デットエンドブッチャーと対峙してる一方で.....
「どっちが狩る側ですってぇ?......この人数を見て分からないの?」
『..........』
ヴィジョンの爆破解体本部でサラ長官とタンザナイトが対峙していた。
「たった二人でこの戦力を突破できるとでも思っているの.....もし思っていたらとんだお馬鹿さんね!」
「タンザナイト....どうする?」
『あぁ?.....決まってるだろ。猫又、パールマンと一緒にちょっと後ろに離れてろ』
「えっ?」
『
そう言って剣を構えると、空気が変わる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ......
「なっ...何だ?」
「おいなんか揺れてないか?」
「っ!総員、早く撃て....」
『『大・真・空・斬』!!』*1ギュォォォォン.....
「っ!?」
ズブァァァァァァンッ!!
「「ぐわぁぁぁぁぁっ!?」」
「「おあぁぁぁぁぁっ!?」」
その一振りは.....サラ長官の他にほとんどの者を消し飛ばした。
「 」*2
『『Fairy』今ので大体何割削れた?』
[ざっと6割です、マスター]
『6割かぁ.....
[いやもう充分すぎるぐらいに削りましたよマスター?]
「ば....化け物だ.....」ガクガク
「奴は怪物兵器だぁ.....」ブルブル
っとさっきの一撃で残りの人たちは弱気になる.....
するとトンネルから何者かが出てきた。
「ヴィジョンは命を軽んじてたわ!ヴィジョンを倒すのよ!」
「ヴィジョンの手は血まみれだ!その体の隅々まで、罪なき一般市民の血に塗れているんだ!」
「いつまでも私たちの口を封じられると思うな!」
「.....ニコ!それにみんな!」
それは住民たちを連れてきたニコ達だった。
「....って粗方片付いてるじゃない」
『まぁな....そっちは....』
「えぇ!ばっちりよ!....それにもう到着するはずよ」
『ん?』
WEEーーWOOーー
「何の音だ?」
そこに現れたのはマスコミや本物の治安局たちだった。
「速報!速報です!ーーあの『ヴィジョン』に重大な人命軽視が発覚しました!情報を受け、本局の記者は治安局の部隊の後に続いて、デットエンドホロウ入口付近の爆破解体本部に駆け付けました」
「現在、治安部隊は現場を封鎖しており、治安局を装った不審者を多数確保したとのことです!」
『ん?あのヘリは.....』
そこには『白祇重工』と書かれたヘリが現れる。
「ふふん、ヴィジョンが大人しく交渉に応じるわけないと思って、ホロウから出て真っ先に白祇重工に連絡したのよ。さっすが競合他社、行動が早いわね~」
『流石だな.....ニコ』
「報告、現場の容疑者は全面的に降伏。住所も全員が無事です!」
「治安局がああ言ってるわ、私たち助かったのよ!」
「あとで俺達生存者の情報を集めて、治安局で聴き取りをするらしいぞ....」
「.......」
猫又は一人寂しくその場から離れようとする。
「うわぁ!」
....が何かにぶつかった。
「あんたか!な、何してるの?」
「一人でこそこそしてたから。これから治安局が事情聴取をするって、拡声器で言ってたでしょう?」
そこに立っていたのは、邪兎屋のアンビーだった。
「それは....解決したのはあんたたちだし、あたしなんか、いなくても大して変わんないでしょ....」
「いいえ、あなたはヴィジョンを罪に問うための大事な証人よ。何より、邪兎屋にとってーー」
「罠にかけようとした犯人、でしょ....?」
「....あなたはまだ、『自分の分』を払ってない」
「え?じ、『自分の分』って何のこと....?」
っと唖然とする猫又にアンビーは説明する。
「食事代よ。前に言ったでしょう。今回の依頼が終わったら、みんなでご飯に行くって。スターライトナイトのレストランが嫌だって言ったから、ビリーの奢りじゃないけど...ニコは、折角だからいいものを食べたいって言ったの。だから、割り勘」
「待って!『大事な顧客だから盛大に奢る』って言っていたのに、何であたしまで払わなきゃいけないの?」
「それに、あたしはそもそも一緒に行くなんて一言も...!」
「そう。なら正式に聞くわーー猫又、私たちとご飯に行く?」
「店長たち、プロキシ兄妹もタンザナイトも来るぜ!しかも、食べ放題だぞ!」
「えぇ、サバを好きなだけ食べられるわよ!」
「あたし....その....えっと.....」
色々あって、感情がぐちゃぐちゃになっている猫又にタンザナイトは声をかける。
『猫又....簡単に割り切れないだと思うけどなぁ......一人だけってのは寂しいでしょ?』
「っ!.........」
そう言われた猫又は、大粒の涙を流しながら言った。
「ほんとに好きなだけサバを食べていいなら....考えてやっても....いいぞ!」
こうしてタンザナイト達はヴィジョンの企みを無事解決できたのであった......
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あの後、食べ放題で楽しくどんちゃん騒ぎになっていた。当然店員たちに怒られたのだが.....
数日後、『Random Play』店内.....
「....とにかく、猫又と赤牙組の間柄のおかげで、もう赤牙組がちょっかいを出してくることはないわ。それと、あんたたちに頼まれた捜査に進展があるの....組員から聞いた話だと、彼らは金庫争奪の件に関わっていたとはいえ、その出所については誰も知らないそうよ」
「『シルバーヘッド』は、研究所で金庫を手に入れる依頼を謎の依頼人から受けただけらしいの。でも、それ以外は組員達にも詳しく話していないみたい。奪った後にどう処理して、誰に受け渡すつもりだったかも、みんな分からないって」
すると、その話を聞いたアキラは待ったをかけた。
「待ってくれ。僕の聞き間違いかな?『出所については誰も知らない』『謎の依頼人』『みんな分からない』.....」
「ニコ、これ以上私たちからの依頼を適当にやり過ごすなら、調査費用を考え直さなきゃね」
「ちょ、ちょっと、やめてよ!確かに.....最近はヴィジョン相手の代理訴訟が忙しかったから、あんたたちの依頼はあんまりやれなかったけど....そもそもあの金庫は手がかりが無さすぎて、調査が難航してるの!それに、せっかく助かった住民たちのために、慰謝料を勝ち取ってあげたい気持ちもあるし....あの人たちを救ったのは、他でもないあたしたちでしょ?」
『まぁまぁ....ここ最近忙しかったし、俺も一応手伝ってるわけだしさ!気楽に行こうぜ、気楽に』
っとタンザナイトは落ち着かせる.....すると、突然扉から猫又が現れる。
「にゃにゃ~んーー子猫ちゃん、参上だにゃ!みんなの集合写真をプリントしてきたんだ~!ん~、よく撮れてる!はいどーぞ!こっちがアキラの分で、こっちがリンちゃんので、こっちがタンザナイトの!」
『おっ、サンキュー猫又』
そう言い、猫又から『七人の写真』*3をもらった。
「コホン、改めて紹介するわ。邪兎屋の新しい従業員ーー」
「猫宮又奈、猫又って呼んでもいいぞ!今は邪兎屋で働いてるんだ。三人とも、これからもよろしくだにゃ~!」
「ははは....こちらこそよろしく、猫又」
「よろしくね~猫又!」
『よろしくな、猫又!』
こうして邪兎屋に新たな従業員が増えたのであった。
第一章、完っ!!
次回はサブストーリーです