【VR】ブレイブファンタジー【神ゲー確実】   作:hikoyuki

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CLIMB DESIRE Ⅴ

 どの剣闘士に賭ける?と聞かれてもそれぞれの剣闘士の情報がまるでないのでわからない。精々オッズが低い剣闘士は強いんだなーというくらい。実に不親切である。

 

「ちなみに現在の所持金は第一層で群れをなして襲ってきた棒人間を倒して得た12000ゴールドしかないんですよね。どうやったら10000ゴールドもの大金を稼ぐことが出来るんでしょうか……?」

 

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>ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか??

 

>一言で矛盾させるのやめろ

 

>【悲報】卍さん、数字が読めない

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「なーに言ってんですかみなさん。GMさんはこのエリアで稼げって言ってたんですよ?10000ゴールド追加で稼がなきゃいけないに決まっ」

『あっ、すでに達成されていたんですね。まさか到達前に条件を満たしているとは流石ですね……。次の階層に向かいますか?』

 

 ボク、前の階層でお金稼ぎとか狩りとかしてたわけじゃないんだけど?最短ルートで来たんだけど?なんで条件満たしてるの?棒人間さんお金持ちなの?

 

「あっ、パーティメンバーの人の分も稼がなきゃいけないんですよね!そうじゃないと置いてけぼりになっちゃいますし」

 

『いえ、パーティメンバーが条件を満たしたら他のメンバーも満たしたことになりますよ?』

 

「……せっかくなので1回賭けていきましょうか。2000ゴールド分なら使っても影響ありませんし」

 

『安心してください。1回条件満たしたら所持金が減っても次の階層に行けますよ』

 

「…………」

 

『……?』

 

 

 

「おい嬢ちゃん、剣闘士の情報が知りたいなら俺に聞きな。データも無しに賭けるなんて自殺行為だぜ?」

 

「完全な運ゲーはありえないと思っていましたが、やはりいましたか」

 

 賭けの判断材料が無いかと周囲の散策をしていたのですが、やはり見つけました。情報屋ですね。このゲームの親切さから考えればいないほうがおかしいと思っていましたよ。

 

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>卍さんのデスゲーム運営に対する信頼感が凄い

 

>疑う要素がもはや存在しないからな

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「情報料を支払いましょう。教えてください」

 

「いいだろう。しかし、次は多人数参加型のバトルロイヤルだからな。主要な剣闘士に絞って教えてやろう。次の試合では有力候補の剣闘士が3人存在する」

 

「さすがに当たりをそのまま教えてくれるわけじゃないんですね」

 

「まず1人。そいつは中々の優秀な剣士でな。魔法を使うことができる。コロシアム初心者のおまえさんは知らねえだろうが、魔法有りと無しのレギュがあってな。今回は有りだからな。良い所まで行ける筈だ」

 

「ほうほう、それで、どんな魔法を使うのですか?」

 

「即死魔法だ」

 

「んん?」

 

「確定で成功するからな。奴と魔法有りで戦って生き残った奴はいない」

 

「これは決まりましたね。この人が勝ちます。むしろなんで良い所までしかいかないと思ったんですか?」

 

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>剣闘士の癖に即死魔法で対戦相手ぶち殺してて草

 

>対戦する度に剣闘士の人材を損失させてくやべー奴

 

>出禁にしろや

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「ああ、人を殺したら失格になっちまうからな。あいつは殺し合いでは強いが試合では弱い」

 

「むしろなんで良い所までいくと思ったんですか?」

 

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>一瞬で有力候補からただのゴミクズになったな

 

>なんでそいつ試合に出てるの?

 

>なんでそいつ生きてんの?

 

>コロシアム界の癌である

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「次の有力候補はヤバイぞ。魔法界の祖とも呼ばれ崇拝されている大賢者様だ」

 

「剣闘士ってなんだったんでしょう」

 

「剣には全く心得がないらしいんだがな。炎・水・土・風の四代元素を混合させることにより世界の時間を停止させる事に成功したからその研究成果を披露しに来たとか。しかも止められる時間にも制限がないらしい」

 

「制限無しの時間停止!?凄いですね!これは安牌ですかね」

 

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>【悲報】コロシアムの剣闘士が魔法使いしかいない

 

>時間を止めるとかチートかな?

 

>試合の開幕で止めて地道に斬って回るだけでも勝てるじゃねーか

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「時間停止をすれば戦闘中にじっくりと作戦を思考する事ができるからな。いい所まではいけるんじゃねーか?」

 

「え?時間止められるなら作戦とか考えるまでもなく勝ちですよね?相手を一方的に攻撃できるんですから」

 

「はぁ?一方的に攻撃?んな事できるわけねーだろ。時間が止まってるんだから動けるわけねーじゃねーか」

 

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>ガチで時間を止めるだけで草

 

>じゃあなんで思考はできるんだよハゲ!!!

 

>なんでいい所まではいけると思ったの定期

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「そ、そうですか。えっと、では。最後の有力候補は?」

 

「ああ、そいつはただ世界最強なだけの戦士だな。即死魔法を無効化できるっていう果てしなく限定的かつ地味な能力しか持ってないから人気もないらしい」

 

「なるほど、ある程度候補が定まりました。ありがとうございます」

 

「いいってことよ。ちなみに俺は賢者に一点賭けするつもりだ。参考にしてくれ」

 

「わかりました。早速賭けてきますね」

 

 ちなみに戦士が勝ちました。

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