タンザナイト『ダニィ!?』
列車を止めた*1タンザナイト達はアキラ達の店「Random Play」の奥の部屋に来ていた。
「色々あったけど....取り敢えず無事でよかった、おかえり」
「とりあえず、ただいま」
「....そうえば、爆破の件はどうなった?」
列車がああなった後について猫又は聞いてくる。
「さっきニュースで言ったんだけど、ヴィジョンは爆破解体を、『技術的な要因』で明日の夜まで遅らせるそうだ」
「.....『技術的な要因』?」チラッ
『....ん?なんだ猫又?』
「別に~.....」
っとごまかす感じで言う。
延長について聞いたリンはホッとする
「それを聞いて、ようやく一息つけるよ。でも何かおかしいよね....」
「あぁ。ヴィジョンは列車がルートを外れたことに気が付いていたのに、それをメディアには口外しなかった.....何より怪しいのは、爆薬を積んだ『無人列車』と言っておきながら、実際は完全武装の兵士を何人も乗せていたことだ」
『まぁその列車は俺がスクラップにしたから兵士たちは今頃病院行きだけどね』
「......*2治安局の格好してたけど『任務とはいえこんな格好を』とかなんとか言っていたし、治安局の関係者じゃないことは明らかだ」
「猫又、いったい何を隠してるんだ?」
「うぅ....ちゃんというからそんな目で見ないで欲しいな.....」
「とりあえずその話はちょっと後でいい?.....ボンプとの接続で少しソファーで寝るから....」
「わかった、じゃあ一旦一息ついてから事情を聞くとしよう.....いいかな二人とも」
「わかったぞ....」
『あぁ、いいぞ』
そう言うと、リンはソファーで軽く寝る。
アキラはボンプの調整に行って、今は猫又と二人きりの状態だった。
「....なぁ、タンザナイト」
『.....なんだ?』
「なんで今日来た列車が爆弾が入ってないことが分かったの?」
『.......それは』
「それは?」
『教えない』ベー
「にゃあっ!?」
っといたずらっ子のような感じで断る。
「なんでよ!ちょっとは教えたっていいでしょうが!」
『あほか、今の俺とお前の関係じゃまだまだ教えねぇよ』
「むむむむ......」
っと猫又は地団駄踏む。
『それに秘密を持ってるのはお互い様だろ?』
「うぐ....」
『大人しくリンが起きるまで待っときな』
「むぅぅ....」
「ちなみに....君も後で聞くことがあるからね」
『ハァ★』
数時間後....
リンが起き上がったので事情を猫又から聞くのであった。
「さてと....猫又、全部教えてもらうよ.....いったい何を隠してるのか」
「わっ...わかったぞ....ニコのボンプ。あの一部始終を見ればあんたたちもきっと分かってくれる」
『『Fairy』でニコのボンプの視覚データを取り出すのか?』
「あぁ、最初猫又が来た時に一部だけど見ることが出来た....その続きを見れば全てがわかる....らしい」
『なら早速頼むとするか.....『Fairy』!』
[了解しました、マスター。ただいま再生中.....]
~~~~
そこに映ったのは、邪兎屋のメンバーと猫又の姿がいた。
「ぷはぁ、ここのエーテル濃度にも段々慣れてきたぜ。はいったばっかのときは、あんなに居心地が悪かったのにな」
「ちょっと、厄介な エーテリアスに遭わなかったからって油断しないで。ここは『デットエンドブッチャー』がいるんだから....特にビリー!あんた、さっきの戦い方はなに?極力音を出すなって、あたし口を酸っぱくして言ったわよね!なる早で赤牙組の拠点に行って、依頼を達成しなきゃいけないのよ!」
「少しは猫又を見習いなさいよね。すばしっこくて、とーっても静か...あの子ならデットエンドブッチャーに遭っても気付かれずに済むんじゃい?」
その言葉を聞いた猫又は自信ありな感じで言う。
「へへん、実のところ『ネコに九生あり』って言われるのには、それなりの理由があるんだぞ~」
「待って、みんな。あの線路を見て」
アンビーが指したのは.....何者かによって破壊された線路だった。
「途切れてる....というより、何者かによってねじ切られたみたい」
「うおっ、ま、マジじゃねぇか!」
「まさにこの辺りで、デットエンドブッチャーが活動してたみたい。これ以上先に進めば、やつに遭遇する可能性があるわ」
「そうなったらヤバいわね!あいつの痕跡っぽいものがあるなら、ここは避けておきましょ....猫又、『キャロット』で赤牙組の拠点に通じる別のルートを探せる?」
「できるにはできるけど....このまま進むのは最短ルートだぞ」
「一刻も早く家族の形見を見つけたいって気持ちは分かるわ。でも事が事だけに、今回は安全第一で行かなきゃ...ほら、言うでしょ『命あってのなんとやら』って.....」
「ふみゃーーー!!」
っと突然猫又は声をあげる。
「ど、どうしたのよ!?しっぽを踏まれたみたいな声を出しちゃって....」
「いま、あああ、あっちの方に.....子供が走って行った!」
「はぁ、何言ってんの?ここはデットエンドホロウの中なのよ」
「子供がホロウに迷い込むケースは確かにある.....でもあなたが指したほうは、私たちが本来進もうとしていたルートよ。『偶然』、その子がそっちに行ったの?」
「なに?最短ルートを行くための嘘だと思ってる?本当に子どもを見たんだ、青い服を着てて、茶色い髪のポニーテールだった!」
「あー、子猫ちゃんがそこまでがっつり見たってんなら、本当にいたんじゃねぇか....?」
すると、アンビーは冷静に分析する.....
「猫又、仮に子供が実在したとして....まるで、その子の救助を優先したがっているように聞こえるわ。それはあなたの当初の依頼とは異なるってこと、忘れないで」
「それ、どういう意味?依頼じゃないからって迷子の子供を放っておいてもいいの?あーあ、あんたってつまんない上に、血も涙もないんだ....あ、タダ働きの心配をしてるの?あたしはあんたとは違うぞ」
「子供を探すぶん、追加料金もちゃんと支払う!」
「.......」
「.......」
っと何やら険悪な雰囲気になっていた.....が?
「ふぅん....あなたって、意外といい人なのね」
「.....えっ....?」
っと猫又は唖然とする。
「ふぅ、ちっとばかりビビったぜ!『子供なんて放っておいて、形見探しが優先にゃ』とか言わないかヒヤヒヤしたが....子猫ちゃんは優しいな!」
「猫又、あなたが子供を助けるって決めたなら、それで充分よ。お金を交渉材料にしなくたって、私は一緒に行く」
「アンビー?せめてお金の話ならあたしの意見を聞きなさいよ!はぁ、まったくしょうがないわね....でも、あたしだって同じ考えよ。子供をこんな場所に置いてけぼりなんて、できないわ」
「まだエーテル適性が安定してない時期だし、自分の身を守る力だってない。ホロウに留まれば留まるだけリスクは高まる一方よ、しかも、ここには『デットエンドブッチャー』っていう化け物までいるんだから」
「そうと決まれば、今すぐ追い駆けようぜ!ホロウの中では、時空が素早く変化してるんだ。早くしねぇと見失っちまう」
いつまでも唖然としてる猫又にニコは声をかける。
「猫又?何突っ立ってんのよ。さっさと来なさい」
「あ、ああ、今行く!.......嘘を、言ってるようには見えなかった....ふっ....なんて、あたしったら、今更なに考えてんだろ....」
ポツリと呟きながら、子供がいたという場所へ足を運んだ。
~~~~
長い距離を走ったのかすこし休憩をはさんでいた.....
「ここが、デットエンドホロウの深部みたい」
「疲れたにゃー....ここまでノンストップで走れるなんて、みんな凄い体力だ....」
「走れば追いつけると言いながら、最初に音を上げたのはあなただった。少しは自覚したら?」
「どういう意味!?上等!今からもうひとっ走り....!」
「まあまあ、今は休めるうちに休んどこうぜ。すぐ人探しを再開するんだろ?」
っとビリーが二人のケンカを止める。
するとビリーはふと、思う。
「ってか、近くでもうすぐ爆破解体が始まるんだよな?住民はとっくに避難してるはずなのに、なんで子供なんているんだ?」
「う...か、家族と避難するときに....はぐれたんじゃない?」
「あの映画が本当なら、こんなところにいるのは『幽霊』だけ。『突如としてそれは姿を現し、探しにきた者を死の罠へ誘う』.....」
すると、その話を聞いたニコはビビる。
「ゆ、幽霊なんてこ、こここの世にいないわ!!こんな時に映画の受け売りなんてやめて!」
「心配しないで。幽霊が出たとしても、私がみんなを守るから」
違う、そうじゃない。
「まったくもう、揃いも揃って不吉なことばっかり....ほら、もう充分休んだでしょ。そろそろ先を急ぐわよ。」
「おい、ちょっと待った!子供だ!ほら、あそこ!」
なんと猫又が言っていた子供がいたのである。
するとその子供は逃げる。
「待てよ、逃げるなって!」
「えっ?嘘、どうなってるの.....?まさか....デットエンドホロウにほんとに子供がいるなんて....」
逃げている内にエーテリアスが子供を襲っていた。
「はぁーーはぁーー!....わっ!」
「おっと、目ぇつぶってなーー!」ズザァァァッ!!
ズバッ! ザンッ!
ビリーが子供を救助、アンビー達は子供を襲っていた
「さーて、もう大丈夫だぜ。一人ぼっちでホロウをさ迷うなんて、怖かったよな?お兄さんが来たからにはもう安しn」
バコッ!
「ブッーーー!」
子供がビリーにアッパーを放ち、もろにくらう。
「なに言っているのよ?まったく」
「えっ?なにって、俺たちは君を助けに.....」
「私を助ける?逆でしょ、こっちが助けてあげたの!」
「なんでアイツの縄張りをウロウロしてたの?私がここまで連れてこなかったら、アイツとばったり会ってたとこなんだよ!」
っと子供が怒りながら言う。
「はぁ?なんですって?」
「もう!余計なことをしてくれたわね。今頃、新エリー都に繋がるホロウの出口が見つかっていたかもなのに!」
「何か、音がするぞ....?」
ドカァァァァァァァンッ!!
突然壁が破壊され、猫又は吹き飛ぶ。
「んにゃあ!」
「な、何なの?」
そこに現れたのは一体のエーテリアスだった。
「え、エーテリアス....?」
「あれがデットエンドブッチャー!?そそそ、想像以上にデカいんだけど?」
「あいつが追ってきた、もうおしまいだ....」
すると、子供の後ろに突如歪んだ空間が現れる。
「えっ?この光は....きゃーー」
「ホロウの出口だ!あの子が落っこちてく!!」
「「「「きゃーー」」」」
子供の後を追うようにニコたちは歪んだ空間へ入った。
~~~~
ホロウから出るとビリーがカッコよく着地。
「はっ!スリルあったな!カッコよく着・陸ーーーブッ!」
.....着地はしたがその後のメンバーによって押しつぶされる。
「っ!」
「よかった、この子も無事だ」
「いったたた....頭にたんこぶが出来ちゃうとこだったわ....まさかこんなふうにホロウを出ることになるなんて」
「ニコの親分....」
「もう!なんで毎回毎回、依頼のたびにこうも面倒が起きるのよ!」
「えっと、ニコの親分....?」
「猫又、こんだけ骨を折ってあげたんだからチップは弾みなさいよね!」
「ニコの親分....!」
「聞こえてるわよ、もう!ちょっと座ってるだけじゃない?堪え性がないんだから」
「そうじゃなくて、ほら....あれを見てくれ」
「ん?」
目の前には避難が終わっていると言っていた多くの人たちがここに在籍していた。
「ここは....カンバス通り?この人たちは....待って、ここは爆破エリアでしょ!避難は終わってるはずなのに、何でこんなにひとがいるの?」
どうやらヴィジョンの闇が段々と見えてきたようだ......
新しくガチャ出たので引いたら猫又だった ちくせうっ!
ねじれポイント
列車を止めたので猫又と一緒に帰ってきた