デュアルショベル『ハンス』との戦いの後、翌日.....
『おっ、ベンから電話だ....もしもし?』
突然ベンから電話が鳴り、出た。
「どうも、お世話になっている。白祇重工のベンだ。今回電話したのは、依頼の説明をするためだ。我が社が独立開発した『Ⅲ型ホロウ用パイルドライバー』が見つかった。行方不明になる前は、他の2台と同じようにホロウの中で真面目に働いてくれた」
「グレースによると、あいつは前からホロウの悪路に強く、移動速度も他の重機より速かったらしい。そのせいか、ホロウの深部まで逃げ込んでしまったみたいで、探すのに苦労したんだ....待たせて悪かった」
『なるほどね....』
「だが、いい知らせもある。――信号の位置を見る限り、あいつは発見された場所から微動だにしないんだ!パエトーンに送ったから後で確認してくれ」
そう言いアキラにデータを送信してもらい、確認する。
『....ふむふむ、よし『Fairy』そこに一番近い入口からホロウを検索してくれ』
[了解しました....ただ今現在のホロウに一番近い場所を演算中....]
『さてと....じゃあ行くか!』
そう言って、『Ⅲ型ホロウ用パイルドライバー』がいるホロウへと向かった。
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開幕からアンド―はここのホロウの違和感に気づく。
「おお.....この辺り、前のホロウよりずいぶん寂れてねぇか?エーテル濃度もばかに高えしよ」
「ホロウと化して、もう何年も経つからな。それに、ここはただ危険な場所と言うわけじゃなく、旧都にも近いんだ。長居するとロクな目に遭わないだろう.....早めにパイルドライバーを見つけよう」
『なんかここ...
「あー....やっぱりエーテリアスだから?」
『かもな』
「プロキシの話だと、パイルドライバーはすぐ前にいんだろ?そんなに時間はかからねえはずだ」
「アンド―、あまり楽に構えすぎるのも危険だぞ。前に見つけたデモリッシャーとデュアルショベルは、どちらも性格が大きく変わっていた。グレースもまだその原因を突き止められてないんだ....」
っとベンは言う。
「ハン、性格が変わったところで、我が社の知能機械だぜ。何が起こったところで、たかが知れてるってもんだ。だろ?オラ、行くぞ!」
そう言い、ホロウの奥へと進んだ。
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道中、ガツンッ!ガツンッ!と鳴り響くのが聞こえる。
「見つけたぞ。Ⅲ型ホロウ用工業パイルドライバー――『フライデー』だ」
そこには重機と同じく四足歩行で中心に地面に刺すような機械が内臓されているのがいた。
そして声が聞こえたのか振り返る。
「気付かれたぞ!どんな性格になっているか知らんが....」
(こいつもこいつでキャラつえーからな....)
「何の!もう問題児を二台説得してんだ!こいつの話も聞いてやら!」
そう言うが、フライデーは無言で突っ込んでくる。
「突っ込んで来る!」
『なんの!『
巨大な青い結晶の壁を作り、フライデーの突進を止めようとするが.....
ドンッ!
フライデーは『結晶壁』を易々と飛び越えた。
『ハッ★』
「えぇ!?」
着地すると一目散に逃げていった。
「に....逃げた....?」
「身軽とはいえまさか壁を飛び越えるとは.....」
「ボサッとすんな。すぐ追うぞ!」
そう言いフライデーを追い駆ける。
『待たんかいゴラァっ!!』シャーシャー!!
『....!』
「いいよタンザナイト!そのまま追いついちゃえ!!」
『剣足』を使い、イアスを肩に乗せ、フライデーを追い駆けていた。
そして途中で分かれ道を発見した.....
[マスター、この先左に誘導すれば目的の場所に着きます]
「タンザナイト!左に誘導すれば行き止まりだよ!」
『左だな?さっきのじゃ軽々と飛び越えるからな....ここは
そう言い、滑りながら構え、エーテル結晶を出した。
『『大盛
『!?』
「いやでかぁっ!?」
右道にビルぐらいの大きな青いエーテル結晶が出てきて、フライデーの進行を誘導する。
『.....』
さすがのジャンプ力じゃ超えられないと思い、左側の道へ行った。
「左に行ったよ!」
『よっしゃっ!とことん追い詰めるぜ!』
そうして誘導したフライデーは行き止まりの所まで着いた。
『っ....』
『よっし....追いついたぜ』キキッ
「諦めろ『フライデー』。もう逃げ場はねえぞ」
『!』
クレタ達も遅れながらも追いついてきた。
「こいつ、さっきから一言もしゃべらねえが....言語モジュールがぶっ壊れてんじゃねえだろうな?」
「それはねぇな。明らかに、うちらの言葉を理解してやがる」
っとアンド―の言葉を否定するクレタ。
しかし、今もなお言葉を話さないフライデーだった....
『......』
「おい、もう子芝居はやめろ。お互い腹を割って話そうぜ。逃走した3台の重機のうち、1台は自己実現にお熱なカタブツ、もう1台は恋する乙女....で、お前はなにモンだ?何が目的だ?」
『......!』
それでもまだ口を開かないフライデー。
「なんだよ。お前にも何かしらあんだろ?妙なキャラ付けが」
『喝ッ!無礼者!』
その言葉に始めてフライデーは口を開いた。
「はぁ?」
『.......』*2
『『キャラ』だと?笑止千万!凡俗の徒ごときが無礼にも口をはさみ、我が使命を阻むとは!我こそは『明星の断罪者』わが師の命を受けこの地の封印を固めに参ったのだ。控えろ!』
「....なぇこれって」
『あぁ.....中学でよくある現象、俗にいう『中二病』だ』
フライデーは大人になったら黒歴史になるような言葉を並べて言い、皆困惑した。
「プッ....『明星の断罪者』?おまけに『封印』だあ?」
(なんか俺も人の事言えないような気がしてきた.....)
「妄想も対外にしろってんだ!ホロウの中を走り回ったら危ねぇだろうが!」
『お主らこそ、かような戯言を!封印がひとたび破れた暁には、この地に破滅が訪れるのだぞ!』
(......破滅か、
フライデーがそう言うとその場から離れるため逃げ出す。
『致し方なし、ここは問答無用で突破するのみ!』
「おい、待ちやがれ!」
『わが師よ、いま馳せ参じます!』
『はーいストップね.....『
『なっ!?』
タンザナイトの手から鎖のようなエーテル結晶を出して、フライデーを拘束する。
「おぉ!やるじゃねぇか兄弟!!」
『ベンっ...引っ張るから手伝って!』ググッ
「おっ...おう、分かった!」
『グレースっ、今だぜ!』
タンザナイトはそう言い、その隙にグレースはフライデーを検査しようとする。
「はいはい、任せて!お姉さん、想像力の豊かな子は嫌いじゃないわ?でも、続きは帰ってからにしよっか?」
『よさぬか!封印が危ういというのに、何故我を阻むのだ!ま、待て!話せば分かるって!だからやめてくれぇぇぇ!』
「チッ....普通に喋れるじゃねえか」
「あれが素なんだね....」
するとフライデーは観念したのか、普通に喋り始める。
『聞いてくれ!嘘はついてないんだって!本当にわが師ホルスの声が聞こえたんだ!彼の期待に背くわけにいはいかないんだよ!』
「「「――!?」」」
「ホルス?」
『.....』
その言葉に白祇重工のメンバーは驚いた。
「どういうことだ?なんで....そいつの名前が出てきやがる....」
この時大きな謎を残し、フライデーを回収したのだった。
ホルス....はいはい暁のホルスね(当然違う)