原神詳しいわけじゃない上に神の目も無いけどそれでも可愛い女の子を守りたい 作:あんに
んがっく………
………?あぁそうだ寝てたんだ。
えっ………と、図書館、そう昨日は調べものをするって言って
リサ「起きたのね、お寝坊さん」
…………おっ◯い
「……」
あの子も居た。椅子に座って寝起きの俺を見ている。
セイ「おはよう、お二人さん」
リサ「おはよう、じゃあ約束通り本の天日干し手伝ってもらおうかしら」
セイ「もちろん!!」
ポキポキと身体を慣らす。あの子がコッチを見たのでニッと笑顔を向けたら逸らされた。
ふぃー、終わった終わった……ってあの子居ないし
リサ「あら、行っちゃったかしら。探し物も無かったみたいだったし」
セイ「えー、もうちょっとお話ししたかったなー」
緑髪美少女に逃げられた………
リサ「まぁ、きっと彼女も色々忙しいのよ……ゆっくりお茶でも飲まない?手伝ってくれたお礼にご馳走するわ」
セイ「ありがとうございます!」
まぁ、しゃあねぇか
ベネット「今日は遺跡機械の討伐だ!総員心してかかるように!!」
セイ「おー!」
フィッシュル「ワタクシを求める声が聞こえたわ……任せなさい。漆黒が白を塗りつぶすように……闇夜に空が覆われるように、ワタクシ断罪の皇女が全てを滅するわ」
オズ「みんな頑張りましょうと仰っています」
ベネット「というか俺ら遺跡機械を討伐出来るまで強くなったんだな………」
遺跡機械は神の目のない訓練された大人が15人居て互角になるレベルと言われている。それをイチ冒険団で補えるとしたら大変優秀な冒険団と言えるだろう。
冒険団結成当時、ヒルチャール暴徒すら居ないちっちゃめの巣を壊すだけで結構手こずってたもんな……
遺跡へとやって来た。様々なところで壁が剥がれている。カチャン……カチャンと寂れた場所には相応しくない大きな脚音が聞こえる。
ベネット「行くぞ!!」
ベネットと俺を前衛、フィッシュルを後衛で遺跡機械の前へ躍り出る。
遺跡機械がベネットを踏み潰そうとするが前転して避ける。
その隙に片手剣で一撃与える。……表面を軽く削る程度にしかならないが
フィッシュル「ほッ!」
パンッ
遺跡機械の目が矢に射抜かれたことで割れる。それによって遺跡機械は一時的に機能を停止し倒れた。
ベネット「フィールド展開!!」
ベネットの突き刺した剣を中心に赤い魔法陣のような模様が現れる。
この模様の中では攻撃に炎元素付与、筋力増加、治癒効果……とかなんでもありだ。あぁ……炎神
すぐさま模様の中で俺は横薙ぎに炎を纏った剣を振るう。
ヤツに炎元素が付着した。
フィッシュル「はっ!!」
フィッシュルが雷元素の付着した矢を放つことで炎元素と雷元素の元素反応……過負荷が起こる。
小さな爆発が起きその部分のコードや歯車などの中身が丸見えになった。
そこを炎元素の付与された剣でベネットがさらに抉る。金属の溶ける匂いが辺りに漂う。
ピカッ
だがこの程度ではくたばってくれないようだ。目に光が灯り遺跡機械が起き上がる。
フィッシュル「眠りなさいッ!!」
また同じ要領で目を狙い停止させようとしたが
前に置かれた大きな金属の手によって阻まれた。
クソッ……コレがコイツの厄介なところ。コイツはAIが搭載されていて成長するんだ……再び機能停止させるには一工夫必要だろう。
遺跡機械が背を向けると6つの砲台が現れ、そこからミサイルが発射された。
標的はフィッシュルか……ちょうど良い
フィッシュル「夜の幻現!!」
元素爆発によってミサイルに雷を落とす。全てのミサイルがフィッシュルに当たる直前に雷によって爆発した。
ベネット「燃えろ!!」
フィッシュル「オズッ!!」
再び背中で過負荷を起こすことで表面を破壊し、中身を露出させる。
セイ「はぁぁっ!!!」
露出した端から端まで斜めにぶっとい一本線を入れてやった。パシパシパシと火花が散っている。
遺跡機械が膝から崩れ落ち倒れた……やったか?
露出している部分をプスプスと片手剣を刺したり抜いたりするが反応は無い。
ベネット「や、や、やったぁ!!」
フィッシュル「断罪は今……なされた」
セイ「やったな」
オズ「みなさん、おめでとうございます」
こうして俺達ベニー冒険団は初の遺跡機械討伐をなしたのだっ…
ドカーンッ!!!
フィッシュルが抱きついてきた………ちっちゃいお胸が当たる………nice
な、何が起きたんだ
辺りが煙に包まれている。
セイ「ゲッホゲッホ!!」
ベネット「だ、大丈夫かみんな!!」
フィッシュル「うぅ……」
煙が晴れる………どうやら討伐した遺跡機械が爆発したらしい……いつもの不運か……
ベネット「ぶははは!!セイとフィッシュルの髪の毛!!」
セイ「へ?」
フィッシュルを見る。爆発でアフロみたいになっていた。
フィッシュル「な、え、え???///」
自分の髪の毛を触って紅くなるフィッシュル。
セイ「ちなみに、お前もだぞー」
ベネット「ぶはは!!俺もだ!!」
ベネットはツボに入ってしまったらしく一人で笑っている。
セイ「フィッシュル、可愛いから大丈夫だよ」
フィッシュルの頭を撫でる。
フィッシュル「そ、そう?セイもカッコいいまま///」
オズ「……よきかな」
オズは一人頷いていた。
売れる部分を剥ぎ取っていたら夜になった。気にしていなかったが今日はバドルドー祭りをやっているらしい。そういえば、朝に親が風車を家の前に飾っていたな。
ベネット「みんなで屋台行こうぜ」
フィッシュル「ワタクシを祭る催しね」
オズ「お嬢様違います」
セイ「一応ここ風神の国な………」
とんでもないこと言うな。……テンション上がってるんだろうな。可愛いから許すか
セイ「あ、じゃあ俺炭酸ジュース飲みたい」
ベネット「良いな!!」
フィッシュル「聖水滴りしオアシスは何処?」
飲み物を売っている屋台へ行き3人ともスパークリングベリージュースを選んだ。
セイ「みんな俺と一緒ので良かったのか?」
フィッシュル「セイと一緒のが良い」
ベネット「俺だけ違うの嫌だし」
3人で駄弁っていると射的が見えた。100cmぐらいのでっかいクマの人形が的として並んでいる。
セイ「あれフィッシュルに似合うだろうなー」
ベネット「……でっか、あんなの取れるのか?」
セイ「まぁ、それもそうだな。行こっか……フィッシュル?」
横にいたフィッシュルが居ない。
オズ「お待ち下さいお嬢様」
フィッシュル「そこをどきなさい!!オズ!!」
オズ「横にいるのは私で十分では無いですか、あんなウサギ人形必要ではありません」
フィッシュル「セイが!!似合うって言ってるの!!!!」
オズ「私の方が似合っております。お戻りください」
フィッシュル「………ハウス」
オズ「おじょうさ」
ヒュン
オズの姿が消えた。
……………ごめん
パンッ
コルクが大きなクマの人形に命中する。しかし、ビクともしない。
フィッシュル「…っんもう!!全っ然動かない!!」
イライラしてるフィッシュルも可愛いよぉ〜
屋台主「そりゃデカい分当てやすいんだから当たり前だろ」
ベネット「……俺達も行こうぜ!ベニー冒険団inバドルドー祭りだ!!」
セイ「ふ……やっぱりお前のそういうとこ大好き」
俺とベネットが射的用銃を持つ。発射口にコルクを積めて狙いを定める。
フィッシュル「……!あなた達もレクイエムを奏でるのね」
ベネット「あぁ……ちょっとレクうんたらの意味が分からんけど多分そうだ」
セイ「行こうぜ……」
この強敵を打倒しになッ!!!
「「「パッ!!」」」
見ろこの息のあった3射撃!!!今までのチームの成果が出てるッ!!!
っポヨン
あーーー………ああ………あ…ぁ……ダメだ……俺達の力を持ってしてもぉ勝てない………ダメだ………逃げるんだぁ………
俺らの弾丸はふわふわの身体に弾かれて無いなった。
屋台主「残念だったな〜、良いチームワークだったが惜しいな〜」
くっそこのオッサン、、、きも!!
フィッシュル「分かった……もう良いわ」
諦めるのか……まぁ、賢明だな
フィッシュル「次で終わらす」
フィッシュル?……あぁー瞳孔開ききってるわ、ガンギマリだわコレ
ベネット「ふぃ、フィッシュル?」
ベネットもビビってる。何するつもりだろう
彼女の背中の神の目が光っている。
彼女の持った銃の口から電流が迸る。
フィッシュル「消えろ」
バビューンッッ!!!
そのコルクの弾丸の速度は光速となった。人形の置かれている土台を破壊し、さらに後ろの壁抉って突き進みようやく止まった。いまだバチバチと電流が残っている。
ベネット「……あぁ」
ベネットがドン引きしている。お、俺だけでも褒めてあげないと
セイ「ふぃ、フィッシュル!!すごいな!!」
エミ「エミ」
たまにフィッシュルはエミちゃん呼びを要求してくる。エミちゃんって呼んだらフィッシュルって呼んでって言う時もあるしよくわからない。
セイ「え、エミちゃん!!凄いな!!」
エミ「……うん!」
エミちゃんが本当に嬉しそうにニッコリ笑う。可愛いから良いじゃないか……うん、可愛いから大丈夫だ。
血の涙を流している屋台主からクマの人形を受け取る。エミちゃんがクマを持っているのにクマにエミちゃんが包まれているみたいに見える。
あぁでも本当に
エミ「どお?」
セイ「………めっちゃ可愛い」
エミ「えへへ///」
んー全部かわいいな
ベネット「2人とも喜んでるし一件落着……だよな?」
二人と別れて帰る。今日は遺跡機械を倒して、祭り行って楽しい日だったな。あっアレは緑髪のあの子!!まだモンドに居たんだ!!
ぶーーーーーーーん!!!!!
飛行機のマネをしてその子の元へと走………
……………………血の匂いがする。
「痛ッ!………なんで」
左肩に氷柱が突き刺さっている。
「ちょっと俺と遊んでくれよ」
浅黒い肌で右目に眼帯、暗い青色の髪の男が楽しげに笑っている。
「貴様は一体……」
氷柱を飛ばしてくる。先端は鋭利で当たってしまえば負傷は免れないだろう。
「っ!!」
身を捻って避ける。避けて床に刺さった氷がその範囲を広げていた。
「クソッ!!」
逃げようとその男と反対側へ走ると壁があった。
「なんでこんなところに……痛ッ!」
壁に触れるともの凄く熱く感じた。反射で手を引っ込める。これは………凍傷
「おい、まだその仮装を続けるつもりか?」
男が手の上で氷元素を操作する。
「逃げても無駄だ─────」
パリンッッッ!!!!!!!
セイ「………」
氷の壁が割れた……そこには昨日一緒に居てた黒髪の男が立っていた。
ソイツはあたしの氷柱の突き刺さった左肩を見て息を呑んだ。
「ほう……これはこれは『不屈の勇者』じゃないか」
セイ「傷……見せろ」
有無を言わせない顔で言われた。傷を見せる、
セイ「自然に溶けるのをまて、傷口には包帯を……ごめんな」
頭を撫でられた、それに………とても泣きそうな声だった。
「お姫様を助けに来たってか?言っとくがソイツは黒焔の大──」
セイ「黙れ」
目の前の男からとてつもない圧力を感じる。
「……理性的に話は出来ないみたいだな」
セイ「お前は女の子に傷を付けた……ならお前も傷付くのが道理だろう?…ガイア」
ガイア「はぁ……まぁ良い、一回お前とは手合わせしてみたかったんだ」
ガイア……と呼ばれた男は好戦的な笑みを浮かべている。
セイ「……アンバー!!」
助けてくれた男がアンバーの名を叫んだ。すると、アンバーが物陰から出てきた。
アンバー「セイ……ガイア先輩……」
セイ「その子を連れて行け」
アンバー「でも……話せばきっと」
セイ「ごめん、アンバー……もしかしたら彼…ガイアの行動にも理があるのかもしれない。でも…それでもその子を傷つけた彼を許す気にはならない。一発据えてやらにゃ気がすまないんだ……分かってくれ……」
アンバー「………」
アンバーは緑髪の女の子を連れて走っていった。
…ありがとう
ガイア「さぁ、目的のヤツを取り逃がして用はもうなくなってしまったんだが……やるってんだろ?」
セイ「あぁ」
互いに己の得物を取り出す。
ガイア「『不屈の勇者』、セイヘン……3年前に幼馴染の友人を助けるためヒルチャール暴徒相手に両腕を切断されながら30分以上持ち堪える。そして1年前、そこで助けた友人と他1人を加えベニー冒険団を創団する。創団から1ヶ月でヒルチャール暴徒の討伐に成功し、1年の本日遺跡機械の討伐に成功した。」
セイ「品定めか?」
ガイア「いいや?ただお前の偉業を振り返ってやりたくなっただけさ」
セイ「俺は神の目を持っていない………がなめるなよ?」
ガイア「わかっているさ、お前にはそれが無くたって余りある何かがある」
バッ!
ガイアへ向かって駆ける。
ガイアが氷柱を数個飛ばしてくる。それを身を捻って避ける。剣で受けると身体まで凍ってしまうと思ったからだ。
ガイア「流石に気づくか……だが、避けきれるかな?」
氷柱の雨が襲いかかる。俺は剣を握った右腕を思いっきり後ろへ引き絞りガイアの胴体へ投擲する。
ガイアは回転しながら迫りくる片手剣を横へ転がることで避けた。
剣の通過した氷柱の少なくなった部分を通りガイアへと肉薄する。
ガイア「自慢の得物を捨てるか」
ガイアが俺へ斜めに片手剣振り下ろす。それを左の腰に差しているナイフを居合の要領で抜き放つことで弾く。
そのまま逆手にナイフを持ち替えガイアの胴体へと振り下ろす……が左手で手首を掴まれることによって阻まれた。
ガイア「捕まえたぜ」
ガイアが剣を振り下ろす。それを歯で噛むことで防いだ。力強い振り下ろしに構えていたがそこに力は入っておらず
ガイア「俺もくれてやるよ」
ガイアは剣をあっさりと捨て、握りこぶしを作っていた。左手での防御は間に合わないと判断して足払いを仕掛ける。
ガイア「そう来ると思ったぜ」
握りこぶしを解き左脚を俺の右脚が加速しきる前にぶつけた。
強い……経験が違う、技術が違う、頭のキレが違う。
ガイア「さぁ、こんどこそ食らってもらおうか」
ガイアが右手で握りこぶしを作るが振るう直前に解き右脚を脇腹目掛けて振り抜く……フリをして右手で再び拳を作って振り抜いた。
セイ「ッガ!!」
カラン…と咥えていた剣が落ちる。唇がキレて血が垂れた……頭がクラクラする。
ガイア「こんだけブラフ重ねりゃあ結局ダメージは少なくなっちまうが、まぁしょうがねぇよな」
パンチの際ナイフを持つ右手は解放されたが普通にやればまた無力化されるだけだろう。
ガイア「こんなものか?まだまだだろう『不屈の勇者』」
……俺はコイツより弱い。100回戦っても100回負けるだろう。
ガイア「どうした?考え事か?俺はここにいるってのに、拗ねちまうぜ」
あぁでも……あの子の苦しそうな顔がさ、
ガイア「じゃあ、コッチから行かせてもらうぜ」
脳にこびり付いて離さないってだけだ。
ガイアが肉薄し、振り上げた剣をナイフで受ける。
ガイア「ッば!!」
もちろん剣を小さなナイフごときで止めれる筈もなくナイフは砕かれ、剣は俺の脇腹へと深々と刺さった。
血がたくさん流れる。
……だが死なない程度に威力を下げれただけで十分
ようやく隙が出来た
砕けたナイフの根元の部分を女の子と同じ……肩へと突き刺す。
ガイア「ッぐ」
セイ「……ふ、ざまあみろ」
俺は突き刺したナイフから手を離し倒れた。
だれがどう見たってコッチの方が重傷……でもコレでいい……アイツに一発仕返ししてやったことが重要だ。
ガイア「……はぁ、とんでもないヤツだなお前は」
セイ「……勝てないのが分かったからな……意地だ」
というかやっぱり
セイ「ガイア……お前、手加減してただろ」
ガイア「…いいや、俺は至極真面目にやりあってたぜ」
セイ「なら何故神の目を使わない。お前なら至近距離で相手を凍らせることも出来ただろ」
ガイア「なんのことかな」
シラを切るか……まぁ良い
セイ「今回はこれで許すが、次またあの子に手を出したら……」
彼の全てを見透かすようにサファイアの目を見つめる
セイ「ただじゃ済まさない」
ガイア「………………おー怖い怖い」
彼はおどけた様子で歩き去っていった。