないでください勤務中なので