暗黒錬金術師伝説10 暗黒!ライザのアトリエ2 作:dwwyakata@2024
ミーティングが終わってから、デニスさんの所に出向く。
そろそろコンテストとやらが終わったタイミングだろう。ボオスも、特に臭いについては何もいっていなかったし。
何より、外に着ていくための服は、今回徹底的なくらいに洗浄した。むしろいい臭いがするくらいだ。
よそ行きは、何の問題も無い。
さて、コンテストはどうだったかな。
そう思って鍛冶屋に入ると。
デニスさんが、なんだか燃え尽きていたようで。炉の前に座っているので、ちょっと不安になった。
「デニスさん?」
「ああ、ライザさんか」
「ダメだったんですか、コンテスト」
「ううん、銀賞だった。 だけれども、ちょっと燃え尽き症候群でね」
まあ、大きな事をやり遂げたのだ。
燃え尽き症候群というのは、仕方が無いだろう。
デニスさんは、ぼそりぼそりと話してくれる。
コンテストは、元々貴族趣味の彫金を主体にしているものだった。
もっとお金があって。
王都の外にも、明確な領土があった時代が、ロテスヴァッサにはあったらしい。そういう時代に始まったものであったそうだ。
そうなると、或いは。
百年以上前の身の程知らずのオーリムへの侵攻計画は、そういう時代の感覚がまだあったから、なのかも知れない。
ともかく、貴族趣味の現実的では無い彫金のコンテストは。
少しずつ技術を競うものに変わっていったそうだ。
そしてデニスさんが作ったものを見せてくれる。
なるほど、これは。
完璧といっていいほどの造りのインゴットだ。
普通インゴットは鋳型に流し込んで作るものなのだが。これはあたしが提供したゴルドテリオンである。
それも、インゴットにしてありながら。しっかりデニスさんの紋章を刻んである。
ただのインゴットだけれども。
滅茶苦茶丁寧に仕上げられている事が分かる。
なるほど、ストロングスタイルと言う奴か。
鍛冶師なら、そもそも細かい彫金を凝るのではなくて、実用品で勝負する。
そういう感じでいったわけだ。
だが、これでは理解者が出ないのも頷ける。
銀賞は、むしろ良い方だったのかも知れない。
「デニスさん、満足出来ましたか?」
「うん。 これからも、僕に素材を提供してくれると助かるよ」
「あたしはいつまでも王都にはいません。 今後はバレンツ商会を通じての取引となると思います」
「分かっている。 貴方に会えたのは幸運だった。 偉大な錬金術師、ライザリン=シュタウト。 今後もよろしく頼む」
立ち上がると、デニスさんは最敬礼をする。
きっと、この人はこれで技術者として一皮剥けた。
鍛冶師としても。
あたしも頷くと、礼を返す。
そして、鍛冶屋を後にしていた。
アトリエに戻ると、後は薬や爆弾を調合して作り足しておく。ついでに今日は、大量にゼッテルを作った。
そのまま、先にバレンツやカフェに出向いて、納品をすませておく。
街道付近の魔物退治の依頼がめっきり減っている。
マスターに、それについて確認すると。
良いことだと笑っていた。
「貴方たちが片っ端から魔物を退治してくれているのと並行して、アーベルハイムが頑張ってくれているの。 多くの魔物が退治されて、その中には今まで何人もの戦士が返り討ちに遭っていた危険な魔物もいたのよ。 貴方たちのおかげで、そういう危険な魔物を退治する余裕が出来たということね」
「そうか、それは良かったです」
「私も、ちょっと勇気が出たかな」
「勇気?」
カフェのマスターさんは、美味しそうな料理を出してくれる。
これは、ここでは珍しい品の筈だ。
王都では、そもそも新鮮な食材が手に入りづらい。
農業区を負け犬の行く先、見たいなレッテルを貼って馬鹿にしていることもある。外から入ってくる、香辛料漬け、塩漬け、砂糖漬けの食品ばかりを使っているというのが理由である。
その中で、これは。
明らかに、新鮮な食材を使っている。
「どう?」
「うん、美味しいです」
「農業区のカサンドラさんと、専属で契約することにしたの。 カサンドラさんって、今度アーベルハイムから回される人員の面倒を見ることになったらしくてね。 農業区の復興作業を始めるんだって」
というわけで。
新鮮な料理を出して見て、それで評判を聞いているというわけだ。
確かにこの鳥もも肉のソテーは中々にいい。
それにだ。
ヴォルカーさんが先頭に立って、農業区の復興を始めれば。それでかなりの農業区の再生が見込める。
問題は王都が垂れ流すことになる汚水が増える懸念だが。
これについても、王都を出る前に色々と調べておきたい。
今、タオにも頼んでいる。
王都の下水処理システムがどこにあったのか。
古代クリント王国時代の都市だ。今は動かなくなっていても、下水処理のシステムがあっても不思議では無い。
だったら、それを修理するのは、あたしの役割だ。
王都の機械全てを直してから、クーケン島に戻るつもりだが。
その時には、浄水、上水、下水。それぞれのシステムを確認し。
もしもあるようだったら、あたしが手を入れて直す予定だ。
それは名声だののためではない。
人類のためである。
王都が腐っているのなんて百も承知。
それをただすのはアーベルハイムに任せて。
あたしはあくまで、錬金術師として出来る事をやるだけである。
カフェのマスターさんと、幾つか打ち合わせをして。それでカフェを後にする。夜の風呂は、いいか。
さっきパティの所で、おっきな風呂に入ってきたし。
後は、消毒と、念の為にお薬を作っておく。
薬は、破傷風の予防薬だ。
なにしろ汚物だらけの場所に出向くのである。
傷に汚物でも入ったら破傷風になりかねない。それはあたしも、重々に理解している。
破傷風を防ぐための薬については、既にアンペルさんから教わっている。これについては、どうして破傷風を防げるのかはよく分からない。
ただ、ゼラチンを使って色々あれやこれやして。
それで弱めの毒を作り出す事はなんとなく理解出来る。
もっと細かく仕組みを理解すれば。
安心して作れるのだけれども。
今は、ともかくレシピに沿って作っておくだけだ。
アトリエに戻ると、とにかく調合調合。ジェムがじゃんじゃか出る。あたしも魔力を大量に使うので、けっこう疲れる。
素材に関しては、今までの探索などで取って来たものが余っているし。最悪それこそトラベルボトルで手に入れてくれば良い。
今の時点で、困る事はない。
淡々と作業をして。
そして、夜半には眠る。
今日は、幾つも良いことが起きていた。
少しずつ、この腐った井戸の底である王都でも、変化が始まっている。
それを確認できただけでも、可とするべきなのだろう。
あたしは、ぐっすり眠らせて貰う。
夢は、見なかった。
翌日。
覚悟を決めて来た様子の皆に、先に用意したものを見せる。
着込むタイプの服。
これはエプロンみたいなものではなく、全身を覆うものだ。ただ、全身を覆うから、戦闘は若干やりづらくなる。
ともかく、汚染が酷い場所を優先的に片付けて。
それで動きやすくして、戦いやすくするしかない。
幸い蝙蝠は、殆どが引っ込んで出てこなくなった。
いきなり遺跡の中が明るくなったから、それもあるのだろう。
なお、デルフィローズから抽出した繊維から作っているから、色は赤い。
昔は白い服で似たような事をしていたのだろうなと思うと。まあこれは、技術不足によるものだし仕方が無い。
マスク、更にずきんの付け方も先に話をしておく。
「髪の毛は全部ずきんの中に押し込んでね。 そうしないと、昨日みたいに全部丸洗いになるよ」
「それは面倒だね……」
「分かりました。 やむを得ません」
髪長い組のクラウディアとパティは。結構真面目に頷いていた。
あたしとセリさんは、髪が短いのでどうでもいい。
手袋も確認して貰う。
デルフィローズで作り、裏地にモフコットを仕込んである。昨日つけてみたが、かなりのいい感触だ。
「これは、戦闘用にはちょっと頼りないですが、普段身に付けるには最高の品といって良さそうですね……」
「ライザ、色を変えられない? これだったら、すぐに売り物になるわ! 色が変われば!」
「えっと、クラウディア、落ち着いて」
目の色が変わっているクラウディア。
そっか。
そういえば宝石大好きだもんな。
これも好みなのだろう。ちょっとよく分からないけれど。
色については、後で工夫すると告げておく。クラウディアは、うんうんと頷いて、口約束にはしないことを確約させてくる。
クラウディアも、あたしの扱い方をすっかり心得ている。
まあ、それで不愉快ではないからいいか。
咳払いするクリフォードさん。
「良い手袋だが、これは普段の奴の上からつけてもいいのか」
「それでお願いします。 ブーメラン、扱えないですよね」
「その通りだ。 これだと、普段と同じようには振り回せないし投げられない」
レントも、大剣を数度振るってみて、同じような感想を口にした。
後は、消臭剤、油紙についての説明をした後、すぐに砂漠に向かう。
荷車に臭いが染みついているようなこともない。
油紙をちょっともったいないけれど、贅沢に使って正解だった、と言うべきだろう。
そのまま、大急ぎで砂漠に。
そして、遺跡に着くと。
皆で、さきに上から対汚染用の服を着込んでいた。
マスクもするが、これで声が届きにくくはならないようにしてある。クラウディアとパティも、それぞれ髪の毛を頭に突っ込んだ。
問題があるとしたら、少しばかり皆の見分けがつきにくいと言う事か。
「フォーメーションは昨日と同じで行くよ」
「フィー……」
「フィー、この辺りにはいっていて」
「フィー!」
ちょっとフィーが息苦しそうだったので、ずきんの中に入って貰う。いつもボオスにやっているように、あたしの頭に乗るフィー。
頭上から襲われると、それこそ引っさらわれて食べられてしまうかも知れないが。
流石にあたしも、そこまで迂闊じゃない。
後は、対破傷風の薬を飲んで貰う。これはかなりの長期間効く。皆、あたしの薬はもう安心して飲んでくれている。
有り難い話だ。
移動開始。
皆、口数が減っている。
遺跡の中は、既に動力が戻って明るくなっているが。
それでも、これはとても行動しやすい。
移動して、最下層に。昨日のままだ。何かしらの汚染除去システムが動いてくれていないかなと思ったが。
まあ、其処まで甘くは無いだろう。
強いていうならば、昨日よりも死体とか糞が乾いている、くらいだろうか。
蝙蝠は殆ど出てこなくなったし。
ワームも活動していない。
特に共食いを平気でしそうなワームが、死体を食い荒らしていない様子からして。ワームも、活動を控えているとみて良い。
殆どはあの有毒ガスの中で死んで行き。
残りは、あたし達に脅威を感じて引っ込んでいるのだろう。
レントがパティと一緒に、最初に焼いて砕いたワームの死体を外に運んでいく。昨日同様、中途の地点でクラウディアは狙撃手として待機。
音魔術を使って、全員に状況を伝達してくれている。
セリさんも、クラウディアの護衛に回って貰う。
下で働くのは、あたしとタオ、クリフォードさんの三人でだ。
黙々と汚物をシャベルで整理していく。
また、家屋を発掘できたが、中には入れるようになるまでに、堆積してしまっている汚物をどかさないといけない。
内部はほとんどすっからかん。
汚物に家具とかが混ざって腐っている様子はない。
此処をすっからかんにして。
里の人間は出ていった、とみて良いだろう。
急いで逃げ出した、という雰囲気ではない。
恐らくだが、古代クリント王国の攻撃を思う存分叩きのめして、相手が引いた隙に。悠々と脱出したのだと見て良さそうだ。
ただ、エンシェントドラゴンが死んだのが、里を捨てた最大の要因になったようだから。
或いはそれでも悔しかったのかも知れないが。
何も残されていない家屋の跡地を見ると、それについては何もいえなかった。
レントがピストン輸送で、死体や汚物を外に捨てに行く。どんどん作業が手慣れているが、クラウディアが時々声を掛ける。
「レントくん、気を付けて! 注意は常にしてね!」
「分かってる。 パティ、お前も気を付けろ」
「はい!」
やりとりは此方でも聞こえている。
とにかく、かなり広い面積を、効率よく掃除していかなければならない。畑はある程度扱い慣れているあたしでも、結構厳しい作業だ。
淡々とシャベルを振るって、汚物を処理していく。
このシャベルだって、此処に持ち込んだときはとても綺麗だったのに。
線が細いメンバーには、この作業はやらせられない。
だから、あたし達でやる。
タオもクリフォードさんも、遺跡探索の専門家だ。
汚物に何か紛れていたら、見逃すことはないだろう。
遺跡が呼吸する兆候。
クラウディアが警告を発して、皆壁際に。
相変わらず凄い空気の入れ換えだ。
壁に捕まっていないと、浮き上がりそうである。しばしして、風がおさまる。それで、やっとどうにかなる。
昼になったので、一度外に。
マスクを取ると、レントが呻く。
「これだけ色々固めても、それでも精神的にきついな……」
「ごめんね、一番厄介な仕事させて」
「何、人死にに直接関わる仕事じゃねえし、まだマシさ。 魔物に食い荒らされて腐った亡骸を葬る仕事とか、色々思い出したくない仕事に比べればな」
「みんな、対汚染衣ぬいで。 昼ご飯にしましょう」
クラウディアが準備してくれた昼ご飯にする。この中州に作ってある中継拠点においておいた。
この辺りは涼しいので、傷む恐れもない。
それに、マスクをしていたということもある。
汚物の中で仕事をしていたのも事実だが。それでもだいぶ気分的には楽になっていて、昼食は普通に食べる事が出来ていた。
サンドイッチを食みながら、タオが地図を拡げる。
「今、この辺りまでざっと掃除したところだよ」
「遺跡の四分の一も行っていないですね……」
「もう四分の一弱だよ。 昨日よりだいぶペースが上がってる。 このままいけば、後三日もやれば終わるかな」
「後三日か。 世知辛いねえ」
クリフォードさんがうんざりした様子で言う。
自慢の帽子の上からずきんを着けていると言う事もある。
なんというか、ロマンと天秤に掛けると、色々とかなしい仕事であるのだろう。
それでもやらないといけない。
この遺跡の安全を確保して、更には封印も確認する必要がある。
今までの時点で、封印は見つけられていない。
タオが言っていたとおり、遺跡は三区画に別れているということで、今二区画目を掃除して調査している段階だ。
出来るだけ急いで三区画目に行きたい。
本当に、いつまで封印がもつか分からないのだから。
「それよりパティ、大丈夫?」
「えっと、辛いかと言われれば辛いです。 でも、泥水を蹴立てて走りながら、魔物と戦った経験はなんどもありますし、ライザさんと一緒に動くようになってから、厳しい冒険もなんどもしてきましたので。 それに、こういうことを経験しておかないと、きっと一番汚い場所で働いている人を理解出来ないし、何よりも戦場で泥まみれになって戦うのも同じ事だって、忘れてしまうと思いますから」
「……分かった。 じゃあ、もう少し頑張ろう」
パティの発言は理想的だ。
あたしも、思わず頷いていた。
パティは今後、ロテスヴァッサの頂点に立つ可能性が高い。その時、為政者がこういう経験をしていることは、大きな財産になる筈だ。
午後の作業を開始。
とにかく、あと三日ほどだ。
それが理解出来れば、作業もぐっと楽になる。しかも、最悪で三日である。そう思えば、更に更に、気分的には楽になるのだった。
翌日。
昼少し過ぎに、大きめの建物が姿を見せた。遺跡の最下層の、真ん中辺りである。
何かしらの管理施設である可能性が高い。そうタオが判断したので、其処を集中的に攻めていく。
潰れたワームの卵がたくさん。
既に死んで腐っている。
それを見ると、相手が魔物とは言え、ちょっと悲しい気持ちになった。だが、他の汚物と同じように、焼却して、それで上に持っていって貰う。
一刻ほどかけて掘り出すと、ドアがあるのが分かった。
「だめだね、鍵が掛かってる」
「悪いが、俺とタオでこれを調査する。 ライザ、周囲の汚物処理、頼むぜ」
「分かった。 レント、こっち!」
もう何十往復しただろうか。
レントは実にパワフルに外に汚物を捨てに行ってくれている。レントがパワフルに動いているから、これだけ迅速に処理出来ているとも言えるだろう。パティも時々補助で荷車を押したりしているが。
基本的に荷車の護衛だ。
まだ蝙蝠はいるだろうし。奇襲を仕掛けて来ても不思議ではないのだから。
ただ、遺跡が呼吸するときに、これ幸いと蝙蝠が其処から外に出ていくのを何回か見ている。
恐らくだけれども、あの蝙蝠達は外からは分からないあの呼吸の穴を見つけて、入り込んで。
此処を天賦の地と判断して、住み着いたのだろう。
だとするとちょっと可哀想だが。
フィルフサがもしこっちの世界に押し寄せたら、蝙蝠も等しく滅びる事になる。それは避けなければならない。
二人に建物の調査は任せる。
建物はなんというか、四角くて飾り気がまったくない。ドアも頑強で、蹴破ったらセキュリティが働きかねない。
あの呼吸からしても、自衛用のセキュリティがあっても不思議では無い。
無理をするべきではない。
二人に任せて。あたしはひたすら死体と汚物を処理し続ける。レントが来たので、汚物を詰め込む。
油紙は今日でまた交換だな。
そう思いながら、とにかく手を動かす。
生きているワームもたまに見かけるが、そのまま熱槍を叩き込んで、それで楽にしてやった。
殆どが瀕死で、助かる見込みもなかったからだ。
「よし、見つけた!」
「此処の動力は問題無さそうか?」
「大丈夫です。 こうして……」
タオが、ドアの辺りで何かやっている。壁をスライドさせて、コントロール用の光学式パネルを出現させたようだ。
そのまま色々やっているが、どうやら操作に成功したらしい。
ドアが開く。
あたしも一度手をとめて、ドアに入る時のための支援に移る。クリフォードさんが、ドアに手を掛けると。
一気に引き戸を開けていた。
内部に汚物、魔物、ともになし。
ほっと安心して。それでクリフォードさんが先に入る。十五歩四方、高さはあたしの背の倍くらいの建物だ。
それなりに大きいが。
この遺跡のコントロール施設としては、ちょっと小さめかな、とは感じる。
レントが来たので、手を横に。
一度待ってくれ、という合図。
そのまま。クリフォードさんが出て来た。
「内部に危険なし。 わるいが、俺とタオでしばらくは此処を調べる。 外の清掃は引き続き頼むぜ」
「分かった。 レント、じゃあ積み込むよ。 外に運び出して」
「ああ。 効率は……ライザがいるし、落ちそうにもないな」
「平気平気。 この程度で疲れるほど柔でもないし」
あたしは、引き続き作業続行。
この様子だと、羅針盤を使えるのはまだ先だな。
まだまだこの最下層は汚物塗れ。
生きているワームも、少数だがいる。時々遺跡が呼吸していて、その度に身を守らないといけない。
クラウディアが気を利かせて、タオとクリフォードさんの方にも此方の声を届けてくれている。
あたしは黙々と。
外で汚物の処理を続けた。
見た目も状況も嫌な遺跡最下層ですが、実際にこう言う場所があったらガスとか発生していて、想像以上に危険です。
こんな所で死にたくないですよね誰でも。
勿論ライザは全力を尽くします。
しなないように。
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