はい、今回は前回と比べると少し短いですが、前回が前半と中編を組み合わせた感じで今回が後半といった感じです。
あと、少し頭を使わないといけないかもしれません。
俺は今、ぷよぷよ浮きながらシャドウの交戦……いや、蹂躙と言った方が正しいのかな?
まぁ、とにかくゼノンだったっけ?との戦いを見ていた。あ、ちゃんと魔力を使って透明化してる。多分、シャドウにはバレてると思うけど、邪魔にならなきゃ問題ないって事で。
「……にしても、あいつの剣は凄まじいな。」
あいつは平和の世界からの転生者。それを踏まえると相当の剣の実力を持っている。俺の世界でも両指にギリ入るくらいには強い。
シャドウはゼノンとの戦いをおそらくだが楽しんでいる。いや、戦いをっていうか蹂躙を、か。それにしても、結構力の差がありすぎだと思うんだけどね。
「あ、なんか飲んだな?」
ゼノンが小さい瓶から何かいちご味らしき錠剤を飲んだ。するとゼノンはみるみるうちに強化されていった。……側だけ。
実際、飲んだ後のこの戦いは最早戦いにもなっていない。
力しかない攻撃をシャドウが避けるか受け止めるか流しか、そのうちのどれかをして、大ぶりな攻撃の大きな隙を叩く。それで終わってしまっている。これじゃ、遊びにもならんな。
「借り物の力で最強に至る道はない!」
シャドウが瓶を踏むと魔力の陣ができた。
「あれ?あいつ、格下一人に打つの?それにこれ俺やばいよね?」
俺のそんな心配をよそにシャドウは語り続ける。
「かつて、核に挑んだ男がいた。」
「その男は肉体を鍛え、精神を鍛え、技を鍛えた。」
「だが、それでも届かぬ高みがあった。」
「しかし、僕は諦める訳にはいかなかった。」
「だから修行を重ねた果て、一つ、答えに辿り着いた。」
「核で蒸発しない為には、」
「自分が核になればいい……!」
すると、ゼノンは力いっぱいに剣を振る。
「この狂人がァァア!」
「あ、折れた。」
剣が折れたゼノンは後ろに下って倒れ込んだ。
それを見たシャドウは剣を大きく振りかぶり、
「真の最強をその身に刻め。」
淡々と言葉を発する
…………あれ?俺今まで状況説明してたけど、やばくない?
あ、やばいどんどん魔力が集まってってる。
「これぞ我が最強……、」
「アイ」
やばい!逃げろ!
俺は雷と風にモードを切り替えて全力でその場から離れる。
「アム」
速く!もっと速くゥゥゥウウ!!!
風じゃ足りねぇ!
…………………!これなら行ける!!
俺はその場で両目を雷にした。
電気となるのだァァァァァアアア!
「アトミック」
その瞬間魔力が収縮し、爆発した。
「ァァァァァアアア!!!逃げろォォォオオオ!!」
俺は全力のスピードでその場から離れる。
一方で俺の後ろの魔力は俺と大差ないスピードで拡張していく。
「ウォォォォ!!!舐めんなァァァァァアアア!!!」
俺は更に電気と混ざり速度を上げる。
「はぁ、はぁ、はぁ、あぶ……ね……ぇ。」
な、何とか街中まで逃げ切れた……か。だけど、もう無理。バタッ
「…………ん。んん?」
あれ?ここ、俺の家のベットだ。そういえば俺確かアトミックから逃げて力付きたんだっけ?
俺の意識がだんだん覚醒していくととある違和感に気づいた。
なんか隣に誰かいる。
俺は色々な恐怖と共に隣を見るとそこには、
綺麗な水色の髪を持つ可愛い童顔のおにゃのこがいた。
「いや、何でここにいるんだよ?」
そこにはユウカが居た。ってか寝てた。
なんでこいつがここにいるんだ?という考えはすぐに消える。おそらくこいつが俺を運んでくれたんだろうという考えが出たからだ。
「ありがとな。」
俺はユウカのサラサラした髪を撫でる。
すると、ユウカの顔は緩くなっていった。
「………え、……へへ。」
なんかよくよく考えたら俺、ラブコメしてない?
結局、俺は心の底に湧いてくるよくわからない感情に動かされてユウカの髪を撫で続けた。
俺はユウカの髪を撫でるのを1時間ほどでやめて、今学校を抜け出して修行する時によう使う場所に来た。
何故ここに来たのか。それは色々な研究の為だ。
「あの両目雷、……俺は一体どうなってたんだ?」
そう、あの時俺は本来できない筈の両目とも同じ属性にする事が出来ていたのだ。だが、今やろうとすると出来ない。
俺は手をぎゅっと握った。
「あの時と俺で何が違う?」
おそらく、俺の魂が関係していると、思う。
「魂の状態によって変わるのか……?そんなのどうやってコントロールするんだよ……。」
………ダメだ。このまま悩んでも変わらない。
気分転換にとりあえず場所を変えるか。
「神力だけじゃなくて、重複属性……。」
俺はあの両方とも同じ属性になった場合の事を「重複属性」と名付けた。
その重複属性は一つの属性を極める事でとんでもない力を生み出すものだ。
だが、本来は出来ない。
何故なら、それは右目を原点として発生する属性は左目で出来ない。それは逆もまだ然りだったのだ。
だが今回は左目だけで出来る雷が両方ともに発動した。それは俺が速度を求めた事がきっかけだ。
「あの時のグッときた感覚は今はない。」
あの時のような感じに出来れば……。
俺は移動先の学校の空に向かって
「チッ……。」
舌打ちをした。
その時苛立っていたせいなのか、はたまた考えていたせいなのか、目の前の少女に気づかずにぶつかってしまった。
「うわぁ!」
「おおっと!すまん。」
空中に多くの本が散乱してぶつかった少女の周りにどさどさと音を立てる。
俺はその少女を見て、そいつにゆっくり手を出した。
「すまない。」
「あっ。」
そうしてそいつは俺の差し出した手を握り、俺はその少女を持ち上げた。
俺はぼっーとしている少女の隣で散乱していた本を拾った。
「手伝うよ。謝罪の意として受け取ってくれ。」
「は、はい。」
そうして俺は本を抱えて隣の少女の行き先についていく様に隣を歩く。
「名前を言っていなかったな、俺はヴィスワだ。」
「あ、私はシェリー・バーネットです。ヴィスワ君のことはとてもお強い特待生とお聞きしてて、少し失礼ですけど怖いイメージがあったんです。でも、お優しいんですね!」
シェリーのユウカを思い出させるような笑顔に少し見張れた俺はすぐに切り替えて言葉を返す。
「ありがとな。」
俺はシェリーについて少し気になった事を聞いた。
「バーネットって副学園長と同じじゃないのか?」
確か、副学園長はルスラン・バーネットじゃなかったっけ?
「お義父さんのことですか?お義父さんはとっても優しいですよ。」
お義父さん?
「お義父さんってことは、独り身だったってことなの?」
「私はとある事件の時にお母さんを失ったんです。その時に私を引き取ってくれたのがお義父さんなんです。」
「なんか、悪いこと聞いちゃったな。」
「いえ、大丈夫ですよ!」
その後、俺は本をシェリーが持っていく予定だった部屋に持っていきシェリーと別れた。
「……とある事件か、何故か気になるな。」
俺には危機察知能力みたいなのがなんかある。無性に気になる時には何があるってのが相場なんだ。
何かあったら……。
調べてみるか……。
そう思った俺は人気の少ない場所へ行った。
「ユウカ。」
「どうしたの?わざわざこんな人気の少ない所に来て。ここまで来なくても私も学生だし大丈夫じゃないの?」
わからないような顔を浮かべるユウカに俺は言葉を返す。
「危ないのは話す内容の方だ。」
俺は一息ついて話を始める。
「本題に入ろう、俺はこれからシェリーの母にあった事件を調べる。俺の
「………色々思う所は本当は、本当は!あるけどヴィスワ君の頼みだから。」
思う所か、何となくわかるが、まだ触れないでおこう。
「今度、お礼でお前の頼みを俺が出来る範囲で聞くよ。」
「何でも!?………やった!」
俺の話を聞いたユウカは小さくジャンプして喜ぶ。
「じゃ、戻ろうか。」
「うん!」
その後、アレクシア王女に切られたシドが見たものはデレデレしてる(外見は……いや中身もか。)ヴィスワとユウカだったらしい。
シャドウ「彼女って存在はもう懲り懲りだ。」
おとうさんという声だけでお義父さんとわかったのは神力の力ってことで。(雑)