原神詳しいわけじゃない上に神の目も無いけどそれでも可愛い女の子を守りたい 作:あんに
……3年後
ベネット「燃えろ!」
炎元素を纏った剣が敵を斬りつける。
悲鳴をあげながらヒルチャールが灰へとなった。
矢を弓に番え雷元素が目に見える形で収縮する。
フィッシュル「…ふんッ!」
雷元素を纏った矢が元素力を行使しようとしたヒルチャールシャーマンの頭を貫通する。
セイ「うおおお!!!」
覇気を纏った男がヒルチャールを切り裂く。
どうやらこれでここのヒルチャールは全部のようだ。
………ふぅ
ベネット「ベニー冒険団任務完了!!みんな今日も頑張ったな!!お疲れ!!」
フィッシュル「このぐらいワタクシ断罪の皇女にかかれば朝飯前よ」
オズ「みなさまお疲れ様です」
皆がお疲れ様オーラを出して武器をしまう。
セイ「………」
ベネット「セイどうした?具合悪いのか?」
セイ「……ズルい」
全員「??」
セイ「ズルい!!みんなズルい!!これ見よがしにブワーー!!って元素力使っちゃってさ!!!ズルいズルいズルい!!俺には神の目ないのにッ!!!!」
ベネット「あぁそれか…まぁ焦んなって」
セイ「焦る!!焦るよ!!2人が同時に神の目を宿してから1年経ったよ!!俺も直ぐに宿すだろう……今日かな?……流石に今日かな?ってので1年間裏切られ続けた男の気持ちが分かるか!!」
オズ「セイ様、神の目ばかり気にされておりますがお持ちで無い貴方も討伐数で言うとお二人に引けを取っておりません。どうかご自愛ください」
セイ「いやそれはね、神の目持ちの2人の足枷にならないように頑張ってるのよその分。だから討伐数が同じくらいで維持できてるんだけど」
エミ「大丈夫だよ……セイは頑張ってるし…力不足とも思ってないよ……」
あ、エミちゃんが出てきた。クソッ涙目で言うな、凄い切ない気持ちになってくるから
ベネット「そういうことだ、あんま気にすんなって」
ポンポンと肩を叩かれる。
みんな優しいなぁ
ベネット「それより宝箱だろ!!なーにが入ってんだぁ?」
ヒルチャールが作ったであろう藁で出来た簡素な家の中に宝箱がある。ヒルチャールを全滅させたことで鍵がアンロックされている。
カチャ…キー
重厚な木が音を立てて開く。
フィッシュル「ちょ!!ず、ズルいわ!!漆黒に塗りたくられた宝物を暴くのもワタクシの仕事!!」
オズ「セイ様も行きましょう」
セイ「…うん」
ベネット「うわぁ!?宝箱の中にう◯こ入ってる!」
フィッシュル「いやぁ!!!!!」
セイ&オズ「………」
ベネットの不運は順調(?)
俺ことセイは15歳となった。
1年前にベニー冒険団は正式に冒険者協会に登録した。そして同じ年に2人は神の目をゲットした……ほんとふざけてるよな。って気を抜くとまた愚痴が出てきてしまう。流石に毎回これを言ってると面倒くさい奴になるからもう言わないようにしよう。
そして、ディルックさんが3ヶ月前に帰ってきた。やはり、僕にはモンドがあっているみたいだ。これからはやり方を変えてみるよ…とのこと。旅で何があったのか分からないが帰って来てくれたのは嬉しい。
門番「お、セイ来たな」
セイ「本日はよろしくお願いします」
最近俺はベニー冒険団の活動とは別にバイトのような形で騎士団の仕事も行っていた。3年前ディルックさんにモンドを任せると言われた手前、自分のことだけしてるのもどうかと思って始めた。
本日は門番の仕事である。
門をくぐる様々な人を無言で見送る。
門番の仕事は怪しそうな人を見かけたら身元を確認することと魔物が街へ入らないように撃退することだ。
でもまぁ、ほとんどいつも普段見かける人しか通らないからボーっと突っ立ってるだけで門番暇なんだよなー
だが今日は何やら騒がしい。馬車が止まっている、誰か偉い人が来ているのか?
門番「お前そんなことも知らないのか……今モンドにはスネージナヤの外交官が来ているんだ。騎士団は多忙しいだぞ。しかも、噂なんだが……執行官も来ているらしいぞ」
セイ「え!!執行官ってあの!?」
門番「そうだ……だから今、騎士団はみんな結構ピリピリしている」
セイ「はえー」
そりゃそんなバケモン来てたらザワザワするわけだ。
「はぁ……はぁ……」
駄弁っていると普段見かけない人が近づいてきていた。
白いターバンに白いローブ……女の子かな
息が荒い、苦しそう……具合悪いのかな
門番「止まれ、今は少し取り込み中でしばらく入れない」
「………」
ずっと下を向いていたお顔が見えた。所々包帯が巻かれていて見えづらいが、エメラルドグリーンのクルクル髪の毛、ピンク瞳、ほっそりとした首
……………………………………………………………………………………………………………………………美しい
やつれていてコレなのだ、コレが健康体になったら……
肩を叩かれた。小声で耳打ちされる。
門番『おい、コイツ疫病持ちだぞ……城内にいれたら蔓延してしまう……』
え、疫病?確かに肌は病的なまでに白く、常に辛そうだ………
セイ『だ、だからって帰せませんよ』
門番『気持ちはわかるが……俺達はモンドを守る騎士……通すわけには行かない』
ぐ……ぐぅぅぅ!!!ど、どうしたら良い!!
門番としては通せない……しかしッ美少女好きな俺のハートとしては……
門番「申し訳ないが、通すわけには行かない。別の街へ行きなさい」
言いやがったッ!!!
すると彼女は目つきが険しくなり……
セイ「待ったぁッ!!!」
彼女の手を握った。
「ッ!!あたしに……触れるなァ!!!」
ピューーーーンッ!!!
俺はもの凄い距離を吹っ飛ばされ
バチャアアア!!!
湖に頭から着水した
門番「ッセイーーーーーッッ!!!!!!」
門番が俺の着水地点まで走ってくる。
その隙に彼女はモンド城へと入っていった。
「黒焔の……大蛇」
酷い目にあった…………服はびちゃびちゃだし、女の子は居なくなってるし……何が起きたってんだ……
あの後、服を変える時間を貰って再び門番の仕事を再開した。
太陽が沈みかけている。そろそろ今日の勤務が終わる時間である。
門番「今日は災難だったな」
セイ「ほんとにですよ……もう何が起きたのか……」
門番が時間を確認する。
門番「そろそろ上がって良いぞ」
セイ「そうですね、ではお先に失礼します……というかそちらはまだ終わりじゃないんですね」
門番「あぁ…俺は朝までだ」
セイ「……辛いですね」
門番「あぁ…」
ブラックだなぁ……
騎士団のお仕事を終えて帰路に着く。
あー、ジュース飲みてぇ、炭酸で
身体を伸ばしながら歩いていると風神像の前で見知った赤いウサギの姿………と朝見た緑髪の女の子の姿が見えた。
セイ「ぶーーーーーーーんッ!!!」
手を後ろにして飛行機のマネをして2人の元へ走る。仕事終わりの変なテンションである。
アンバー「っあ、セイ!!」
「ッウゲ!!」
『ッウゲ!!』は酷くない………
「ということであたしはもう行くから」
アンバー「待ってってば!!」
「見てわからないか?あたしは疫病にかかってるんだぞ、貴様みたいな神の目を持つものとは大違いだ。さっさとあたしから離れた方が良い」
「誰にも歓迎はされない、モンドも一緒た。探し物はここには無さそうだからな……あばよ」
セイ「待ちなさい」
手を掴もうとしたが、なんとなくさっきのことが思い起こされて手を引っ込めた。
「……なんだ」
セイ「俺は君を歓迎する。俺のお家へおいで」
「はぁ?聞いてたのか?あたしは疫病にかかってるんだって、伝染るぞ」
セイ「美少女から貰う病気だったら俺嬉しい」
「?????」
セイ「だって2人の繋がりが出来るわけじゃん、そこから互いのことを知っていってラブラブになったら良いわけじゃん」
「???????????????え」
アンバー「セイ、キモいよ……こほん、このよくわからない人は放っておいて高いところに行こ!そこなら探し物が見つかるかも!!」
おっきな建物の屋上までやって来た
アンバー「探し物ってどんなの?」
「ック!」ビクビク
セイ「高所恐怖症?」
「こういう高い場所は神の視点になるだろ!こういう場所では低い場所のいざこざが見えにくい……あたしには合わない」
アンバー「えー、じゃあ折角だけど降りよっか」
「それが良い……じゃあ戻って」
アンバー「飛んで降りるから大丈夫だよー」
「え?…は?」
アンバーに腕を掴まれた
「えっちょ、冗談だよな?」
アンバー「掴まってね」
「冗談って言えぇ!!!!」
アンバーに思いっきりしがみつくがどうせコイツも落ちるんだ意味をなさないだろう……
こんな終わり方か……
…………?
目を開けると……あたしは本当に飛んでいた。
凄い……こんな……鳥みたいに……
「…あたしが触った服は捨てた方が良い。貴様も感染してしまう」
アンバー「そんなことないよ、リサさんが高温と薬と知恵さえあればどんな疫病も治せるって言ってたから」
「………だったら、良いな」
アンバー「出来るって!」
無事、地上に降り立った。
セイ「あ、アンバー!!助けてぇ!!」
あのよくわからない方のヤツが何か叫んでいる。
アンバー「なんで私が毎日教えてるのにそんな下手なの!!」
セイ「わかんないッ!!!ってちょっと待てぇ!!」
アイツはバランスを崩し、花壇へと頭がぶっ刺さった。
アンバー「あらら~……セイ、大丈夫?」
セイ「……」
ソイツは土を落としながら顔を上げた。ソイツの頭の上に花が乗っかってまるで………
アンバー「ブフッ!!セイの頭からお話咲いた!!」
セイ「へぇ?」
アンバー「ぶははははッ!!」
アンバーが腹を叩いて笑い転げている。
ソイツが目を上に向けて確認しようとしたところで
「んブッフ!!」
あたしも堪えきれなかった。
たくよ〜、こんどは土かよ
目を上に向けると赤いのが上に乗っかっているのが僅かに見えた。……でも
「アッハッハッハッ!!!」
あの子が初めて笑ってくれた。んーかわい
それだけで着地を失敗してよかったなって思えてくる。
アンバーと顔を見合わせて笑顔になった。
「おや、こんな夜に外遊びか」
「うふふ、楽しそうね」
2人の女性が歩いてきた。ジンさんとリサさんか
アンバー「こんばんは!ジンさんに……えーと」
ジン「こんばんは、この人はリサだ。図書館の司書をしている。」
リサ「こんばんは、あなた達、良い夜を過ごしているようね。一緒にお茶でもどう?」
セイ「………」
うわぁ………でっっかぁ
アンバー「セイ?……ッゲ!!」
慌ててアンバーに髪の毛を掴まれグググと顔を上げさせられる。
ジン「どうしたんだ?」
アンバー「いっいや??何でもないですゥ!!」
セイ「っは!!!」
危ない、また胸ガン見癖が発動していた。アンバーありがとう。
リサ「またわたくしのお胸が気になるのね」
バレテーラ
アンバー「セイってリサさんと面識あったの?」
セイ「あぁ、図書館で本を借りる時に顔を合わすからな」
リサ「その時にわたくしの胸をじっくり観察するのよ、この子」
アンバー「………はぁぁ」
アンバーがクソデカ溜め息を吐いた。
セイ「………二人ともごめん」
「そんなことより、図書館が有るのか?」
俺とアンバーに隠れていた女の子が喋った。
ジン「その子は?」
アンバー「あーと、えーと……迷子の子で「あたしを図書館に連れていけ!!証拠を探したいんだ!!」…」
ジン「……そこまで言うなら、しかし本に消毒液は使えないし……リサどうする?」
リサ「ちょうど図書館の本を日の光に浴びせようと思っていたの……手伝ってくれるかしら?みんな」
……図書館内
ジン「そうだ3人とも、唐突でわるいんだが黒焔の大蛇に関して何か知っているか?」
黒焔の大蛇??なんだその中二病の男子が考えそうなキャラ
セイ「さぁ?」
アンバー「知りませんね」
「………あたしも」
ジン「そうか……黒焔の大蛇を見かけたと報告があってな……モンドの危機にならなければ良いのだが」
えぇ……ホントにそんなのが居たの?見まちがえじゃない?
「……………」
アンバー「何探すの?」
「……触っても良いか?」
彼女は机の上の本を指差す……ファデュイ関連か
リサ「ええ、もちろん」
こりゃ、朝まで続くか………寝よ