美徳で偽った大罪のアカデミア   作:再日々

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祈ル美徳ノ試験

 

「――天堂くん‼︎祈りは大切だろうけどもう出発しないと間に合わないよ‼︎」

「……もう、そんな時間か……雄英受験頑張らないとな、出久」

 

そう言いながら俺は手製の小さな聖堂に向けての祈りを止めて立つ

天堂 神徒(てんどう しんと)、それが今世での俺の名前だ……神にいただいた復讐の機会を活かすこの身の名だ

 

転生したこの世界には『個性』なるものがあった、前世を知る俺からすれば頭のおかしい超常的な力だ……そしてその個性で犯罪を行うヴィラン、平和を守るヒーローがこの世界には存在する

ヴィランとヒーローを知った時、前世の願いが神に通じたのだと思うほどだったな、ヒーローとして救った人々をぐちゃぐちゃに踏み躙る……その光景を想像するだけで、あぁ勃つな……

 

「神徒くん?大丈夫?」

「あぁ勿論大丈夫だ、少し君を心配していてな……無個性である君が怪我をしないように祈りはしたが、不安で不安で仕方なくてな……」

「え、そ、そうだね‼︎け、怪我しないようにがんばるよ‼︎は、ははは……」

「そうだな……君の精神は人を救うヒーローそのものだ、無個性だろうと合格は疑いないさ……しかし何故、勝己はそれが分からないのだろうか……」

「…… どちらかと言えば神徒くんが特殊だから分からないんじゃないかな?無個性の人たちを虐めたりせず、誰も彼も認めて救うなんてことする人いないよ……」

「何を言ってる……全てを救う、それこそヒーローの本懐だろう。故に俺は無個性であろうと蔑むことなどしない、犯罪は蔑むがな」

 

無個性……読んで字の如くこの世界ならほぼ誰でも持っているであろう個性を持たぬ者、簡単に言うなら障がい持ちの被差別者だ。どの世界も変わらないもので人は持たぬ者、劣る者を差別し虐めてしまう……やはり俗物共は全て消さなければならないな

あぁそうそう俺が人を救うのは救った奴を踏み躙る為、俺を尊敬してる奴がヴィランになった俺を見た時どんな顔をするか……その楽しみのためだけにどんな奴でも俺は救っている

 

「……あぁ、主よ我らの道に光あらんことを祈ります」

 

そして、よろしければ私が楽しめる敵をいただきたいです。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

雄英高校

ヒーローを育成するヒーロー科がたくさんの高校にあるこの世界、そんな数あるヒーロー科の中で最高峰のヒーロー科がある高校

偏差値もとても高い……と聞いていたのだがなぁ

 

(流石に難関高校受験レベルだったか……これでも元高学歴政治家だったしな……簡単だったな)

 

しかしヒーロー科の受験……実技試験があるのだ、ここで落ちないように頑張らないと

 

――――試験会場に移動して

 

「……街、だな……ここまでのものを用意できるとは流石だな」

 

試験会場としてきた場所は街のような場所だった

いやはや、資金力がここまであるとは流石雄英と言うべきだろうか

 

この場で行う実技試験、その内容は簡単に言うならロボを倒すことだ

ポイントがあったりお邪魔ロボがいたりするが、気にしなくて良いだろう

 

『はい、すたーと』

 

そう考えているとかなり気の抜けた合図が聞こえて、俺は走りはじめた

……あとMr.マイクのあんな声解釈違いなんだが……? 

 

そうやって走っているとロボが見えてきた……そこそこ強そうだが、弱いな

 

「『美徳が一つ 忠誠 忠誠誓うは我が体術』」

 

個性『美徳』

7つある美徳の要素をバフみたいなものとして使用可能とする個性

今使った『忠誠』は特定の動きや行動に対してかなりのバフを施す(自分以外にも使用可能)

 

「出力練習は出来なかったんだ……サンドバッグ代わりにはなってくれよ?」

 

そう言い近くに来た13体のロボを殴って破壊した

……1体のロボに約2発必要か、個性の出力はまだ上げれるな

 

「さぁさぁ、まだまだ来いよ……俗物が作った蛆虫共」




忠誠

忠誠を誓う相手なんて私にはいませんがね……悲しい

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