陰でも自由にやりたくて!   作:カサシチ

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 影実が面白過ぎて書きました。
 
 駄文かもしれませんが楽しめると幸いです。


転生してました。

 

 俺はただの自由人。

 

 ただその『自由』とはフランスが大好きな『自由』だったり、刑務所にぶちこまれた人が言う『自由』とは訳が違う。

 

 俺が求める自由とは自分が望む結果を自分で作ること。

 

 それが俺の言う『自由』だ。

 

 

 

 

____________________________________________

 

 

 

 

 とある日のことだ。

 

 俺はとある場所でただひたすらに剣を振り、己を鍛えていた。

 俺は自分で言うのも何だがかなり強い。

 この世界で一番強いと言われていて、それは剣術、武芸、魔法、その全てにおいて卓越していた。

 

 だが、そんな俺にも限界があった。

 

 俺は強くなりすぎたのだ。

 結果、俺は死んだ。

 

 死因は今となってはわからない。

 ただ、体が力の反動に耐えきれなかったのが原因だということは死ぬ直前に理解した。

 

 

 

 

 少し話題を変えよう。

 

 俺はクソッタレな結果が嫌いだ。

 だから俺は力を求めた。

 

 そして俺は今回の人生において知った。

 失って、強くなったとしても何も残らない。

 失ってからでは、遅いと。

 

 まぁ、その知識は役に立つことはなかったが、……と思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おお!かわいい我が子よ!」

 「ええ、とてもかわいいわ!」

 

 ん?何の声だ?俺は死んだ筈なんだがな……。

 

 俺はゆっくりと目を開けて周りを見回した。

 

 知らない顔の女性と男性。

 大きく見える部屋。

 そして何より、

 自分の小さい手。

 

 この瞬間俺は確信した。

  

 あ、これ、転生ってやつか、と。

 

 

 

 

 

 

 

 俺の名前は ヴィスワ・シュライク

 

 シュライク男爵家の一人だけの子供。

 性別は勿論男。

 

 そんな期待の後取りの俺の表舞台は、

 

 「素晴らしいです、おぼっちゃま。」

 

 「ありがとう、じい。」

 

 「えぇ、でも本当に素晴らしいです。

  まさか、たった5歳でこの大きさの岩を叩き切るとは。」

 

 っとこんな感じで期待に応えれるぐらいの優等生。

 って感じ。

 

 

 まぁ、裏では何してるかというと……

 

 「この世界の魔力は向こうの世界と大差ないか。まぁ、まだまだやることは沢山あるし、色々試してみますか。」

 

 そういって俺は魔力の塊を作り、その形を変えたり、魔力の位置を一点に集めたり、魔力を色んな物に使ってみたりした。

 

 そして、十分すぎるぐらいに体が出来てきた頃には実践訓練として、盗賊を狩りまくっている。

 

 何故、盗賊狩りなのかというと、付近を散歩していたら魔力の残滓を見つけたのがきっかけで盗賊がいるのだと知ってたのだ。その時からウキウキしながら狩りをしている。

 

 たまにすでに壊滅されられている時もあるが、まぁ、どうでもいいか。

 

 とここまでが今までのあらすじだ。

 

 

 

 

 

 「よし、今日も行きますかね。」

 

 そうして俺は魔力を操り、自身の服の上からスライムで作った服を着る。

 

 スライムは魔力が伝わりやすくて道具にはもってこいだ。

 前世でも子供(その辺の)が遊んでたな、スライムで。

 

 

 「盗賊さーん。」

 

 「あぁ?何だテメェ?」

 

 俺が森の中で歩きながら盗賊を探していて、声を出したら、ちょうど森を抜けて、盗賊の本拠地であるだろう場所にでた。

 

 そしたら、いきなり睨まれたんです。怖いねぇ……。

 まぁ、顔だけだけどね。

 

 「子供がこんな危ない所に来て、危ないってお母さんに習わなかったのか?」

 

 「生憎、ここは俺にとって危険じゃない。」

 

 そう皮肉を込めて言い返したら、相手の余裕たっぷりの顔が赤くなっていった。

 

 いや、短気すぎだろ。

 

 「舐めんじゃねぇぞゴルァ!」

 

 そうして振り下ろされた剣は俺に当たる……筈もなく。

 俺はその剣をまず受け止める。

 

 「何!?」

 

 そして、その剣をそのまま弾いて、相手の懐にダッシュで潜り込み、相手の鳩尾に魔力込みグーパンをお見舞いした。

 

 「グハァ!!」

 

 そして俺はそのままそいつを殺す……所で、そいつが叫び出した。

 

 「テメェらぁ!敵ダァ!」

 

 すると足音がこちらに大量に向かってくる。

 

 「へへ、一対一ならまだしも、1対20ならお前でも、ブハァ!」

 

 俺はそいつが最後まで言う前に無言で顎を蹴り上げた。

 そいつはそのまま意識を失った。

 

 「あ、あいつ!子供ごときにやられてやがる!」

 「そんなことより、あのガキ!貴族のガキじゃねぇか?」

 

 一人の言葉によって湧き立つ盗賊ども。

 

 なんか、身代金とか、何か言ってるね。怖い……

 まぁ、文面だけだけど。

 

 「はぁ。」

 

 呆れてきた俺は三人をまず、剣でキル。

 そして、向かってきた七人ほどを、

 

 まず、目の前から突っ込んできた三人を剣で切った。

 

 「ほい。」

 

 「グハァ!」「グギャァァ!」「ゴホァ!」

 

 そして横のから来た剣をかわしてそのまま二人を同時切り。

 

 「弱い。」

 

 「ガァ!」「ブギャアア!」

 

 そして着地した俺の後ろから来た奴と前の奴の攻撃を体を反ることで躱して、そのままダブォキール。

 

 「悲鳴もあげなかったな。」

 

 

 「あとは……。」

 

 俺様子を伺っていた残りの盗賊でも睨む。

 

 「ひ、ヒィ!」

 「何なんだこのガキ、強いぞ……!」

 

 プルプル足が震えている盗賊達、もうここまできたら俺の敵ではないな。

 

 

 

 

 

 

 

 「金はあるだけあったほうがいいし、貰ってくか。」

 

 俺はあの後盗賊を皆殺しにして、金貨を持ってきた袋に入れていた。

 

 「いやー、これだけあれば、一年ぐらいなら遊んで暮らせるなー。」

 

 そうして俺が金貨を漁りながら幸せに浸っていると

 

 「最近、盗賊を狩っていたのは君だったんだ。」

 

 俺の後ろに、黒髪の少年がいた。

 

 「まぁ、そうだが。もしかして、悪かったか?」

 

 「いやいやいや、悪いことはないよ。

  むしろ、君に会えたことは幸運かもしれない。」

 

 俺は急にそんなこと言い出すこの少年に疑問を覚えた。

 俺はこいつと会ったことはない。

 それなのにこいつは俺の必要としている口ぶりだ。

 

 事について俺が疑問に思っていると

 

 「君、強いでしょ?」

 

 「まぁ、自信はあるな。」

 

 「うむうむ。ならば僕の相棒になって欲しいな。」

 

 「なるほどなるほど、……………???」

 

 「何言ってんだこいつ、みたいな顔してるねー。」

 

 「そりゃそうだろ、いきなり相棒になれって言われてもわからん。」

 

 「それはね、僕の『陰の実力者』の相棒だよ。」

 

 「うん?『陰の実力者』?」

 

 「そう、陰の実力者。」

 

 「何言ってるのかわからんが、いいぜ。

  その相棒とやら引き受けてやる。」

 

 「本当に!いやぁ、嬉しいなぁ!」

 

 「すまんが、俺は帰る。眠いからな。」

 

 「おやすみー!」

 

 

 

 俺は今、森を歩いて帰っている途中だ。

 

 さっきよくわからない黒髪少年に勧誘されてそれを受けた。

 今思うと、俺は何で受けたんだろ?って思ってる。

 でたよ、俺の悪い癖。

 よくわからんけど、楽しそうなら受ける癖。

 

 「まぁ、でも言った以上は付き合うか。」

 

 よし、俺はあいつと共に強くなって『自由』を得る事にしよう。

 そうして、俺は屋敷に戻っていった。

 

 「………あ、そういえばあいつの名前聞くの忘れた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ヒャッハァァァァァァァアア!命が惜しくば金を出せぇぇぇえええ!!!!!!」

 

 

 ………何やってんだ、あいつ。

 

 今回、俺は前会ったあいつ…シド・カゲノーと盗賊狩りをしている。

 

 シドも男爵家出身の様で、案外近くに家があった。

 意外にもうちのシュライク家とも交流があった様だった。

 俺もシドもふーん、そうなんだ。ぐらいにしか思わないかったけど。

 まぁ、そんなことよりも今の話だ。

 

 「オラオラオラオラァ!!!!!」

 「ぎゃぁぁあ!!」

 「グァァア!」

 

 ………やっぱり、何やってんだ?あいつ。

 

 そんなこんなで、あいつがスライムを扱った新しい武器(知っている)が猛威を振るう中俺はひっそりと盗賊の持ち物を見ていた。

 

 「あぁ!!お前もアイツの仲間か!?」

 

 俺が声のした方を向くとそこには、盗賊が!!(当たり前)

 顔ニヤニヤしてるけど、足が震えている。

 

 シドどんだけ暴れているんだよ。

 

 「そうだとしたらどうする?」

 

 「も、勿論、殺すに決まってるだろ!」

 

 そう言った盗賊はこっちに真っ直ぐ向かって来た。

 

 うん、覚悟が決まったいい目をしているな。

 だが、

 

 「遅すぎる。」

 

 俺は盗賊の剣を手で流して、折った。

 

 「ひ、ひぃ!こ、こっちに来るんじゃねぇ!」

 

 剣を折って腰を抜かしたのか、倒れ込んだ盗賊は情けない声を上げ始めた。

 

 「お前は後悔するのが遅かったな。」

 

 そう言った俺は目の前の盗賊を一瞬で殺してやった。

 まぁ、最低限の報いってやつだ。

 

 「よし!ここの宝は全部俺達の物だーー!」

 

 そう言って俺はとりあえず物色を始める。

 

 「大量の金貨!数々の美術品!そしてドロドロの肉塊!………肉塊?」

 

 すごく気持ち悪いな、でもこの魔力の感じは

 

 「魔力暴走か。」

 

 驚いたなー、魔力暴走が起きるとここまで人なるのかよ。

 え?何でこの状態で生きてるのを驚かないのかって?

 まぁ、前世で色々と会ったもんだから……。

 

 「ん?それー、魔力暴走じゃない?」

 

 「シド、実験は終わったのか?」

 

 「うん、スライムは魔力が伝わりやすくて扱いやすい。」

 

 そんな会話をして、とりあえず俺は目線をカゴのドロドロに移す。

 

 「これ、魔力の実験に使えるんじゃないのか?」

 

 「うん、自分じゃ試せなかったやつが色々出来そうだよ。」

 

 「まぁ、一応共同管轄って事にしておこうぜ。」

 

 「そうだねー、そっちの方が喧嘩も起きないし。」

 

 そんなこんなで、俺はこのドロドロを使って魔力の実験をする事になった。

 

 ちなみに金貨とかはほとんどシドが持っていった。

 あいつ、陰のっていうか、金の実力者じゃないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あのドロドロを拾ってから2ヶ月ぐらい経ったかな。

 

 俺もシドは交代であのドロドロで魔力実験をしている。

 俺は今小屋の玄関に寄りかかり、本を読みながらちょっと遠い所の魔力を操作する訓練と実験の為にちょっと距離を離してドロドロの魔力を操っている。

 

 シドはすぐ近くで俺の実験を見ている。

 俺の方が扱い方が上手いから参考になるのだそうだ。

 

 「やっぱり、ヴィスワは魔力の扱いが上手だよねー。」

 

 「まぁ、前世でも操ってたからな。」

 

 これは最近知った事実なんだが、シドも転生者らしい。聞いた時はあぁ、そう。ぐらいにしか思わなかったが。

 

 そんなことを思いながら、本を読み、魔力実験をしていると

 

 「ありゃ。」

 「これは驚き。」

 

 なんと、ドロドロの肉塊が金髪エルフになったのだ。

 

 「あれ?嘘……元に戻ってる…!」

 

 金髪エルフが驚いていると、シドは箱の上にカッコよく座る。

 俺が疑問に思っていると、

 

 「ほら、ヴィスワも!」

 

 「あ、あぁ。」

 

 俺もその、影の実力者?的なノリに付き合う事になった。

 

 「目が覚めたか。」

 

 あいつってこんな声出せるんだなー。

 

 「もしかして、貴方が……?」

 

 エルフはシドを見つめてそう聞いた。

 それにしても俺は大丈夫だけど、シドは裸のエルフ見てあの状態とはね。性欲とかないんだろうか?

 

 「いや、君を治したのは彼だ。」

 

 エルフはこっちをじっと見つめてくる。

 俺はそのエルフの目を見て、少し笑う。

 

 「……………///」

 

 あれ、目を逸らしちゃった。

 もしかして、嫌われたのか?

 

 エルフはシドに目線を戻した

 

 「僕達は魔人ディアボロスの復活を阻止する為に動いている。」

 

 すると、シドは喋り出した。

 俺はそれが設定だと分かっている訳だが、堂々と喋れるシドは凄いと思う。

  

 「それって、おとぎ話の……!?」

 

 「遥か昔、世界は魔人ディアボロスによって滅亡の危機に晒された、だが人間、エルフ、獣人の三人の英雄に倒されたというおとぎ話。」

 

 「これは実際にあったことだ。そしてこの話には続きがある、ディアボロスは死に際に勇者に呪いをかけて、その呪いは先祖代々受け継がれていった。」

 

 そしてシドは最大級にカッコつけて言った。

 

 「それが『ディアボロスの呪い』、『悪魔付き』と呼ばれる、君の体を蝕んでいた病だ。」

 

 すると、エルフは迫真の顔を見せる。

 いや、これ絶対信じてるよね?

 

 「今は、迫害の対象じゃない!?」

 

 「そうだ、何者かがそうなる様に歴史を作り変えたのさ。その名前は、……名前は、」

 

 おっと、ここで遂にネタ切れか?

 

 「いや、君が知る必要はない、ここで知ってしまうと…「構わないわ!」……あぁ、そう。」

 

 一瞬で潰されたな、逃げ場。

 

 「………!」

 

 キョロキョロしてた、シドの目が見開く。

 大方、何か思いついたんだろうな。

 

 「名は、『ディアボロス教団』」

 

 まんまなのかーい!

 

 「我等は陰ながら対抗し、教団と戦っている。」

 

 「我等は『シャドウガーデン』」

 

 「陰に潜み、陰を狩るもの。君も協力してくれ。」

 

 ここまで言い切ったシドに完全に信じ切った目をしたエルフが話始めた。

 

 「私の命は貴方達に助けられた……勿論、私も協力する。」

 

 「そして、罪人には死の制裁を……!」

 

 これ、偽話って聞いたら怒るだろ。

 

 「とりあえず、服だ。」

 

 俺はずっと裸だったエルフにスライムの服を着せた。

 

 「………ありがとう///」

 

 「どういたしまして。」

 

 そしてシドが口を開く。

 

 「我が名はシャドウ。そこの彼は…。」

 

 目配せで「ほら、君も!」って言ってきた。

 仕方ない、とりあえずこの名前でいいか。

 

 「俺はヴァルタだ。」

 

 「君は今からアルファと名乗れ。」

 

 いや、雑過ぎだろ。

 流石に俺はシドの近くに行った。

 

 「いやお前、雑過ぎだろ?」

 

 俺が講義したらシドはこっちを見ながらアルファの方に指を指した。

 

 そこには、クッソ嬉しそうにするアルファさんが。

 ……………まぁ、もう、本人が嬉しそうならいいか。

 俺は観念し、ゆっくりと定位置に戻った。

 

 そして俺が定位置に戻ると切り替えたのか真剣な顔をしたアルファが立ち上がった。

 

 「シャドウ、他の英雄の子を集める事もする必要があるわ。」

 

 「う、うん。」

 

 「それに平行して組織の拡大と資金集めも……!」

 

 「ほどほどにね…。」

 

 そうして、シャドウガーデンが出来上がった。

 俺はなんか知らんけど、シャドウの相棒枠としての地位が自動的に与えられた。

 

 「まさか、こうなるとはねぇ……。」

 

 それが俺がその日眠る時の第一声だった。

 

 

 





 ちなみに、主人公君の普段の姿は黒髪、黒目でシドよりも少しスラっとしてるイケメンです。

 あ、後爺はあまり出てきません。
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