発信源のあった重機をホロウを探索してる中、如何やら信号が発見した。
「あっ、ここだよ。あの子――『Ⅲ型ホロウ用デモリッシャー』グレーテルの信号は、この近くから来ている」
「プロキシに先導してもらう必要があるな。グレース、デモリッシャーの特徴を教えてやれ」
「あの子は真面目な頑張り屋さんだ!小さい頃のおチビちゃんも、同じくらい可愛かったなあ」
「....おい、それで誰が分かるっつうんだよ.....」
『どんだけ愛着があるんだよ....その重機に....』
「はいはい、普通の人にも分かるように言うとだね――あの子は地下道を掘るための機械さ。他の仕事にも対応できるよう、建築物の解体ができるチェンソーも完備しているんだ!論理コアを更新すれば、もっと出来る子になってくれると信じていたのに....それがまさか、家出してしまうなんて....!」
「お前がしつこく更新しようとしたからだろ。パソコンの自動更新ばりにウゼえからな、それ」
『あっそれすげー分かる...』*1
っとクレタの言葉に賛同する。
「君も変わったね、そんなことを言うようになって。あ~あ、小さい頃はあんなにかわいかったのに.....」
「うーん、子供が大きくなる過程で、急に反抗的になるのはよくあることだろ?デモリッシャーにも、ついにその時が来たというだけじゃ...」
(もうこれ父親と母親との会話だな.....)
っと今の会話でそう思ったタンザナイトであった。
「そんなのダメだ――!深夜に暴走族の集会に行ったり、わざと機体にキズを作ったり、剥がせない巨大ステッカーを張ったり、違法混合エーテル燃料に手を出したり、旧文明のアニメをマネして他の機械と合体なんてしようものなら....」
「わぁ....解像度の高い妄想だね。ちょっと見たくなってきた」
「プロキシ、それ以上あいつの神経を刺激するのはやめろ」
(実際えらい濃ゆい性格なんだよな.....)
「取り返しのつかないことをする前に、あの子たちを見つけないと――プロキシ、タンザナイト、先に急ごう!」
そう言いホロウの奥へと進んだ....
~~~~
何処か開けた場所に着くと、どこからか声がした。
『それ以上来ないで!』
『ん?』
その声は女らしき持ち主だった。
『ここはあたしたちの秘密の花園!』
「女の子の声....?あっそこだ!」
ベンが指した方向には、四足歩行の重機が建物の上にいた。
『わかってるわよ!真白クンとの仲を引き裂く気でしょ?』
「デモリッシャー会わないうちにいっぱしの乙女になって....!」
「グレース、おい...落ち着け」
『なに感激しとんねん』
デモリッシャーの成長に感激してるグレースをツッコムタンザナイト。
「だが『真白クン』とは?白いのか?」
『あれだろ、あの重機が乗ってる建物』
「建物?....まさか作りかけのビルか....」
するとその言葉に反応したグレーテルは降りてくる。
『作りかけですって....!』バッ
ドシィィィンッ!
『あたしね、真白クンと一生添い遂げるの!だから今の取り消しなさいよ!』ギャルルルルッ!!
くねくねして、恋する乙女の動作した一変、凶暴な性格になり、そのぶっといチェンソーでタンザナイト達に襲い掛かる。
『いやエグイって.....」
「デモリッシャー....君が恋人を守るために....これほど凄まじいパワーを発揮するなんて!」
「うっとりしてる場合かよ!今はアイツを連れ出すのに集中しろ!」
ギャルルルルルルッ!!......ズガガガガガッ!!
デモリッシャーのチェンソーで地面ごとえぐり、突進する。
「おっと!」ガツンッ!!
『そのまま抑えて!』バッ
ベンの武器でチェンソーを受け止め、その隙にタンザナイトが真上に攻撃するが....
『おらっ!』シュピィィン!!
『なんの!愛は無敵なの!』ガキィンッ!!
タンザナイトが剣から槍に変え、攻撃するが.....デモリッシャーがその場で立ち、チェンソーをぶつける。
ガリガリガリガリッ!
『ちょちょちょ!?マジかよ!』ドォォンッ!!
チェンソーが横軸に回転し始め、槍が勢いよく削れる。
やばいと思ったタンザナイトは左腕をバズーカ砲に再構築させ、爆破の勢いでその場から脱出した。
「大丈夫か!?」
『あぁ....何とか.....流石、地下道を掘るための機械....危うく俺ごと削り取られるかと思ったぜ....』
「それは洒落にならんな....」
「どうする?結構あのチェンソー、厄介だけど.....」
『なら....これだな....あまり傷つかないよう拘束させる』
「えっ?そんなことできるのか?」
『任せろ....巻き込んじゃうから後ろに離れてろ.....』
『なっなによ!どうする気!?』
タンザナイトは床に手を添える....
『『
するとタンザナイトの周りに青いエーテル結晶が広がり、そこにデモリッシャーが触れると....
『なっ何よこれぇ!?』ピキキッ
デモリッシャーの四足歩行から青いエーテル結晶が蔓状に纏わり、段々と広くなりついには動かなくなる。
『ぐぎぎ....うっ動けない!?』ガタガタ....
「おぉ!すごい!あの重機を一瞬にして拘束した!」
『ふぅ....これ結構、体力持ってくな....』
「お疲れ、タンザナイト.....さてと、これをどうやって持っていくか....」
すると、『Fairy』から連絡が入った。
[マスター、気を付けてください....ここから高エーテル反応が近づいています]
『なにっ?てことは.....エーテリアスか!?』
「何?本当か!」
そう言うと、突如エーテリアスが多数現れるのだった。
そして、真白クンにもエーテリアスの魔の手が伸びる。
『やだっ!真白クンから降りてよ!ばっちい手で彼に触らないで!あっち行ってよぉ!これ以上失礼なことされたらあたし、あたし.....』
『メッタ切りにしてやっかなカビの生えたカス共がああ!!』バキィァッ!!!
「き、急に豹変しやがった!」
『というか『
ぶちぎれて、周りに拘束された結晶を粉砕し、エーテリアス達に突撃する。
「驚いた、これが恋する乙女のパワーってやつ?」
「1.4トンのチェンソーぶん回して、エーテルと電気のハイブリットで動く乙女がどこにいんだよ!」
『.....というかこれ大丈夫か?』
「ん?どういうことだ?」
『いやだって、デモリッシャーって建築物の解体ができるチェンソーがあるだろ?それ使ったら真白クンごとえぐらない?』
「「「「「あっ」」」」」
そう言ってたが、時既に遅し.....デモリッシャーがエーテリアス達に突撃した。
ドコッ!
『ごっ、ごめんね真白クン!あたしってば取り乱しちゃって....』
ゴゴゴゴゴ.....
『?』
ドシィィィンッ!
今の一撃で完全に建物.....もとい真白クンが崩壊した。
『真白くぅぅぅ――ン!!しっかりして真白クンッ!!』
「さっきの一撃で耐力壁が壊れたか....」
『これ傍から見たらDVだぞ』
「それは....言わないお約束だよ.....」
『そんな、真白クン....全部あたしのせいだ.....』
「自分を責める必要はないさむしろ、私は君に『おめでとう』と言いたいくらいだよ!」
『え....?』
っとグレースが聞く人が聞いたらぶちぎれる発言を言った。
「おっ、おい.....グレース!自分が今何を言ってるか、ちゃんとわかってるのか?」
「しまった!グレースはメカには強いが、恋愛は経験ゼロのド素人なんだ!」
『いや違うよね?絶対恋愛の事じゃないよね?完全にケンカ売ってきたよこの人』
夕日が差し込んでいく中、グレースはデモリッシャーに言う。
「顔を上げて、周りを見てごらん。真白クンが君を抱きしめてるよ!」
『!!!』
『え』「は」
「これは建物にとって一生に一度しか交わせない『抱擁』さ。彼はそれを君にささげた上、エーテリアスからも守ってくれた。素敵な恋人じゃない、君はビルを見る目があるね」
『ううぅ....』
「大丈夫、これが永遠の別れじゃないさ――私達がそうさせない。ほら、一緒に帰ろう?みんなで力を合わせて、新たな土地に真白クンを立て直そう!」
グレースがそう言うと、デモリッシャーは泣いた.....
『うわぁぁぁぁぁぁん!!.....ぐずっ....うん、あだぢ、一緒にがえる!』
(......つかこれ、原因デモリッシャーが真白クンに突撃したのがいけなかったんじゃ....)
っと思うタンザナイトだった.....台無しだよ。
こうして、なんかいい話(多分)でデモリッシャーを連れ帰ることができたのだった。