魔法少女リリカルなのはHERO Tの名を持つ少女   作:陽炎=蜻蛉

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ゼロワンの展開において、もし5番勝負が無く、滅亡迅雷の尺がもっと増えていたらと思うのは私だけでしょうか。


第10話「その一撃は外れない」

「ゼロ・ブラスト‼︎」

 

開幕は、カスミの拳だった。先手必勝とばかりに叩き込んだ一撃。しかし。

 

「中々の攻撃力…ですわね?」

 

「くっ…!」

 

ガードされたとはいえ、ダメージは僅か150。すぐにバックステップで距離を取る。

 

「ソニックシューター・アサルトシフト!」

 

近距離戦の効果が無いならばと、カスミは弾幕陣の嵐をセットした。

 

「ファイアッッ‼︎」

 

直撃の音と共に煙が上がるが、ダメージは400、全く効いていない。

 

(これまでの特訓で威力も上がってるはず…それでこのダメージか…!)

 

「三九式・紫電!」

 

お返しとばかりに飛んできた斬撃を横っ跳びで回避したが、既に次の攻撃は放たれていた。

 

(しまっーーー)

 

「十八式・清流!」

 

咄嗟にガードしようとするが、一手対応が遅れてしまった。

 

「グハアッッ‼︎」

 

「カスミッッ‼︎」

 

フェイトの悲鳴が上がる。

 

【ヴィクター選手、水圧による斬撃が炸裂しました!カスミ選手、いきなりのダウンです!】

 

(なんて威力…結構痛い…な…!)

 

これまで秒殺KOで続いてきたカスミの快進撃は、開始1分にしてあっさりと止められてしまった。更にCEの効果で徐々に動きが鈍っていく。

 

(クソ…視界が…少し霞んで…!)

 

何とかダウンカウント内で立ち上がるが、今の一撃だけで6000のライフを失った。

 

『カスミーーーーファイトーーーッッッ!』

 

目は霞んでも、仲間たちの声はしっかり届いている。その闘志は揺らがない。

 

「オオオオオオッ‼︎」

 

ジャンプ力を生かし、ヴィクターから放たれる遠距離攻撃を回避しつつ接近していく。

 

(拳がダメなら…コッチ!)

 

「五七式・疾風!」

 

風のカッターのような衝撃波をギリギリで飛び越えたカスミは、そのまま蹴りの体勢に入った。

 

「ライジング…インパクト‼︎」

 

叫ぶと同時、アリアによる補助魔法が発動し、カスミの体は黄色に発光する。

 

「何度やっても…防ぎますわ!」

 

ゼロブラストの時同様に、ガードで対応しようとするヴィクター。防いでいる間に蹴りの体勢を崩せれば、雷撃魔法を叩き込んで終幕…そう考えていた。

 

「押し…通すッッ‼︎ ハアッッ‼︎」

 

(ッッ⁉︎ この威力…ッ⁉︎)

 

カスミの気合いと共に、アリアの鳴き声が響く。瞬間、ヴィクターは受け止めた筈の蹴りから発生した衝撃波で、一気に場外へと落とされた。

 

【直撃!ヴィクター選手リングアウトダウン‼︎】

 

「やった!」

 

「しっかり決まりましたね!」

 

「な、なあお前ら、あいつ今光ってなかったか?」

 

「それに威力が上がっていたような…」

 

一緒に観戦していた、砲撃番長ことハリー・トライベッカとジークのセコンドを務めているエルス・タスミンの質問に、コロナとリオが回答する。

 

「あれは、カスミのデバイス、アリアの機能なんです。」

 

「カスミの合図で、威力の底上げやジャンプ力を高めたりできます!」

 

相手の攻撃を見切ることが得意なヴィヴィオ が、防御特化型のクリスと併せることで完成したのがカウンターヒッタースタイルならば、常に機動力で上回って先手を取るのが得意なカスミと、攻撃特化型のアリアが併さることで完成したのが、アグレッシブヒッタースタイルなのだ。

 

「チビリオ、お前らのチーム、本当にルーキーの集まりなのか…⁉︎」

 

「はい! でも、私たちの分まで必ず勝つって、カスミ気合い入ってるんですから!」

 

 

これでダウン数は1つずつと並ぶ。だが、カスミの表情は晴れない。

 

(今の一撃も蹴りの衝撃で吹っ飛ばしただけ…アリアに補助してもらってこれは…)

 

「な、なんかカスミ、浮かない顔してるっすけど…?」

 

「本人が一番わかっているんだろう。アレではヴィクターを破るには足りないと。」

 

ミカヤの言う通り、悠々とリングに戻ってきたヴィクターのライフは17000。つまり、強化されたライジングインパクトのダメージは3000にすら届いていないのだ。そして。

 

【ここで、第一ラウンド終了となりました!まずは、ヴィクター選手が先手を取った形となります!】

 

「中々厳しい出だしになってしまったね、カスミちゃん。」

 

「ええ…皆んなのプランなら、多少は切り崩せると思ってたんですが誤算でした。私の力不足です。」

 

ここまでは、皆んなの期待に応えられているとは言い難い。アリアの補助機能も無制限に使えるわけではない以上、次の手を考えねばならないだろう。

 

(やるしか…ないか。)

 

ウェンディから手渡された、なのはとフェイト共同作成のスペシャルジュースを飲みつつ、カスミは次戦まで温存する予定だった策を決行するべく、立ち上がる。

 

 

 

「ウェンディ、ジュースありがと。ミカヤさん、前倒しになりますけど昨日の、やってみます。」

 

「分かった。このラウンドで決めてきなさい!」

 

「はい!気合い入れ、お願いします!」

 

「了解っす!」

 

ウェンディがカスミの背中にタオルを置いて、3人でタイミングを合わせて張り手をすると、小気味のいい音が鳴った。

 

「シャアッッ‼︎」

 

【さあ、第一ラウンドはヴィクター選手が有利を取った形、ここからどう展開するか⁉︎】

 

グルッと首を回し、2回軽くジャンプをしたカスミは、第二ラウンド開始まで残り10秒を切る中で、アリアに指示を出す。

 

「アリア、今こそ見せるよ。私の…ううん、私たちの力!」

 

開始と同時、アリアが甲高い鳴き声を発すると共に、キーが発現する。それを握った瞬間、カスミの脳内は昨日と同じく、あの時の記憶で満たされた。

 

「何をするつもり…?」

 

「…ラーニング完了!」

 

『ハイパージャンプ!』

 

キーを鳴らすと同時にアリアはカスミの腰に巻き付くベルトに変化し、キーをかざす。

 

「アリアが…!」

 

「ベルトになった⁉︎」

 

「よし!行ったれ、カスミ!」

 

『オーバーライズ!』

 

すると、カスミの頭上には新たな外装が出現した。

 

「させませんわ!外式・水月!」

 

装着を阻止すべく、ヴィクターはミカヤの技である斬撃を放つが、見えないバリアが外装を守った。

 

「なっ…⁉︎」

 

「そこでの攻撃は御法度…ですよ?」

 

ニヤッと笑いながら、カスミは掛け声と共にキーをベルトにセットする。

 

「変身‼︎」

 

『プログライズ!

 

Warning,warning. This is not a test!

 

ハイブリッドライズ!

 

シャイニングアサルトホッパー!

 

"No chance of surviving this shot."』

 

【か、カスミ選手が変わった…!新たな外装を身に纏いました!】

 

「…よし!」

 

「カスミのあの姿…!」

 

「ミカヤさんとの練習で見せてくれたやつだよね⁉︎」

 

「カスミ…存分に見せて!貴方の本当の強さを!」

 

ヴィヴィオにとっては、あの姿を見るのはこれで3度目だ。聖王化した自分を止めるために、カスミが変身した姿の一つ。尤もあの時は、聖王の高速学習機能を持つヴィヴィオが徐々に圧倒していたが、その強さは間違いなく本物だった。そして、観戦していたなのはにとってもそれは同様だ。

 

「なのは、もしかしてあれがカスミの…」

 

「うん、事件の時の姿とそっくり…あれもはやてちゃんが作ってくれたの?」

 

「一部についてはその通り。カスミ自身が持つ記憶と、過去の戦闘記録から連なるイメージが満ちた時だけ、外装として使用できるように設定したんや。流石に出力まではカスミの体の負担も考えて、安定性重視の性能にしたけどな。」

 

「リミッター解除の条件は、カスミ自身の魔力量の向上と魔力使用戦闘の経験値の蓄積でした。ギンガとの特訓が終わった時点で使用自体は出来たんですが、カスミがこの力に依存せずに、みんなで積み上げた力で勝っていきたいと言われまして。」

 

はやてとリインの説明に驚く母二人。フェイトにしても、あの雷撃特訓の際に変身できたず、それを敢えてしなかったのは、目的をぶれさせないためか、それとも己のプライドゆえか。今となってはわからない。

 

「随分と変わりましたわね…またそちらから仕掛けてくるのかしら?」

 

「今度の私は…一味違いますから。」

 

そういった瞬間、カスミの姿が消えた。

 

(高速移動ーーッ!)

 

シャンテとの戦いで高速戦闘への対応は履修済みだ。取ってくるなら背後と備えようとしたヴィクターだが。

 

「ゼロ・ブラスト‼︎」

 

カスミは背後どころか真っ正面にいた。しかし、放たれた技名は1ラウンドと同じ、ならば鎧で充分に防御可能なはず。

 

「ごふっ….!」

 

2000のダメージ表示がされると同時、ヴィクターが片膝をつく。

 

【だ、ダウンです!ヴィクター選手、何と今大会初のダウンを取られました!】

 

「お嬢様!」

 

ヴィクターの全身に響いた重たい感覚。今大会…いや、今まで経験してきた中でも、間違いなく上位に入る重さ。明らかに威力が上がりすぎている。同じ技名にして、このダメージ差は異常という他ない。

 

(今の一撃…どんなカラクリがあればこれ程の…⁉︎)

 

カウント8で何とか立ち上がるが、再開するとともに、カスミが圧倒的なスピードを活かした猛攻を仕掛ける。

 

「ハアッッ!セイッ!デヤアッ!」

 

【速い速い速い!カスミ選手、凄まじいスピードでヴィクター選手を翻弄!】

 

大きなダメージこそ刻めていないものの、ヴィクターに反撃させる前に攻撃し、反撃が来ても機動力で当たらせない。シャンテの分身の時とは違い、速すぎて実体が無いため、カウンターも打ちようがないのだ。

 

「凄い…凄すぎるよ、カスミ!あんな凄い力があるなら、きっと勝てるよね!」

 

「うん、きっと…大丈夫!」

 

一転した戦況を前に初等科組は大興奮していた。ただ1人、コロナを除いては。

 

(何であれだけの破壊力がある攻撃で一度もCEが発動しないんだろ…?)

 

そんなコロナの疑問も露知らず、戦況はカスミの猛攻が続いていた。

 

(あの時の分身戦術とはまた違う…これはシンプルな速さ、これは…防御に集中しなくては…!)

 

「これ以上防御なんて…させません!」

 

『オーソライズバスター!アックスライズ!』

 

【カスミ選手、何と何もない状態から武器を召喚した‼︎】

 

「チェストオオオオオオオオオッッッ‼︎」

 

『バスターボンバー‼︎』

 

「ぐうううううッッ…!」

 

上から降ってくる斬撃を、寸前で槍を使い防御するヴィクター、しかしカスミの攻撃は止まらない。

 

「ソレを待ってました!」

 

ニヤッと笑い、武具の衝突による反動で体が浮いた一瞬、ヴィクターの武具を足場に利用すると、一気に跳躍する。

 

(何という流れるような動き…私の動きが追いつかない…!)

 

「一気に決めます!」

 

『アサルトチャージ!』

 

そして、再び高度から必殺の一撃が放たれた。

 

『シャイニングストームインパクト‼︎』

 

「ハアアアアアアアッッッ‼︎」

 

「二六式・鋼護‼︎」

 

全身の感覚が危険信号を発したヴィクターは、持ちうる限りの魔力を防御に込める。そして、カスミの蹴りとヴィクターの防御陣は、凄まじい衝撃派を放ちながら激突した。

 

(この一撃!これで終わらせる!)

 

(負けられない!あの子に勝つために!ここで押し負けてはいけない!)

 

【何という威力の衝突‼︎ ここで全てが決まるのか⁉︎ 決まってしまうのか⁉︎】

 

『オオオオオオオオオオオオオオオオオッッ‼︎‼︎』

 

そして、二人の衝突点を中心に大爆発が起きた。

 

「これは…決まったか…⁉︎」

 

「…いや、違う!」

 

煙が晴れたとき、ヴィクターは確かに立っていた。しかし、今の一撃で10000ものライフを失ったが、撃破には至らなかったのだ。

 

「な、なんで…⁉︎ 完璧に決まってたじゃないすか⁉︎」

 

「…ヴィクターの防御陣形だね。」

 

セコンドとして観戦していたヴィクターの執事、エドガーは思案していた。

 

(カスミ選手の蹴り技は間違いなく素晴らしい威力だった。ただ、お嬢様の鋼護は1点集中型の防御陣形…偶然噛み合ったからライフが残った、もしも蹴り技の形態が違っていたら…)

 

「危ないところ…でした…」

 

若干の息切れが見られるヴィクターに対して、カスミはまだ余力を残しているように見える。しかし、実のところ内心はかなり焦っていた。

 

(シャイニングストームインパクトでもダメか…! もう余り時間がない…!)

 

試合再開と同時に、再度カスミが向かっていく。残り時間は70秒を切っていた。

 

(あと5000、何としてもここで決める!)

 

「四九式・不動‼︎」

 

高速で突っ込むカスミに対し、ヴィクターはその場に仁王立ちすると、全身を完全に防御陣形で包んだ。

 

「ヴィクターはこのラウンド、全神経を防御だけに集中するつもりだ…!」

 

「防御だけって、そんなことが…⁉︎」

 

それに対して、カスミはお構いなしに次々と技を繰り出していく。徒手空拳、オーソライズバスターによる斬撃、砲撃、ありとあらゆる攻撃手段を用いての猛攻、だが防壁こそ破りつつあるものの、残りのライフは削りきれないまま、時間だけが過ぎていく。

 

(チィッ…!あともう少しなのに…!)

 

ヴィクターの残りライフは3000、時間は40秒を切る。

 

「この一発でぶっ飛ばす‼︎」

 

『ゼロワン・ダスト‼︎』 

 

聖王ヴィヴィオにもダメージを与えたバッタ型エネルギー弾を飛ばす必殺砲撃。

 

「吹っ飛べええェェーーーーーッッッ‼︎」

 

爆裂音とともに上がる粉塵。しかし、それでもヴィクターはライフを1200ほど残していた。

 

「まだ…まだですわ…!」

 

残りあと20秒、再度高速で接近戦を仕掛けていくカスミ。

 

「やっぱりおかしい…一度もCEが発動しないなんて。何か秘密が…」

 

確かに、ヴィクターの防御陣を破りかける程の蹴り技や砲撃ならば、爆傷や骨折などの追加効果は十分に期待できたはずだ。その時、コロナに閃きが疾った。

 

「ひょっとして…ダメージ特化…?」

 

CEによる追加効果が発生しない代わりにライフを多く削ることが可能だとしたら。

 

「ハハっ、どうしました⁉︎ 雷帝の割には攻撃してこないんですね!」

 

「クッ…その挑発にも…乗りませんわ!」

 

カスミにしては大変珍しい、というより普段であれば絶対にあり得ない挑発、しかしその表情には僅かながら焦りが見えていた。そして。

 

【ここで第二ラウンド終了です!カスミ選手、凄まじい猛攻!このラウンド、何とカスミ選手はダメージ0!まさに圧倒!しかし、ヴィクター選手もなんとかライフを残しました!】

 

その拳が防御陣を破り、ヴィクターの顔面を捉えようとした寸前でラウンドは終わってしまった。カスミからすれば、あと一歩で金星に手が届いていたのだ。

 

「ハァッ…ハァッ…」

 

「見事な攻めでしたわ。後5秒もあれば、私のライフは尽きていたでしょうね…でもその姿、果たして次も使えるのかしら?」

 

「クッ…!」

 

既にヴィクターは見抜いていた。カスミの新しい力、最大の弱点を。その異変を観客席から見ていたコロナは、一つの結論を導き出す。

 

「分かった、何でヴィクターさんが防御に徹したのか。カスミのあの力には弱点があったんだ。」

 

「じ、弱点?」

 

「コロナ、イマイチわからないよ…?」

 

「CEを一切発生させない代わりに、ダメージを多く与える仕様なんだと思う。だから重装甲のヴィクターさんにも、アレだけのダメージが通ったんじゃないかな。」

 

「でも、だとしたら、1ラウンド内で倒せないと、インターバルの回復作用で殆ど無駄になるんじゃねえか…?」

 

「そうですよね。1ラウンド防がれたらそこで削った分はほとんど…」

 

ハリーもエルスも漸くピンときたようだ。何故挑発してまで、最終盤でヴィクターに攻撃させようとしたのか。

 

「あのヘンテコお嬢様、何があっても徹底してガードだけとは、敵ながら大したもんだな。」

 

「ヴィヴィオ、昨日カスミ言ってたよね?あの姿は確か…」

 

「うん、3分が限界だって…あ。」

 

ヴィヴィオが話したとほぼ同時、ラウンド終了とともにカスミの外装は消え、最初の姿に戻っていた。

 

「もし、再び先程の姿になれないのであれば…何か奥の手でもない限り、ヴィクター選手の装甲を破る手段は無いに等しい、ということでしょうか…」

 

エルスの発言を否定するほど、勝負事においては皆楽観視していない。そして、その見立て通り、ラウンド終了後のインターバルでのカスミは。

 

「いよいよ…追い込まれましたね…」

 

このラウンドにおいて、カスミの被ダメージは0。インターバルでの回復も考慮すれば、上限の20000まで戻せる。だが。

 

「まさか1ラウンド内でダメージ特化を見抜かれてしまうなんてね…」

 

「流石はヴィクター…と言いたいが。」

 

「褒めてる場合じゃないっすよ!カスミ、もうさっきの力は使えないんすか⁉︎」

 

「残念ながら…アリアで再現できるのは3分間だけです。小出しにも出来ないので…」

 

ラウンド1でカスミが放った攻撃は、ついぞ大きなダメージを与えることができなかった。現状ポイント差でかなり上回っているとはいえ、広範囲攻撃を持つヴィクター相手にヒットアンドアウェイは困難を極める。

 

「ま…最後まで抗いますよ。」

 

インターバルは残り20秒、カスミは改めて観客席を見上げる。真っ先に飛び込んできたのは、フェイトの心配そうに見つめる表情だった。

 

(ママ…そんなに心配しないで。)

 

フッと笑みを浮かべながら、カスミはリングに再び戻っていく。どれだけ絶望的な状況であろうと、彼女の辞書に諦めるという言葉は無い。

 

【さあ、いよいよ最終ラウンド!果たしてどんな結末を迎えるのか⁉︎】

 

(私は…絶対諦めない!)

 




お待たせしました。アサホ無双回です。シャイニングホッパー含め、原作での扱いの悪さが本当に悲しかったので、ここで大暴れしてもらいました。見た目も中間フォームのようにかっこいいので、文章から想像していただけたら幸いです。次回、雷帝との戦いが決着します。果たして、どんな結末になるのか、また暫くお待ちください。
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