懐かしのトゥーハート SERIOSS

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セリオ作成秘話  My First Master

 

 

 マスターが私を呼ぶ声がする。

 

 私のマスターは長年車椅子の生活をしている。

 

 私のマスターは長年病気を患っているらしい。

 

 私の初めてのマスターは………。

 

 

 

 セリオ作成秘話  My First Master

 

 

 

 「ただいま参りましたマスター」

 

 「風呂の用意だ」

 

 「かしこまりましたマスター」

 

 

 私はマスターの部屋へ行きマスターをつれて風呂に戻る。

 

 車椅子からマスターを降ろし湯船に浸けて体をごしごしとこすり始める。

 

 いつもは体をタオルで拭くだけなので、風呂を沸かすというのは体調がいいのだろう。

 

 

 ごしごしごしごし。

 

 暫らくは私がマスターの体を擦る音だけが聞こえる。

 

 背中、腕、足、身体、頭。

 

 今まではスポンジでごしごし洗っていたのだが、ここに来てピタリと手が止まる。

 

 私がここに来る前に幾つかの機能の停止と家事機能と介護機能の拡張を行われたのだけれども………。

 

 

 私の停止された機能が一時的に働いて別な洗い方を始める。

 

 

 私はそっとスポンジを置いて。

 

 手に石鹸をつけて指でやわらかく擦り始めた。

 

 (どこをだ?)

 

 にゅるっ、しゅるる、こしこしこし。

 

 石鹸で泡立てて皮をゆっくりと剥いていく。

 

 皮の内側を時間をかけて剥いた後、指でそっと洗い始める。

 

 

 何故か泡の量が増えたような気もしますが?

 

 

 マスターが急に無口になり顔が赤くなっている。

 

 

 湯あたり?

 

 (違います)

 

 

 慌てて私はマスターをお風呂から引き上げてバスローブに包み、ベッドに運ぶ。

 

 「…ね、寝るぞ」

 

 「お休みなさいませ、マスター」

 

 

 その晩、私はマスターの異変に気が付き目が覚めた。

 

 体温の急激な変化?大量の吸気?私を呼んでいるの?マスターに異変が!?

 

 

 私は飛び起きるとマスターの部屋に飛び込んでいった。

 

 「大丈夫ですかマスター?」

 

 次の瞬間私の前に入ってきたのは目を覆いたくなるような光景でした。

 

 

 えっ、おっ、おなn…ちっ、違いますっ。

 

 そんなのではありません…もしそうだったら、どんなにマシだったか。

 

 

 私の見たものは苦しげな表情で胸を抑え、血を吐いているマスターの顔だったんです。

 

 マスター!

 

 私は電話に駆け寄ります。

 

 早く、一刻も早く119番を!

 

 けれどもそれは、マスターの一声で抑えられました。

 

 

 「電話は…要らない、病院で後3時間生きるより…」

 

 マスターはそっと私を抱き寄せて胸に顔を埋められました。

 

 「セリオの胸の中であと30分生きた方が...良い」

 

 

 マスターの手がそっとメイド服のボタンを3つ外しました。

 

 

 いつのまにかブラジャーも外されてました。

 

 

 私の胸に手をやってマスターが呟きます。

 

 「柔らかいな...」

 

 まるでマッサージをするかのようにマスターの手が私の胸を揉んでいます。

 

 「マスター、あっ、マ、マスター?」

 

 ちゅっ!

 

 マスターの唇に私の乳首が咥えられます。

 

 ちゅーっ、ちゅーっ、ちゅっ。

 

 「おっぱい、出して」

 

 ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。

 

 「はっ!はああっ、ああんっ」

 

 マスターの声に応えるかのように、授乳機能が働いて、私の乳首からおっぱいがにじみ出てきました。

 

 「甘い、甘いよ、セリオ」

 

 こくん、こくん、こくん。

 

 「はっ、はあっ、ふわあぁぁ」今は、感じてはいけないのに・・・Hな機能は停止しているはずなのに…。

 

 音を立てて私のおっぱいをご主人様が吸っている、その時私が感じていた感情は、確かに‘愛しさ’でした。

 

 

 ひっく…ひっく…

 

 気が付くと、マスターが泣いていました。

 

 「ひっく、やだやだ…死にたく…ないよぅ」

 

 

 マスター?!

 

 

 「後、すこしで、僕は死んじゃうんだな」

 

 全てをあきらめたような、その声。

 

 私のことをぎゅっと抱きしめているその腕に少しだけ力が入りました。

 

 

 私はマスターのさっきの台詞を聞いた時から、ずっと涙が止りませんでした。

 

 「御免よ、僕が死んでも、君が泣かないで済むように、僕は君にわざと辛く当たっていたのに、最後にやっぱり甘えちゃって」

 

 マスター…マスター…可哀想な…。

 

 「泣いているのかい?僕はもう良く目が見えないんだ」

 

 ぐふっ、ごふっ!ごふっ!マスターが激しく咳き込みます。

 

 「ああ、どうやらもう、うまく息もできないみたいだ」

 

 マスター、私はそっとマスターの髪の毛を撫でる。

 

 「セリオ、どうやら僕は君に、感情を、教えることが出来たんだ、ね、僕の人生、無駄じゃ、無…かった…みたい、だ」

 

 マスター、マスター?マスターーーーーーーー!

 

 

 

 それから3日間。

 

 私は泣き暮らしました。

 

 「博士?マスターはたった11才で私は何も出来なかった、本当に私はあそこに居て良かったんでしょうか?」

 

 博士は言った。

 

 「彼の顔を見た?」

 

 「微笑んで、ました、けど、でも」

 

 私の頭が撫でられました。

 

 「だったら正しかったさ、おまえは私の最高の娘だよ、」

 

 「ふ、ふ、ふえええええん、博士ぇぇぇぇぇぇ」

 

 そして、私はまた子供みたいに、博士の膝で泣いてしまいました。

 

 次の日博士がこれを見なさいと言って、1通の封筒を渡してくれました。

 

 

 それは、私のファーストマスターからの、最初で最後の大切な手紙でした。

 

 

 その手紙に書いてあった一言にまた私は泣いて、泣いて、泣き続けてそして、やがて立ち直ったのです。

 

 「長生きしろ、皆のために尽くせ、本当は死にたくなかった、僕のためにも」

 

 

 

 ぽろぽろと、最後の涙を流す私のことを、博士はずっと、ずっと抱きしめていてくれました。

 

 私はその日以来感情を封印しました。

 

 

 見ていて下さいね、マスター。

 

 

 私が新しいマスターを見つけて、感情を取り戻すその日まで。

 

 


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