緑谷対爆豪、その後は原作通りのため省きます
全員コスチュームへの着替えが完了。被服控除といって個性届けや身体情報を提出すると、サポート会社がコスチュームを用意してくれるらしい。俺は最初ノッキングマスター次郎と同じ服装にしようとしたが地味だったので、黒いパンツに赤いシャツその上に黒のレザージャケットという洒落たコスチュームにしてやった。もちろん耐久性はバッチリだ。
「あ、デクくん!! かっこいいね地に足がついたかんじで」
「麗日さ……うおお!」
「パツパツスーツになっちゃったよ笑」
「牙狼くんにあってる? 牙狼くんのコスチュームはお洒落だね!」
「なんかエロいなその格好」
エロい発言をした瞬間、俺の前にいた峰田というもぎもぎ野郎が目をかっぴらいて言った。
「ヒーロー科最高だよな、お前もそう思うだろ?」
こいつとは仲良くなれる気がした。
「今から敵組とヒーロー組にわかれて2対2の屋内戦闘訓練を行なってもらう!!!」
状況設定は敵がアジトに核兵器を隠していてヒーローはそれを処理する。ヒーローは時間制限以内に核兵器を回収するか敵を捕まえる。敵は核兵器を守るかヒーローを捕まえる。簡単なルール。組み合わせはくじ引きできめられた。
「俺はCだ、Cの番号のやつは誰だー」
「わたくしです!」
俺のペアとなったのは八百万百。個性は創造。入試では一般受験ではなく推薦組だ。頭もキレるだろうし個性も強い。彼女なら1人でも上手く立ち回れるだろうし、俺は好きに暴れてやろうと考えていた。
一回戦目はヒーロー緑谷・麗日VS敵爆豪・飯田チーム
勝者はボロボロになった緑谷チーム。
次の対戦カードはヒーロー轟・障子VS敵酒井・八百万チーム
モニタールーム
「次の試合どっちが勝つか予想するの難しいねデクくん」
「うん、だってヒーローチームは火力に拘束力もある轟くん索敵能力がある障子くん、対して敵チームは個性創造の攻守両方ができて応用がきく八百万さんそして、衝撃波を操ることができてノッキングというまだ未知数な能力をもつ牙狼くん……ぶつぶつぶつぶつ……」
「ケロ、緑谷ちゃんぶつぶつ喋ってて怖いわ」
「ご、ごめん蛙吹さん!」
「梅雨ちゃんって呼んで緑谷ちゃん」
「俺は敵チームが勝つと思うぜ!」
「僕の輝きが1番だねっ!」
「俺はヒーローチームかなぁ、轟の氷結で1発もあるし」
「爆豪ー! お前はどっちが勝つと思う?」
「両方死ね!」
モニタールームで皆んなで議論しているうちに試合が始まった。
「スタ──────ト!!!」
試合が始まる10分前
「一応聞いておくが八百万、試合が始まったら俺1人であいつらのところに突っ込んでいいか?」
「それは流石に危険なのではないですか? なんてヒーローチームには火力がある轟さん索敵ができる障子さんがいるのですよ。もっと相手のことを考えて作戦を立てたほうが……」
「じゃあなんか作戦あんのか?」
「それは今考えているのですが……」
「大丈夫だ上手くいく」
「ですがっ!」
「俺は派手にやるから八百万はその衝撃から核兵器を守っといてくれ」
「わかりましたわ……」
八百万は牙狼の自信に溢れた目を見て単独突破を許してしまった。
試験開始
「4階に1人、3階に1人いるな。4階のやつが核兵器を守っているだろう」
「あぁわかった。障子危ないから下がっといてくれ。一気にかたづける」
バキーン!!! パキパキパキパキ
ビル全体が一瞬にして氷ついた。
「やはりすごい個性だな轟」
「敵は氷ついているだろう。核兵器を回収しにいこ……」
ドカァァァァァァァァン!!!
核兵器を回収しに行こうとしたとき上の天井をブチ抜いて何かが降ってきた。
「よぉ! 轟! 派手にやったじゃないか!」
そこに現れたのは氷らされ身動きとれないであろうと思われていた敵チームの酒井牙狼だった。
近くにいた障子は牙狼に向かって6本の腕を使い攻撃を仕掛けた。
「悪いが少しおとなしくしといてくれ!」
牙狼は6本の腕による打撃を潜り抜け懐に潜り込んだ。
「ノッキング!」ドンドンドンドンッッッ!
障子は一瞬のうちに吹っ飛ばされた。そして障子は起きあがろうとした瞬間自分の身に何が起きているのか分からなかった。
(か、からだかうごかない!???)
「大丈夫か!? 障子!」
障子からは返事がなかった。
「お前、あの氷結からどうやって脱出した?」
「あんな氷で俺を止められると思ってたのか? 衝撃波で砕い……」
轟は牙狼が喋っている途中に攻撃をした。
ズドォァォォォォォォン
放った氷が砕かれた。
「人が話してんのに急に攻撃してくんなよ! 危ねーだろ!」
「衝撃波で脱出したのは本当らしいな。ならもっと氷の威力を上げてやる」
「氷だけじゃなく右、炎も使えよ。半分の力だけで俺に勝てると思うなよ」
牙狼は一瞬で轟に近づき殴りかかった。轟は攻撃を防ごうとぶ厚い氷の壁をつくるが簡単に砕かれ、腹に1発くらい膝をついてしまった。
「もう終わりか轟? なぜ炎を使わない俺には理解出来ないな」
「ハァ、ハァ、黙れお前には関係ないだろ」
俺は轟が炎を使わない理由は知っていたがとくにそこには触れなかった。
「炎は使う気がないのか……じゃあもう終わりにするぞ。たぶん上で八百万が氷漬けの部屋で寒がってるだろうし」
轟は牙狼に向かって氷を放とうとした瞬間、
「グランドノッキング!」
牙狼は地面に向かってパンチした。
その瞬間轟は止まり動けなくなった。
(う、動かない!? なんだこの個性は!? ハッ! そういえば吹っ飛ばされた障子も戻ってこない、あいつも動けなくなっているのか!?)
「轟、お前は何に囚われている。余裕がないのが丸わかりだ」
(くっ……)
「まぁ何があるのかは知らねーけど、次戦うときは炎使えるようになっとけよ」
轟は暗い顔をしていた。
「今お前に拘束具つければこの試合は終わりだが、俺に全力をださないで戦った罰だ。歯くいしばれよ! あ! 動けねーのか!! どんまい!」
轟は冷や汗をかいた。
「
拳に衝撃波を纏ったパンチが轟に腹に打ち込まれた。轟は吹っ飛ばされ気絶した。障子には拘束具をかけた。
「八百万!!! 終わったぞ! 核兵器は無事か!?」
「しっかり衝撃波からは守りましたわ!」
勝者敵チーム。
その後も試合は続いた。
「お疲れさん!! 緑谷少年と轟少年以外は大きな怪我もなし! しかし真摯に取り組んだ! 初めての訓練にしては上出来だったぜ!」
加減はしたんだが轟は肋骨にヒビが入ったらしい。
「じゃ、私はつぎの用事があるため失礼するよ!」
オールマイトはどこかへ飛んで行った。
(酒井少年、爆豪少年あの2人は特に凄かったな。酒井少年には個性の詳細ももっときくとしよう。轟少年ももちろん凄かったが炎をなぜ使わないのだろうか。そして爆豪少年……自尊心の塊……膨れきった心ほど脆いもの先生としてしっかりカウンセリングせねば!)
戦闘訓練が終わって放課後
「緑谷お疲れ! 試合中なに話してるかわかんなかったけど、アツかったぜ!」
「パワー凄すぎ!」
「一戦目であんなのやられたから俺らも力入っちまったぜ!」
「俺ぁ切島!」「私は芦田三奈」「俺は砂糖!」
皆んなで訓練の反省会をしていた。
「牙狼! お前が1番すげーよ! あの2人に単独で突破するなんてよ!」
「あれがノッキングか、すぐ起きあがろうとしたが全く動かなかった」
轟が近づいて話しかけてきた。
「障子にノッキングが効いたのはわかるが、なぜ触れていない俺にもノッキングが効いたんだ?」
「あれはグランドノッキングって地面に叩き込み衝撃波にノッキングをのせた範囲攻撃だ」
皆んなは一瞬黙り込んで皆んなして同じことを言った。
「は────ー!!!??? チートかよ!」
まあ無理もない。一撃で多数の動きを封じることができるなんて便利すぎるもんな。
「まぁ、あの技は確かに強いがデメリットもあるんだ。あの時は轟に届く範囲にしやってなかったが、距離を広げるとなると身体に負担もかかるし、範囲内の人をノッキングするから相手も選べないだ」
「なぁ牙狼」
「なんだ轟?」
「今は炎を使うことができないが、使えるようになったらまた勝負してくれるか?」
俺は少し素直な轟に驚いた。
「もちろんだ。強いやつと戦うの楽しい。お前なら俺といい勝負することができるさ」
俺と轟でいい雰囲気だったのに緑谷は食い気味に質問してくる。
「他にはノッキングで何かできるの!?」
緑谷はすごい顔をしてノートを近づける
「あぁ、能力強化とかだな。まだうまくいかないこともあるけどな」
「そっかじゃ、皆んなでこれから訓練頑張っていこうね! 僕もすぐ身体を壊しちゃうから頑張る!」
いったん反省会が終わると俺はあいつに話しかける。
「おい爆豪」
「あ!?」
「いい勝負だったな」
「うるせぇ! バカにしてんのか!!」
「今日の勝負で色々わかっただろ? お前なら乗り越えられるさ」
バン!! 爆豪は黙って教室をでていった。緑谷は爆豪を追いかけていった。
俺は転生してこの世界やってきたが知ってる知識としてはUSJまでだ。この先どうなるかはわからない。力あるものが手を差し伸べ周りを守り、強く育てなければならない。俺もまだまだ強くならないとな。
俺も家に帰ろうと教室をでる。学校をでると誰かにつけられていると気づいた。まぁあいつだろうな、授業終わりなんか言いたそうだったし。
「八百万! なんかようか? でてこいよ」
電柱の後ろから出てきたのはやはり八百万だった。
「気づいていらしたんですね」
「で、どうした? 授業終わりからなんか言いたそうだったろ?」
「あ、あの。どうして牙狼さんはそんなに自信があるのですか?」
「自信? それはどういうことだ?」
「戦闘訓練のとき1人で突破すると仰ったとき私は危険だからと止めましたよね? でも大丈夫、上手くいくと仰りました。私にもわかるくらい牙狼さんからの目から自身が溢れていました」
八百万は少し黙ったあとつづける。
「戦闘訓練のとき作戦は考えていたんです。でも自信がなく牙狼さんにお伝えすることができませんでした。そんななか私は自信たっぷりな牙狼さんをはじめA組の皆さんをみて思ったんです……」
「私なんかがこの先皆さんと肩を並べて頑張っていけるのか壁を乗り越えていけるのかと……」
俺はこたえる。
「俺だって最初から自信があったわけじゃねーよ」
「えっ?」
「俺はある人に教えてもらったんだ。絶対に折れるな。覚悟を決めろ。人は歩み続ける限り進化するってな」
「俺はそこで覚悟を決めた。生涯絶対に折れないってな。そのうち自信がついてきたんじゃねーの? よくわかんねーけどさ」
「そうなんですか」
「だから八百万お前もこんなところで折れるなよ。辛いとき、折れそうなとき、超えられない壁が現れたらそのときは俺とか皆んなが助けてやる」
八百万は拍子抜けた顔をしていた。
「牙狼さんあなたからそんな優しい言葉がでるなんて思いもしませんでしたわ」
「うるせっ! まぁ〜、一緒に頑張って行こうぜ八百万」
「はいっ!」
八百万は晴れた顔をしていた。
「アドバイスやったんだから飯でも奢ってくれ、腹減った」
「あら? デートのお誘いですの?」
「お前には絶対手を差し伸ばしてやんねー」
「嘘ですわよ。何が食べたいんですか?」
「そりゃー寿司か肉だろ」
「男ってかんじですわね」
2人は雑談しながら帰っていった。