ある日、タンザナイトがスマホでニュース見ていたことだった....
『んー...何か目ぼしいモノは....ん?』
「市政選挙が近づくにつれ、待望の民生プロジェクト....旧都地下鉄の改修が本格的に動き出しました!工事を請け負ったヴィジョンコーポレーションの代表にインタビューする機会をいただき、光栄です。チャールズ・パールマンさん!」
「本日中に旧都付近の工事エリア、通称『カンバス通り』で爆破解体が行われるそうですね。工事の全体的な流れを簡単にご説明いただけますでしょうか?」
「若者よ、いい質問だ!」
白い髭を生やした小さいおじいさんが自信ありげに説明する。
「旧都陥落後、崩壊した地下鉄路線は、新エリー都の交通と発展を阻む大きな問題となった....この問題を解決するには、壊れた古い地下鉄の残骸を完全に除去した上で、新しい地下鉄を通らねばならん」
「そこで爆破解体を行うべく、我が社は採算を度外視し、高純度の工業用エーテル爆弾を大量に発注した。」
「なるほど。ですが現在、カンバス通りと都市部の間は通行不能となっています。どのように爆薬を輸送するおつもりでしょうか?」
「ははははっ、ごもっとも!しかし我が社には文字通りヴィジョンがあるのだ、その点についても織り込み済みである。このデジタルマップを見たまえ....」
すると赤い枠とその枠に一部入った黒枠、それにかぶさるように黄色の矢印が入ったマップが出てくる。
「我々は現在、デットエンドホロウ入口に設けられた爆破解体本部にいる。マップ上の赤い箇所が工事における爆破エリアだ....新エリー都と爆破エリアを繋ぐトンネルは共生ホロウである『デットエンドホロウ』の存在により、完全にホロウに呑み込まれている。幸い、一部ではあるが『デットエンドホロウ』内にはまだ使える路線が残っている」
「よって我が社は爆薬を特製の列車に積み、ホロウ経由で輸送することにした.....そしてエーテリアスを回避するために細心の注意と工夫を重ね、爆薬の大部分を爆破エリアへ輸送することに成功したのである!ははははっ、安心したまえ。特別な起爆装置や外部からの強力な干渉がない限り、決して爆破はせんよ!」
「現場をお見せしたいところだが、あいにく爆破エリア全体で民間の信号を遮断していてな。干渉による誤爆を防ぐためには、やむを得ん....今もなお通信が可能なのは、我々専用の周波数帯を使う設備のみだ」
「爆破エリアから住民を避難させただけではなく、さらに保険として信号の遮断まで行うとは!部者の深謀遠慮ぶりには、感心するばかりです!」
「そうだろとも!我々ヴィジョンが目指すのは、新エリー都すべての住民の幸福なのだからな!」
それを見ていたタンザナイトは.....
『.....よく言うぜ、住人たちを見捨てたくせに.....』
『よし.....そろそろ始まるとなると....あの猫ちゃんはアキラたちの所に行ってるはず.....『Fairy』ホロウ内で列車を止めるから、リアルタイムで列車の位置を検索、後でアキラたちに渡してくれ』
[了解 目標車両まで安全なルートを計算しています.....]
『さてと....俺は列車の所へ下準備でもしておくか.....』
そう言い、タンザナイトは『デットエンドホロウ』へ急いで行くのだった。
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一方その頃....「Random Play」は....
『なーにがデットエンドホロウよ!クライアントが御所望なのよ、明日にでも乗り込んでやろうじゃないの!』
『ホント?やった~!それじゃ、あたしの家族の形見はまかせたにゃー』
如何やらニコたちは依頼で『デットエンドホロウ』に入っていた映像だった。
そんな中何やら恥ずかしそうに顔を赤らめる。
「うぅ....猫を被ってる自分を見るのが、こんなに恥ずかしいなんて.....!」
その人物は黒髪で忍者のような赤黒メインの服を着た猫のシリオン『猫宮又奈』通称『猫又』がいた。
「へぇ....あの「にゃ」ってわざとだったの?」
「えっ!?い、いやいや!ネコのシリオンはみんなこんな感じだ....にゃあー」
っととってつけた『にゃー』を言った。
「うん...状況は大体分かったよ。あんたは今日、ニコたちと赤牙組の拠点を探しに、デットエンドホロウに向かったんだね」
「そう!それからも色々あって....とにかくニコたちは今、爆破エリアにいる!」
すると、『Fairy』から連絡のニュースが来る。
[パエトーン、ただいまニュースチャンネルにて、今回の依頼に関連しているとみられる情報が放送されています。お見逃しなく。]
映し出されたのは、そこは『デットエンドホロウ』の入り口らへんだった。
「速報です。生中継でお送りいたします.....まもなく、ヴィジョンの最後の輸送列車が出発し、デットエンドホロウへと入ります!」
「情報によると、この無人列車は自動運転モードで走行し、爆破解体に使う最後の爆薬を目的地まで輸送するとのことです。列車が到着し次第、現場の監視拠点に控えているパールマンさん自ら指示を出し、爆破解体が実施される予定です」
「パールマンさんは、爆破解体の準備が整ったことを確認してから技術スタッフと共に現場から撤収、市街地の本部に戻るようです.....」
「まずい!最後の列車がもう発射しちゃう!視覚記録の続きを観てる時間はないぞ!何とかして爆発を阻止しないと!ニコが埋立地の灰になっちゃう....」
「どうやって?みんなの前で列車を止めちゃったりなんかしたら、その場で治安局に捕まるのがオチだよ」
「事態を通報するのが一番だけど、ニコたちがホロウレイダーをやってることもバレる.....」
すると、『Fairy』が提案を申し出た。
[私に良い考えがある]*1
「なんだい?『Fairy』?」
(今おっさんのような声がしたぞ....)
「ホロウ内で電車を止めるのはいかがでしょうか?」
「そっか!外から直接ホロウの中の様子は探知できないんだから、捕まる心配もないぞ!」
「うん....今からデットエンドホロウに潜入して、列車が必ず通る道を阻むことができれば....確かに理論上は可能だ」
「『Fairy』列車の位置をリアルタイムで把握できる?」
[ふふふのふっ!(勝ちを確信した音)そう言うと思いもう既に現在の列車の状況を把握済みです]
「なっ!?もう計測したのか!?」
[はい、そして今、マスターが『デットエンドホロウ』にて下準備中....早急に手伝うのを推奨します]
「えっ?タンザナイトがデットエンドホロウにいるの?」
「タンザナイト?」
「ニコたちから聞いてなかったのか?『蒼光の騎士』っていう名前は聞いたことあるだろ?」
「あぁ、あの最近話題になってる変わったエーテリアスのことか....待って、何でそいつが列車のこと知ってるの?」
「確かに....偶然入ったなら分かるけど...わざわざ列車の位置を把握するなんて知っていたら言わないよね?」
「....そのことについては追々聞くとして今は列車を止めるのが先決だ」
「んにゃ!!」
~~~~
『デットエンドホロウ内部』
そこには、スマホをいじっていたタンザナイトの姿がいた。
『......ん?おぉ!やっと来たか....もう色々下準備は終わったぜ』
「こっ....こいつが『蒼光の騎士』....噂通り変わったエーテリアスだな」
「色々聞きたいけど....『下準備』って?」
『あー....口で言うより実際に見た方が早いか.....』
そう言い、とある場所に向かった。
『ここだ』
「これは....列車の路線が変えられている?」
「しかも、その先に減速装置が置かれてる!ここまで一人でやったのか!?」
『あぁ、なにしろ時間との勝負だからな....もたもたしてたら列車が来てしまうからな』
「こっ...これが『蒼光の騎士』....感心する仕事の出来だにゃ....」
『感謝の極み.....』
そう言って、列車のポイントの所まで行こうとしたが....
「....あれ?道が列車で塞がっている?」
『あぁ?俺が来たときはそんなん無かったが....』
「おそらくこの車両はエーテリアスが投げたんだろう....」
『これじゃあ列車の所に行けないじゃねぇか....しかたないぶった切るか』
「そんな簡単にいうか....普通....」
「彼だからこそ出来るセリフだね....」
「ホント....頼もしいエーテリアスだよ」
すると列車の奥から声がした。
「あ、あの、えっと....」
「んにゃ!?今、誰か喋った....?まさか、電車が!?しかも可愛い女の子の声だったぞ!」
「えぇ!?」
「電車さん!あたしたち急いでるの。ちょっとだけいいから、そこをどいてくれない?」
「猫又ったら。向こうに誰かいるんでしょ」
「緊張をほぐしたいのはわかるけど、向こう側のお嬢さんを怖がらせないようにね」
「あの....皆様は、ホロウ調査協会の調査員様ですか?」
「相手の名前を聞く前に、まずは自分から名乗るのが業界のルールだよ」
「えっ?そ、そうなのですか?ごめんなさい、そのようなルールを....存じ上げておりませんでした。えっと...私はカリン、家事代行会社の従業員です」
「星座はふたご座、血液型はRh-、好きなことはお掃除です。市民ナンバーは.....」
『ストップストップ....そこまで言わなくていいから』
「あーその、カリンちゃんはどうしてここに?」
「つ、ついさっき、危険なエーテリアスを避けて通ろうとしましたら、同行していた皆さんとはぐれてしまったんです!」
「私は『キャロット』データを所持してなくて....調査員の三人なら、きっとホロウから脱出するルートをご存知ですよね?ど、どうか私も連れて行っていただけませんか?」
「ホロウで道に迷った一般人、か....それにしても、家事代行の人なんかがどうして危険なホロウなんかに?....どうする?あのコを助けてあげる?」
『まぁ....俺は助けるが....』
「どうやってだい?」
『ぶった切る』
「.....だと思ったよ」
すると、カリンが何か思いつく。
「あ、あの!勝手に聞き耳を立てちゃってすみません!も、もし私がお二人を車両のこちら側までお招きできれば...そのまま調査員様について行ってもよろしい、ということでしょうか?」
「にゃ?あたしたちがそっち側に行く方法があるの?」
「だ、大体そんな感じです。ちょっとだけお待ちください!すぐに済みますので!」
「下から来るのか?」
(あれ?....ここのシーンって確か....)
そう考えていたら突然バカでかい起動音がした。
ブゥゥゥゥゥゥゥンッ!!
『うおっ!?』
「にょわあ!!ヤな音だ!」
『......?』
その時、列車の扉からチェンソーが飛び出す!
「いやぁ____!!」
『ウォッヒョォォォォッ!?』
「危ないよ!」
(........うぉっひょぉ?)
ギュルルルルルッ!!
『あぶねぇ!?』ガッ
「んにゃあやや!?」ドテッ
チェンソーが切り伏せると同時にタンザナイトは猫又を後ろに引っ張り、チェンソーを避ける。
「大丈夫?」
「うぅ....『ブゥゥゥンッ』ヒィィッ!?」
『おいおい.....ちょっとこれはやんちゃすぎねぇ?』
ガコッ!!
『うおっ!?』
「ヒッ!?」
ギュルルルルルッ!!
『んっ!!』ジャキッ
「んにゃあああ.....んにゃああああ!?」ダキッ
猫又はボンプに抱き着き、タンザナイトは戦闘態勢に入った。
ドスゥゥン!!
扉が落ち、煙が舞う.....
「ういぃ.....ん?」
『ゴホッゴホッ.....あぁ?』
「んしょ___!うん、破れてない....あぁ!!お、お待たせいたしました!はじめまして!」ペコリ
90度のお辞儀をしたのは....くすんだ緑色の長髪をプラスネジを模した髪留めでツインテールにしており、房にはそれぞれ黒いリボンをバツ印に巻き付けている少女であった。
カリンの登場シーン現実だったら怖いよ....
ねじれポイント
原作を知っていたので最初の列車はいつもよりスピーディーに終わる