コミュニケーション下手くそな金属生命体が個性の少年がヒーローになる話   作:シェリーザ

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今回は騎馬戦です。まあ今回は少々鉄血贔屓になっていると思います…というか地獄になってる。


13スレ目

「さぁ、次からいよいよ本番よ!ここからは取材陣も白熱してくるから気張りなさい!さーて、第二種目よ!私はもう知っているけど~~……何かしら!?言ってるそばから…コレよッ!!」

 

ミッドナイトの背後に現れるスクリーンに映し出される『騎馬戦』の文字。軽いざわめきが起こる。一部生徒は顔を曇らせており、その大半が周りを巻き込みやすい個性の生徒だった。刹那も擬態する機体によっては無差別攻撃を起こしやすい機体もあるため考え込んだ顔をしている。そんなこともあって、かなり仲間を選ばなければ共闘が難しい個性であった。参加者42名が様々な反応を見せる。ミッドナイトはそんな彼等を見渡しつつ、ルール説明を始めた。

 

「参加者は2〜4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ。基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、異なる点も有るわ。まずはポイント。第一種目の結果に従い各自にポイントが振り当てられるわ!」

 

つまり、組み合わせによって異なる騎馬のポイントを奪い合うポイント稼ぎ方式である。そのままミッドナイトは説明を続ける。

 

「1位に与えられるポイントは、なんとなんと1000万!上位の奴ほど狙われちゃう下克上サバイバルよ!」

 

3位のポイントは210P、2位は215Pだというのに、1位は突然1000万に跳ね上がった。ゲームバランス崩壊も良いところだ、と刹那が思っている中でもミッドナイト先生は話を続ける。

 

「上をいく者には更なる受難を! 雄英に在籍する以上何度でも聞かされるわよ!これぞPlus ultra!予選通過1位の鋼華刹那!持ちポイント1000万!」

 

もう一度ミッドナイトがそう宣言する。

これでは、1位の刹那はポイントを奪われるまでずっと狙われ続けてしまうだろう。だが逆に考えれば、この1000万ポイントを奪われずに持ち続けていれば、相手のポイントを奪わなくとも確実に勝利出来るという事である。つまりはハイリスクハイリターンな賭けである。

 

「重要なのはハチマキを取られても、あるいは騎馬が崩れてもアウトにはならないってところ!ただし! 騎馬が崩れた場合は組み直すのに10秒ほどの猶予が設けられるけど、それ以内に騎馬を組み直せなかったらその時点でアウトよ!アウトになればポイントを持っていたとしても、そのポイントは無効…残念ながら失格よ! 騎馬上に騎手がいない場合も崩れたと見なされるから、飛行や浮遊、跳躍個性持ちの騎手は気を付けなさい!」

 

その言葉を聞き刹那の思考に条件が加わる。刹那の個性はほぼ制限なしで飛行可能なので騎手をやれば恐らく時間制限を忘れて失格になる可能性が高くなる為、騎手はないとすぐ判断する。次に騎馬として動く前提で思考を開始する。今回刹那は予選通過者全員の個性は把握しきれていない為、防御寄りで動く事にするようだ。そして今度は騎馬を組む者を考える。

 

『うーん…そうだねえ…此処は…』

 

〜〜〜

405:雄英の金属生命体

試合時間って何分ぐらいですか?

 

406:新世紀鉄血ゲリオン

普通は30分ぐらいだろ

 

407:パラロス・アギト

まあ30分が妥当だろ

 

408:一般特色ニキ

それでイッチは誰と組むの?あと擬態する機体とか

 

409:雄英の金属生命体

ん?僕が考えているのは…そうですねぇ(ニチャア)

 

410:竜宮在住の音楽家

凄えイッチが悪巧みしてやがるw

 

411:雄英の金属生命体

あの時に普通科の子を代表して喋ってた子の個性が気になるんですよね

 

412:人修羅モドキのネイティブアース

確か…この時はまだ普通科の心操だったか。個性についてはイッチ自身で知るんだな

 

413:雄英の金属生命体

なるほど、了解!

 

〜〜〜

 

「それじゃあ皆!10分猶予を与えるから速やかに騎手と騎馬を決めてちょうだい!」

 

ミッドナイトが猶予を与えるといい、スクリーンには10:00…いや9:59と表示される。生徒達は各々が組むべきと思った者達と共に騎馬を組み始める中、刹那はと言うと…

 

『あ、この前の人。一緒に組んでくれない?』

 

「…なんで俺と?」

 

『まあ、これは個人の勝手な話と思ってくれて良いよ。…君の宣戦布告、それを叶える手伝い、かな?』

 

「…お前が俺と組むメリットは?」

 

『うーん、ないね。でも…僕には絶対に勝つと言う信念の元動いている。生半可な覚悟の人と組む気はない、その理論で行けば君はみんなに負けない意志を持ってるから…かな』

 

「…わかった。今回はあんたに賭けてやる、負けたら覚えていろよ?俺は心操人使、よろしく頼むよ…入試首席さん?」

 

『君を負かす気はないとだけ言っておくよ。僕は鋼華刹那。よろしく、心操君』

 

刹那は宣戦布告してきた生徒、心操と騎馬を組むことにしたようだ。それで刹那としては後もう1人欲しい…そう考えていたところ…

 

「…私と組んでもらえないかしら、刹那?」

 

『サグメさん?うん、良いよ!こっちも2人で少し心細かったからさ!』

 

「…よろしく」

 

「…よろしくね」

 

2人が険悪な雰囲気になるかもしれないと感じた刹那だったが、現在の状況を理解してくれてるからか、一先ずは協力してくれる事になった。この3人で組もう、そうなろうとした時…

 

「あの!先程障害物競走1位の方ですよね!?」

 

『え、ちょっ、待って君に対してまだ喋れないから!?』

 

「…落ち着け、こいつは誰かに触れないと喋れない、まずは触れろ」

 

ピンク髪の女子生徒が物凄い勢いで刹那に接近し、その勢いに刹那が押される。このままでは話にならないと感じた心操がその生徒を制止して刹那の会話事情を簡単に説明する。女子生徒は納得して刹那に触れた後肩を掴んで揺さぶりながら話し始める。

 

「私発目明です!私を入れてもらえませんか!?」

 

『う、うん!入れてあげるから冷静になって!?』

 

刹那は揺さぶられながら冷静になってもらおうと話す。するとその発目という女子は驚く表情を見せるも、すぐに目を輝かせて刹那に掴みかかる。

 

「私の頭の中に声が!貴方なんですね!?貴方が声をかけてくれたんですよね!?」

 

『逆効果だった!?』

 

「…やめなさい!」

 

サグメが発目を引き離してその場を沈める。心操が一息ついた後、改めて騎馬戦について話をする。

 

「とりあえず…鋼華は騎馬をやるのか?後俺の個性は声に反応した相手を洗脳する事だ」

 

『すごく良い個性じゃん!そうだね、僕が騎手をやるととんでもない事になるからね』

 

「…騎手は誰がするの?」

 

「私はベイビーちゃん達を使うので、できれば騎馬の方が有利になるかと!」

 

…良い個性か…俺も騎馬で良い」

 

「…消去法で私になるのね…」

 

騎馬の話は纏まったようだ。その時ちょうどタイミングよくミッドナイトの一声が。

 

「それじゃあ皆!組み終わった!?組み終わっていない所は速やかに組みなさい!!」

 

刹那達はまだ組んでいなかったので急いで組んだ結果…

 

『僕が前なら色々都合が良いから助かるね』

 

「そうだろ、あんたの障害物競走の時の見たらこうなるだろ」

 

「援護はお任せを!」

 

「…勝ちに行くわよ」

 

『もちろん!』

 

刹那が前騎馬、心操が右騎馬、発目が左騎馬、サグメが騎手となる。

 

『Hey!!リスナー全員準備できたようだな!!今回できた騎馬の組は…11組!!結構別れたんじゃねえかァ!!OK、ミッドナイトカウントダウンよろしくゥ!!!』

 

「わかってるわよ!それじゃあ皆準備は良いわよね!!」

 

そうしてスクリーンにはよく映画で見かける3カウントの映像が流れる。

 

「3!!」

 

この時に刹那は全員へ伝える。

 

『今回の擬態はちょっと初めての擬態…まあさっきもそうだけど、だからサグメさんだけ落とさないようにしてもらえる?』

 

「…わかった」

 

「わかりました!」

 

「2!!」

 

「…もっと早く言って欲しかったわ」

 

『はは…ごめん」

 

「1!!」

 

「…なら組む前に擬態か?それをすれば良かったんじゃ…?」

 

『…あ…』

 

「第二競技!騎馬戦スタート!!」

 

『さあいよいよ始まっぞぉ!!血で血を洗う仁義も情けも容赦もねえ雄英大合戦、大戦国時代!!残虐ファイトの幕が今上がるぜぇ!!さあ狼煙が今上がったぁぁぁぁ!!!』

 

ミッドナイトが開始の合図を出すもマイクの声で全て隠れる。…開始前に刹那の騎馬はなんかあったが。それはさておき刹那はある機体へ擬態をする。その間に…

 

「実質1000万(ソレ)の取り合いだよなあ!!」

 

『おおっとぉ!?ここで鉄哲チームをはじめとしたB組の騎馬が稀神チームに集中攻撃!!さっさと1000万を奪おうってか!? オイオイ! 早速凄え展開になったぞぉ!!』

 

B組の騎馬が一斉に刹那達に襲いかかってくる…が擬態は間に合い緑色の盾が攻撃を防ぐ。

 

『稀神チームの盾でも剣でもある鋼華が擬態したぞー!!あの機体はなんなんだ、イレイザーヘッド!!』

 

『お前も探せ…あれはクシャトリアだな。ガンダムUCシリーズに登場、四枚羽のような盾を持っている特徴的な機体だな。後この機体には…』

 

刹那はいつもより少し大きめにクシャトリアへ擬態後、サグメ達を自身のバックパックに載せる。そして…

 

『お願い、ファンネル!』

 

四枚羽の盾から緑のファンネルを展開している。尚そのファンネルから粒子のようなものが見えるのでどちらかと言えばファングだが。まあ、ファングは地上で使えた例があるので(スローネツヴァイ)そうなるのも仕方ないが。それはさておきファンネル(ファング)はビームカーテンを展開して接近を拒ませる。

 

『ファンネルという遠隔操作兵器系統の武装が積まれている、これを突破しないとB組はまず勝てないだろうな。…今出してるやつはどちらかと言えばファングな気もするが…』

 

『細けぇことはなんでも良いんだよ!!兎に角この難攻不落の機動要塞をB組はどう攻略するー!!?』

 

「ちっ!あのビームを出してる元を潰すぞ!」

 

「はい!」

 

鉄哲チームの塩崎が茨でファンネルを絡めてフレンドリーファイアを狙うが…ソレを阻むブロックのようなものが現れ、ソレが代わりに絡まれる。

 

「なっ!?」

 

「いつの間にあんなもん…!?」

 

その正体はなんとシールドビットだった。刹那はいつの間にかケルディムのシールドビットのみ追加で擬態生成しており今も数が増えている。ちなみにこの大会はサポート科以外はアイテム持ち込み禁止だが個性で生成されるものはOKなので刹那のもOKとなっている。

 

『やっぱりこういうのはELS(ぼく)の十八番だよね!』

 

「おお…!後でバラして見せてもらえませんか!?」

 

『バラさないで!?あれも僕の一部だから!?』

 

そんな会話をしている間に刹那の背後から別の騎馬が襲いかかってくる。

 

「随分と舐められたものだねえ!」

 

『!』

 

背面のシールド2枚を掲げて奇襲を防ぐ。そこにいたのは金髪で…パッとしない感じの男子生徒だった。

 

「誰がパッとしないだ!?」

 

「誰に向かって言ってんだ物間…」

 

『ビームカーテン!』

 

すぐに距離をとってビームカーテンを展開する刹那。しかし物間は冷静に触れないように騎馬の円場、黒色、回原の3名に指示して回避する。そして不敵な笑みを浮かべながら高らかに言い放つ。

 

「奇襲はダメだったけど…君に''触れる''事ができた!!これで僕も君のようにあのガンダム?って奴に…!!』

 

話しながら体が金属質に変化していく物間。途中から言葉が脳波での発信に変化した為騎馬3人と刹那にしか聞こえていないが。

 

「…あいつなんて言ってんだ?」

 

『僕もガンダムになれるんだとかほざいてる』

 

「ほほう!ソレはソレで興味深いです!」

 

「…事象逆転の準備をしておくわ」

 

…しかしいつまで経っても物間の体には変化が起きず。いや起きたには起きたが何かよくわからない姿になり、最終的に小型…いや中型ELSのような姿になり鉢巻が落ちたのでしれっと右腕をアッガイのアームに変えて回収する刹那。シュールな絵面だが笑ってはいけない。

 

『どうして…!?どうしてあのガンダムとかになれないんだ…!?』

 

『…サヨナラー』

 

スラスターを蒸して上昇してその場を静かに去る刹那達。物間が擬態できなかった理由としては擬態元を予め取り込んでいないからである。刹那は施設に入居し、個性の詳細を把握した後はブライトの1/144モビルスーツ、モビルアーマーを取り込んでいた為その機体のデザインデータ等を全て取れていた。対して物間は取り込んでいなかった(というか出来るわけがない)ので擬態できずに劇場版ガンダム00に出る中型ELSのちょっと小さくなった版みたいになったのである。まあ、仮に擬態できたところで武装の詳細…つまりは造りを理解していなければ武装も擬態できないのでどっちにしろ無駄であるが。そういう意味では刹那は非常に環境に恵まれている。そうして降りようとした時…

 

「金属野郎ォ!!」

 

爆豪が両手を爆破して襲ってくるが…

 

『発目さん!捕獲網みたいのはある!?』

 

「ええ、勿論!準備できてますよ!」

 

『じゃあ狙える距離までに引き込むからお願いね』

 

「わかりました!」

 

爆豪は後ろのサグメ達に興味を示さず刹那に襲ってくるが、前面のシールド2枚を掲げて防ぐ。その瞬間に発目がバズーカっぽいものを構え、網のようなものが発射される。爆豪は勘で回避するも…

 

『ゲルマン流アイアンネット投擲!!』

 

刹那がシュピーゲルガンダムのアイアンネットを投擲し爆豪のバランスを崩し、ファンネルで追撃。爆豪は爆破での浮遊をやめて自由落下、その後地上から足を何かに巻かれて騎馬に戻っていく。

 

「そうだ醤油顔!!さっきみてェに俺が落ちてきたらテープで回収しろ!!」

 

「醤油顔じゃなくて瀬呂だ!?」

 

「だが刹那のあの擬態してる機体、防御が結構硬そうだぜ?突破するにしてもきついだろ!」

 

「確かに、鋼華君を無視してサグメちゃんを狙った方が…」

 

「うるせぇ!俺は金属野郎を潰して俺が上だと証明する!!」

 

爆豪の騎馬では意見が分かれており、変にちょっかいを掛けなければ此方の被害が拡大することはないと判断し、刹那達は一先ず放っておく事にした。

 

〜〜〜

 

414:鯖太郎

さあ第二競技、騎馬戦が始まったな

 

415:パラロス・アギト

今回イッチが擬態したのはクシャトリア…なんだが、クシャトリアって?

 

416:新世紀鉄血ゲリオン

>>415

クシャトリア、イレイザーヘッドの言った通り機動戦士ガンダムUCに出てくる機体だ。ネオ・ジオンの袖付きが所有する機体でファンネルを扱うのが特徴だ

 

417:一般特色ニキ

後ろにも目を付けるんだ!

 

418:竜宮在住の音楽家

>>417

ソレちゃう人やw

 

419:ありふれない星狩り

お?なんか盾みたいなファンネルがあるがありゃなんだ?

 

420:新世紀鉄血ゲリオン

>>419

あれはまた別だ、あれはケルディムガンダムのシールドビッドだな。どうやらあれだけを擬態生成しているらしいが…なんかさっきから数増えてね?

 

421:とあるりんご頭

…ざっと盾のファンネルが収納?されている穴を見つけたが明らかあの数を超えているぞ…?

 

422:引き換えチケット

…よく見たら盾からファンネル出してるわね。多分追加してるわよあれ

 

423:新世紀鉄血ゲリオン

ファンネルの鬼畜ゲーが始まったわwww

 

 

〜〜〜

 

「鋼華君!今日は君に勝ちに行く!常闇君、お願い!」

 

「了解した!ダークシャドウ!」

 

『アイヨ!』

 

常闇の個性のダークシャドウが刹那に襲いかかってくるが、盾でいなし。麗日の接近を警戒しバックステップ、耳郎のコードにも気を付けて動き続ける。

 

「鋼華君が早いから触れられへん!」

 

「私の音波も微妙だね…!」

 

どうやら緑谷の騎馬は常闇、麗日、耳郎の3名が騎馬のようだ。刹那は中、遠距離攻撃手段を持つ2人の攻撃を受け流しながら自陣の3人に声を掛けてここからの動向を軽く会議する。

 

『さて…僕らは全騎馬から狙われてるみたいだね…』

 

「…俺の個性で勝ちに行くてもあるが…」

 

「ならこんなのはどうでしょう!私のベイビーちゃん達の中に変声機があるんですよ!ソレを貴方と貴女で使うんです!」

 

「…私の個性はA組にはバレてるわよ?」

 

「ええ、なのでまずは貴女に使ってもらって警戒してもらうんです!貴女の声を織り交ぜながら私達の声を使ってもらえればと!」

 

「…鋼華の声は宣誓式で聞いたが、流石に引っかからないだろ…」

 

『うーん、とりあえず残り15分になったら動き出すよ。それで良い?』

 

「何考えてるかわからんが…任せるぜ」

 

「…わかったわ、お願いね」

 

「その間は私のベイビーちゃん達にお任せを!」

 

…発目のベイビーに出番があるかはさて置き、地上に降り立った刹那達。戦況を改めて見ると爆豪がB組の騎馬に絡まれており、ひとまずシールドビッドを飛ばして援助する刹那。他にも一見障子しかいないように見える騎馬との交戦も重ねたり、再びB組と合間みえたりする。そして…

 

『YO、お前ら!!競技残り時間は15分だ!!あんまゆっくりしてたら足元掬われるぞぉ!!!最後まで油断するな!!!』

 

残り時間が15分との知らせを聞く。その際轟の騎馬がいきなり此方へ向かってきたので刹那は即座に思考して、全員に指令を出す。

 

『皆、一旦空中に投げ飛ばすから発目さんとサグメさんで空飛んでて』

 

「…おいおい…マジかよ!?」

 

心操がやめろ馬鹿、そう言おうとした時にはすでに遅し、3人は既に投げ上げられておりその瞬間に刹那と轟の騎馬を囲むように巨大な氷のドームが現れる。

 

「…ちっ、逃したか…八百万、火炎放射器とかは出せるか…?」

 

「少しお待ちください!」

 

轟達が氷を溶かして外へ出ようとした時、刹那は擬態を突如解除する。そしてその後すぐに擬態を開始する。両腕はまるで翼のようになり、顔にはビームキャノンのようなものが生成されそこに装甲が作られる。脚は非常に長く、爪のようなものが前方に2本、後方に1本生成される。そして腰あたりからはまるで意思を持つかのように動くワイヤーで繋がれている尻尾のような剣が…

 

『キュイオオオオオ!!!』

 

翼のような物が氷を内部から割り、ドームが崩れる。かなり大きい音だったため全騎馬の視点がそちらへ向かう。そこにはかつて、天使と呼ばれたモビルアーマー…

 

『…ハシュマル、鋼華刹那。行くよ…!』

 

ハシュマルが騎馬戦に君臨した。

 

〜〜〜〜

 

424:新世紀鉄血ゲリオン

おお、相変わらずイッチは丁寧に攻撃を捌くな

 

425:ありふれない星狩り

まあ、思考能力が高すぎて常人より冷静なんだからなァ。騎馬の要でもあり、ブレインでもあるっつー1人で何役も熟すヤベェ奴だがな

 

426:一般特色ニキ

ほんと凄いよね、大体の人は頭がこんがらがるよね

 

427:新世紀鉄血ゲリオン

>>426

それもELSである故の賜物か…

 

428:隣人A

あら、轟君達が来たわね。それで…イッチ、自分の味方投げ飛ばすなんて頭がおかしくなったの?

 

429:第八世界存在いーすん

…いえ、違います…!これは…!

 

430:マガニャン

モビルアーマーに擬態してる!?

 

431:新世紀鉄血ゲリオン

あの羽、あの脚と爪、あの尻尾…!まさか…ハシュマルかよ!?

 

432:公安のBLACKSUN

これは流れが変わった気配がある…!

 

433:人修羅モドキのネイティブアース

此処で一気に決める気か…!

 

434:とあるりんご頭

無茶だけはするなよ…

 

 

〜〜〜

 

『オイオイオイィ!!??なんだありゃあ!!??イレイザーヘッド、鋼華の擬態しているあれはなんだぁ!!??』

 

『…あれはハシュマルだ、鉄血のオルフェンズに出てくるモビルアーマーの一種。奴自体の自衛力も凄まじいが…もっと酷いのは…』

 

「うわ!?なんだこれ!?」

 

「ひぃっ!?ゴキブリみたい!?気持ち悪い!!」

 

「ちょ、やばすぎんだろ!?数どんだけいるんだよ!?」

 

『…奴のオプション装備であるプルーマ、あれはハシュマルが撃破されない限り永遠に湧き出てくるからな。射撃は出来ないが数の暴力的意味ではさっきのクシャトリアよりもっと酷いぞ』

 

『ひっ、ひぃぃぃ…!!??き、聞いたかリスナー達!!!あの鋼華が擬態しているハシュマルってのを倒せば、そのゴ…プルーマ共も倒せるぞ!!?ってか早く倒してくれ俺流石に見てらんねぇよ…!!!』

 

『…そうか、マイクお前…虫無理だったな…』

 

実況席からイレイザーヘッドのいつも通り淡々とした解説とマイクの悲鳴が響き渡る実況が流れる。というか今椅子倒れる音がしたぞ。観客もプルーマがGのように見えるようで、殆どが目を背けている。勿論、生徒達も例外ではない…のだが目を離してはならない。なぜなら…

 

「やべ!?俺らの鉢巻が…!!」

 

プルーマがB組の鉢巻を強奪し、ハシュマルもとい刹那のもとまで猛ダッシュ後、刹那の脚を伝って既に刹那に降りているサグメ達に届ける。サグメは少し引きながら、

 

「…ありがとう…ねえ刹那、もう少し見た目どうにかならない?」

 

『うーん…ごめん、他のデザイン思いつかないや』

 

「…地獄過ぎるだろ」

 

心操の言葉通りプルーマ地獄へと化した騎馬戦。プルーマによる無慈悲な大行進で、生き残っていたのは無重力の個性を持つ麗日がいる緑谷チーム、轟の凍結によりプルーマの行動を封じれる轟チーム、攻撃型な個性が多め故自衛が強い爆豪チームである。最早鉢巻を取りに行くという話になはならない。鉢巻がないチームは刹那達に挑むも…

 

「ちょっ、速ええええ!!?」

 

「あの規格でその速度は反則だろ…!?」

 

エイハブリアクターを舐めることなかれ、刹那は高機動力を利用して回避していく。逆転を狙って鉄哲の騎馬の骨抜が地面を軟化させる。…が

 

「ちっ…あの尻尾のせいで結局は接近できないし、何よりサポート科のアイテムが厄介すぎる!」

 

此処で発目が接近を許さない射撃(威嚇レベル)の発明品で接近を許さず。また刹那もブレードで接近を許さなかった。そして…

 

『3!!!2!!!1!!!第二競技終了ッ!!!!鋼華、そのプルーマってやつ収納してくれ…!!』

 

滅茶苦茶早いカウントダウンで第二競技の幕は降りた。刹那はプルーマ達を自身に戻していき、戻し終えた瞬間ちょうど擬態時間が終了し、元の姿は戻る。

 

『ふ、ふぅ…漸くいなくなった…そんじゃ、結果発表!!!第4位は緑谷チーム!!第3位は轟チーム!!第2位は爆豪チーム!!そして…第1位は稀神チームゥゥゥ!!!この4チームが最終競技に進出だあ!!!』

 

会場の観客達は顔が引き攣ってはいたが、それでも勝利は勝利なのでしっかり祝う。刹那達は全員小さくタッチしたりして勝利を祝っていた。

 

「あ、鋼華君。次からハシュマルでプルーマ…?を量産するの禁止で…うぅ…」

 

…ミッドナイトから来年度以降のプルーマ地獄は禁止された。当たり前だ!!!

 

〜〜〜

 

「えげつねえことするなあイッチ…」

 

「あ れ は ひ ど い」

 

「…ちょっと目逸らしてしまいました…」

 

観客席にて妹紅、隠岐奈、スウォルツはそれぞれこの競技の感想を述べていた。まあ妹紅以外後半は全員目を逸らしていたので評価もなにもないが。

 

「…ところで白侍ニキって何処行った?」

 

「さあな…まあ流石にゾ○並の方向音痴じゃないだろ」

 

「だと良いのですが…」

 

白侍ニキの行方について話題が出るが某海賊剣士程ではないだろう、そう考えて座っていたが隠岐奈は杞憂していた。そして隠岐奈の杞憂は見事命中。なぜなら…

 

「…一緒に来た人はいらっしゃるのですか?」

 

「ああ、3人な…だが我は方向音痴が酷い故…どう行けば良いかわからぬ…」

 

方向音痴でどう帰れば良いのか分からなくて未だ慧音の横に真っ白になって座っているからである。申し訳なさと不甲斐なさで燃え尽きてしまったようだ…残念だったな!




体育祭の騎馬の組み合わせや次のトーナメント等で更新に時間がかかりました。大変申し訳ございませんでした…今回は誰もお持ち帰りされなかった回でもあります。まあ闘牛ニキはジャマト退治行ってたからね…

闘真「ふぅ…これぐらいかな…」

蓮メリ「「ねぇ闘真…ちょっと一緒に此処に来てくれない?」」

闘真「良いけど…え…此処ってラブh…」

…そう、持ち帰りなんてされてない…

書いて欲しい番外編はありますか?

  • 闘牛ニキの日常
  • マガニキの人間界での1日
  • ゴルニキの胃痛日常
  • スウォルツニキの不幸旅
  • エボルトニキの楽しい実験(笑)
  • 白侍ニキの一日(ブラコンと神霊付き)
  • 本編進めろぉ!!
  • 俺達がガンダムだ!!(番外編を書かない)
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