この素晴らしい世界にCHEMY×STORYを!   作:山田プロキオン

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特別章最終回。
大学本格的に始まったので土曜日か日曜日投稿になりそうかもです




時空を超えた激戦に幕引きを!

 レジェンドの参戦に、ゼインもといロードを任せてギーツとガッチャードはトラウトハデスの元へと急行する。

 ブーストストライカーとゴルドダッシュのマフラーが火を蒸し、前方後方二輪のタイヤが高速で回転し、向かい風を味方につけながら進んだ。

そして…

 

「着いたぞ!」

 

「あれが…トラウトハデス…」

 

 目的地へと到着した2人のライダーはバイクを停めて目の前の敵を見据える。

 悠久の時の中で皮と肉を失って骸になった魚のような顔立ち、右腕には白きタテガミを携えた青獅子の、左腕には山をも穿つ弾丸を飛ばすことも容易いであろう大砲を武装し、背面に備えし人工の翼は正しく戦闘機のそれであり、両足に絡みついている無数の蔦は逞しい外見を形作っている。

 総じてトラウトハデスのその姿は、歪としか言い表すことしか出来ず、その歪な外見故に漂う不気味さには全身が恐気を抱く。

 

「コイツを倒さないと終わらないんだ!」

 

「いきましょう、そして決着をつける!」

 

 同時に地を蹴ってギーツとガッチャードはトラウトハデスへ肉薄する。対するトラウトハデスは一歩として動くことはない。

 ただ静かに、岩のようにどっしりと構え左右から迫るギーツとガッチャードの拳を無関心そうに瞳に収めていた。

 

「ハァァァァ!」

 

「セイヤァァ!」

 

 風を切って迫り来る戦士達の拳。されどその一打にトラウトバテスは微動だにしない。硬い鱗のような装甲が障壁となり、ギーツとガッチャードの攻撃を完全防御してみせたのだ。

 

ピゼラダグデカカ(シャケヲクエ)〜」

 

 咆哮を上げると同時に、トラウトハデスを中心に衝撃波が発生する。一瞬の内に波紋となって広がった震動に、ギーツとガッチャードは後退り、その隙を見計らってトラウトハデスは左腕から砲撃を飛ばして両者を牽制した。

 

「くっ、重いな…」

 

「かなり格闘センスも今までのジャマトと比べて高水準といったところか…ん?なんだ…」

 

 トラウトハデスの動きにギーツは何やら不穏な気配を感じる。刹那、天高く掲げられた獅子の右腕から雷電が放たれ、青天を貫く。

 やがて雷は花火のように空へと拡散、雨のようにゆっくりと降り注ぎ、己とギーツ、ガッチャードの三者を覆うようにドーム型を形作っていく。

 

「これは…」

 

「…まさか、いけない!湊翔様、早く脱出を!」

 

 歴戦の勘から一時退避をギーツに促すガッチャードだが、時既に遅し。トラウトハデスの生み出した空間は完全にギーツとガッチャードを飲み込み、そして________

 

 

 

 

消えた。

 

「お〜い、錬太郎!」

 

「湊翔、どこだ〜」

 

 同時にカズマとめぐみん、タイクーンとナーゴもロードとの戦闘を終えて駆けつけたのだが、当然そこにガッチャード達の姿はなかった。

 

「おかしいですね…ケミーライザーが示すには先程までトラウトハデス含め3名ともここにいたはずなのに…」

 

「スパイダーフォンも通信圏外になってますね…」

 

「ちっくしょう…どこに消えたんだあの2人は…」

 

 面倒なことになったとカズマは頭を掻きむしり、大きく溜息を吐くのだった。

 

 

 

 

 一方、こちらはトラウトハデスの作り出した空間内部。囚われたガッチャードとギーツは状況把握のため、辺りを見回していた。

 

「それにしても殺風景だな…辺り一面岩、岩、岩とは…」

 

「ナインテイルやワープテラの力を持ってしても脱出は不可…。加えて体が重くて、体力がドレインタッチみたいに徐々に吸われる感覚…長居は禁物ですね…」

 

 トラウトハデスの空間、『ハデステリトリー』は外部とは完全に遮断されており、雷の壁によって覆われている。さらに取り込んだゼグドラシルの力で常時重力負荷がかかっており、加えてエネルギーも無尽蔵に吸い尽くしてくる。

 脱出による離脱も、持久戦による方法も絶望的。ならばこの空間を形成しているトラウトハデス本体を倒す以外に道はない。

 

「とはいえ、あんな硬い装甲をどうやって…」

 

「…来るぞ、ガッチャード!」

 

 背後の背中の翼を起動し、上空から凄まじい機動力でヤツが、トラウトハデスがギーツとガッチャード目掛けて突進を仕掛ける。

 

「危ない⁉︎」

 

「チッ…」

 

 すんでのところで両者はトラウトハデスの体当たりを回避した。受け身に回ったままでは埒が明かないと、ギーツは1人攻勢へと転じる。

 

「ハァァァァァァァ!!」

 

 マグナムシューター40Xから弾丸が飛ばされる。やはりと言うべきか、通常攻撃ではトラウトハデス相手に軽い牽制にしかならない。

 ギーツは地面を蹴って飛び上がり、ブーストの力を宿した高出力の回し蹴りをお見舞いする。遠心力を纏った力強い一撃。しかし、それでもトラウトハデスには虫刺されのようにしか感じなかった。

 

ピゼラダグデカカ(シャケヲクエ)〜」

 

 トラウトハデスはギーツの鳩尾に強烈な拳を入れ、さらに右腕の獅子の口から雷撃を放ち、ギーツを吹き飛ばしてしまった。

 

「湊翔様⁉︎」

 

 ガッチャードが慌てて駆けつけ、吹き飛ばされたギーツをなんとか受け止めた。その間にもトラウトハデスの猛撃の嵐は止まず、両腕から無数の雷撃や砲撃を放ち、2人を襲い続ける。

 

「重力による制約と、体力が削られるこの状況で無鉄砲に戦うのは危険です!一旦隠れましょう!」

 

『ガッチャーーンコ!ファイヤー!』

 

『ニードルホーク!アチー!』

 

 ガッチャードは燃えたぎる無数の棘を帯びた蒼炎と覇王樹の鎧を見に纏い、疲労したギーツの腕を自身の肩へと回す。そして飛翔してトラウトハデスから離れた岩場へと暫く身を隠すことにした。

 

「すまなかった…俺としたことが…」

 

「いえいえ、兎に角何とかしてこの状況を打開しないと…」

 

 ガッチャードはギーツの礼を受け取ると、顎に手を当てて考え込む。策を見出さなければ敗北は免れない。ガッチャーイグナイターも全速力で飛行したため、あと1回使えばオーバーヒートに達してしまう。2人の体力が尽きるまでのタイムリミットは刻一刻と迫っていた。

 

 

 

 

『成程成程、ようはここで錬太郎達の反応が消えたということか…』

 

 カズマ達の報告を受け、すぐ様クロっちとゆんゆん、トウカが駆けつけてクロっちはゆんゆんに憑依して辺りを訝し気に観察していた。

 

「なぁクロっち、どうしてゆんゆんに憑依してるんだ?」

 

『何って、これから使うかもしれない魔法が僕単体では使えないからだよ。だから繋がりが強いゆんゆんの身体を借りてるってわけ…あ、ここだ!』

 

 クロっちは何かを見つけたらしく、魔法で杖を出現させると、その場所に杖を突き刺し念じるように瞳を閉じる。

 

「トウカ、あのゆんゆんは何をしているのでしょうか?」

 

「恐らく探知の魔法を使っているんだ。周囲にある残留思念から湊翔と錬太郎を探し出すという算段なのだろう…」

 

 クロっちの行動について尋ねるナーゴに簡潔な説明で手短に済ませるトウカ。内心彼女も穏やかではない。想い人であるギーツもとい湊翔が行方知れずとなったのだ。冷静でいられるはずがない。そんな時、クロっちが勢いよく目を見開き、声を高らかに発した。

 

『見つけた!錬太郎とギーツを!』

 

 クロっちの報告に一同の間で歓声が上がる。しかし問題はここからだ。どのような場所にいるのか、そしてどうやって戻ってくればいいのか。

 

『うっ…ヤバ、魔力消費がとんでもないや…』

 

「大丈夫か?おいめぐみん、お前の魔力分けさせてくれ。爆裂魔法使ってないんだしいいだろ?」

 

「はぁ…ま、今回は緊急事態ですから甘んじて受け入れるとしますか」

 

 渋々としながらも、めぐみんはカズマの案を受け入れる。次元を超える探索魔法で魔力がすぐに枯渇するクロっちに、カズマがドレインタッチを用いてめぐみんの魔力を送った。

 

『皆さん、トラウトハデスの弱点が見つかりました!胸部にある核を破壊することができれば、一気に弱体化してジャマトを生み出すこともできなくなります!』

 

 探索中に、スパイダーフォンを通じてツムリから朗報が入った。遂にトラウトハデスの弱点を見つけ出したのだ。

 

『了解…じゃあこのことを錬太郎達に伝えなきゃ…』

 

「出来るのか?」

 

『勿論だよカズマ…伝心用の魔法も僕にはあるからね…』

 

「……もう魔法職はゆんゆんとクロっちだけでいいんじゃないかな…」

 

「おいカズマ、私だけ除外した理由を話してもらおうか!」

 

 

 

 

 異空間内で未だ身を潜めるガッチャードとギーツ。そろそろ攻撃に移らなければ体力も持たないだろう。それだというのに未だにいい方法が思い浮かばない。

 

「何か決定打は…」

 

(錬太郎…聞こえる?)

 

 突如としてガッチャードの脳内に何者かの声が響き渡る。それは友にして相棒であるクロスウィザードのもの。思わぬ外部からの伝達にガッチャードはすぐに応答した。

 

「クロっち、クロっちなのか⁉︎」

 

(そうそう、僕だよ。トラウトハデスの弱点が見つかってね…胸部にある核を破壊すれば、何とかなるかもしれないんだ!)

 

「本当か…その弱点をつけば、この空間から脱出できるかもしれない!」

 

(核を破壊す…る…に…は…強烈な…こ…う…げ…)

 

 そこで通信は途絶えた。恐らく力量的に限界だったのだろう。しかし、この情報は有益だった。打開策が、希望が見えてきたのだ。

 

「何かわかったのか…」

 

「はい湊翔様!トラウトハデスの胸部分に核があるらしくて、それを破壊すれば何とかなるみたいなんです!」

 

「そっか…やっぱり凄いなぁ俺達の仲間は…

 

ちゃんと皆強い…誰かが危機に陥ったら、必ずカバーしてくれる人がいる」

 

「そうですね、じゃあ行きますか!」

 

 ギーツとガッチャードは岩陰から身を出すと、トラウトハデス目掛けてそれぞれマグナムシューター40Xによる必殺技とエクスガッチャリバーによる斬撃必殺を放った。

 

『TACTICAL SHOOT!』

 

『カマンティス!ストラッシュ!』

 

 両者の攻撃は、見事にトラウトハデスの胸部へと命中。息のあった攻撃故に、今まで傷1つ付かなかったトラウトハデスの鱗にヒビが入った。

 

「グオァァァァァァァァ!!」

 

 怒り狂ったトラウトハデスは再度両腕から攻撃の嵐を巻き起こし、ガッチャードとギーツの視界と足場を奪い、攻撃には転じさせまいと逆に強襲を仕掛けてきた。

 

「クッ…奴はどこに…」

 

 不全な視界の中、ガッチャードは砂埃を払いのけトラウトハデスを探す。

 

「⁉︎後ろ…」

 

 不意に背後に大きな殺気を感じ、振り向くとそこにはもうトラウトハデスが迫っていた。右腕からの雷撃を至近距離でその身に受けてしまったガッチャードは近くの岩場に叩きつけられてしまった。

 

「グッ…アア…」

 

 痛恨の一撃にガッチャードは未だに身体を起こすことが出来ない。そんなガッチャードにトドメをささんと、トラウトハデスは左腕の大砲の照準をガッチャードへと定めた。

 

「ガッチャード!」

 

 ギーツか間に入ろうと駆け出すが距離からして間に合わない。そしてガッチャード目掛け、強烈な砲撃が放たれた。

 

 

 万事休す、そう思われた…

 

その刹那

 

「な、あれは…」

 

 ガッチャードから青白い光が溢れ出し、防壁となってトラウトハデスの砲撃を防いだ。やがて青白い光はガッチャードの左腕のホルダーへと収束され、1枚のブランクカードが『ドゥームズギーツ』のケミーカードへと変化した。

 

「そうか…これなら…」

 

 ガッチャードはエクスガッチャリバーにケミーカードを装填し、間髪入れずにトラウトハデスへ一閃をお見舞いする。

 

『ギーツ!ストラッシュ!』

 

「いけぇぇぇぇ!!」

 

 創世の力によって莫大なエネルギーの収束されたその剣撃は見事にトラウトハデスの胸部の鱗を穿ち抜いて、さらには核本体にも傷をつけることに成功した。

 

「グオォォォォォォ⁉︎⁉︎⁉︎」

 

 想像を絶する痛みに、トラウトハデスは悲鳴を上げる。もがき苦しむ怪物の胸部は、ガッチャードの一撃によって剥き出しとなった核が露わになっていた。

 役目を終えたのか、ドゥームズギーツのケミーカードはエクスガッチャリバーの中で静かに光の泡となって消えた。

 

「決めましょう、湊翔様!」

 

「ああ!最後の、ハイライトだ!」

 

 ガッチャードは再度ガッチャーイグナイターをベルトに装着してファイヤーガッチャードに、ギーツはベルトの右側のマグナムバックルを外してフィーバースロットバックルを装填、見事に当たりを引いてフィーバーブーストフォームへと形態変化を果たした。

 

『BOOST TIME!』

 

 ベルトを操作すると同時に盛大な打ち上げとばかりにギーツの体中をブーストによってたぎりにたぎっているエネルギーが全身を駆け巡る。

 ガッチャードも無数のガッチャアンカーに体を支えられ、背面のファイヤードッカーンの出力も最大に達した。

 

「「これが、仮面ライダーの力だ!」」

 

『スチームホッパー!バーニングフィーバー!』

 

『HYPER BOOST GRAND VICTORY!』

 

 音速、否、光速をも超える電光石火の軌跡に沿って、ガッチャード、そしてギーツのライダーキックがトラウトハデスに炸裂する。

 

 胸部の核は…完全に粉砕していた。

 

ピゼラダ…グデカカァァァァ(シャケヲ…クエェェェェ)!!!!」

 

 流石のトラウトハデスといえど弱点を砕かれては耐えることは出来ず、爆発四散した。同時に、宿主を失ったハデステリトリーは光の粒となって消滅していき、次にガッチャードとギーツが立っていたのは、元いた場所だった。

 

「あ、錬太郎!」

 

「帰ってきましたよ!」

 

「やった…戻ってこれ…ってアッッッッツイぃぃぃぃ⁉︎⁉︎」

 

 喜んだのも束の間、案の定オーバーヒートしたガッチャーイグナイターの影響で、ガッチャードは腹部を抑えて悶え苦しむ。そんな彼を案じてカズマ達が駆け寄り、なんとも締まらない形で一件は終息したのだった。

 

 

 

 

「さて、お腹の治療も済んだし、そろそろ帰ろうか…」

 

「まぁ、ここって俺たちの世界とあんまり変わらないからな…」

 

「さらばこちらの私よ!爆裂魔法の使い手最強の称号は私が貰いますからね!」

 

「皆さん、ありがとうございました」

 

 錬太郎、カズマ、めぐみん、ゆんゆんの順で白狐世界の者達に別れの挨拶を済ませる。4人の挨拶を聞き届けた後、湊翔が歩み寄り言葉を綴った。

 

「今回はありがとうな、こっちの世界のいざこざをわざわざ解決してもらって…もし力になれることがあったらその時は俺は駆けつけるよ」

 

「湊翔様…」

 

「湊翔さん…」

 

「えっと…あまり様はつけて欲しくないかなぁ錬太郎、それにそっちのカズマも、さんはいらないよ。なんか、ちょっとムズムズしちまう…」

 

 錬太郎と向こうの世界のカズマの呼び方が恥ずかしいのか、湊翔は照れ臭そうに前髪を弄り出す。そんな湊翔の様子に一同は笑いを溢し、湊翔が顔を真っ赤にして怒ったのは言うまでもない。

 

「それじゃ、またどこかで…」

 

 ナインテイルの力によって、錬太郎達は元の世界へと帰っていった。その様子を、白狐の一同は穏やかな顔つきで見送ったのだった。

 

「さぁてと、俺たちもギルドで飯食べるか〜」

 

「カズマさんカズマさん、私シュワシュワ7杯…「お前今回大して活躍してないだろうから2杯までな」なぁんでよぉぉぉぉ!!」

 

「こらアクア、騒ぐんじゃあない!トウカ、一緒にアクアを抑えてくれ!」

 

「了解したダクネス!」

 

 世界は違ってもやはり特色は似るもの。白狐の世界は存亡の危機に瀕していたとは思えないくらい今日も賑やかだった。

 

 

 

 

「ゼウス様、今回の一件は…」

 

 白狐世界の天界にて、下界の様子を厳かに見る男性と、その男性に近づく天使が1人。天使は男性をゼウスと呼び、今回のトラウトハデスの件について尋ねていた。

 

「仮面ライダー達には申し訳ないが、今回の一件は無しだ。記憶についても消去する」

 

「左様ですか…」

 

「現時点であまりにも強大な力を手にした者もいた…これは今後においては危険分子にもなり得る。あの世界とは今後交わらぬよう、結界も張っておくように」

 

「ハッ!」

 

 ゼウスの指令を受け、天使はその場を後にする。1人、閑散とした天界にて、ゼウスはモニターに映ったロードを睨み、一言呟いた。

 

「命を道具として弄ぶ転生者とは…恐ろしい者もいるようだな…」

 

 

 

 

 一方こちらは錬太郎達の世界。人里から離れた森の中で1人の冒険者えみりんは荒く息をしていた。

 

「ハァハァ…マクスウェルの辻褄合わせの効力があるので私が動いても問題ないと思いましたが…時間移動の影響もあって身体が悲鳴を上げてますね、女神の回復魔法を持ってしても完全には回復は難しいですか…

仕方ありません、運命の日まではあまり行動しないようにしますか…」

 

 えみりんは何とか重い体を起こし、フラフラとした足取りで鬱蒼と茂る木々の世界へと消えていった。

 

 

 

 

 所変わってロードの研究室。かつて奪い取った回復魔法を用いてロードは自身の傷を癒していた。

 

「クッ…思わぬ乱入者と、未だゼインの力はまだ馴染まないのもあって負担が凄まじいか。暫くはネガマスクに任せるとしよう…

 

 

それに…私がいない間に奴も動き出した…。並行世界からの土産が、賢者の石の模造品を完成させてくれる…フッ、ハハハ、アハハハハハハハ!!」

 

 苦痛に歪む顔の口角を無理やり上げ、ロードは天を向いて笑い出した。

 

 

その頃、水の都アルカンレティアに向かって歩く人影が1つ。

青いローブに身を包み、おぼつかない足取りで進む少年。

 

 

その少年は____百瀬錬太郎と瓜二つだった。




これにて特別章は終了です。
次回から新章突入です。

『第4章:おいでませ水の都!漆黒の戦士と救世主の涙』


アルカンレティアでの物語にご期待ください

追記:エリス様の始末書ですが、思いの外少なかったらしく泣いて喜んだそうな
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