原神詳しいわけじゃない上に神の目も無いけどそれでも可愛い女の子を守りたい 作:あんに
コレは既に削除された記憶
女神「勇人さん……あなたは死にました」
大きな白い翼の生えた可愛い女の子が会社のオフィスで使うような背のついた回転する椅子に座っている。
俺はパイプ椅子だ。
勇人「あー、うん覚えてる。女の子にナンパしようとしたらその子がトラックに轢かれそうになってたので庇った」
女神「ナンパ………」
女神が一瞬ゴミを見るような目になったがすぐに優しげな笑みを浮かべた顔へ戻った。
女神「ま、まぁとにかく………あなたの善性は評価され再び人間として生を受ける価値があると判断されました」
勇人「おおー」
女神「……あくまで人間として生を受けることも可能というだけで勇人さんがお望みなら猫でも虫でも転生可能ですよ」
勇人「あまじ!?じゃあティラノサウルスは?」
女神「もちろん可能です。ただ中生代と時期は限定されてしまいますが」
勇人「うおぉ!!」
女神「ではティラノサウルスでよろしいですか?」
勇人「いやごめんやっぱちょっと待って……もう少し考えさせて」
女神「大丈夫ですよ……これは大事な大事な選択ですからね、一ヶ月ほど猶予期間は残されてます」
勇人「太っ腹ァ!」
女神さんが机に向かって何か作業をしている。
勇人「女神さん」
女神「なんでしょう?」
慈愛の目でこちらを見つめ返す。見た目の年齢は高校生ぐらいだろうか、金髪で大きな空色の瞳……乳。
……………
勇人「めっちゃ可愛いですね!」
女神「………………」
女神さんは困ったような顔をした。
女神「あの……もしかして、ナンパしてます?」
勇人「ハイッ!!」
女神さんは額に手を当てて溜め息を吐いた。
女神「あの……ですね勇人さん……私達に形というものは有りません……というと分かりにくいですね。つまり、今貴方が見ているこの姿というのは貴方の理想なんです、私では無いんです。」
勇人「そうなんですね!でも可愛いです!!それにそんなこと教えてくれるなんて優しいですね!!大好きです!!」
女神「………そうですか」
そうだ!
勇人「俺!女神さんの恋人に転生したいです!」
女神「私の恋人……伴侶ということでしょうか………それは生前の実績が足りませんね」
勇人「え!だって人間に転生出来るって」
女神「私は人間の時に英雄級の実績を残して神性を獲得しています。貴方は神性を獲得するほどの実績はございませんので不可能です」
勇人「さ、差別……差別だ!!」
女神「区別です。それほど神の伴侶になるというのは難しいのです」
勇人「………わかったよ」
拗ねて女神さんから顔を逸らす。すると頭を触られた感覚がした。
女神「ふふ……でも、可愛いですね。貴方の善性が評価された理由がわかった気がします」
優しい目の女神さんに頭を撫でられる。
勇人「………次の転生で、凄い実績を残せば女神さんの伴侶になれますか?」
女神「そうですね……世界を揺るがすほどのナニカになれば上も黙ってないでしょう」
勇人「……なります。世界をぶっ壊すぐらい凄い男に」
女神「………本当に可愛らしい」
頭を撫でることをやめ、頬に手を添えられた。
女神「……ってダメですね。貴方は私にとって毒みたいです」
添えられた手が離された。
勇人「えぇッ!!そ、そんなッ!!」
女神さんは机に向き直る。
女神「提案なのですが……原神の世界、に人間として転生するのはどうでしょうか。ご存知でしょう?」
勇人「原神………やってたけど」
女神「貴方の世界の創作物ですから、美しいとされる女性……女の子がたくさん存在していますよ」
勇人「……そこで、凄いことをすれば……女神さんの恋人になれるんですね」
女神「………どうですかね」
勇人「決めた!!俺は原神の世界に転生する!!」
女神「貴方の世界の創作物に転生する関係上、世界の格が一つ下がるので転生特典を一つ付与することが出来ます」
勇人「転生特典……」
女神「雷元素の神の目が欲しい、攻撃力を2倍にして欲しい……そう言った感じのものです。これは死後、神性を獲得出来るかには関係ないので全くの自由です」
勇人「じゃあ要らない。俺はそういうのは自分で掴み取るものだと思ってるから」
女神「…殊勝な心がけです。では転生特典は無しと」
勇人「あ!待って…………やっぱり一つ欲しいものがある」
女神「……なんでしょう?」
勇人「俺さ、前世で女の子庇って死んだじゃん、どうせ次の人生でも似たようなことすんだろ。だからさ………」
勇人「一度だけ………死んでも生き返れるようにして欲しい………出来ますか?」
女神「……分かりました」
女神「名前はセイヘン………男です。モンドにて生を受けます」
勇人「良いね、主人公が最初に訪れる国だ……それと、セイヘンってどう言う意味なの?」
女神「それは秘密です。ではいってらっしゃい……私の可愛い子」
勇人「ま、待って!!もうちょっとお話──」
女神「待ってますよ」