おいらのぽかぽかな毎日   作:クロードArk

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ケオベホント可愛い...大好き...


おいしいお肉編2

先日の作戦後の話

日々の業務を終え、気晴らしに散歩をしているとケオベを見かけた。方向から考えて食堂に向かっているようだ。少し気になるので私も食堂に向かうことにした。

食堂へ行くとマッターホルンが困った顔でケオベと話していた。

「どうしたんだ?」

「おやドクター。実はケオベさんから食べたいものがあると言われ作っていたのですが中々味の再現が出来ず困っていたのです」

横にいたケオベを見るとしょぼんとした顔をしていた。ケオベの頭を撫でながら質問をする。

「ケオベ。食べたいものっていうのはこの前食べた串焼きのことか?」

「うん。でも難しいんだって……」

「だろうな。あれは極東の料理だし材料もないしな。…よしマッターホルン。私に考えがあるんだが 後でキッチンを借りても良いか?」

「ええ、構いませんよこの時間は来る人も少ないですからね。今回はドクターが作られるのですか?」

「いや、作るのは私じゃない 心当たりがあるんだ。」

「なるほど、では私は調理器具等の用意をしておきますね」

「ああ、頼んだ。じゃあケオベ一緒にお願いしに行こうか」

「うん!」

 

移動中

 

私達はとあるオペレーターを探すため宿舎に向かっていた。私にとって極東出身で料理が上手なオペレーターといえば彼女だった。先日の作戦の際も現地で調味料や食材を購入していた。

宿舎に到着し扉を開けようとしているとちょうど彼女が出てきた。

「お?ドクターとケーちゃんじゃないか!どうしたんだ?」

「突然すまない。実は君に作ってほしい料理があるんだ。引き受けてくれるか?」

「いいぜ!このマトイマルが最高の料理を作ってやるよ!それでどんな料理なんだ?」

「極東の料理なんだが……」

「それってこの間の串焼きのことか?ケーちゃん随分気に入ってたみたいだもんな」

「そうだよ!お姉ちゃん作れるの?」

「ああ!あれなら材料もあるし作れるぜ!」

「ほんと!?やったー!!」

「マッターホルンがキッチンの準備をしてくれている。すぐに向かおう」

 

移動後

 

「さて、レシピは大体分かるし設備もあるから大丈夫だな!ケーちゃん少し待ってな!」

「うん!おいら良い子で待ってるよ!」

「しかし、珍しい材料ばかりですがよく調達できましたね」

「極東の食材はロドスでも貴重だからな。任務で行った時は必ず調達するようにしてるんだ」

「なるほど流石ですね...他に必要なものがあればいつでも言って下さいね」

「おう!ありがとな!」

ケオベと食堂のテーブルに座りながらキッチンを眺める。マトイマルがレシピを見つつテキパキと調理を進めているが、ああ見えて彼女は料理が上手だ。秘書になってもらった時は様々な料理を作ってくれる。特に味噌汁が絶品で気に入っている。そんな彼女が作る料理なので私も密かに楽しみにしていた。

しばらくしてマトイマルが自信たっぷりの顔で料理を運んで来る。お盆には串焼きではなく握り飯と味噌汁が用意されていた。

「味噌汁に握り飯まで用意してくれたのか」

「串焼きだけじゃ寂しいだろ? それにドクターは吾輩の味噌汁を気に入ってくれてたからな!串焼きはもう少しで出来るぜ」

そう言うとキッチンに戻っていった。

ケオベを見ると不思議そうな顔でテーブルに置かれた味噌汁を見ていた。

ロドスでは材料の問題もあり、極東の料理が出ることは少ない。恐らく初めて見たのだろう。

「マトイマルお姉ちゃんこれどんなスープなの?」

「え?うーん...」

キッチンの向こうでどう説明していいか分からず返答に困るマトイマル。

「これは極東の伝統的な料理だよ。マトイマルの味噌汁と握り飯は凄くおいしいから食べてみてくれ」

「うん!分かった」

味噌汁に口をつけるケオベを少し緊張した面持ちで見つめるマトイマル

ケオベは味噌汁を口に入れた瞬間目を輝かせて一気にそれを飲み干してしまった。

「ぷはぁ!ドクター!お姉ちゃん!これすっごくおいしいね!」

「ああ、相変わらず美味いな」

「うまいだろ?握り飯も食べてみてくれ!」

「うん。はむっ」

大きな口で握り飯を頬張るケオベ。これも美味しかったようで目を輝かせていた。

「わぁ!おいしいよこれ!」

「へへっありがとな!串焼きももう出来てるから持ってくるぜ!」

待っている間に料理に舌鼓を打つ。相変わらず丁寧な味付けで非常にうまい。

マトイマルが串焼きを持ってくる前に完食してしまったほどだ。

「持ってきたぜ!ってもう全部食べたのか!?」

「ああ、ケオベも相当気に入ったみたいだな」

「そりゃ良かったぜ。ほらお待ちかねの串焼きだ熱いうちに食べな?」

ケオベとともに串焼きを受け取る。見た目も香りもあの時のものとそっくりだった。

受け取ると同時に凄まじい勢いで食べるケオベに驚くマトイマル

「おっおい!そんなに急いで食べたら...」

「はっはふい!?」

尻尾をバタバタさせながら熱さを訴えるケオベ。の横で私もやけどしてしまっていた

「何でしれっとドクターもやけどしてるんだ!?二人ともそんなに楽しみにしてたのか?」

熱さで感じづらかったものの、タレや肉の柔らかさなど完全に再現されていて、素晴らしいクオリティなのは間違いなかった。

「これは凄いな...」

「マトイマルお姉ちゃん!これすごくおいしいよ!!」

満面の笑みで感想を言いながら凄い勢いで食べ勧めていくケオベ。

マトイマルはそれを見ながら、満足そうな笑みを浮かべていた。

そうこうしていると入口の方から扉が開きドタバタとこちらへ向かってくる音が聞こえた。彼女はテーブルの前まで来ると仁王立ちしながらむすっとした顔でこちらを見ている。

「ル、ルナカブ!?」

「ドクター! ケーちゃんばっかりずるいのだっ! ルナカブも一緒に食べたいぞ!」

ルナカブがここまで怒っているのはケオベから串焼きのことを聞いたのが原因だ。ケルシーに甘やかし過ぎだと注意されたこともあり、本来は黙っておくつもりだったがいつの間にかケオベが喋ってしまっていたようで根に持たれてしまっている。

「ご、ごめん! マトイマル!ルナカブの分もあるか?」

「ああ、充分あるぜ! 今持ってくる」

「ドクターは何でルナカブに隠したのだ?群れの仲間には分け与えるものなんだぞ...」

「ごめんな。今度埋め合わせは絶対するから、な?」

隠されていたのがショックだったようでしゅんとなってしまっているルナカブ。

確かに最近はケオベばかり構ってしまっていたと思う。ルナカブには申し訳ない    ことをしてしまった...

「ほ、ほら、持ってきたぜ!ドクターも悪気はないから許してやってくれ。」

「むぅ……そんなの分かってるのだ。ルナカブの方こそゴメンなのだ……」

「ルナカブ おいらだけ食べちゃってごめんね?これ食べてみて?」

ケオベがマトイマルと一緒に食べ方などの説明をしながらルナカブに串焼きを差し出す

「あーん。もぐもぐ……ん!?」

ケオベと同じように目を輝かせるルナカブ。どうやらお気に召したようだ。

「これ凄く美味いのだ!」

「へへっ!だろ?味噌汁と握り飯も持ってきてやるよ」

その後、尻尾や耳を忙しなく動かしながら料理を口に運ぶルナカブとその反応を見ながら満足げな笑みを浮かべるマトイマル。いつの間にか自分の分を完食しこちらを見てニコニコしているケオベを見ながらゆったりした時間を過ごしていた。

ーーーーーーー

しばらくくつろいでいるとこちらへ近づいてくる足音が聞こえた。

「ドクターここにいたのか」

振り返るとティフォンがいた。

「ティフォン?どうしたんだ?」

「ドクターが困っていると思ってな。二人を迎えに来た」

「ありがとう。でも今回は大丈夫だったよ。」

ティフォンは普段から彼女たちの面倒を見てくれている。共通点の多い彼女達は相性がよく仲も良いので作戦の際も一緒に行動することが多い。

「それなら良い。ちなみに何をしていたんだ?」

「ケオベのためにマトイマルが料理を作ってくれたんだ」

「なるほど、それがこの串焼きか」

空になった食器を興味深そうに見つめている。

「まだ少し残ってるけど食べるか?うまいぜ?」

マトイマルがそう言うと一瞬耳や尻尾をバタつかせた。

「せっかくだから頂こう」

「じゃあ吾輩は準備してくるぜ。ケーちゃん!ルナカブ!食べ終わった食器持ってきてくれ!」

「はーい!」

「分かった!」

マトイマルが準備している間に今までのことを話した。

「なるほど、それは大変だったな」

「元々は私のせいだからね。それに大変なのはマトイマルだよ」

「そんなことないぜ?美味しいって言って貰えただけで吾輩は満足だ。ほら、少ないけど食べてみてくれ」

料理を持ってきてくれたマトイマルに感謝をしながら受け取るティフォン。一口食べると少し目を見開き驚いたような表情をしていた。

「これは夢中になるのも仕方ないな……」

「うまいだろ?」

「ああ、美味しかった。用意してくれてありがとう」

「よし。じゃあ片付けするからみんな手伝ってくれ」

その後全員で片付けを終えて解散することになった。マトイマルとマッターホルンには後でお礼の品を送っておこうと思う。

「さて、お前も疲れただろう。ケオベとルナカブは私に任せて今日はもう休むと良い」

「良いのか?いつもすまないな」

「これぐらい構わない。面倒を見るのも好きだからな。二人ともドクターにお礼を言っておくんだぞ」

「うん!ドクターもありがとね!!」

「ドクター!今日は楽しかったぞ!」

「じゃあなドクター。ゆっくり休むんだぞ?」

「ああ、そうするよ」

 

自室に向かう途中

「ドクターこんな時間まで何をしていたんだ?」

背後から聞き慣れた声がする。彼女の事をすっかり忘れてしまっていた……

恐怖を感じながらゆっくりと振り向く

「ケ、ケルシーさん?」

彼女はいつも通り無表情だったが何を言われるかは分かっていた。

「ドクターあれだけ言っていたのにまた甘やかしたようだな」

「い、いやこれは……」

「一部のオペレーターばかり贔屓にするのは良くないと私が常々君に伝えていたはずだが……君には今一度ロドスの責任者だという自覚を持ってもらわねばならないようだな。先に部屋で待っている。遅れるなよ」

スタスタとその場から去っていくケルシーを眺めながらこの後のことを考える。

「また、やってしまった……」

その後トボトボとケルシーの部屋へ行き正座で注意を受けることになった。

果たしてこれで注意を受けるのは何回目なのだろうか……

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