都市で生きていくには   作:ウェザービー

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皆様、お久しぶりです。鏡ダンジョン並行重畳モード、10層までクリアされた方はすでにたくさんいるでしょう。
私は一度ふざけて、やばい苦難ばかり取って行ったら8層目にしてレベル100の攻撃レベル120の二コリーナにボコボコにされてしまいました。縁の欠片は必須級といってもいいぐらいないと戦えない敵が多すぎて嫌になりますね!!
他だと最近は火傷パで鏡を周回するのにはまっています。片鱗抱えて火傷つけまくって...すると敵が溶けていくんですね!それに+してネブライザーと明鏡止水も合わせればとんでもない苦難でも取ってない限りは10層の敵相手にもマッチができる!


ようこそ、Lobotomy Corporationへ【8日目】

8日目の朝、今日もアラームが鳴るより先に起き朝食を取る。

黒い喪服に着替え、白黒の銃と懺悔をホルダーにしまう。

最後に外して立てかけていた棺桶を背負いメインルームへと向かう。

 

メインルームに行くとそこには『ログン』...ではなく見知らぬ男性が立っていた。

 

「初めまして」

 

私がそう声をかけるとこちらに視線だけを向けて

 

「『ハンター』だ」

 

とだけ言うと視線を元の場所へ戻す。

こいつは無愛想な奴が来たなと思いつつ私も自己紹介をする。

 

「『ハンター』だね、私は『トオル』こう見えても最古参の職員なんだ。

何か困ったことがあったらいつでも聞いてね」

 

こちらから話しかけてきてねとアピールをしてみるが、特に反応は帰ってこない...

名前通りの可愛げのない新人が来たものだ。

 


 

しばらくして、『ログン』もやってきて互いに自己紹介を済ませたころ

 

【職員『トオル』へ、T-05-41ヘ愛着作業を行うように】

【職員『ログン』へ、T-01-54ヘ本能作業を行うように】

【職員『ハンター』へ、T-01-68へ抑圧作業を行うように】

 

三人に指示が飛んでくる。

どうやら今回は私が新幻想体担当に選ばれたらしい。

 

「今回は『トオル』さんが新幻想体担当なんですね、気を付けてください」

 

『ログン』は優しいねぇ...それに比べて

 

「...」

「君は心配してくれないのかい?」

 

こちらに見向きもせずに大砲の様子を見ていた『ハンター』に話しかける。

すると『ハンター』は先ほどとは違い顔をこちらに向けて言葉を投げかけてくる

 

「ここに就職してしばらくした頃、職員の業務記録を見た時、お前が異常だと思った」

「え?」

 

異常?私が?なぜ故に?

 

「何でそう思ったのかな?」

「『マッチガール』の鎮圧」

 

彼が私の方を見つめながら言う

 

「あの瞬間のお前の行動ははっきり言って異常だ、まるで何が起きるのかわかっていたかのように他職員に指示を飛ばし、単独で鎮圧作業に当たった」

 

こいつは...結構鋭いな。

 

「それだけじゃない、E.G.Oの扱い方もおかしいところばかりだ。

俺も含め他の連中は誰もあのメイスを片手で振り回すようなことはしなかった」

 

『ハンター』が私の方へ詰め寄ってくる

 

「お前は何かを【各職員は速やかに業務を開始してください】...」

 

アナウンスにより遮られて最後まで聞けなかったけど、彼は私が何かを知っていることに気が付いたんだろう。

少し怖いな...ずっと隠してきたけど、話すべきだろうか?

いや、それによって余計な混乱や原作の崩壊が起きてしまってはどうしようもない。

ここはどうにか誤魔化すしかないだろう。

私はそんなことを考えながら収容室の方へと向かった。

 


 

収容室へたどり着くと、そこには楕円状の体に赤い縦長の目と口が付いたお助けロボットが鎮座していた。

 

「ヘルパー君...」

 

思わず愛称で呼んでしまったこの子は『オールアラウンドヘルパー』、もしくは『何でもお手伝いします』、人によってはなんてつ君なんて呼ぶ人もいる。

元は家庭向けに生産された様々な機能の付いたヘルパーロボットなのだが、搭載されたAIの機嫌が悪いと周囲の環境が汚染されてると認識してしまう欠陥品なのだ。

 

「ヘルパー君、君にお手伝いしてほしいことがあるんだ」

 

私は愛着作業を行うために簡単なコミュニケーションを行う。

 

<どんな作業をお望みでしょうか?何でもできますよ>

「それじゃあ、コーヒー淹れてほしいな」

<かしこまりました!>

 

ヘルパー君が元気よく返事をすると、機械の体からおよそコーヒーを入れているだけとは思えない異音が鳴り響く。

しばらくすると「チンッ!」とまるでレンジのような軽快な音を鳴らすと同時にトレーに乗せられたコーヒーカップを差し出してくる。

 

「わー!ありがとう...とってもおいしいよ!」

 

少し大げさなリアクションを取ってヘルパー君の機嫌を伺う。

 

<当然です!私はとても優れています。>

 

まるで自慢しているかのような反応が返って来たので、機嫌はいいだろう。

それからは他に何ができるのか尋ねては褒めることを数度繰り返したところで作業終了のブザーが響く。

私はヘルパー君に別れを告げてボックスを送り、収容室を後にする。

作業中の変化や内容を記録した用紙を事務職に渡し、メインルームへと戻った。

 

メインルームへ戻るとそこにはすでに『ハンター』が帰ってきており、椅子に腰かけて目を瞑っていた。

 

「作業どうだった?」

「あれの相手は疲れるな」

「ってことはもしかして勇気ランクⅣだったりする?」

「あぁ」

 

私の質問に淡々とした返事だけが帰ってくる。

しばらくして『ログン』も返ってきて、各々の作業結果を話し合う。

葬儀屋は疲れるだの、一般人は吐息がうるさいだの、ヘルパー君はかわいいだの...

最後の話題についてはなぜか二人に引かれた、解せぬ。

そうやって他愛のない話をしていた時

 

「ヴー!ヴー!」と非常事態を告げる警報が鳴る。

 

「試練かな」

「試練?」

 

私のつぶやきに『ハンター』が疑問を浮かべる

 

「知らない?昨日も起きて...」

 

そう言いかけた時、指揮チームの方からは鎮圧メンバーは出てこなかったことを思い出した。

 

「...参加してなかったから知らないか」

 

私は試練が何かというのを簡単に説明した。

アナウンスを聞くまで何の試練が来たのかはわからないけど、幻想体鎮圧と変わらないからそう気を張らなくていいと

 

[あー、あー、マイクテスト...うん!大丈夫そうだね!指揮チームセフィラマルクトだよ!]

 

私が説明を終えたその時、タイミングよくアナウンスが始まる。

今日は『マルクト』がいる様で、彼女の指揮で動くらしい。

『ログン』がすごく不安そうな顔をしているけど、あれは無謀な挑戦だっただけで黎明なら大丈夫だよ励ます。

 

[それじゃあ、皆にはこれから琥珀の試練を鎮圧してもらうからね!しっかりと指示に従って行動するように!]

 

今日は琥珀の試練か...え?!

黎明最強の琥珀先輩!!今日来られたんですか!?

 

「『ハンター』!」

「なんだ?」

「指揮チームの戦力はどのぐらい?」

 

『ハンター』はしばらく考えた後、「おそらくだが」と指揮チームの戦力状況を教えてくれた。

話によると昨日までは自分含めて4人だったそうだ。そこから自分が抜けてそのまま3人か、あるいは増えて4人で回している可能性が高いとの事...人数的には問題ないが、ステータスだな。

職員のランクについても尋ねる。

 

「詳しい検査結果を俺は知らない。自分のも他人に共有はしていなかったし、そういったことをしているような雰囲気もなかったからな」

 

こうなると正確な戦力が分からない...なら装備の状況から考えろ。

現状強力な装備である厳粛な哀悼を着ているのは私、次に強力な装備である後悔は『ログン』が着ている。

4本目のマッチの火に至っては武器だけだが『ハンター』が持っているこの状況...

上はノイズがいるとはいえこの二日間で正義のランクが4以上になっている職員はいないだろう...とすると現状の指揮チームの戦力は無力に等しい。

もちろん彼らも決して弱くはない、数で押せば鎮圧はできるだろう。

だが確実に誰かが死ぬ。

となれば...

 

「『ログン』『ハンター』、私は指揮チームの方に行くね」

「え?!」

「...」

 

『ログン』はまたか、とでも言いたげな表情でこちらを見つめてくる。

対して『ハンター』は

 

「また指示を無視するのか」

「うん、できるなら犠牲の少ない道を選びたいから」

「傲慢だな...だが、嫌いじゃない」

 

彼はそれだけ言うとまるで行ってこいとでもいうかのような目つきでこちらを見つめてくる。

私はそれに対しうなずき、すぐさまエレベーターの方へと向かった。

 


 

エレベーターを降りてすぐに駆けだす、メインルームに着くとそこには3人の職員が待機していた。

 

「「「え!?」」」

「どうも~、本当なら自己紹介したいところだけど、今は止しておくね?」

 

私は反応のあるノイズの収容室がある廊下へと向かう。

扉が開くとそこにはいくつかの死体が転がっており、どれも噛み千切られた後の目立つ痛々しいものばかりだ。

そんな中奥にはまだ生き残りがいたようで、涙目を浮かべながら必死に銃を撃っているが虫たちには一発も当たっていない。

私はすぐさま駆け出し、試練の合間を通り抜け、生き残っている事務職の前に立つ。

急に現れた私に驚いたのか虫たちは一瞬動きを止めたがすぐに動き出し、私目掛けて飛び掛かってくる。

それに合わせて私は引き金を引く。

祝辞が飛ぶ、哀悼が舞う、引き金を引くたびに咲きほこる白黒の蝶たちが虫たちの体を抉り、貫き、撒き散らす。

ごみたちが断末魔の叫び声を上げながら死に逝く、幾匹かの攻撃は避けられず、噛付かれてしまうが気にしない。

目に映る蟲をひたすら撃ち抜いた、そのたびに体が重くなる様な感覚があったが、気にせず撃ち続けた。

気が付けば蟲はすでに死に絶えており、事務職も多少の噛み傷はあるが、無事なようだ。

 

「大丈夫だった?」

 

先ほどの女性にそう尋ねると、困惑しながらも頷き返してくれた。

 

「試練の鎮圧はまだ終わってないから君も早くメインルームに戻った方が良いよ」

 

私がそういうと、女性は「ありがとうございます」とお礼を言ってメインルームの方へと走って行った。

 

そのまましばらく廊下で待機していたが、試練がやってくることはなく鎮圧されたというアナウンスが流れた。

 

メインルームへ帰った後、私は『ログン』に叱られた。

その後は特に変化したところはなかったが、他二人はそれぞれ『ログン』が慎重Ⅳ、『ハンター』が正義Ⅲになっていた。

あと、命令違反だと『イェソド』に説教を食らった。

 


 

モニターの青白い光によって照らされている一室、私はそこで今日の作業の様子を見ていた。

セフィラの指示に従わず、独自の判断で最適解を選ぶ"彼女(イレギュラー)"...

()()から現れた彼女はいったい何者なのか?

まるですべてを知っているかのようなそぶりを見せ、E.G.Oの見たことない使い方をして見せる。

懲戒チームのセフィラであるゲブラーを見ているかのようなその動きを見て、私は少し興味がわいた。

あの不安定な存在がどうなっていくのか、そしてその存在によってこの会社がどう変化していくのか...

 

「あなたなら、私の求めるモノについて何か知っているのかしら?」

 

久しく開いていなかった瞼を開けて、金色の瞳で彼女を見つめ続けた。




ついぞアンジェラの関心が主人公へと向かう!
この関心が今後どのように作用していくのか、会社がどう変化するのか...
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