推しの子+西村京太郎 十津川警部(渡瀬恒彦版)VSカミキヒカル   作:宇宙とまと

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最終話です。ほぼ推しの子メイン


星野アクアの生還 最終話

 

 

 

 

 

 

 その日3連休が終わった火曜日の朝、アクア達が朝食を食べているとあかねからラインが来た。

 

あかね

「アクア君直ぐにテレビ付けて!」

 

 

 

 

急いでアクアがテレビを付けると、

 

 

「今日午前3時半ごろ、東京都小菅の東京拘置所に収監されていた、元芸能プロ社長で、星野ルビーさんに対する殺人未遂の現行犯で逮捕された、神木輝容疑者(3〇)歳が自殺を図っているのを発見され、病院に搬送されましたが、午前5時に死亡が確認されました。発見者は職員で、巡回中に自殺を図ったものと見られています」

 

 

 

 事件の説明が終わると、拘置所の近くからリポーターが中継をしている。

 

(少しも同情する気にもならないな)

「お兄ちゃん」

「どうした?」

「これって、拘置所の人が処罰されたりするのかな?」

「うーんどうだろう……流石に誰も処罰されないのは、組織としてどうかと思うけど、それほど厳しい処分は出ないだろう。故意に見殺しにしたとか、居眠りでもしていたら別だけどな」

 

 

その後ミヤコさんに言われ、数日風邪を口実に休む事にした。(マスコミ対策)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

 

 事務所に、亀井刑事と西本刑事が訪れた。事情聴取と言うよりは単に事件の経緯説明の様だ。ルビーは、来たのが十津川警部じゃ無く少し残念そうだ。

「十津川警部は、もう直ぐ記者会見に出なきゃいけないんで」

「それって今回の」

「そうです」

 

二人の説明を聞くと、自殺以外の可能性は無さそうだ。捜査も程なく打ち切りになるとの事だが、ルビーは何かそわそわしている。

 

「ルビーどうした?」

「刑事さんこういう時、アリバイとか聞くんですか?」

西本と亀井は苦笑し、

 

「今回はどう見ても自殺ですので」

「明確な基準が有る訳ではありませんが、自殺に疑いが無い時は、アリバイは調べない事も多いです」

 

 

二人が帰って直ぐに記者会見が有ったので、見てみたがあまり目新しい情報も無かった。

 

 

 

 その次の日、突然ツクヨミが現れた。

 

 

「二人とも大変だったねえ」

相変わらず、江戸川で某永遠の五歳児の家に住み着いている、某カラスみたいに人をイラっとさせる。

 

ルビーは真剣な表情でツクヨミに近付き、

 

「自首しよう」

「ほえっ」

「私達の為にあの男を始末してくれたんでしょ。でもどんな理由があっても殺人は犯罪だよ。だから自首しよう。警視庁まで一緒に行ってあげる」

「ちがううーーー」

 

 

ツクヨミと言えども建物の中に、ワープする事は出来無いらしい。

 

 

 

「今日は、星野アイの転生について話に来た」

「ええっ、ママが誰かに転生したの」

「どこの誰なんだ」

幸福に生きているなら良いが、虐待でもされているのなら絶対に助け出す!

 

 

「異世界だから無理だよ。それに星野アイの記憶は完全に消えたよ」

それを聞いて少し悲しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どんな異世界?」

「中世ぽいけど、他の現代からの転生者が便利な物を持ち込んでいるから、史実の中世よりは生活は楽だよ」

「ふうん」

「後魔法が有る!」

「おお流石異世界」

「キャベツは人間に捕まりたくないから、空を飛ぶ」

 

??

 

 

 

 

 

 

 

 

「後星野アクアマリンと名前がそっくりで、七つの大罪の、メインヒロインと声がそっくりな女神様が」

 

 

このすば世界かい

 

 

天才的アイドル星野アイは、数十年に一度の魔法の天才に転生した様だ。(ガチ設定、ただ方向性がおかしいだけw)。

 

 

 

 

 実家は裕福では無いが、優しい両親とおてんばな妹、(こめっこ)に囲まれ十分に幸福な人生と言えるだろう。

 

今は魔王を倒すという危険な冒険に参加しているが、まあ僕と同じ名前の女神様が居れば……

 

アクア(CV雨宮天)は、普段の行動はあれだが、能力はツクヨミとは格が違うし。(蘇生魔法)

 

 

気付くとルビーが怒りで震えている。

 

「どうした?」

「どうしたじゃないよ! このままじゃ転生したママが、女神様の下着をスティールする変〇と結婚しちゃうよ!」(事実ですw)

「いや、彼は神木よりは一万倍まともだし」

「お兄ちゃん、その黒い星の目で言っても説得力皆無!」

 

 

「まあまあ落ち着いて」

「落ち着けないよ」

「小説の世界と、同じ相手とサトウ何とかが、結婚するとは限らないよ」

「まあ確かにそうだが」

「他の可能性と言ったら、ダグネスかゆんゆん辺りか?」

「私は今まで、カズめぐ派だったけど、今からカズダクに転向するよ」

最大のライバルアイリス王女も……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星野家の外

 

 

 

「ちなみに、星野アイの中でめぐみんに転生したのは、大多数を占めていた光の部分だけ……さ」

 

 

 

 

 結局、話し合った上でカミキの遺産は相続を放棄する事にした。遺産の内生前遺言書に記載されていた通り、秘書と運転手にいくらか分与された以外は、全て国庫に返納される事になった。国庫に納める為に、せっせと稼いでいたかと思うと多少は同情した。

 

遺体埋葬だが、最初は拒否するつもりだったが秘書の方が、永代供養する事を申し出たので、ミヤコさんとも相談しそういう事になった。流石に費用は折半にした。

 

 

 

 

 

 

 

程なくアクアは医大受験に合格した。B小町やあかねもお祝いに来てくれて、ミヤコさんは号泣していた。

 

 

 

数日後合格祝いを持って、不知火フリルがやって来た。

 

 

 

「フリルありがとう」

「どういたしまして」

 

  フリルは用意されたお茶を飲むと、

「少し迷ったんだけど、一応二人には伝えておこうと思って」

「何の話?」

 

「今から言う話は、個人の名誉に関わるから、二人の記憶だけに留めて欲しい。可能ならここの社長さんにも」

アクアとルビーは大きく頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フリルは一枚の写真をテーブルの上に置いた。

 

 

そこに映っていたのは、フリルとその姉でアイドルだった不知火ころも……と、もう一人の美女だ。

 

 

「この人は、母親の一つ年下の妹で、つまりは叔母さんだね。年齢はここの社長さんと同じくらいだと思う」

 

何も知らない人が見たら、3人は姉妹関係だと誤解するだろう。ちなみに一度結婚したが、数年後に協議離婚して現在は独身で、子供はいないらしい。

 

 

「服飾のデザイナーやってるんだけど、一月の下旬に交通事故で入院したんだ」

「ええっ! 大丈夫なの」

「けがの具合はどうなんだ?」

「それは軽傷だったから、一週間で退院したよ」

「それは良かった」

 

 

「入院している時に、別の患者さんと知り合いになり、意気投合してしまったみたいなんだ。その人は夜勤の途中、熱を出して緊急搬送されて……ああ別に重病とかでは無かったけど、この人も少し熱が下がるまで、時間がかかって一週間入院したみたい」

 

「ええと、道路工事の人?」

「警備員か何か?」

「アクアのは半分正解かな。東京拘置所の職員さん。年齢は叔母さんより一つ年上らしいよ」

まさか、その人は……

「うん、想像の通りだよ。神木輝が生きているのを最後に目撃した人」

巡回して戻ると、神木が自殺を図り既に意識不明だったので、蘇生を試み急ぎ上司に報告した。

 

退院する二日前に、おばさんが病院の廊下で転びそうになったのを助けてくれて、その後意気投合して退院後も会っているらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日もちょうど夜勤の担当だったらしい。

 

「神木が熟睡……私ならキックしたくなりそう」

カミキは平然と熟睡し、夜勤の人……夜だからNさんと呼ぼう。Nさんもムカッとしたが、熟睡している拘置者は一人だけでも無いので、頭の中でボコボコにするだけにしておいた。

 

 

その日も神木は熟睡していて、Nさんは深いため息をついた。

 

「その後巡回に出たんだけど、出る直前の記憶が少し曖昧で、よく思い出せないみたい」

「そんな事が有ったんだから当然だよ」

 

 

 

「ここから先は、Nさんが見た夢の話。カミキが死亡して一週間くらい経過してから、何度か夢で見たらしいよ。それは舞台は東京拘置所で、とてもリアルだったみたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 平然と熟睡している神木を見ていてむかついたが、

「ふん」

と聞こえないように小声で吐き捨て、再び神木が入っている独房に視線を向けた瞬間、突如独房の中に人影が現れた。

輪郭は数秒で人型になった。

 

「その影は顔をパーカーで隠していて、身長は150センチくらいだったみたい」

(有馬と同じくらいか)

 

「誰だあんたは! どうやってそこに入った!」

Nさんは大声で警告したつもりが、出て来たのは小声だった。

 

「おじさんはそこで見てて」

その影は、ちらっとNさんを睨むと再び神木に近付き……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒカル君起きて、時間だよ」

声からすると、かなり若い謎の……女性と思われた。

 

「……おやもう朝の点呼ですか?」

女性は神木の方を掴み、乱暴に揺すった。

 

「おや、どうやってここに入ったんですか?」

「私の声忘れちゃったんだ。ヒカル君」

女性はパーカーを外し、それを見た寝ぼけていた神木は、即座に真っ青になった。

 

 

「ばっ、ばっ、馬鹿な! 君はもう死んでいる筈」

「だから、鍵を開けずにここに入れるんだよ」

「た、助けてくれ」

 

神木はNさんの方を見たが、彼も何も出来ない。全く身動きできなかったらしい。

 

 

「君が生きている限り、あの二人……周囲の人の害になるの。だから生かしては置けない」

「ここで死ぬわけには」

「イケメンなのに、往生際が悪いなあ。さあ、自分でけりを付けようかヒカル君」

冷酷な声で、美少女が宣告した瞬間、神木はロボットのおもちゃみたいに動き出した。

 

Nさんは大声で周囲に助けを求めたが声が出ず、体も動かない。

 

神木は抵抗する事も出来ず、あっという間に『自殺を図り』、ぐったりと動かなくなった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、鉄格子をすり抜けてその美少女がNさんの方にやって来た。

 

 

「た、助けてくれ命ばかりは」

「大丈夫だよ。おじさんは私の子供の敵じゃ無いし」

「こ、子供! 幽霊に子供いるの?」

「今の切り替えし中々絶妙だね。コメディアンの方が向いているんじゃない」

「大学の時は、お笑い同好会やってた……いや、それって生前の事?」

「そりゃそうだよ。ちなみに16歳!」

「早過ぎだろ」

「まあそうなんだけどさ、おっとそろそろ巡回に行ってね。そして私の事は忘れてね」

「えっ……」

Nさんは何かに操られる様に、定時の巡回に向かい、歩く毎に今見た光景……、特に相手の外見を忘れて行った。

 

気付くと巡回の途中で、戻ると神木が意識不明で倒れていて、慌てて連絡し蘇生措置を行ったが、神木は病院で死亡が確認された。

 

 

 退院後はもう変な夢を見る事も無くなり、数日後に職場に復帰した様だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで今は夢の内容は、どんどん希薄になって来てるみたいなのね」

「夢ってそういうものじゃない。フリルちゃん」

「個人差はありそうだけど」

「あっ、でもはっきり覚えている事があるみたい」

「?」

「その霊的存在の? 人の声が、『りえりー』にそっくりなんだって。その職員の人も叔母さんもアニメ好きで、それも意気投合した理由みたい」

 

「フリル、歌手を兼業でやってる声優さんか?」

 

 

「あっそうじゃなく、愛称だよ」

「確か数年前、まほうつかいプリキュアの主人公だよ」

「プリキュアって魔法ずっと使ってるんじゃ」

「アクア君、それは誤解だよ。まあ仕方ないけど、魔法をメインにしたのはその年が最初だよ」

ちなみにフリルは、キュアフラミンゴに声がそっくりで、有馬はキュアプリンセスと、声が酷似しているらしい。

「で、最近一番有名な担当キャラが、この素晴らしい世界に祝福を!の、一番人気キャラのめぐみん……あっ、りえりーの本名だっけ高橋李依さんだよ」

 

 

「確か最近では、ママに声がそっくりだって、事でかなり話題になったよね」

「アニメ誌が僕の所にも、勘違いして取材に来たよ。もしかしてご親族ですかって?……」

 

 

(まさか……いや深く考えるのは止そう)

「アクア君どうしたの? 顔色が良くないよ」

「多分、受験の疲れが出たんだよ」

 

 

アクアは以後二度とその事を考えるのを止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これにて完全完結です。

本来なら予定に無かった、アクア君生還ルートですが、本編で160話、161話と生還する可能性がどんどん減って行くのを見て作成しました。本篇最終話は、十津川警部達(渡瀬恒彦)が、ほぼメインでしたが、こちらは逆に推しの子メインになっています。

 

 そしてどっちのルートでも、フルボッコにされ最後は美女に処される神木君を想像して、本誌への留飲を下げてください。

表ルートの方が楽に死んでそう。アクア生還ルートでは、闇の成分だけが残った星野○イに、今後半永久的に……

不知火ころもは、オリキャラでは無いです。『かぐや様は告らせたい』に登場する、フリルの姉でアイドルです。 

 

 元々は、158話ショックで万一に備えルビー生存展開として、作成したのですが、159話展開で不可能になり(新野は何もせずに自首。カミキが悪なのは、一貫して変わっていない)、お蔵入りになりましたが、設定を大きく変えて再構成し、完結しました。

 

 『推しの子世界』では、警察はゴミなので、カミキの『重み殺人』も全容解明できず、『15年の嘘』も無事最後まで公開できたのでしょう。(監督のインタビューから)しかし、本作では『西村京太郎世界設定?』なので、警察はまともです。『重み殺人』も全容が解明されてしまい、映画は一週間で打ち切りに。

 

 アイの事件の時は、十津川警部はフランスで別事件の捜査中で、関われなかった事にしました。あれのドラマの設定は年末ですので。本物のパリと、モンサン・ミシェルでロケしてます。現代からすると、夢みたいな話ですね。

『シベリア鉄道殺人事件』なんかほぼロシアロケ。

 

 加賀温泉駅は、今は北陸新幹線で直で行けますが、『かがやき』は一日2本しか止まらないので、金沢から、在来線に乗り換えるか、各駅に停まる『つるぎ』に乗り換えて下さい。後、温泉は駅からバスで20分ほどかかります。駅前には温泉はありません。

昔は加賀温泉駅から、バブル期に2800万で作成された、巨大観音様が良く見えたのですが。(今でも有るのかな?)

 

「かがやき」は、大宮を出ると長野、富山、金沢、福井にのみ止まり、自由席は無いのでご注意ください。

ちなみに、敦賀と金沢の間は指定席は、空席が多いです( ;∀;)。

 

 

 アクア君も、少しかっこいいシーンを入れました。(元作だと、役に立たないのは止むを得ないとしても、十津川警部に迷惑をかけるという嘆かわしい役回りでした)かなちゃんもあかねちゃんも覚悟を決めます。尤も活躍の場は全て、十津川警部に持って行かれますが。神木君は警部に殴られてますが、未だしも『西鹿児島駅殺人事件』の犯人に比べらたら、まだ穏当ですw最初見た時は、渡瀬さんの演技に恐怖で体が震えました。

 

 

 それと、もし西村京太郎作品に興味を持って、ドラマとかを見る人が居たらファンとして嬉しい事ですが、『萩・津和野に消えた女』だけは、視聴しない事をお勧めします(特に女性は)。真犯人の動機がおぞましいので、(神木以上の外道)

視聴しない事をお勧めします。注意はしたのでどうしても見たい人は自己責任で。

 

 

本誌はどうなるんでしょうかね。ビターエンドかな?

 

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