暗黒錬金術師伝説10 暗黒!ライザのアトリエ2   作:dwwyakata@2024

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3、最後の障害

レントが砂を大剣でしばらく叩いて、既に流砂が止まっている事を確認。それで、先に進む。

 

一応念の為に、一人ずつ渡る。

 

全員一気に流砂に落ちたりしたら、それこそ目も当てられないからだ。

 

まずはクリフォードさんがいき。

 

ついでレント。

 

身軽なパティ。次はあたし。

 

セリさん、タオと渡って。

 

最後にクラウディアが流砂を渡った。念の為にロープを渡して、通しておく。勿論だけれども。

 

流砂が復活したら、こんなロープくらいで戻る事は出来ないだろう。

 

「まずはこの辺りの広さを確認するね」

 

「お願いねクラウディア」

 

あたしは荷車を引き寄せて、熱を塞ぐ。セリさんも、ずっと植物の維持をしていることもある。

 

かなりしんどいようだった。

 

気候よりも、熱が厳しいのだろう。

 

直射は植物にとっても、強すぎると害になる。

 

セリさんは植物のエキスパートだが。別にセリさんが植物というわけではないのだから。

 

クラウディアが音魔術を使って、辺りを探っている。今は直に歌っているが、笛を使う事も多い。

 

それにしても、美しい歌声だな。

 

綺麗な歌声で人々を惑わす人魚の伝説があったっけ。

 

クラウディアは人魚っぽくないけれども。

 

この歌声は、聞いた人間がくらっと行くかも知れない。

 

或いは、そういう用途に調整する事も、これだけ熟練した今のクラウディアだったら、可能かも知れなかった。

 

「分かったわ。 タオ君、地図を見せて」

 

「うん、それで……」

 

「流砂がない安全地帯の広さはこれくらいかな」

 

あたしも見ている中で、クラウディアが地図のなかで丸を書く。

 

連日砂漠にいるからか。

 

色白なクラウディアも、流石に日焼けが目立ってきているようだった。

 

あたしらは最初から日焼けが結構多いので気にならないが。

 

クラウディアは、こんなに日焼けするのは初めてかも知れない。

 

「思ったよりも広いね。 ライザ、ねずみは全部誘引できそう?」

 

「まずは中心地点に仕掛けを作る」

 

「よし。 力仕事は任せろ」

 

「頼むよー」

 

レントとクリフォードさんが、荷車からスコップを取りだす。

 

そして、地面を掘り返し始めた。

 

あたしは荷車から用意してきた、曲げて作った金属板。更には、複数の金属板を取りだして行く。

 

一旦は普通に穴を掘って貰う。

 

丁度人間の背丈二倍分くらい。

 

本来だったらそれなりの重労働だが。

 

錬金術の装備で身体能力を上げている上に、元々のパワーがレントには備わっている。クリフォードさんも、それは同じだ。

 

二人で淡々とあまり頑丈でもない地面を掘り進める。

 

流砂から、例の「数多の目」がこっちを見ているのが見えた。

 

非常に巨大なガーディアンである事は分かっていたが。

 

あの岩場から、此処まで体を伸ばしているのか。

 

それとも、一時的に持ち場を離れているのか。

 

もしも前者だった場合、この砂漠の地下全体に、あの巨大な触手が文字通り根を張っているのかも知れなかった。

 

「よし、穴掘ったぜ!」

 

「水くれ。 流石にしんどい」

 

「冷やしてあるよ。 後、少し休憩して」

 

穴から出てきたレントとクリフォードさん。

 

あたしは穴の底に降りると、一つずつ金属板を設置。更には、それらを事前に作ってあるパーツと組み合わせる事で、密閉していく。

 

これらの技術は、クーケン島の地下で色々作業をしたときに、調整しながら覚えていったものだ。

 

こんな程度の規模のねずみ取りくらいだったら、あっと言う間に出来る。

 

最終的には、若干壺に近い形のものが出来る。

 

後は、内部に用意してきたエサを配置。

 

これは臭いだけは出すが、ねずみ程度では簡単には囓り尽くせないような硬度に調整してある。

 

そして、内部に重い空気を満たす。

 

この空気は、息をするのにはちょっと難しいもので。

 

あたしも、空気を出す過程で、さっさと罠の外に出ていた。

 

まともに吸うと、かなり命が危ないからだ。

 

「よし、準備できた。 クラウディア」

 

「うん、分かってる」

 

クラウディアは相変わらず音魔術を展開。

 

まずは、様子見だ。

 

程なくして、ざわざわと、音がし始める。

 

罠から皆離れて様子を見ていると。

 

わっと、地面から湧き出すようにして、ねずみがあふれはじめていた。

 

どれだけの数が、この地点に潜んでいたのか。

 

確かにこれは、簡単に駆除できる数じゃない。

 

大きさは、子猫ほどもある。

 

かなり大型のねずみだ。

 

これだけ大きいねずみが、何を食べて生きていたのか。タオが、生唾を飲み込みながら言う。

 

「あのねずみたち、流砂に流されてくる魔物の死体を食べて、一気に増えるらしくてね」

 

「それ以外の時はどうやってエサを確保しているんですか?」

 

「普段は砂の奧で眠っているんだそうだよ」

 

「面倒な生態だな……」

 

クリフォードさんがぼやく。

 

わっとねずみが罠の中に突入していく。そして、中でバタバタと死んでいるだろう。凄い数だが、流石に罠を埋め尽くすほどじゃない。

 

そして、クラウディアが、音魔術をずっと展開しつづけ。やがて言う。

 

「よし。 場所、分かったよ」

 

「そういえば、バレンツのお嬢さんはなんのために音魔術を?」

 

「ねずみの中には、エサがあっても冬眠を続ける個体がいるんだってさ。 それを探すための行動」

 

「抜かりがねえな」

 

脱帽というやつなのか。本当にクリフォードさんが帽子を取る。

 

ねずみの群れが、やがて相争うようにして罠に落ちていって。やがて、それも一段落した。

 

あの中に入ったねずみは、みんな重い空気にやられて死んで行く。

 

後は。

 

可哀想だが、眠っているねずみたちも、みんなまとめて処分させて貰う。

 

あたしは跳躍。

 

クラウディアが、音魔術の応用で、ねずみがいる地点を表示してくれる。

 

後は其処を、熱槍で射貫くだけだ。

 

詠唱は既に終わっている。

 

思ったよりも多いけれども、それでもこれなら、二千ほどの熱槍で充分だろう。

 

一斉に熱槍を放つ。

 

流砂の中州になっていた地点に、一斉に熱槍が叩き込まれていた。

 

炸裂。

 

砂が巻き上がる。

 

激しい直射日光の中、舞い上がる砂が。世界を暗くする。

 

あたしは着地と同時に、口と鼻を押さえた、

 

フィーが、懐で身じろぎするのが分かった。

 

「フィー……」

 

「ごめんねフィー。 ちょっとつらいと思うけど、我慢して」

 

「フィー!」

 

煙が晴れてくる。

 

クラウディアが、まだ音魔術を展開している。

 

今ので、彼方此方に穴が開いた。

 

それを利用して、更に地下を探っていると言う事だ。

 

ただ。砂埃が凄まじい。レントが大剣を振るって、一気に砂埃を吹っ飛ばす。セリさんも、大量の覇王樹を周囲に展開。

 

どうしてかはわからないけれど。

 

それで急速に砂埃は収まっていった。

 

「クラウディア、どんな様子」

 

「……懸念していたとおり、更に深い所で眠っている個体がいる。 でも、場所は感知したよ」

 

「案の定、危機に対応できるようにしているんだね」

 

「……今、表示するよ」

 

後は、もう一度同じ事をするだけだ。

 

ねずみだって、滅びるわけにはいかないのだろう。だから、これほど周到な準備をして生きている。

 

だけれども、それはこちらだって同じ。

 

フィルフサを野放図に暴れさせたら、ねずみどころか、此方の世界の全ての生物が蹂躙される。

 

それは許してはおけないのだ。

 

ただねずみには悪意があるわけじゃない。

 

だから、あたしは。

 

心の中で呟いていた。

 

ごめんね、と。

 

そして、空中から、また熱槍を乱射する。第二射が終わった時、クラウディアはもう一度念入りに音魔術で調査。

 

やがて。頷いていた。

 

 

 

罠に入ったねずみが全滅しているのを確認。

 

これらのねずみは、流石に食べられない。

 

殺したものも含めて、回収する。回収した後は、一度寝かせて堆肥にする。王都では、少しずつ農業区の重要性をヴォルカーさんが周知している。やがて、王都である程度食糧を自給できるようになるだろう。

 

死体を片付けて、一度流砂を戻る。

 

そうすることで、誠意を見せておく。

 

一度水たまりに戻り、休憩。

 

あたしはまだまだいけるが、皆疲れが少しずつ溜まっている。砂漠で疲れを溜めるのは自殺行為だ。

 

ひょいと、いかにも普通なことのように。

 

あたし達の側に、「数多の目」が出現する。地面から出て来た触手は、信頼してくれたからか、前よりも近くに出て来た。

 

「……、……、………」

 

「……」

 

「……、………、…!」

 

タオが会話で対応するが、前よりも短い。

 

それも程なく終わる。

 

「数多の目」が地面の底に引っ込むと、タオが説明してくれた。

 

「これから、番をしているワイバーン達を引っ込めてくれるって」

 

「……あのワイバーン達、やはりあの目玉触手と連動していたのね」

 

「はい、セリさん。 北の里を守ったエンシェントドラゴンの、遠い子孫達のようですね。 実はこれだけでも、結構な驚くべき発見だったりします」

 

「そういえば貴方たちは、あれがドラゴンの幼体だと知らないのだったわね」

 

セリさんが、髪を掻き上げる。

 

そういえば、前に比べてあたし達の前で、こういう人間っぽい動作をしてくれるようになっている。

 

セリさんも、それだけ信頼をしてくれていると言う事か。

 

咳払いすると、クリフォードさんがタオに確認する。

 

「それで、問題の北の里というのはどうすればいけるのかも分かったのか」

 

「今回のねずみのようなこともありますので、行く時に声を掛けて欲しい、ということでした。 一度アンペルさんとリラさんも、呼んでおいた方が良いかも知れないですね」

 

「なるほど。 ひょっとしたら、あの触手に乗って移動するのかもしれないな」

 

「えっ……」

 

真っ青になるパティ。

 

まあ、気持ちはわからないでもない。

 

ただ、それは失礼だとも思うので。あたしは軽く釘は刺しておく。

 

パティはちゃんとそういうのは理解できる子だから、平気だとは思うが。

 

「いずれにしても、ねずみの死体の処理もある。 一度引き上げようぜ」

 

「そうだね。 そうなると、明日からついに「北の里」の調査か。 一度アンペルさんにも声を掛けて、皆で出向こう」

 

「リラさんとアンペルさんと一緒に行くのは久しぶりだね」

 

「三年ぶりだろうね」

 

クラウディアは嬉しそう。タオも。

 

あたしも嬉しい。

 

ともかく、ひと休憩してから、後は砂漠を出る。

 

言葉が通じるガーディアンがいてくれて良かった。

 

今までのガーディアンは、きっと技術力の不足もあるけれども。そもそも来る可能性があるのが、古代クリント王国の錬金術師と言う事を想定して、近付く物全てを排除するように設定されていたのだろう。

 

あのガーディアン「数多の目」は、もっと高い技術で作られた存在だとみて良さそうだし。

 

恐らくは、話からして、北の里の民とも一緒に生きていた存在なのだろう。

 

相手を見た目で測るのが、どれだけ愚かしい事なのか。

 

それが一発で分かる。

 

北の里の民は、エンシェントドラゴンから知恵を授かったと言う話だ。

 

そういう事もあって、恐らくは抵抗もなかったのだろう。

 

ともかく。これで恐らくは、北の里に出向ける。

 

あの「幾多の目」が嘘をついているようにはとても思えない。

 

問題は、「北の里」の現状だ。

 

内部は罠だらけの可能性もある。

 

ともかく、油断だけは出来ない。

 

もしも人が既に住んでいないのなら。古代クリント王国の襲来を予見して、色々な罠を展開していてもおかしくないのだから。

 

砂漠を出たころには、もうねずみの死体は痛み始めていた。

 

痛むのが早い。

 

帰路の途中にある集落に出向く。

 

以前全滅から救った集落である。そこの堆肥小屋に、ねずみの死体をまとめて放り込んでおく。

 

守りについている戦士は、前より増員されているようで。

 

元々貧民だったらしい人が、農作業をしている。

 

農作業の指導要員らしい人がいたが。

 

例のメイドの一族である。

 

こんな所にもいるんだなと、驚かされる。

 

軽く挨拶を交わす。なんというか、随分と他の同じ一族に比べて、ういういしい印象を受ける。

 

「まだ新米のアーメットであります! 戦士としてはまだ経験が浅いので、此処で農作業の指導をさせていただいております!」

 

「あ、はい。 なんだか凄く堅苦しいですね」

 

「申し訳ありません! まだ新米でありますので、人との意思疎通が余り得意ではないのであります!」

 

はあ、そうですか。

 

フロディアさんとかカーティアさんとかと同じ顔で、背丈も同じくらいの女性が。こんなしゃべり方をしているのを見ると、違和感が結構大きい。

 

ただ、この人達には共通して色々と違和感もある。

 

まあ、それはまだ形になっていない。

 

だから、今は普通に接していくだけである。

 

堆肥を追加しておいた事を説明すると、感謝された。

 

堆肥は基本的にしばらくねかせてから使う。人糞などを用いる事もあるらしいが、それも同じである。

 

いきなり肥料にはできないのだ。

 

ある程度寝かせることで、それで毒素を抜いて、やっと植物にとってもごちそうに仕上がるのである。

 

色々と面倒だが、そういうものなのだ。

 

堆肥小屋は内部に良くない空気が溜まりやすく、忍び込んだ子供とかが死ぬ事もたびたびある。

 

それもあって、追加しておいた事は話しておかなければならない。

 

基本的に、農業というのは、やっていない人間が思うほど牧歌的ではないのである。

 

「それでは、以降の対応をお願いします」

 

「了解したのであります! それではご武運を! いえ、今日はもう戦わないのでありましたな!」

 

「……」

 

セリさんが、珍しく口を押さえている。

 

ぶるぶるとふるえているのをみて、レントが話を振る。

 

「ひょっとしてセリさん、今の人面白かった?」

 

「ええ。 まあね。 まだ随分幼いように見えたのに、背伸びして」

 

「そっちか」

 

「……」

 

てかセリさん。

 

あの人達の顔、見分けがつくのか。

 

フロディアさんもカーティアさんも、あたしには違いがわからない。強いていうなら、パティの所にいるメイド長は少しだけ年を取っているのが分かるくらいである。それ以上でも以下でもない。

 

どんどん疑念が膨らんでいく。

 

でも、リラさんは、同じような事を言っていたことがあったか。

 

どうにも記憶がない。

 

次の探索で、どうせ誘うのだ。

 

一度確認はしておいた方が良いだろう。

 

寄り道をしたこともあって、アトリエに戻った時は夕方をかなり過ぎていた。後は片付けとミーティングをして解散。

 

あたしは、アンペルさんとリラさんの所に行く。

 

相変わらず安宿に泊まっている。

 

なんというか、クラウディアにでも相談して、もっと良い宿に泊まれば良いのに。

 

明らかに商売女と一緒に、部屋に入っていく男の人や。もう廊下で乳繰り合っている男女もいるが。

 

別にどうでもいい。

 

あたしはどうも、その辺り全く興味がないようで。

 

二十歳を過ぎてから、更にその傾向が加速しているのが分かる。

 

アンペルさんの部屋に入ると、調合を無言でやっていた。珍しく、同じ部屋にリラさんも来ているが。

 

勿論艶っぽい雰囲気は皆無である。

 

「わざわざ来たと言う事は、進展があったんだな」

 

「はい。 次の遺跡、「北の里」へ入る目処が立ちました」

 

「流石だな。 多少頭が鈍っていても、その行動力は凄まじいままだ」

 

「ありがとうございます」

 

リラさんがそう褒めてくれるが。

 

まだ不調であることを、そういう事を言われる度にどうしても思い出してしまう。

 

ともかくだ。

 

状況を説明しておく。

 

ガーディアン「数多の目」について話すと、アンペルさんは少し考え込む。

 

「一種の粘菌かもしれないな」

 

「粘菌?」

 

「基本的に菌類は殆ど動くことがないのだが、ゆっくりゆっくりと動けるものが存在しているんだ。 たまに地下から肉塊が発見されて、と言う話があるだろう。 あれの正体が、だいたいそれだ」

 

「そんなのがあるんですね」

 

あたしはちょっと聞いたことがない。

 

アンペルさんによると、エンシェントドラゴンからもたらされた技術によって、ガーディアンであり、背中を任せられる存在をそうやって作ったのでは無いか、という話であるらしい。

 

いずれにしても、元々は戦闘向けの生物ではないそうで。

 

ガーディアンとして力を得るためには、相当な改造をする必要があり。

 

技術力がそれだけでも分かると言うことだったが。

 

「古代クリント王国の、更に以前の言葉でなら意思疎通が出来るようです。 ただ一度、顔は見せておいた方が良いと思うので、明日は同行願います」

 

「了解した。 リラ、起きられるな」

 

「大丈夫だ。 ただ、今日は夜は動かないぞ」

 

「それでかまわん」

 

リラさんは、それだけ話すと自室に戻ってしまう。

 

なんでもリラさんは、ここしばらく王宮に潜入して。アンペルさんが荷担させられていた研究が、完全に終わったか確認をしていたらしい。

 

例のメイドの一族とも何度か鉢合わせたらしいが。

 

血を見るまでには至らず。

 

むしろ状況を説明して、情報交換までしたそうである。

 

どうも例の一族は、王族に対する忠義とかそういうものは一切ないようだなと、アンペルさんは苦笑いしていた。

 

それも聞いていると。

 

本当にあの人達が何者なのか、ますます分からなくなる。

 

「それじゃあ、あたしは失礼します」

 

「ああ。 それにしても……」

 

「うん?」

 

「いや、なんでもない。 少しずつ、三年前の鋭さが戻って来ているようだな」

 

そう言って貰えると嬉しい。

 

安宿を後にすると、アトリエに。

 

風呂に入って汗と砂を流すと。

 

後は本番になる明日に備えて。

 

ただひたすらに、眠りを貪る事とした。

本作の次に連載する作品はどれが良いですか?

  • 暗黒!アトリエシリーズのまだ未掲載の作品
  • 真女神転生Ⅲの二次創作(真Ⅴ要素なし)
  • 流行り神二次創作
  • その他二次創作
  • オリジナルの長編
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