ゾンビなクラフターと新人クラフター   作:CoCoチキ

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一話 なんか世界が変わったんだけど

 

 「……暇だ」

 

 俺は名無しのゾンビ、元人間だ………え?ゾンビなんだから元々人間だろうって?まぁ普通ならそう思うよね。けど俺の場合はちょっと違うと言いますか特殊と言いますか……この世界、マインクラフトと言うゲームの世界なんだよね。俺も元々は上手くないけどもそのゲームのプレイヤーもといクラフターだった。

 

 「まぁ、マイクラをつけっぱにした結果なのか神のイタズラなのか、ゾンビとして…なったものはしょうがないからゾンビライフ満喫してるんだけど、やっぱmobってだけあってゴーレム以外には敵対されないし、日中はこうして木陰や洞窟から外を眺めてるしかないし」

 

 娯楽と言えばゾンビのドロップアイテムだからなのか食べても食べても無限に生成されるニンジンとジャガイモを食べる事だし。なんか面白い事ないかねぇ。ん?クラフトすれば良いって?バカ野郎俺がゾンビって事はこの世界に他のクラフターがやってくる可能性があるって事だ。ゾンビがクラフトしてるとこなんて見たらどんなアイテムをドロップするのか気になって倒されちゃうだろうが。

 

 そんな事を考えていると俺の寝転がっているバイオームの姿が突然変化して木が無くなった。

 

 「……は?」

 

 突然過ぎる出来事に俺唖然…じゃなくてこのままじゃ燃えちゃうって!

 

 「あち!あちちちちち!」

 

 急いで近くの木に隠れて火が消えるのをニンジンを食べて待つ。他のMOBも同じなのかどうかは知らないけど転生したからなのか俺なんか空腹ゲージあるし。

 

 「それはそれとして急になんだ?なんでバイオームの見た目が変わった?」

 

 マイクラに転生してから約半年、この世界は変化がまるでなかった。村人はいつも通り…いやなんか普通の生活してたな。ゲームでは歩いたりするだけだったけど、マイクラ住民から見たらしっかり畑を耕したりパン作ってたりしてたわ。

 

 「な〜んか変な植物生えてるなぁ」

 

 周りを見渡すと森は平原になっていて見たことのない植物が生えていた。なんだこれ。

 

 「ちょっと触ってみたいけどこれ距離が届かないな」

 

 多分これ頭が出てなかったら燃えないだろ。じゃあちょっと四つん這いになって手を伸ばしたら届くんじゃね?

 

 「ぬ、ぬぬぬぬ!届きそうで届かん!っく!ゲームならこの程度の距離余裕で届くのに!」

 

 もどかしい!指先がちょっと触れそうになってるのにあと小石一個分の距離がもどかしい!

 

 「はぁ、もういいや、夜になるのを待てば取れるし」

 

 俺は植物を取るのを諦めて寝転がってジャガイモを食べる……俺さっきから食べてばっかだな。

 

 「ん?」

 

 何かブロックを壊す音が聞こえた。え?どっから?この音は……多分木の葉を崩してる時の音だね…。

 

 上を見てみるとスティーブの様な格好をした少年?青年?が上の葉っぱブロックを壊していた。

 

 「ちょちょ!ちょっと待てい!」

 「え?うわ!?ゾンビ!」

 「あっつ!?」

 

 驚いたのと同時に頭の上のブロックが壊されて体がまた炎上し出した。

 

 「あっつ!あっつ!」

 「え、え、なんか言ってるんだけど!なんか熱がってるんだけど!?」

 

 慌てて残ってる葉の下に隠れて火が消えるのを待って、空腹ゲージの回復量が高いニンジンを食べて回復を待つ、もし神が俺を転生させたのなら特典は食べ物を食べて回復が出来るって事だろう…他のmobも食べてるのかもしれないけど。

 

 「ブロック壊す時は下に人が居ないかどうかを確認してから壊すって親から教わらなかったのか!」

 「いやそんな事普通は教わらないよ」

 「まぁだろうな、俺も教わってない」

 (なんだこの人)

 

 ニンジンうめぇ、減った体力が癒やされる〜。

 

 「なんか友達に聞いたゾンビと全然違うんだけど…昼にスポーンしてるうえにニンジン食べてるんだけど…え?これもMOD?」

 「残念、俺はただのmobだ」

 「プレイヤーと会話出来るmobってなに!?もしかして友達の誰かがゾンビの見た目で揶揄ってる!?」

 「だったら良かったと思うけどこれは現実だ少年…いや、ゲームか」

 

 これがこれから長い付き合いとなるクラフターとの出会いなんだけど…

 

 −−−なんとも言えない出会いとなってしまったのは言うまでもなかった

 

 

 

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