前回の投稿からかなり時間が経ち、その間に時間殺人の復刻にシーチュン育成イベントがやってきて、人格もT社ウーティスにウェイサン、新たなるN社人格に軽蔑良秀と新規人格が多すぎるッ!!さらにはアークナイツコラボも来てヴァ・夜の傷が癒え切っていない私は抽出限定の3種E.G.Oを獲得しきれるか不安しかありません。
さて前回の番外編にて日数をある程度経過させようと思い、思い切って16日まで飛びました。
16日なのは特に理由はありません
この飛んでいる間にも幻想体は幾度となく抽出されているので、今後登場人物の装備に登場してない幻想体のE.G.Oが出てきます。
ファーストトランペットの鳴り響く廊下、そこには事務職たちを貪るために蟲が集っている。
「ひぃッ!」
彼らは支給されたハンドガンで対処しようと努力するが、虚しくも次々に食い尽くされていく...
このまま自分も食い殺されるのだと一人の事務職が絶望に暮れる。
その時廊下の扉が開きそこから黒い衣装に棺桶を背負った職員が現れ、ホルスターから二丁の銃を取り出しその引き金を引く。
高速で弾かれる引き金から延々と射出され続ける蝶は廊下の一帯を埋め尽くし
生き残った事務職の回りに群がる蟲たちは瞬く間に貫かれていった。
「大丈夫?」
蟲たちを処理し終えた職員が事務職を案ずる言葉を掛ける。
「大丈夫ですッ!助かりました『ログン』さん!」
情報チームチーフである五級職員の『ログン』へ感謝の意を述べた後、事務職はすぐさま廊下を後にする。
「あぁ!一足遅かったです!!」
事務職がいなくなってすぐに別の扉から血の付いた白衣を着た団子ヘアーの少女が入ってくる。
「もう片付けちゃった...ごめんね『エマ』」
「私だってお片付けしたかったんですよ!!」
両手に抱えた電動ノコギリの刃を激しく回転させながら彼女は頬を膨らませて地団太を踏む。
その光景に『ログン』は少し和やかな笑みを浮かべていると、セカンドトランペットが鳴り響く。
[T-01-68、『死んだ蝶の葬儀』の収容違反が発生しました。これより鎮圧作業を行ってもらいます。情報チームにいる職員は各自....]
ほどなくして流れたアナウンスが収容違反を告げる。
彼女たちは互いに顔を見合わせた後すぐさま鎮圧対象の元へと移動を開始した。
「また出てるよ...」
教育チームの収容室前廊下でトランペットと同時に鳴り響く脱走のアナウンスを聞きながら私はため息をつく。
「お前が作業してた時はほとんど出てこなかったのにな」
「ほんとねぇ、私測定でとっくに勇気ランクⅣ以上の判定貰ってたのに何でかあまりでてこなかったからね」
「それは『トオル』さんの手腕が優れていたからだと思いますよ、貴方の幻想体作業の安定率は80%を越えてますからね!」
一緒に廊下で小休憩をしていた魔弾装備の『ハンター』と
一人の事務職と他愛のない会話をしながら私は散乱する蟲の死骸にその赤い眼を光らせる蕾を近づける。
「毎度思うが装備に食事なんているのか?」
「ご本人が所望してるし、あげなかったら私が噛まれるんだよ?」
「面倒な奴だな」
『ハンター』は加えたパイプを吹かしながら呆れた様な目で私の着る装備を見つめた。
現在一着しかない哀悼を『ログン』に渡してしまった私は
現在教育チームで収容されている赤眼のE.G.Oを着ているのだが...
これが結構曲者なのだ。
これまで着てきた者たちは何かを要求してくる事は無かったが、赤眼は食事を寄越せと言ってくる。
食事がないときは度々私の体が噛まれると散々である。
だからといって他の装備は今『ハンター』に着ている魔弾とレティシアなのだが
レティシアは安全チームにいる職員にわたっているため残ってはおらず
私のもとにわたって来たのは赤眼だったのだ...
念願の二刀流ができるとはしゃぎもしたけど、今じゃ鬱陶しさが勝る
「作業中度々目を開いては飯、飯、ばかりで嫌になるよ」
「でもそれを除いてお前に渡せる高水準の防具がないんだから仕方ねぇだろ」
「そうなんだよねぇ」
そう愚痴り続けていれば死体も粗方食べ終わったようで
赤眼は瞳を閉ざし、私は事務職の子に残りの後片付けを任せてメインルームに戻る。
『ハンター』は指揮チームの方に残っている蟲の一掃を命令されているそうで、鎮圧へと向かっていった。
調整の鏡での事件以来特に何かが起こる事もなく
気が付けば16日目、着々と50日が近づいてきているわけだが...もうじき中央が来る頃合い。
中央からはWAWにALEPHと強力な存在が次々に現れる。
現状職員の育成は滞りなく行われている
ステータスだけで見ればある程度のWAWともやり合えるだろう、問題があるとすれば装備だ。
倉庫にある装備のほとんどはHEランクであり、WAWランクに至っては武器にしか存在しない。
対応した記憶も名前を作業中に聞いた事がない幻想体たちの装備が幾つかあった事から
間違いなくチェックポイントへのループを何度か行っているのは間違いないと思うが...
管理人は我慢強くないのか、あるいは別の目的があってループを短くしているのか定かではないが...
「『X』もとい『アイン』、高潔な人なのはいいけど何考えてるかがいかんせんわかんないんだよなぁ」
【職員『トオル』へ、T-02-43へ本能作業を行うように】
メインルームで今後の事を考えていれば、いつも通りの作業指示が来る。
「また蜘蛛だ...」
最近はずっと蜘蛛の相手している気がする、たまにはちびの作業行かせてくれたって良くない?
なんて考えながら私は足早に収容室前へと向かった。
「本能作業用の加工肉です。」
「ありがとうね」
事務職から蜘蛛たちに与える食料を受け取り中へと入る
入った先は薄暗く扉の窓から差し込む光以外に部屋を照らす灯りはない。
中に無数の子蜘蛛たちが蠢いており、肉の匂いに釣られ、私の元へと群がってくる。
今でこそ慣れたが、最初のうちはあまりにも気持ち悪すぎて吐き出しそうになりもした。
その度に上から此方を見つめてくる視線が今にも襲ってこようとしているかのようで気を強く持とうと躍起になっていた。
「食事だよ、下置いとくから」
蜘蛛は何も言わずに肉の方へと走って行く子もいれば、私の体によじ登って噛付いてくる子もいる。度々耳や皮膚が剝がされるから結構痛い
私は食事を置いた後、離れた場所で足元に気を付けながら腰を据える。
そうして収容室を見渡してみると...やはりあった。
天井から糸で覆われた人の形をした繭が釣り下がっている、生贄にされた職員だ。
繭になった職員は助けられない、仮に助けてもすでに注入された毒のせいか心臓病を患うためすぐに死んでしまうのだ。
最初この光景を目の当たりにした幾人かの職員が憤りを表し
恐れを抱く事があった。
そんな職員たちはしばらくすればそれが当たり前である事を受け入れ、自分なりの折り合いをつけていった。
そんな私も、昔に比べればドライになった。
でも助けれる命を見捨てようとは思わないし、伸ばした手が届くのなら拾い続けるのだ。
夢だとしても一度は高く飛び上がれたこの体ならばきっとどこまでだって行けるのだと信じているから。
蜘蛛たちの食事が終わったのを見計らって奥の装置からいつも通りボックスを送り出す。
その後扉の前まで行き、光に怯える子蜘蛛たちを一匹ずつ床に置いてあげてから収容室を後にする。
「お疲れさん」
「ん、お疲れ...事務職は?」
「そこ」
外に出た私を出迎えたのが『ハンター』だった
疑問に思った私は事務職の居場所を尋ねると地面を指す
そこには無惨にも引き裂かれた事務職の死体があった。
私は惨状から思い当たった幻想体かを尋ねる
「...靴?」
「あぁ、指揮チームの新人が持ってかれた」
「そう」
私が収容室で物思いにふけっている間に外では鎮圧が行われていたとは
「新人や一部職員の扱いと言い、事務職への対応と言い、管理人は人が嫌いなのかって問いたくなるな」
「嫌いっていうより少数の死を気にせず進もうとしてる感じかな」
「多少の犠牲は織り込み済みってか」
「生き残り続けて高水準の職員になればそれなりに手厚い対応を受けるだろうけど、そうならない限りは...」
きっと生贄として扱い続けるんだろう。
これから先は常に死が付きまとう
WAWやALEPH幻想体に試練...多くの仲間の死が待ち受けるだろう
今は事務職にまで届く手がいつか届かなくなるだろう。
全てを助けられないのは分かり切っている。
でも今は頑張って拾いに行ってみようと思うんだ。
鳴り響くトランペットの音と試練の出現を告げるアナウンスを聞き私たちは試練の鎮圧へと向かった。
施設状況も安全と教育が解放されて広がったと同時に収容される幻想体も増えるためこれからは多くの犠牲が伴うことになるでしょう。
以降からは2,3日刻みで話を作っていこうと思いますがその最中でたくさん人が死んでいく描写を書いていきたいなと考えています。
書いてる最中にコラボイベを進めていたけど、別世界にまでやってくるなよC...あ、Aもか
シーボーンに関しては都市に来たとしてどんな対応になるんだろうか、人間ではない知性体になるから頭から処分されて終わりかな?