この素晴らしい世界にCHEMY×STORYを!   作:山田プロキオン

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実写版秒速5センチメートル見てきました。アニメ版とはまた違った面白さと感動がありました。

これにて紅魔の里編終了です。今回の描写は所々バトスピブレイヴや、秒速および新海先生作品を意識したものがあります。


エピローグ②:終わりと始まり

 太陽が南から西へと流れ落ちて辺りが暗闇に覆われた頃、紅魔の里の居酒屋店である「サキュバス・ランジェリー」では、カズマパーティやケミー達、里中の紅魔族達が集い、魔王軍幹部撃退や里の復旧完了についての宴会が開かれていた。

 

「ねりまき〜、次は族長さん達のところに注文されてたこれ、持っていってくれ〜」

 

「はいただいま〜」

 

 居酒屋店主とその娘のねりまきは、いつになく繁盛している店を忙しなく切り盛りしている。飲み物の入ったジョッキや焼き鳥、枝豆や刺身で盛り付けられた皿が並べられ、テーブルの上が色づく。やがてわらわらと無数の手が皿の上へと寄せられて1つ、また1つと皿から品が消えて、駄弁る者達の口へと運ばれた。

 

「いやぁ〜、思ったよりも復興が早く終わってよかったですなぁ族長!!」

 

「はっはっはっ、これも尽力してくださった皆のお陰。今日は私の奢りなので遠慮せずに食べてくださいな、ひょいざぶろーさん」

 

「ぞくちょーの奢りなの?じゃ、いっぱい食べる〜!!」

 

「こらこめっこ、はしたないわよ⁉︎」

 

「ふふ…ゆいゆいのところは賑やかね…」

 

 完全に和み一色に染まった空気の中で、会話を弾ませる紅魔族族族長ひろぽんとひょいざぶろー。こめっこは沢山食べられることに赤い瞳を爛々と輝かせ、ゆいゆいは我が娘のお転婆ぶりに頭を抱える。そしてその様子を、族長の妻であるゆんちゃむは微笑ましそうに眺めていた。

 シュワシュワのネロイドを飲む者達も当然おり、中でも一番飲んでいたのは我らが駄女神様だった。因みにまだ5分もしていないというのにもう7杯目である。

 

「グビグビグビ……ぷっはぁ〜、やっぱ頑張った後にはシュワシュワよね〜、もうこの味最っ高!!にしてもカズマさんってば太っ腹ね〜。今日は沢山飲んでいいって!!いつもならもう少しなんか言うはずなのに…」

 

「いや、今回お前里の復旧作業頑張ってたって聞いたからな…ほら、飴と鞭ってやつだ」

 

「へ〜、ヒキニートも偶にはらしくないくらいにいいことするじゃない、このこの〜!!私女神なんだからもぉ〜っと甘やかしてもいいのよ?」

 

「おい⁉︎ひっついてくんな、お前に接近されても嬉しくもドキドキもしねぇんだから…つーか酒臭ぇ⁉︎」

 

 アクアは完全にほろ酔いしているようで、カズマの是非を聞かず、無断で肩を組んで肘をぐりぐりとカズマの胸板に押し付ける。そんな絶賛ぐでんぐでん中の煩わしいアクアを、カズマは顰めっ面を浮かべながらなんとか引き剥がした。

 

「ああ…相変わらずカズマのアクアに対する雑な態度…出来ればそのような対応は是非とも私に…」

 

「いやいや…とはいえ2人とも少し近すぎやしやませんか?ちょっと離れてください。私が間に入りますので」

 

 カズマのアクアに対する扱いに、ダクネスは内なるマゾ気質を擽られたようで、だらしない様子で頬を染めて破顔しながら涎を垂らす。相変わらず平常運転である。一方でめぐみんは、つまらなそうにしながらアクアとカズマの間に割って入り、さりげなくカズマの方へ身を寄せた。

 

「おいおい、駄女神の次はお前かよ…」

 

「どこで食べようと私の勝手でしょう?ならばここで食べても問題はありません。それよりカズマ、カズマの手前にある焼き鳥をとって欲しいのですが」

 

「…ったくよ、ほら」

 

 少しばかり積極的なめぐみんに戸惑いかけるも、カズマは仕方ないと言いたげに焼き鳥の串を手に取り、めぐみんへ差し出す。しかしめぐみんはカズマから串を受け取らず、なんとそのまま串の一番上の肉にかぶりついたのだ。

 

「はぁ⁉︎ちょ⁉︎おまっ⁉︎何してるんだよ⁉︎」

 

 めぐみんの予想外の行動に、カズマは思わず声を荒げた。相当動揺しているようで、声も裏返っている。

 めぐみんの方はというと、カズマの当惑など気にも留めず、焼き鳥の味をじっくりと堪能している。咀嚼する度に肉汁が口内に広がり、溢れ出す旨味が舌を満たすので、めぐみんは口角を上げた。そして口の中の鶏肉を十分に噛み砕き終えると、小さな喉を僅かに動かし、こくんと飲み込んだ。

 

「んん…っ、中々美味しかったですね」

 

「いや質問に答えろよ⁉︎お前アレか⁉︎また思わせぶりな態度しておいてあらぬ誤解招かせるアレか⁉︎」

 

「ち、違いますよ⁉︎その、カズマがあーんしてくれたのだと思いまして…嫌でしたか?」

 

 激昂するカズマに、めぐみんは紅い瞳を潤ませた上目遣いを炸裂させる。なんだかんだ性格に難があるものの、基本的にめぐみんは顔が整っている美少女だ。そんな彼女からのアタックと思われる行動は、カズマからして少々生意気と感じる部分は否めないが、嫌と言われればそうともいえないというのも事実だった。

 

「別に…嫌ってわけじゃねぇけど…」

 

 この里を訪れる前後からめぐみんという存在に心の奔流を起こされてばかりのカズマにこれ以上めぐみんを咎める程の胆力はなく、出来るのは精々視線を逸らしてはぐらかすことだけだった。

 

「じゃあ、もう一回してもいいですか?」

 

「なぁ⁉︎」

 

「嫌じゃないなら…いいですよね?」

 

 カズマの回答にこれよしとばかりにめぐみんは積極的に迫る。カズマもこの反応は流石に予想外だったようで、目を白黒する。対照的にめぐみんは、計画通りとばかりに小悪魔的な笑みを僅かに浮かべるのだった。

 

 

 

 

「嘘…めぐみんってやっぱりカズマさんと…あの紅魔の里で一番恋愛と無縁そうだっためぐみんが…」

 

「ゆんゆんだけじゃなく、めぐみんにまで先を越されるなんてぇ…」

 

 別の席でジョッキ越しにめぐみんとカズマのやり取りを見ていたふにふらとどどんこは、口惜しそうに顔を歪ませる。その様子に同じ席に着いていたゆんゆんはあたふたとし、錬太郎は突っ込みづらい為に苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

「まぁまぁ、里を出れば2人にだってすぐに運命の人が出来るさ。なんせ立派なものを持っているんだから…」

 

「やめてあるえ!!学年で一番の発育だったアンタに言われても惨めになるだけだから!!」

 

「ふ、ふにふらさんどどんこさん落ち着いて…」

 

「下がってゆんゆん!!これは女としての戦いなんだから!!」

 

「私も女なんだけど⁉︎」

 

 ふにふらとどどんこの落ち込んでいる様子に茶々を入れに来たあるえ。しかしながら反応はいいものではなく、逆にあるえにまで怒りの矛先が向けられてしまう始末。止めに入ったゆんゆんも、結局焼け石に水だったようだ。

 

『ウィ〜、なんか年頃の子供達は複雑だね〜』

 

『ホッパ〜』

 

『まぁ、それが乙女心というものだよ。あ、アクアとドッキリマジーンが宴会芸をしているよ』

 

「アクア様お上手ですね〜」

 

「ほぉ、我輩の見通す力からして見るに、かなりの熟練であるな。あの2人」

 

 クロっちやホッパー1、ズキュンパイアにウィズとバニルは枝豆を口に運びながら、アクアもといジョブケミーレベルナンバー2の『ドッキリマジーン』による余興を紅魔族達と楽しんでいた。

 

『花鳥風月〜』

 

『マジーン!!』

 

 アクアはスキルで、ドッキリマジーンは本当にタネも仕掛けもない独自の魔術で一発芸を披露し、紅魔族達の興味と視線を釘付けにしていた。そうして盛りに盛り上がった宴会は、夜が深まるまで続いたのだった。

 

 

 

 

 宴会も終わり各自解散した後、錬太郎とケミー達はゆんゆんの家に、それ以外のカズマ達パーティメンバーはめぐみんの家へと向かった。その後、風呂を済ませて寝巻きに着替え、後は寝るだけだったのだが、錬太郎はリビングへ向かっていた。

 

「クロっちが酔い潰れるとは…カードにも戻ってくれないからベッド貸したけどどうしようかな…水飲んでから考えるか…」

 

 もう遅い時間帯。なるべく足音を立てないようにと細心の注意を払いながら錬太郎は歩を進める。視界が悪く、歩幅を狭めているためか、いつもよりも通路が長く感じる。

 漸くしてリビングへ到着した錬太郎。しかし意外にも、リビングには先客がいた。髪を解いていたために雰囲気が違っていたが、寝巻きがピンクのネグリジェだったことから、錬太郎はその人物が誰なのかわかった。

 

「ゆんゆん?」

 

「あっ、錬太郎さん…」

 

 

 

 

「すみません驚かせちゃって…中々眠れなくて…」

 

「まぁあんな宴会の後だから仕方ないよ。でも夜更かししてるとエルドラゴンがやって来て金色に染められちゃうよ?」

 

「え、エルドラゴン?何ですかそれ?」

 

「アルケミアに伝わってた伝説。破壊神の眷属だったって聞いてる」

 

「なんか、めぐみんやあるえが聞いたら喜びそうな内容ですね…」

 

「あはは、そうだね」

 

 水を飲み終えた後、暇つぶしにと錬太郎はゆんゆんの隣に座り、会話を始めた。久々の故郷で楽しかった、友達との再会も嬉しかった、何より錬太郎達と里を守ることが出来て良かったと、ゆんゆんは普段のぼっち振りが錬太郎の前だと嘘のように饒舌になった。錬太郎も錬太郎で、楽しそうに語られるゆんゆんの話をしっかりと聞いていた。

 

「錬太郎さん。本当に、ありがとうございました。里を一緒に守ってくれて…私と、友達にもなってくれて…」

 

 ゆんゆんは錬太郎に、畏まりながら深々と頭を下げた。

 

「ちょ、ちょっとゆんゆん⁉︎頭上げて頭上げて!!そ、そこまでしなくたっていいよ」

 

「?でも友達ならこれくらい…」

 

「重いよ⁉︎流石にそれは⁉︎それに…

 

 

 

 

 

 

御礼を言わなきゃいけないのは、僕の方だよ…」

 

「え?」

 

 錬太郎の独白に、ゆんゆんは素っ頓狂な声を零した。驚いたようなおとぼけでいるようなゆんゆんの表情はどこか愛らしく、錬太郎はクスリと頬を緩ませた。

 

「錬金事変の後に王都で過ごして、情報に翻弄される人々から向けられる言葉の数々に苦しんで、そんな中でロロ叔父さんが死んじゃって…その後も2年間頑張ったけど…

疲れて、投げ出したくなって、全部終わればいいと思ってた。でも、ゆんゆん達との出会いは、僕の目を世界の歪みから美しさに向けさせてくれた」

 

 1つ1つ語りのように綴られる錬太郎の話に、今度はゆんゆんが聞き入った。一言一句、聞き逃すことなく真剣に。自分を褒められて少し照れ臭く感じるところもあったが、それでも錬太郎から目を逸らすことはしなかった。

 

「母さんが言ってた。全ては在るべきところに収まる。何1つ無駄なことなんてないって。

僕がゆんゆん達と出会ったのは、もう一度立ち上がる勇気を取り戻すためだったんだと思う。だから、僕はもう大丈夫。どんな困難が立ち塞がっても、きっと立ち向かっていける」

 

 そこで一区切り。錬太郎はゆんゆんの方をどこか儚げな表情をして振り向く。その表情に、ゆんゆんは思わず息を飲んだ。リビングの窓から差し込む青白い月光が、両者の面相を静かに照らす。

 時が止まったかのように錯覚してしまうであろう不思議な空間。その静寂を崩すように、錬太郎が口火を切り、最後の言葉をゆんゆんへ伝えた。

 

「これから先もさ、ずっと……一緒にいられるといいね…」

 

 一緒にいようねとは、どうしてか言えなかった。いつの日が命日と知らない冒険者だ。そう易々と言えないのは自明の理。しかしそうではなかった。心の奥底で障壁のようなものがまだ言ってはならぬと、阻害しているように錬太郎は感じた。

 

「はい、そうですね…」

 

 幸いにも、ゆんゆんにこの錬太郎の惑いは知られることはなかった。錬太郎からの言葉に対する喜びに打ちひしがれてそれどころではなかったためである。

 自分の真意は知らず、破顔して頬に両手を当てるゆんゆんに、錬太郎はどこか安堵したような、寂しそうな表情を浮かべた。そしてそろそろその場を後にし、就寝しようと部屋に向かおうとした。が、

 

「あ…ベッドクロっちに貸しているんだった…」

 

 忘れていた。会話に夢中になるあまり肝心なことが頭の中からすっぽ抜けてしまっていた。寝る場所がない。最悪床やリビングで夜を越すしかないが、それだと風邪をひいてしまう。諸々の戦闘でかなり消耗した上、傷もまだ完全に癒えていないというのに追加で風邪をひいた場合、またパーティメンバー達に迷惑をかけることとなる。

 どうするべきか。錬太郎が頭を悩ませている中、ふと錬太郎の右肩が優しく叩かれる。錬太郎の肩を叩いた少女は、頬を赤らめてしどろもどろとしながらも、勇気を出して自分の意見を述べた。

 

「錬太郎さん…その、私と一緒のベッド使いませんか?」

 

 

 

 

「(あわわわわ…れ、錬太郎さんと一緒に…)」

 

 今現在、錬太郎とゆんゆんは一緒のベッドの上で毛布を被っている。流石に背中合わせではあるが、それでもゆんゆんからすればキャパオーバー寸前だった。

 

「(うう〜、緊張するよぉ…ていうか、錬太郎さんなんでこんな落ち着いていられるの?)」

 

 歳の近い異性と背中合わせとはいえ一夜を共にするのだ。だというのに、錬太郎から緊張や動揺しているような様子は微塵もない。

 流石に気になったゆんゆんは、後ろで反対側を向いている錬太郎をこっそりと盗み見した。

 

「あっ…」

 

 ゆんゆんの網膜に映ったのは、すぅすぅと規則正しく穏やかな寝息をたてて眠っている錬太郎だった。寝付きの良さに驚くと同時に、もう夢の中なのならドキドキもしないだろうと納得した。そしてゆんゆんも一気に脱力したようで後を追うようにすぐに寝てしまった。

 ゆんゆんが眠って数秒後、入れ違うように今度は錬太郎の瞼がゆっくりと開いた。

 

「簡単に眠れる訳ないでしょ…ベッドからいい匂いもするし…」

 

 錬太郎は寝たふりをしていただけだった。自身の中に少なからずあった煩悩を悟られることが怖くて、咄嗟に狸寝入りをしてみせたのだ。そして錬太郎が本当に眠ることが出来たのは、ゆんゆんが寝入ってから半刻経った後だった。

 

 

 

 

 翌日、錬太郎はアクセルの街に帰るための支度を行っていた。ゆんゆん宅で1番に起きてゆんゆんの部屋を後にすると、顔を洗い、髪を解かし、歯を磨いて荷物を纏めた。ケミー達はカードの中へと誘わせ、左腕のホルダーの中に仕舞う。

 その後起きて来たゆんゆんも、そそくさと準備を終わらせていよいよ出発の時間がやって来た。

 

「ひろぽんさん、ゆんちゃむさん。この度はどうもありがとうございました」

 

「いやいや、またいつでもおいで。里の皆は君を歓迎してくれるよ」

 

「ケミー探し頑張ってね。それと今度また一緒に料理しましょうねレンタロウくん」

 

「はい!!」

 

 族長夫婦からの激励に、錬太郎も笑顔で力強く返事をする。そして今度はゆんゆんの番。一歩前に出て、いつもは照れ臭くて言えない親への想いを述べた。

 

「お父さん、お母さん。私を産んでくれて、育ててくれてありがとう。私、今がとっても幸せ。また帰って来たら、今度もいっぱい思い出聞かせるから」

 

 ゆんゆんの感謝の言葉は、ひろぽんとゆんちゃむの涙腺に響いた。少し前まで小さくて、紅魔の里の中でも一際浮いていた娘が、見ない間に外で友達を作り、立派になっている。親としてこれ程まで嬉しいことはない。

 ゆんちゃむは我慢出来ずに我が子へと駆け寄り、腕の中で優しく抱きしめた。

 

「いつでも帰っておいで。ここが貴方の家。私達はずっと貴方の味方だから…。元気でね」

 

「うん、お母さん」

 

 母に釣られてゆんゆんも感極まり、紅い瞳から一筋の涙が頬を伝った。ゆんちゃむとゆんゆん、母と娘の愛を、錬太郎も慈しむように優しく見つめていた。

 

「それと、レンタロウくんと進展あったら報告お願いね」

 

 耳元でのゆんちゃむの囁きに、ゆんゆんの顔が熟れたトマトのように一瞬で真っ赤に染まる。

 全くこの母は…、と言いたい気持ちはあったものの、ゆんゆんは小さく首を縦にコクコクと振った。

 

「それじゃ、行って来ます!!」

 

 最後に改めて挨拶をすると、錬太郎とゆんゆんはカズマ達との待ち合わせ場所へと向かった。遠くなっていく娘とその友の背中を寂しく感じながらも、ひろぽんとゆんちゃむは最後まで見送り、手を振ったのだった。

 

 

 

 

「そうだ、ゆんゆん」

 

「どうしましたか、錬太郎さん?」

 

「……いや、なんでもない」

 

「?変な錬太郎さん」

 

 合流地点へ向かう道中、ふと錬太郎はゆんゆんに声をかける。しかし、錬太郎はどこか悩む素振りを見せた後にはぐらかすように言い終え、ゆんゆんは少し訝しみながらも、前を歩く錬太郎の後を追った。

 

「(魔神の丘でのこと…今更本当のことを言うのは野暮かもなぁ…)」

 

 

 

 

 

 

「まずは1つ。重要な部分の改変は成功しましたね。次は王都…オロチ事変。絶対に師匠を、父と母を死なせはしません」

 

 紅魔の里から幾分か離れた先にある崖の上。えみりんは、橙色の矢印の装飾が施されたアルケミストリングの嵌められた右手を空にかざし、決意を固めていた。

 現在(いま)と未来、2つの時代を股にかける新たな運命が今、動き始める。




1991は神曲。
これにて紅魔の里編は終わり、次は第6章
「王女様とオロチ様⁉︎王都攻防戦と父の帰還」
となります。

ちなみにですが、次回は番外編になります。
ゆんゆんの語った小さい頃の魔神の丘での話です。

おまけ
・エルドラゴン
アルケミアに伝わるカタストロフの眷属。カタストロフ同様、始まりの錬金術師達に封印されたとされる。悪い子の更生のために、「悪いことし続けると、エルドラゴンに金色に染められる」という脅し文句も存在する。
 
 
現在獲得済みのケミー
インセクト:1〜10までコンプリート
ジョブ:1〜10までコンプリート
ビークル:1〜10までコンプリート
プラント:1〜10までコンプリート
アニマル:1〜6、8、9、10のナンバー
アーティファクト:1、3、4、6、8、9、10のナンバー
エンシェント:2〜4、6、7、9、10のナンバー
オカルト:1〜7、9のナンバー
ファンタスティック:1〜9のナンバー
コズミック:1、3、4、5、7のナンバー
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