イルカ先生が第一班から順に名前を上げるが、第一班に俺の名は無かった。
強いて言えばトビオという、さっきナルトの背を押してサスケと『ズキュゥゥゥゥン‼』な事を仕出かした奴がいたくらいか。
「次、第二班はアミ、カスミ、フキ」
女子三人の名前が挙がる。
誰だと思ったが、アレだ。
確かサクラを昔虐めてた奴等か。
いのに締められてからは、タフになったサクラと陰湿な舌戦を繰り広げているらしいが、女子の喧嘩はネチっこくていかんな。
忍びなら拳でケリを付ければいいだろうに。
「次、第四班」
あれ? 第三班はどうした?
何か急に飛んだんだが。
あー・・・確か中忍に昇格しておらず、班が解散してないなら次の代(俺等)の班決めには割り振られないのか。
確か第三班は一つ上の先輩らだったか。
日向の分家の天才がそこの所属だったはずだ。
そして第五班、第六班と続くが、俺の名前は呼ばれない。
「じゃ次、第七班。春野サクラ・・・うずまきナルト!」
「ガクっ・・・・・・」
「やったー‼」
「それと・・・・・・うちはサスケ」
「しゃーんなろー‼」
「ガクっ!」
イルカ先生の発表に一喜一憂するナルトとサクラ。
何やってんだこいつ等・・・・・・。
サスケは誰と組むかはあんま興味ないのか我関せずを貫いてるが。
ナルトは班分けに異議有りと叫ぶが、イルカは成績ドべのナルトが次席のサスケと組むのは自然と言う。
・・・・・・そこは首席の俺じゃねぇのかよ。
「次は第八班。油目シノ、犬塚キバ、日向ヒナタ」
・・・・・・今度は何だ、感知系に偏った班編成なのか?
性格とかバラバラ・・・・・・いや、むしろそれがバランス良いのか。
寡黙で冷静沈着なシノ、煩いが明るく前向きでリーダーシップ溢れるキバ、引っ込み思案だが協調性があり割と誰とでも合わせられるヒナタ。
・・・・・・うん、こうしてみるとバランスが良いのかもしれん。
「次は第十班。奈良シカマル、山中いの、秋道チョウジ」
呼ばれたのは木ノ葉名物三人一組の『猪鹿蝶』。
ま、これは必然な組み合わせだろう。
同世代に山中家、奈良家、秋道家がいれば組まされるくらいには。
「——————以上で、班の発表は終了だ」
・・・・・・・・・・・・うん?
「じゃ、みんな。午後から上忍の先生達を紹介するから、それまで解散!」
「・・・・・・あのー、イルカ先生?」
思わず挙手する俺。
「何だ、間取?」
「いや、何だじゃなくて・・・・・・俺、名前呼ばれてないんですけど」
俺の発言で静寂に包まれる教室。
そしてざわつく一同。
「何だ何だ間取ー、お前ってば留年かぁ? 卒業試験実は落ちてたんじゃねーの?」
「お前と一緒にすんな補欠合格」
茶化すナルトに現実を突きつける。
俺は首席卒業で、しかも最初の三回ある試験の一回目で合格が決まったのだ。
今更試験の不備などないし、仮にあったとしても事前に通告なりなんなりがあるだろう。
仮になかったとしてもそれはアカデミー側の過失であって、俺に責任なんぞない。
故にどういう事なのかとイルカ先生に問うたが、イルカ先生は「すまんすまん、忘れてた」と謝罪した。
いや、忘れんなよ。
「間取、お前はこのまま火影屋敷に向かってくれ」
「火影屋敷に?」
「ああ。そこでお前に話があるそうだ」
.
~オマケ~
サラダ「ねぇ、パパとママのファーストキスって何味だった?」
サクラ「ちょ、何よ急に?」
サラダ「いや、ちょっと気になって・・・・・・で、何味だったの? やっぱりレモン味?」
サクラ「ま、まぁ、そんなところね!」
サラダ「パパもそうだったの?」
サスケ「・・・・・・」
サラダ「パパ?」
サクラ「サスケ君? どうしt――――――あ(察し」
サスケ「味噌味・・・・・・だったかな」
サラダ「味噌?」
サクラ(ナルト、あの日の朝ごはんカップ麺か・・・・・・)
~その頃~
ヒマワリ「お父さんの初めてのキスって何味だったの?」
ナルト「・・・・・・おかか味だったってばよ」
ボルト「どういうことだってばさ?」
ヒナタ(サスケ君そういえば、おかか味おにぎりが好物だったかしら)
思いついただけ