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エデン条約編の美食研究会の動きが説明がないので妄想で補ってる部分が多くありますのでご理解頂けると幸いです。
〈ゲヘナ自治区とトリニティ自治区の境界付近〉
「ゴールドマグロはトリニティのとあるアクアリウムで展示されているそうです」
「それを観賞しに行くってことですか?」
「ええ、観賞はします。もっとも、その後に捕獲…救出して刺身にして頂きますが」
「刺身…なるほど、だから荷台に気絶したフウカさんがいらっしゃるのですね」
「良いの食材には良いシェフをということですね★」
先日の太刀魚同様、ゴールドマグロも幻の魚と言われている。その魚は全身が金色に輝いており、とても美味だと言われている。
滅多に見ることも食べることもできない魚だが、最近、トリニティ近海で捕獲されたらしい。そのニュースは見たことがある。そして、そのマグロは生きたままアクアリウムに展示されることになったとのことだ。
ゴールドマグロは生きている内に一回見ることができれば運が良いと言われるほどの珍しい魚だ。この機会にぜひ見てみたい。
ゴールドマグロのニュースを見た時は私もそう思ったが、ただ、トリニティに展示されているとなると話が変わってくる。
「ハルナさん、ゲヘナとトリニティが和平条約を結ぶという話もありますし、自治区間の移動も厳しくなってるんじゃないですか?」
「善良なゲヘナの生徒がトリニティに料理の食材を調達しに行くだけです。大きな問題にはならないですわ」
『善良なゲヘナの生徒?』とは思わなくもないがいつもやっていること変わらないので、まぁ、慎重にやれば何事もなくゲヘナに戻れるはずだ。
「そろそろトリニティ自治区に入りますよ★」
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〈トリニティ某所のアクアリウム〉
アクアリウムの駐車場に車(とそれに乗せている気絶したフウカさん)を置き、入場ゲート前まで来た。
ゴールドマグロが展示されているだけあって平日のこんな時間でも多くの来場者がおり、入場チケットを買うだけでもかなり時間がかかりそうだ。
30分ほど並んでいるとやっと私たちの順番がやってきた。
「次の方どうぞ。何名様ですか?」
「高校生5名でお願いします」
「かしこまりました。ってゲヘナ!なぜトリニティに!?」
「なぜ…と言われましてもアクアリウムを観賞しに来ただけですわ」
「それならばトリニティである必要はないじゃないですか。なにか良からぬことでも考えているんじゃないですか?」
ゲヘナの生徒というだけで相当疑われている。まあ、私たちがしようとしていることを考えると彼女の疑念は正しいのだが。
「私たちは海の生き物が大好きでゲヘナ以外の海の生き物を見てみたいと思ったのです。ただそれだけですわ」
「そうだよ!疑うなんて酷い!魚も貝も海老もタコもナマコも大好きなのに!」
「そ、そうですか…。それは疑ってしまって申し訳ありませんでした。お支払いは?…カードですね。わかりました、では、こちら入場チケット5枚になります」
「ふふっ、ありがとうございます」
ハルナさんやイズミさんの熱弁?のおかげでスタッフの人が気圧され、無事入場することができた。
アクアリウムの中は丁寧に掃除されており、水族館らしい静かな雰囲気がとても落ち着いていて気持ちが良い。
「結構大きいじゃない」
「マグロが展示できるぐらいですからね」
「ハルナ、この後はどうします?」
「どちらにせよ作戦は閉館時間後になりますから、せっかくここまで来たのですし、このアクアリウムを満喫するとしましょうか」
「賛成〜!」
⭐︎
<大型水槽>
「見て!アジの群れ!」
「あら美味しそうですわね」
「そういえばシオリさんはあの釣り上げた可愛らしいアジさんはどうされたのですか?」
「リリースしましたよ。持って帰って食べるほどの大きさではなかったので、それによく見ると可愛らしくて食べる気になれませんでしたので」
「種の壁を超えた許されざる愛というやつですね★」
「違いますよ!」
先日釣ったアジを食べる気で生かしたまま学園まで持って帰ることも考えたが、あのつぶらな眼を見ているとどうしても食べる気にはなれなかった。
あのアジは大きくなって、もし再会できたとしたら美味しくいただくことにしよう。
「アクアリウムは広いですよ!どんどん行きましょう!」
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<海辺の生き物ふれあいコーナー>
「イズミ、ここでナマコ触っていいって!」
「わぁ!このナマコ美味しそぉ〜!じゅるり」
「シオリもこのヒトデ触ってみなよ、すごいざらざらする!ほら!」
「えぇ…私は直接触るのはちょっと…持ったままこっちに来ないでくださいジュンコさん!」
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<イルカショーエリア>
「ねぇ!イルカショーやってるわよ!最前列がちょうど空いてる!行こう!」
「きゃ!水が!」
「なるほど…だから最前列には誰もいなかったのですね」
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5人でアクアリウムを楽しみ尽くして、ついに閉館時間10分前。
私たちは今、目当てのゴールドマグロが展示されている水槽の前にいる。ゴールドマグロは話に聞いた以上に全身が金色に光り輝いていた。
「これがゴールドマグロ…」
「すっごいね〜」
「やはりこんな美味しそうな魚が単なる客寄せとして使われるなんて許せませんわ。皆さん覚悟は決まりましたね」
「うん!」
「では皆さん配置に着いてください。ゴールドマグロ救出作戦を始めます!」
「あ、作戦名はそのままなんですね」
それぞれが配置に移動して、イズミさんとジュンコさんがマグロの捕獲に。私とハルナさんが捕獲するまでの時間稼ぎ、アカリさんが車を取りに行った。これで作戦準備は完了だ。
先程、イズミさんとジュンコさんがバックヤードに入って行ってから15分ほど経ち、このまま何事も無ければと思っていると飼育員と思われる生徒がこちらに近づいてきた。
マグロを確保していない状況で作戦がバレるのは非常によろしくない。ここは私たちでどうにかしなければ。
「あのお客様、そろそろ閉館時間になりますので…」
「あら、申し訳ありません。素晴らしい展示が多かったものでつい時間を忘れておりましたわ」
「そうですか、季節に合わせた展示もやっておりますので、またぜひいらして下さい。出口は左手奥から行くと早いですよ」
「ご親切にありがとうございます。ですが…少し残念な点もありましたわ…」
「え?なぜ銃を構えてるのですか?」
「希少な魚をただ展示するだけなんて…美食は孤高でありながら普遍でなくてはなりませんわ!」
バン!バン!
「うっ!…」
ハルナさんが最低限の銃弾で飼育員を無力化させた。ただ、銃声は響いてしまっていたので他の警備の人間が来るのも時間の問題だろう。
「なんだ銃声がしたぞ!」
「あっちだ!」
やはり警備の人間に気づかれたらしい。これ以上の作戦継続は難しいかもしれない。
「ふぅ…シオリさんゴールドマグロはどうなりました?」
「ちょうどイズミさんとジュンコさんから捕獲したと連絡が来ました!」
ハルナさんが飼育員を無力化している間にイズミさんとジュンコさんからゴールドマグロを無事捕獲したと連絡が入った。
そのことをハルナさんに伝えると連絡用のトランシーバーのスイッチを入れ、メンバー全員に指示を出した。
「皆さんお待たせしました。ではトリニティを脱出しましょうか」
警備の動きを見ながらなんとか正門前に出ると車に乗ったアカリさん、ゴールドマグロを持ったイズミさんとジュンコさん。そして縛られながら暴れているフウカさんが私たちを待っていた。
私たちも急いで車に乗り込み、車がスピードを出し、アクアリウムから離れていく。交差点をいくつか過ぎ、警戒していたが追手もいなそうだ。
作戦は成功と言っていいだろう。緊張の糸が切れく、荷台の壁に寄りかかる。
「あら、フウカさん起きたのですね。寝起き早々に頼むのは恐縮ですがこのゴールドマグロの刺身を作っていただけませんか?」
「うっううう〜」
「まあフウカさん。猿ぐつわをされながらも前向きなお返事ありがとうございます」
「これは前向きな返事じゃないような…」
フウカさんはゴールドマグロの尻尾にはたかれながら恨みがましい目をこちらに向けている。可哀想なのでマグロをフウカさんから離れた場所に移してあげた。
「トリニティを出たら猿ぐつわを外したあげますから、もう少し辛抱しててくださいね」
なぜかフウカさんの視線がさらに冷たくなった。
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〈トリニティ中心部に繋がる道路〉
トリニティは私たちを何事もなくこのままゲヘナまで行かせてくれる程甘くはなく、現在、追われている最中である。
「痛い!後ろから黒いセーラー服の子が撃ってくるよぉ〜」
「あら正義実現委員会でしょうか?」
「対応が早いですわね。シオリさん、次の道はどちらですか?」
風で飛ばされないようにトリニティの地図を手で抑えながら、現在地を確認して指示を出す。
「次の次の信号を右に曲がって、そのまましばらく直進です!」
「わかりました★」
「後ろの車がさっきからずっと追ってきますね。イズミさん、ジュンコさん反撃お願いいたします」
「わかってるわよ!」
「よぉ〜し、やっちゃうぞ!」
2人がしつこく追跡してくる車に向けて銃を撃っているとタイヤに当たったのかパンクして横転して消えていった。
流石トリニティというべきなのか事件からまだ1時間も経ってないのに私たちを特定し、追って来ている。
トリニティの治安部隊の迅速な行動に感心していると、今度は右折してこちらに向かってくる正義実現委員会の車が見えた。
「皆さん、右後方から1台来ます!」
「あぁもう!次から次に!」
「私たち大人気ですわね。シオリさん右後方の車、お願いできますか?」
「任せてください」
私はホルスターから銃を取り出し、近づいてくる車の窓ガラスを打ってみる…が、割れない。どうやら治安部隊の車らしくしっかりと防弾処理がされているらしい。
これ以上の銃撃は無駄だろう。仕方がないので荷台に積まれているバックから閃光弾を取り出し、安全ピンに手をかける。
「5秒後に閃光弾投げますよ皆さん準備しておいてください!1・2・3・4・5!行きますよ!」
安全ピンを抜き敵の車の前方に向かって投げる。
爆発音と激しい光が収まってから車の方を見ると運転をしている生徒が直に光を見たのか、コントロールを失い、車はそのまま道路脇の街路樹にぶつかり動きを止めた。
「お見事ですわね」
「ありがとうございます。そろそろトリニティの中心部に近づきます、攻撃が激しくなると予想されるので注意してください」
アクアリウムからゲヘナに行くにはどうしてもトリニティの中心部を通り過ぎる必要があった。相手も馬鹿じゃなければそのタイミングを狙って攻撃を仕掛けてくるだろう。
武器と弾薬持つかな…
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トリニティ学園近郊
予想通りトリニティの中心部に行けば行くほど敵の数は増えている。トリニティ学園の近くにいる現在は最も攻撃の密度が高い。
「やばいやばい、やばいって〜」
「あれ?トリニティの車の上に誰か乗ってるよ」
「あの方って確か正義実現委員会の委員長じゃ?なんかの本で見かけたことがある気がします…」
ついに正義実現委員会の委員長まで出てきた。トリニティ側はこの騒動を重く見ているのかもしれない。
まあ、誰が出てこようが捕まるわけにはいかない。たしか正義実現委員会の委員長は近接戦が相当強いらしいので距離を取りながら反撃するのが良いだろう。
「正義実現委員会の委員長!?ハルナどうすんの?」
「ジュンコさん、慌ててはいけませんよ。食に対して正面から向き合うことは私たちに課せられた枷。正面突破です!アカリさん車を前に進めてください!」
「了解です★」
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
ドカアアアアアァァン!!
「マグロがーーーーー!」
「ぜひお造りの形でと思ったのですが、天ぷらになってしまいましたわね」
「うーん、どうやら囲まれてしまったようですね★どうしましょう?」
周辺の道路は正義実現委員会の生徒が封鎖しており、どこからも逃げれそうにない。かと言ってこのままここに居ても捕まるのは時間の問題だろう。
残りの爆弾で包囲網に穴を開けて逃げるか…いや、それも現実的でないだろう。そもそも爆弾の数も少ない。
万事休す。どうしたものだろうか…
「はっ、バラバラに逃げたら生存率あがるんじゃない!?」
「なるほど良いアイデアですねジュンコさん★では足の速さ次第ですが、弱肉強食ということで♪」
「ふふふ、そうですわね。運任せとなりそうですがそれもまたスパイスのようなもの!それでは!」
「三十六計ってやつですね!皆さん、後でゲヘナで会いましょう!」
「えぇっ!?ちょっと!待って!私だけ置いていかないでー!?」
ジュンコさんの名案を聞いて、皆が一斉に車から離れる。私も爆弾が入ったバックを手に取りジュンコさんたちとは反対方向に走り出した。
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
私たちはそれぞれ別の方向に逃げ出し、正義実現委員会も私たちを追ってばらけた。隊列が乱れ、隙もできた。
問題だった正義実現委員会の委員長はハルナさんたちを追って行ったみたいだ。どうやら私は当たりを引いたらしい。
数が少ない爆弾や閃光弾を使いながら、私を追ってくる正義実現委員会の数を減らし、人気がない方まで移動していく。
ようやく撒いたかと思ったが、まだ足音が聞こえる。6人のグループがまだ私を追いかけて来ているようだった。
その中の1人は他の生徒たちと違った雰囲気がある。あれは…大人の男性。
あの人が噂に聞く「先生」なのだろうか。それに正義実現委員会の特徴である黒いセーラー服を着ていない生徒も何人か見える。
大方、先生は正義実現委員会から依頼を受けて私たちを捕まえに来たのだろう。
聞いた話によると先生の指揮能力は即席のチームで災厄の狐を退けるほどらしい。先程まで当たりを引いたと喜んでいたが、もしかすると私が1番の外れかもしれない。
私の勝利条件は正義実現委員会が追って来れないゲヘナ自治区まで逃げきること。
ゲヘナの風紀委員会と連携を取りながら私たちを捕まえようとするとは考えづらいのでゲヘナ自治区に入った時点で私の勝ちだ。
手元にはトリニティの地図と愛銃、そして閃光弾3発と手榴弾2発、スモークグレネード2
発。
先生のチームを相手取るには心許ない装備だが、どこまで逃げられるかやってみよう。
⭐︎ ⭐︎
道路のガードレールに身を隠しながら銃で応戦。しかし、まだ距離が離れていることもあるが、私の腕前では当たる気配もない。
リロードのためガードレールに身を隠すと同時にガードレールに穴が空いた。
「あちらはこの距離でも正確に当ててきますね!」
何度か撃ち合いをして分かったことは、スナイパーライフルを持って近接戦を仕掛ける翼の大きい正義実現委員会の人、そして白い髪の生徒、この2人は他の生徒と比べて別格に強い。
ここまで実力差がある生徒がいるとなると私1人が全員倒して学区外まで逃げるのは現実的ではないだろう。
私が逃げるためにはあの2人が私に手を出せない状況を作る必要がある。
(そのためには…)
⭐︎ ⭐︎
「先生、敵がショッピングモールに入りました!」
「"追おう!"」
本来は多くの生徒でごった返しているショッピングモールだが、現在は7人だけしかいない。この騒動で既に生徒は避難しており、電気も消えている。
「彼女はどこに?」
「わからない。この短時間で遠くに行ったとは考えにくい。まだこの階にいるはずだ」
追っていた美食研究会のメンバーがここに逃げ込んだのは見えたが、気配を全く感じられない。
下手に動くわけにもいかず、中心部で警戒していると高い弾道で筒状の物体が落ちてきた。
そして、その物体は地面に落ちるやいなや白い煙を出し始めた。
「"スモークグレネード!?"」
⭐︎ ⭐︎
今の状況を整理をしよう。1人では戦えない先生を除いて敵は5人。
1人目、正義実現委員会の大きな翼の生徒。先程までの戦い方を見るに何も考えずに突っ込むタイプには見えない。基本は冷静に立ち回るがしかし、好機と見れば大胆な行動もするタイプだろう。
2人目、正義実現委員会のピンク髪の生徒。この子は自分からというより周りの人の指示を待つタイプ。戦闘経験はあまり多くなさそう。
3人目、白い髪の生徒。この子は戦闘に自信がありそう。そのせいかはわからないが、さっきも周りの生徒から離れ単独で突っ込んでくる時があった。
4人目、ピンクの髪のスタイルの良い生徒。周りがよく見えていて慎重すぎるほど攻めないタイプ。明らかな罠にかかったりはしないだろう。
5人目、キャラ物のバックを背負ってる生徒。この子は周りに付いていくことがやっと。周りの生徒を支援することを目的に動いているように見える。
先生の指揮はやはり手強い。私がされたら嫌な行動を正確に指揮してくる。さっきまでの戦闘で消費したため私の武器も多くない、このままだと捕まるのは時間の問題だろう。
戦闘に参加しない先生が1番厄介な存在だとは思わなかった。だが、そのおかげで脱出するための糸口も見えた。
生徒たちは先生を守るように行動しているのが少ない戦闘時間でもわかった。よほど生徒たちに信頼されているのだろう。だから、その信頼を利用する。
周りの生徒の隙を突いて先生を人質に取り、ゲヘナまで一緒に来てもらう。いかにも弱者の戦い方でかっこ悪いし、先生には悪いけど可愛い生徒のいたずらには目を瞑ってもらうことにしよう。
鞄の中からスモークグレネードを取り出し、彼女たちに位置がバレないよう、できる限り高い弾道で先生の近くに投げる。
上手い具合に着弾し、煙が先生たちを包んだ。
ピンクのスタイルの良い生徒とキャラ物のバックの生徒は現状を把握するため、まず煙幕の中から出ることを選択。
正義実現委員会の大きな方の生徒と白い髪の生徒は煙幕から出てこない。こちらの出方を見ているのだろうか。
「みんなどこにいるの!」
ピンク髪の正義実現委員会の生徒は声を出して味方の位置を探している。
(なら、倒しやすい方から!)
「ヒフミさん!グレネードです!!伏せて!」
「え、え!?きゃあ!」
まずは2人。倒れているのが見える。これで少しの間だが戦闘に参加できないはずだ。次は…
「そこね!よくも2人を!きゃあ!」
正義実現委員会の小さい子は仲間をやられたことに激昂して、銃声がした場所に突っ込んでくる。だが、そこには既に爆弾を仕掛けておいた。
頭が商品棚で隠れていてヘイローが消えたかは確認できない。まあ、気絶してなくても10分は戦闘に参加できないだろう。
(よし…後2人…!)
「くっ!」
銃弾が脇腹を掠った。打ったのはおそらく大きな翼を持つ正義実現委員会の生徒。煙幕の中からこちらの位置を正確に捕捉して当ててきている。
手強い生徒を後に残したのは失敗だったかもしれない。こちらの戦い方をあちらは分かっているだろう。
しかし、彼女は接近戦を好んでいるがスナイパーライフルを使う以上、彼女は敵から一定の距離を取る必要がある。
最後の閃光弾を手に取り、彼女の動きが止まったのと同時に彼女に向かって投げた。目をつむり耳を塞ぎながら彼女との最短距離を走る。
「閃光弾!?」
閃光弾が輝きを放ち、爆風で煙が薄くなった
のを利用し、至近距離から銃で頭を狙う。だが彼女は羽で銃弾を防いだ。
まだ視界が安定しないのか、そのまま私から距離を取った。これで彼女はこちらの行動に干渉できない。
(後は白い髪の生徒の隙を突いて先生を抑えに行くだけ…あれ?)
既に煙幕は晴れているが白い髪の生徒の姿が見えない。周辺を見渡しても見つからない。いったいどこへ?
「まさか….上!?」
頭上からの射撃を間一髪で避ける、しかし、彼女は私への射撃を続け、そのまま私に馬乗りになり銃を向ける。
「お前の負けだ。観念しろ」
「いいえ、まだです!」
彼女の銃を手で掴み足を上げながら反転し、体勢を逆転させ、馬乗りになる。子供の頃に少しだけ柔道をやっていたのがここで活きるとは思わなかったが、結果オーライ。
「今度は…あなたが観念するっ…番ですね!」
「───今だ!コハル!」
「っ!?ぐっ!!」
私の後方から聞こえてきた銃声と後頭部への激しい痛み。たまらず私は床に倒れ込んだ。
(頭を撃たれた!?どこから?)
ズキズキと痛む頭を抑えながら振り向くと、商品棚の間から銃口を向けるピンク髪をした正義実現委員会の生徒が見えた。
彼女は最初から私を騙すために倒れたフリを続けていた。最初の迂闊な行動も作戦だったのだろうか。そして、私が他の生徒と戦っている間に静かに好機を狙っていたのだろう。
「彼女が倒れたところから…私は既に負けていたというわけですか…」
「そういうことだ。皆、敵の無力化を確認した」
そして私は捕まった。
美食研究会ってストーリーに登場しても舞台を引っ掻き回してそのままいなくなることが多いので書くのが難しいですね…
運営さんメインストーリーで美食研究会中心の物語出してください!(強欲)