手術を受けて1年適合者たちは各々訓練で心身ともに鍛え火星へと行く準備を整えって行った。
そしてついに出発のを明日に控え俺たちはシスターの病室の前に立つ。
「どうしよシオン、シスターにあったらなんて言おう」
「だよな」
匿名でシスターをこの病棟に入院させたがそれから1年シスターとは会っていない。
定期的に孤児院の他の奴らが見舞いに来てたみたいだが俺たちはそんな時ですら顔を出していない。
「誰だか知らんが職務の邪魔だ。急用でないなら退きたまえ」
白衣の男性、おそらく医者だろう。
この部屋に用があるみたいだ。
「すみません」
俺とシルヴィは白衣の男を通すため道を開ける。
白衣の男が扉を開け切ると同時に中から声が聞こえてきた。
「先生、そこの2人中に入れてください」
それはシスターの声だった。
「わかりました」
白衣の男は俺の服の襟首をつかむと引きずるように病室へと放り込んだ。
シルヴィーは握っていた俺の手につられて中へと入って倒れこんだ。
慌てて俺はシルヴィーを抱きかかえ立ち上がった。
「話があります」
「シャルロットさん、お話しするのはいたって構いませんが診断が終わってからにしてください」
「すみません」
シスターはおとなしく寝床に就く。
「シスターがおとなしくゆうこと聞いてるぞ」
「すごい先生いったい何者?」
「あなたたちは私をなんだと思っているのですか」
「「第三者目線で言えば、頑固な婆」」
「あなたたち後で覚えておきなさい」
「シャルロットさん、篤くならないでください」
「すみません」
ちなみに家族としてみた場合は面倒見もいいし子供思いな良い人である。
白衣の男はてきぱきと診察を終わらせていく。
「診察はおわりましたが過度な運動は控えるように」
「なぁ、白衣のだんな」
「なんだね、シオン君」
「シスターの病状はどうなんだ?」
「そうだね、他の患者と比べても進行は遅いみたいだね」
「どれくらいが期限なんだ」
「どうにも彼女の体は病気に対しての抵抗がすごいですからね」
「「・・・・・・」」
俺もシルヴィーも息をのむ。
「まぁ、ざっとこのまま病院ぐらしならよゆうで5年は生きれるでしょうね」
「それでも5年なのか」
「いくら抵抗力が高いと言っても相手は未知のウイルスです」
医者はさらに話を続ける。
「一応守りを固めてはいるが長くはもたないということですよ」
「そうですか」
「だからシャルロットさんのためにも早く特効薬持ってきてくださいね」
白衣の医者はそう言うと出ていった。
「やはり、あなたたち私のために火星に行くのですか」
「シスターのためでもある」
「だけどほかの同じ病に侵されたこのためにもなるの」
「「だから俺(私)は火星に行く」」
「せめてものお守りを持って行ってください」
シスターは俺たち二人の手に紙切れがわたされる。
「その紙にあなたたちのセカンドネームを書いておきました」
「まさかお守りって」
「私たちのセカンドネーム?」
「いつまでも名前だけではやっていきにくいでしょう」
シスターは俺たち二人の手を握りしめる。
「絶対に帰ってきなさい。私が生きてる間に死ぬなんて親不孝は絶対許しません」
「もちろん」
「私たちが死んだら誰がシスターに薬を届けるのよ」
俺たちはシスターにもらった名前で約束を口にする。
「私、シオン・ペンドラゴンは必ずあなたのもとに生きて帰ってくると誓います」
「私、シルヴィー・ダルクは必ずあなたのもとに帰ってくると誓います」
「「あなたにもらった名前にかけて」」
「あなたたちに与えた名前は勝利をもたらした
そういってシスターは俺たちの手を放す。
俺たちは振り返り病院を後にした。
出発の日が来た。
火星へと向かう隊員はみな列をなして並ぶ。
「さぁ、人類の進撃だ。首を洗って待ってろよ害虫ども」