コミュニケーション下手くそな金属生命体が個性の少年がヒーローになる話 作:シェリーザ
「はぁ〜…刹那のあの人使いの荒さも、ソランに似てるなー…」
「彼等は本当の親子である、っていう証明になるけどね」
「しかしA組のライブを見れなかった我々としては少々悔しいな…おまけに謎の人物達によるライブも行われていたそうだが…」
前回刹那の無理ゲーチャレンジにより精神がやられていたロックオン、アレルヤ、ティエリアだが今は復活しており3人が物惜しそうに話している。どうやら彼等は諸事情で参戦が遅れたそうで、刹那達のライブにも、部外者…妹紅のライブにも来れなかったようだった。
「はあ、なーんでこう言う日に仕事が入るんかねえ…」
「仕方ないよ、はは…」
「…ん?なんだあの人混みは?」
とここで、ティエリアが公共スペースにて人混みができていることに気づく。ロックオン、アレルヤもそれに反応して見てみれば…
「確かになんか集まってきてんな?」
「何かあったのかな…?」
と心配性のアレルヤ君。ロックオンがやれやれと手を挙げながら、
「な訳ねーだろ、もし仮に事案が起こってたらすぐに連絡が飛んでくるし、文化祭も中止になってらぁ」
「ロックオンの言う通りだ、アレルヤ。…だが気になると言う事実に変化はない、僕達も見に行くとするか」
〜〜〜〜〜
「うわっ!?何この人混み…!?」
「おっ、緑谷か!」
「切島君!この人混みは一体…!?」
「それが俺もわからなくてな…だから居るわけなんだが…」
太陽もちょっとだけ下がり始めたこの頃、緑谷は通形やえりちゃんと共に文化祭を彷徨いていたわけだが、公共スペースで何やら大型のステージが設置されており、そこの前に人が大量に集まっていたことに驚く。その中には切島もいたのでこの人混みの原因を聞くが、どうやら彼も知らないらしい。すると…公共スペースの大半が暗転する。人々は唐突な暗転に一度鎮まる…がその静寂を破るようにステージ上に灯りが灯る。
「テーマパークに来たみたいだ、テンション上がるな〜」
「緊張えぐいよ…」
「やべえ、いけるかなコレ…」
「しっかりしてくれよ、ブラックニキ」
「皆張り切って行くよー!」
スポットライトの下に立っていたのは先程まで公共スペースにいた者達なら知る妹紅がマイクを、無事回収された響がギターを、手が震えている岸辺がベースを、冷静に佇まう希がキーボードを、バンド部隊の紅一点雷鼓がドラムを構えている。スポットライトから外れて見えないが、十数人近く、何名かは何かを被ってしゃがんで待機してるのが目を凝らせば見える。…が、それを追求する間もなく幕は上がる。
それぞれの楽器が奏でる音が噛み合っていき、曲を作り上げていく。今度は高めの男性の声で歌い始める妹紅、先程の彼の歌声を知る者達…妹紅と雷鼓のデュエットを知る者達からすれば驚きしか表情に現れていない。それはそれとして、しゃがんでいた者達…ダンサー達が静かに立ち上がり、それぞれが後ろで手を組んで構えている。
ダンサーの内、俗に言う黒のシルクハットやカウボーイハット被っている者達…イストワール、栄、ハン、紅玉、スウォルツ、ガリバーがダンスを静かに始め、彼等に少し明るいスポットライトが当てられる。
イストワールは見た目的に、年相応の少女が頑張って踊ってるように見え観客が和んでいる。栄も似た感じであり、年相応の少女が踊ってるように見える…が、イストワールの方が可愛げがありすぎてあまり見られていない。不憫也。ハンは彼女の知人に踊り子でもいたのだろうか、他5人に比べて非常にうまい踊りで観客を魅了する。紅玉は彼の能力を利用したアクション映画でありそうな激しいダンスを披露している。スウォルツもスウォルツで、オーロラカーテンの設定を弄りに弄って展開してるようで、彼が鏡面ダンスをしてるようにも、半身ダンスをしてるようにも見せている。ガリバーは能力で影に潜ってドルフィンジャンプの様に浮上という紅玉に負けないダイナミックなダンスを披露する。
妹紅が歌い終えた瞬間、ステージが再び暗転し演奏も止まり、時が止まる感覚に襲われる…が、すぐさまステージの上空にて爆発が起きる。観客の目が其方に向くが、その先にいたのは…飛行機のようなユニットを装備しているように見える機体と、かなり大型で飛行機と合体しているような機体が其々の周囲に何かを展開して撃ち合っている。すると妹紅達バンド部隊、ダンサー部隊の背後にそれを拡大したような映像が流れてくる。それによってその2機の正体が判明する。飛行機のようなユニットを装備してるのはオデッセウスガンダムもといペーネロペー、飛行機と合体してるような機体はΞガンダムが周囲にファンネル・ミサイルを展開して撃ち合ってたのであった。するとその時、その映像から音声が聞こえてくる。
『くっ、機体性能ではこちらの方が上なはずなのでは…!?』
『機体性能差だけが、勝敗を決める要因ではない!』
…一応そいつら互角の性能なんだけどね?それはそうと、会話に反応するかの様に妹紅がマイクを強く握り、大きな声で叫び上げる。
「やってみせろよ、マフティー!!」
「此処からが地獄だぞ!!」
…追撃で何かを被っているダンサーの1人が叫んでいるが、特に気にしなくて良い。そしてその映像から…
『なんとでもなるはずだ!!』
『ガンダムだと!?』
まるでその言葉を聞いていたかのような返答が返ってくる。そしてその言葉と同時に何かを被っていたダンサー達が立ち上がり、スポットライトを当てられ、正体が判明すると同時に再び歌は始まるーーー
6人以外のダンサー達が被っていたもの、それは…オレンジ色のカボチャマスク。カボチャマスクを被るダンサー…シンジ、闘真、マサムネ、ゴルベーザ、刃、エボルト、庄司、立香、シン、そして謎の1名…いや白髪が見えたので恐らく分身の妹紅の10名が突如腕を激しく振りだす…そう、ハサウェイの代名詞(になってしまった)、連邦に反省を促すダンスを踊り始めたのだ。特に上手いのがシンジとシンの2名で片方は生粋のガンダムオタク、もう片方は自身の戦闘等の都合上踊りが上手い様であった。…シンの方から一瞬謎のオーラを感じたが。ガンダム2機はと言えば、お互いファンネルミサイル、ビームランチャーをぶっ放し合っている。彼等を除く他のダンサー6人はブレずに其々のダンスを続け…そしてお取り終えたからか、10人のカボチャマスクはしゃがみ込んで待機体制に入り、次のパートが始まる。
その時響がギターを上空へ放り投げるが、分身妹紅が回収してギターを引き続き掻き鳴らしていく。
「任せましたよ、妹紅ニキ!!」
「なんとでもしてやるさ!!」
そして響はと言うと、彼は両腕を地面につけ彼の身体に変化が起きる。彼の八重歯が長く伸びていきそれに伴い身体が巨大化、全身から鎧武者のような紫の鱗と甲殻が生えていく。また両腕の手首あたりから刀の刃の様な黄色の甲殻が生え、尾骨からは先が黄色の三俣槍の様な尻尾が生えていく。そして顔は人間ではなく、モンスターのそれとなり眉に当たる部分はカブトの飾りの様な黄色の角が生える。これこそが響の本来の姿、怨虎竜マガイマガドだ。本来の姿に戻った響は観客に被害が出ない様にしつつ紫に響動めく鬼火を放ち、それ爆破。モンスターでの姿でスウォルツ達の方のダンサー部隊に加わる。
そして第二のサビに入る前に、上空を確認するがΞガンダムはフライトフォームへ変形、ペーネロペーも同じくフライトフォームへ変形し高速戦闘へ変化している。しかし彼等は気にせずに各々の役目を果たしていく…その中で再びカボチャマスク達にスポットライトが当てられ、その言葉が叫ばれる前に立ち上がるーーー
叫ばれると同時に例のダンス、連邦に反省を促すダンスを踊り始めるカボチャマスク達。…ステージを見ている観客の何名かのSAN値が少しずつ減っているが気のせいだろう…兎も角、カボチャマスク達は存在もしない連邦、もしくは何かに反省を促す為に踊り続ける…ちなみにスウォルツ達は何故かしゃがんで待機している。
そして最後の大サビが始まる…前に、上空で高速戦闘をしていたΞガンダムとペーネロペーが通常形態へ戻って上空から舞い降りてくる…が観客は目を見張ることになる。なんとその2機は人間大サイズではなく、実物大サイズだったのだ。これには勿論驚愕の表情しか浮かべられないのだが…このシリアスは突如として終わりを迎える。何故かって?それは…
最後の言葉が歌われる前に突如Ξガンダムとペーネロペーの頭部が変化していくわけなんだが…変化を終えた後の頭部は…なんとなんと、ダンサー達が被っているカボチャマスクだったのだ。そしてそうなったと言うことは…皆様お察し通り、カボチャマスクダンサー達と共に反省を促し始める実寸大の閃光のハサウェイに出てくるメインの2機。こんなの知ってる人からすりゃ笑いが止まらない光景である。実際、観客席にいるソレスタルビーイングのメンツは全員吹き出しており、更にはガンダムを詳しく知らない緑谷と切島ですら、先程までシリアスに戦っていた2機が仲良く踊り出した訳なので吹き出さずにはいられない。なんなら待機していたスウォルツ達と人間の姿に戻った響がカボチャマスクを被って踊っており、もはや誰が誰か分からない混沌な空間が生み出されてしまった。一応バンド部隊は演奏に集中する為に被っていないのだが、そんなの誰も気づくはずがなかった…そして演奏が止まる前に最後にΞガンダムとペーネロペーから一言、
「「身構えてる時に死神は来ないものだよ、ハサウェイ」」
その言葉の後にギターとベースの旋律でこのライブは幕を閉じた。
〜〜〜〜〜
「はっはっは!今回は原作を意識してたか、イッチ!」
「そうですね妹紅ニキ。今回は原作リスペクトで行かせていただきました。とても楽しかったです!」
「楽しかったようで何よりだな」
「皆さんお疲れ様でした!」
ステージを片付けてながらお互いを労うスレ民達。皆がやり切ったと思う中で響が、
「あ、頑張りすぎたのと、鬼火使ったからお腹空いたな…」
スレ民達に空腹を訴える。そう、響もといマガイマガドの鬼火だが本来はモンスターの骨などを食べ、俗に言う生物ガスを利用して発生させるの。しかしながら彼は転生した世界の都合上、そんなグロテスクな事はあまりできないので食べ物から鬼火を作り出すようになっているようで、空腹になったそうだ。
「そうか、マガイマガドの鬼火は確かモンスターの骨とかで生成されてたんだったか?」
「うん、本当はそうだけど僕は妖怪ウォッチの世界に転生したからね。そんなモンスターは当然いないわけで鬼火の発生方法はちゃんと作り変えられていたんだけど…それがご飯から作り出すわけなんだよねー」
「飯かー…そういやなんか最近野菜がめちゃくちゃ美味しく感じるようになったんだけど、どう思う?」
…此処で闘真が爆誕発言をする。何故爆弾発言なのかと言うと、まず彼が使用する鏖魔ディアバックルがあるのだが…実は鏖魔ディアブロスもといディアブロスは元々草食なのだ。ハンターにあんなに突進とかかまして、あんな見た目のくせして完全草食の頭がおかしい飛竜(笑)なのである。…そして闘真が野菜を美味しく感じている、つまりはそう言うことである。それを理解した刹那、栄、雷鼓以外の全員の目が彼に慈悲塗れの視線を当てる。
「あー…闘牛ニキ、どんまい」
「純人間が減っちゃったなー…」
「ちょっと待って、その言葉聞き捨てならないんだけど!?」
「あ、お腹が空きましたか?それでは少し遅いですがお昼にしましょう!」
「あ、俺も一応持ってきてるぞー」
「Yes!Yes!Yes!」
と。このスレの可愛い担当とも言えるイストワールが本を取り出して皆に提案する。響は当然賛成の意を示す。他のメンツも特に異論はないようで、これから昼食ターイム。人が少ない広場に移動し刹那が大きめのテーブル4つに擬態して5、6人に分かれてお昼ご飯が始まった。…ちなみに一部スレ民は何故本を?となっていたが、イストワールがその本に綴られていた文字から料理が出てくるのを見せそいつら全員を無理やり納得させた。
「うんまぁい!」
「美味い、美味すぎる!」
「なんか魔女とスネークいね…?」
「うん、美味しいわいーすんネキ。あの不死鳥については腹立つけど、ちゃんと美味しいのよね…」
「この物語ランチ?かしら、この海の色合い凄いわね…でも凄く美味しいわ」
「はは…物語を意識して作ったわけですから。でもありがとうございます!ところでイッチさん、その鉱石どうですか?」
「どれもこれも、食べた事がない味で凄い…!普通の料理も美味しいです、ありがとうございますいーすんネキ!」
「えへ、どういたしましてです!」
「異界の鉱石すら取り込むって、やっぱエグいなELS」
「あんたはこう言うの普通にできるのに、なんで頭とち狂ってんのかねぇ…」
「マジでそれ」
「まあ長年生きた弊害かねえ。ところで雷鼓、飯は美味いか?」
「うん!いーすんネキ?って子のご飯、凄く美味しいわ!」
「蓮子達にも、この明るさと無邪気さがあった時期がありました…」
「クァンシさん達にも同じ時期があった…あったかな?」
「そこで不安になるな創世王」
「うむ、やはりいーすんネキの料理は美味いな」
「人修羅ニキ殿といーすんネキ殿は世界を跨いで会ったことがあるのか?」
「まあ、ちょっとな」
「mgmgmgmg…」
「やっぱマガニキめちゃくちゃ食うね…」
「いやー、美味かった美味かった!ご馳走様でした!」
「お粗末様でした!」
「さーて、これからはどうする?まだ時間あるっぽいが…」
「どうしましょうかね…」
さて昼食を終えたスレ民達。しかし文化祭が終わるまで時間がまだあるようでこれからの動向について話そうとした時…
「お、いたいた!おーい刹那!」
「ん?切島君?どうしたの?」
刹那に用事がある切島がやってくる。その時刹那は一度スレ民に話を聞こうとしたか周囲を見渡す…が。
(誰もいない!?)
「ん?どうした刹那?」
「い、いや!?なんでもないよ!?」
「?まあ良いんだが…それより、頼みがある!!」
「うん、別に良いけど?一体どうしたの?」
「実はな…」
頭に?を浮かべる切島だが、それを振り払って刹那に手を合わせて頼み込む。なんでも、彼等のクラスメイトであるサグメがミスコンというどれだけ自分を美しく輝かせれるかの女性の大会に出るらしく、刹那に衣装等で手伝って欲しいのだという。刹那は脳波発信でスレ民に、
『皆さん、サグメさんの手伝いに行ってきても良いですか?』
『ああ、良いぜ!皆もそうだろう?』
『まあ反対はしないな』
『頑張ってくるんだぜ〜』
尋ねてみるがスレ民全員がOKと3人が代表として返答する。そんなわけで刹那はスレ民に感謝しつつ、切島と共にそのミスコンの準備に向かうのだった。
やべえ、多分最終回は次回だなこれ…まあええか。それはさておき、最後まで頑張っていかせてもらいます。ミスコンの時間帯って昼ぐらいのイメージですけど…仮に間違ってたとしても、原作と違っても別に良いか。
次回作についての候補
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ゾ・シアの古代スタート東方
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転生霖之助in三雲修
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仮面ライダーシリーズ(初の試み)
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魔法科高校×AC(ナインボール=セラフ)
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私にいい案がある!!
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もこたん♂の番外編を頼む
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モンハンのクロス