都市で生きていくには   作:ウェザービー

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ヂェーヴィチ協会ロージャ、多彩な攻撃をしていて面白そうだなぁと思っていたら唐突な自爆演出。
一体どんな性能になっているんだ!?と気になっているカリジャナリの2日目投稿。


ようこそ、Lobotomy Corporationへ【2日目】

【本日の業務開始まであと10分です。職員は速やかに準備をしてください】

 

休憩室で休息を取っていた私は業務開始10分前を告げるアナウンスを聞き、すぐさま仮眠室へと向かう。

休息を取ったとは言えど、体に蓄積された疲労はそうそう取れないものだ。

鎮圧訓練は確かに大事かもしれないが、あそこまで厳しいのはもう二度とごめんだ。

仮眠室に着いた私は簡易ベッドに横たわっている青年を起こすために体を揺する。

 

「『エフゲニ』、もうすぐ業務始まるから起きて」

「んぇ?」

 

起きた『エフゲニ』が寝ぼけた顔で私の方を見る。

 

「もう業務始まるんですかぁ~?」

 

「ふぁ~」とあくびをしながらそう尋ねてくる『エフゲニ』

まだ疲れがとれていないのか、少し眠そうだ。

 

「ん~、だはぁ...あれ?先輩ってそんな服着てましたっけ?」

「そういえばこの装備見せるの初めてだったっけ?」

 

鎮圧訓練の時はEGO着用禁止!って『マルクト』さんに言われて脱いでたから彼にはこれが初お披露目になるのか。

 

「これはEGOって言って幻想体から抽出される武器と防具だよ」

 

そんな簡単な説明を施す。

 

「へぇ~、幻想体からそんなものが取れるってことですか?」

「いや、幻想体から直接これが取れるわけじゃないよ」

「?じゃあどうやって入手するんですか?」

 

どうやって造り出してるのかは詳しくは知らないんだよなぁ...

 

「えっと、私も詳しく知ってるわけじゃないけど幻想体の自我を武器や防具といった形あるものとして抽出する必要があって、それは私たちがやることじゃなくて抽出チームっていう部門の職員がやってくれてるんだ」

「なるほど~、今度その抽出チームってところの作業見てみたいですね!」

 

それは私も気になるかも。

 

【業務開始5分前になりました。職員は速やかに配属先へ移動してください】

「そろそろ行かないとね」

「はい、先輩!」

 

業務開始まですでに5分を切ってしまっていたようだ。

急いでメインルームまで向かわないと...

私たちは急いで指揮チームメインルームまで向かった。

 


 

あれからメインルームに着いた後すぐに業務が始まり、私たちは作業を行うことになったのだが

 

【職員『エフゲニ』へ、O-03-03へ愛着作業を行うように】

 

まだ観測埋まってなかったんだ...

 

「先輩...O-03-03ってなんですか?」

「ん?あぁっと...これ」

 

私はメイスを手に持って見せる。

 

「え?このメイスですか?」

「違うよ、この骸骨」

「えぇ!骸骨なんですか!?」

 

『エフゲニ』は驚いたように目を見開いている。

 

「が、骸骨って...大丈夫なんですか?」

「大丈夫、よっぽどなことがない限り何も起きないよ」

 

私がそういうと「わかりました」とだけ言って彼は収容室の方へと向かった。

 

【職員『トオル』へ、T-06-27へ洞察作業を行うように】

 

『エフゲニ』が罪善さんの作業に向かってからしばらくしないうちに私にも指示がやってきた。

 

「今日来た幻想体は何なんだろうな」

 

先日と同じように収容室の前には事務員が立っており、洞察作業に必要な物...つまり清掃や観察のための道具を渡される。

私はその道具を受け取り、収容室へと足を踏み入れた。

 

「ッ!!??」

 

その瞬間頭に響く様な騒音が鳴り響いた。

銃声、爆発音、悲鳴、怒声...様々な音が鳴り響いてくる。

 

「ッ...グァ...ゥ」

 

頭が割れそうだ。

早く作業を終わらせて収容室を出ないと...

私は手に持っていた掃除用具を使ってせっせと清掃作業を始める。

その間を脳を揺らすような騒音が鳴り響き続けていた。

これは、ちょっとやばいかもしれない。

そう思った時...頭の中がすぅーっと晴れ渡り、気分が安らいだような気がした。

 

「えぁ?あれ?」

 

ノイズはまだ響いてる、でもさっきよりかは楽になった。

気が付けば作業完了を告げるアラートが鳴っている。

抽出されたBOXを見てみればPE-BOXが3程度つ程度しか獲得できていなかった。

どうやら今回の作業は大失敗のようだ。

レバーを下げ、BOXを送り出す。

その工程を終えた後、私は収容室から出て事務員に用具を返却する。

扉横にあるクリフォトカウンターは3に減っていた。

 

メインルームに戻るとそこにはすでに作業を終えた『エフゲニ』が居た。

 

「あ、先輩!戻って来たんですね。そっちはどうでしたか?」

「全然駄目だったよ」

 

「えぇ!」と驚いている彼を尻目に私は先ほどの作業を振り返っていた。

先ほど作業を行ったのは間違いなく『1.76MHz』だろう。

私はその幻想体に洞察作業を行った。

確か『1.76MHz』に洞察作業は相性悪いんじゃなかったかな?

愛着が一番悪くて、その次が洞察だったはず...だから私はあと一歩でパニックになるところまで追いつめられていた。

なのに私はパニックにならずに済んでいる、いったいなんで...

 

「そういえば先輩、聞いてください!俺、初めての作業でパーフェクト出したんですよ!」

「...あ、だからか!」

「え?」

 

彼のおかげで思い出したけど、罪善さんはすべてのE-BOXをPE-BOXで生産したら部門職員の精神を回復する能力があるんだ!

多分だけど、私はこれのおかげでギリギリ耐えたのだ。

まさか罪善さんに助けられることになるとは...あとで感謝しに行こう。

 

「えっと、先輩?一体なんの話...」

【職員『トオル』へ、T-06-27へ抑圧作業を行うように】

「あ、また作業に行かなきゃいけないみたいだね」

 

また私か!って愚痴を言いたいけど、白耐性あるのは私だけだもんな。

でも今度は抑圧だ、適正作業ならさっきのようなことにはならないだろうと信じて再び向かう。

収容室の前に着くと先ほどとは別の事務職が待っており、私が来たのを確認するとすぐさま説明を始めた。

どうやら『1.76MHz』の抑圧作業はクリフォト暴走対処と同じ方法で行われるらしい。

内部に備え付けられた装置を起動させてノイズを抑制して忘却?するみたい。

とりあえず中に入って内部にある装置を起動するボタンを押せばいいそうだ。

私は再び収容室の中に入った。

中に入った扉のすぐ横の壁に赤いボタンが付いている、私は急いでこのボタンを押す。

すると、うるさく響いていた騒音が鳴りを潜め部屋全体にかかっていたノイズが晴れる。

かすかに音は聞こえていはするが、それでも精神に響いてくるようなことは無さそうだ。

抑圧されたノイズの様子を観察していると作業完了を告げるアラートが響く。

今回の結果はどうだったのかと私は生産されたBOX の状況を確認した。

するとPE-BOXが10個も生産されており、今回の作業は大成功だったと言えるだろう。

私はBOXを送り出し、収容室を後にする。

扉横にあるカウンターは4に戻っていた。

 

その後もしばらく作業を続けた。

殆どはノイズに対しての抑圧作業ばかりを行っていたが時々本能作業も行ったりした。

その間に何度もクリフォト暴走が起きたがこれらも問題なくクリアし、私たちが一つの幻想体に対し20回以上作業を終えたあたりで業務が終了した。

その後行われた身体検査で私は正義のランクが3に上がった。

気が付けばあっという間にランク3職員だ。

『エフゲニ』の方も自制と慎重のランクが2に上がっていたらしい。

 

あの後どういうわけか時々罪善さんの声が聞こえてくるようになった。

なんでもより良い善の為には一つの虐待が必要であるとのことだ。

何だそれ?そんなの知らんぞ?それに私は虐待なんて...したわ。

声が聞こえる様になってから一度メイスを手に持ってみたのだが、初めからそう使い続けてきたかのように体が勝手にメイスを振るったんだ。

ただ両手でメイスを構えて思いっきりたたきつける動作をしただけなのに、私がただ振っていた時よりも威力がありそうなのはなんでだろう?

しかし、なぜ虐待をしたら使えるようになったんだろう?

ゲームだとそんなこと一切言われたなかったけど...まぁ使えるようになったんだし、深く考えないでおこう。

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