転生先はエーテリアス   作:YEX

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新技祭りだ!


百戦錬磨の結晶

目の前には、多くのエーテリアス達がうようよいるのが目に入る。

 

『さてと....戦う前に、結晶防護壁(ブルーウォール)*1っと』ドドドド....

 

「こ、これはっ....」

 

グレースのまわりに多数の青い結晶の壁が現れる。

 

『これなら簡単にエーテリアス達が来ないだろ?....じゃ行くぜ!』ダッ

 

そう言うと多くのエーテリアスの群れに突撃した。

 

『羅戦 グングニル』っ!!』ギャルルルルッ!!

 

腕を槍に変え、回転ししながらエーテリアス達に突っ込み、吹き飛ばす。

 

『剣足』*2+『槍足(ランスレッグ)*3.....』ギャルルルルッ......

 

左足の槍足を地面に突き刺し、イのような形でそのまま回転し始める。

 

殺戮回転斬蹴(ベイブレード)』っ!!*4』ギリュリュリュリュッ!!

 

 

ズババババァンッ!!

 

 

『GYAA!?』 『GAAA!?』

 

回転した遠心力で次々にエーテリアス達を切り刻むタンザナイト.....

 

キキッ!!

 

『おっとっと....やべっくらっとした...』

 

『GYAA!!』バッ

 

『っら!』ズバァンッ!

 

隙をついたエーテリアスだが剣で薙ぎ払う。

 

『へっへっ.....剣山床(ブルーシード)っ!!*5』ズドドドド....

 

『GYAA!?』 『Gaaa!!』

 

青い結晶の膜を地面に作ると、そこから棘が飛び出し、エーテリアス達をぶっ刺す。

そしてあれだけいたエーテリアスが少なくなった....

 

「凄い...もう片付けちゃった」

 

『あれだけの量をここまで.....さっ流石は『蒼光の騎士』....恐るべし』

 

『ふぅ....粗方片付いたな.....『ドシィン!』あぁ?』

 

そこにいたのは、通常のファールバウティとは違い青黒い体に緑色に光る線が多く入ったエーテリアス『電離体・ファールバウティ』が現れる。

 

『Grrrr....』

 

『やっと来たか....雑魚相手じゃ役者不足だからな』

 

[マスター、後方からもう一体の高エーテル反応を確認]

 

ドシィン!

 

『....はいぃ?』

 

『Fairy』の連絡が入ると、ファールバウティの後にこちらも青黒い体に緑色に光る線が多く入ったエーテリアス『電離体・デュラハン』が現れる....

 

『Grrrr....』

 

『おいおい....ちょっと大物二体は聞いてないぞ?』

 

「っ!いくらタンザナイトと言ってもこの二人を相手しながらなんて無茶だぞ!!」

 

『『GYAAAA!!』』バッ

 

上級エーテリアスがタンザナイトに襲い掛かった。

 

『っま、これに対応できる俺もだが....金剛結晶鎧(ブルーコーティング)....巨人兵(ゴリアテ)っ!!』ピキキッ

 

 

ドコォォォォォンッ!!

 

 

『『!?』』

 

『さぁ来いよ....』クイッ

 

『かっ....かっこいい』

 

上級エーテリアスを変身した余波で吹き飛ばし、挑発する。

 

『GYAAA!』ダッ

 

ファールバウティが最初に突撃するが....

 

『おっとぉ!!』ガシィッ!!

 

ファールバウティの突進を止め、掴む。

 

『おぉぉぉぉぉっ!!』グォッ!!

 

『!?』

 

「えぇぇっ!?()()()()()()()

 

そのままファールバウティを高く持ち上げ.....

 

『らぁぁぁぁっ!!』ブォンッ!!

 

『『!?』』ドコォォォォォンッ!!

 

デュラハンに向けて、ファールバウティを投げ飛ばす。

 

『『G....Grr....』』

 

「むっ....無茶苦茶だよ君....」

 

っと流石にグレースはドン引きする。

 

『さてと...そろそろフィナーレを翳すか....』バッ

 

そう言うと、右手で地面を掴むと、そこから青い結晶のバカでかい剣が生成される。

 

「その鎧、そんなこともできるのか!?」

 

『うぉぉぉぉっ!!かっ...感激な出来であるぞ!!』

 

結晶剣(ベルセルク)*6......V(ビクトリー)カリバー』っ!!*7

 

 

ズバァァァァンッ!!

 

 

『『GYAAA!?』』

 

V字を描くようにエーテリアスを斬りつけ、ぶった切った.....

 

『『Gyaaa......』』サラサラ...

 

『ふぅぅ....終わった.....』ガチャンコ

 

上級エーテリアスを倒したタンザナイトは『巨人兵』と『結晶防護壁』を解除する。

 

『えぇぇ!?お主、縮んでおられるぞ!?』

 

「.....なれないなぁその姿は」

 

そう言っていると、クレタ達が息切らしながら来た。

 

「グレース、タンザナイト、そっちは大丈夫か!?」

 

「あっ来た」

 

「安心して、プロトタイプとの通信はまだ続いて....」

 

「誰が通信の事なんか聞いてんだ!あたしは、お前が無事かどうかって聞いてんだよ!」

 

クレタはそう言うと、ずんずんと二人に詰め寄った――

 

ゴスッ!!

 

「あだっ!」 『イテェッ!?』

 

クレタは二人にジャンピングスマッシュを繰り出した。

 

「あいたた...クレタ、ジャンピングスマッシュなんてひどいじゃないか!」

 

「ぶたれて当然だろ!なんで社長の命令を無視して突っ走った!?」

 

『ちょっと待って、なんで俺もぶたれたの?』

 

「連帯責任」

 

『ひでぇ!?』

 

「....いくらお前がイカれた機械オタクだからって、限度ってもんがあるだろ!?会社のためだとなんだとほざいていたが....プロトタイプを見つけたところで、もしお前に何かあったら意味ねえだろ!お前以外の誰に研究開発が務まんだよ!

 

途中、タンザナイトも入ったが社長命令を無視したグレースを叱るクレタだった。

 

「待っておチビちゃん、これには理由が――」

 

「んなもん聞きたくねえ!」

 

そこにリンが割って入った。

 

「グレースさん、クレタの言う通りだよ。どんな理由があったって、命より大事なものなんてないんだから!クレタのこと、それに白祇重工のことを思っての行動だって、みんな分かってるけど....グレースさんに何かあったら、クレタはこの先のことに、どう立ち向かったらいいの?

 

「....ごめん。謝るよ、通信を継続させることで、頭がいっぱいだったんだ。タンザナイトがいたから自信があったけど、言葉足らずだったばかりに、不安させてしまったね」

 

「....フン、もう終わったことだからな。お前が無事だったなら、それで充分だ」

 

っと如何やら仲直りが出来たようだ。

 

「お互いにこんなに大事に思ってるんだから、普段だって素直になれたらいいのにね」

 

『まぁ、そういうのひっくるめて『人間』なんだよな』

 

「ゴホン!プロキシ、プロトタイプ探しもそろそろ次の段階に移るんだろ。行くぞ。グレースが死ぬ気で通信を繋いだんだ....絶対に、プロトタイプを見つけてやる」

 

『ふっそうだな』

 

「あっタンザナイト、お前後でさっき通信切ったことの説教な」

 

『シュワット!?』

 

~~~~

 

捜索対象の位置を特定し、向かったタンザナイト達....そこでアキラは説明する。

 

「リン、ここが信号を増幅させるのに一番適している場所だ。少し待っててくれ、僕と『Fairy』が今すぐプロトタイプの位置を割り出す」

 

[座標計算中....プロトタイプの位置を取得。現場の見取図を生成しました。追伸。ホロウ内部に作動中のカメラや録画機能がないため、この見取図は座標位置と過去の街道カメラの画像を基に生成しました]

 

「リン、『Fairy』が出力した見取図も一緒に転送したよ」

 

そうしてその見取図のデータが送られてくる。

 

「おっ、早速届いたよ!どれどれ....」

 

そこには何やら変なタワーが辛うじて見える画像だった。

 

「うっ、解像度が低いなあ。せいぜい、変な形のタワーがぼんやりと見えるくらいで....」

 

「グレース、俺にも見せてくれないか?」

 

そう言いベンにその画像を見せると、何やら心当たりな顔つきをする。

 

「なっ、これは――」

 

「どうした、ベン?プロトタイプの位置になんか問題でもあんのか?」

 

「社長。当時――先代が失踪する前に、白祇重工は新しい地区開発プロジェクトを請け負っていた――それが『パイオニア記念広場』の施工だ。この見取図にある建築物はタワーなんかじゃない....まさに、あの記念広場の中央にあったモニュメントなんだ!」

 

「なんだって!?プロトタイプは....アイツが途中で工事を投げた広場にいるだと!?一体どういうことだ?」

 

ベンが言ったことに驚くクレタだった。

 

「そ、それは....俺にも分からない。いまこれを見て....急に鳥肌が立ったんだ。プロトタイプがそこにいるのは、先代が何かを伝えようとしてるからだと思えて....」

 

そこにアンド―が思い出したかのように言う。

 

「そうだ!フライデーの野郎も言っていた。『わが師、ホルスの声が聞こえた』と!」

 

「ベン、アンド―....お前ら考えすぎだっての。パイルドライバーがアイツの名前を口にしたからなんだ?『明星の断罪者』とか、『封印を固める』だとかほざいてたようなヤツだぞ」

 

『いやまぁ....そうだけど』

 

「まぁ、なんだってプロトタイプがそんなとこにいるのかは、気になるな。とりあえず現場に行ってみようぜ」

 

そう言いクレタ達はモニュメントへと進むことになった....

 

~~~~

 

「モニュメントはすぐ目の前だ!ったく、この辺りは歩きずれったらねえぜ、足元気をつけろ」

 

『そうだな....』*8

 

「タンザナイト、もう数十分で治ったし.....」*9

 

「.....グレース、ちゃっちゃと歩けよ。どうかしたのか?」

 

っとクレタがぼーっとしていたグレースに声をかける。

 

「私?ううん、考え事をしてただけだよ」

 

「ならいい。もしケガしてたのを黙ってたりしたら、タダじゃおかねえぞ....お前らのとこに、厄介なエーテリアスが迫ってると聞いた時あたしは一瞬頭が真っ白になって、一つのことしか考えられなくなった。――これ以上、家族を仲間を失ってたまるかって。お前らは、白祇重工の将来のために危険に立ち向かった。それなのに、社長のあたしは何もできなくて....やっぱり、あたしは社長失格だ」

 

その言葉にグレースは言う。

 

「次にそんなこと言ったら、怒るよ、おチビちゃん。君はこれまで必死に頑張ってきた。私はそれを誰よりも知ってる。大体、君はまだ育ちざかりだってのに、朝から晩まで働ぎすぎなのさ!人間の体は機械じゃないんだよ。この私が言うんだから、よっぽどのことだと思ってほしいな!技術には興味がないってふりしときながら、引き出しが何度も読みかえしてボロボロの論文で溢れてるのも知ってるよ....」

 

そう言いクレタとグレースはお互いに色々話し合った......そしてクレタは今まで隠してきたことを言う。

 

「....実は親父が飛んだ夜、アイツが家を出てくのをこの目で見たんだ。夜中にリビングから電話する声がして、あたしは目が覚めた。何だろうと思って部屋からでてみると、アイツが何かでパンパンのカバンを手に、何も言わず家を出ようとしてたとこだったんだ」

嫌な予感がした。あたしはアイツにしがみついてこんな夜にどこへ行くのか、大声で問い詰めた。その時、偶然カバンの中身が見えたんだ――大量の札束がな...後から知ったことだが、あれこそまさに、白祇重工の帳簿から消えた金だったわけだ

 

「そんなことが....」

 

「ふん、これが事実だ。そんなものを見た上に、治安局の報告まで聞いちまったら.....お前らみたいに、アイツを信じ続けらんねえのも無理ないだろ」

 

「クレタ....君はずっと一人でそのことを抱えていたんだね。どうしてもっと早く言ってくれなかったんだい?みんなに話せば、少し楽になっただろうに」

 

っとクレタに聞くと.....

 

「さぁな....みんなに話したら、親父が本当に悪者になっちまう....そんな気がしたんだろうな」

 

っとどこか悲しそうな感じで返した。

 

「ハッ....けどお前の言う通り、いくらか気持ちがマシになったみてえだぜ」

 

そこでグレースはクレタに約束を持ち掛ける....

 

「おチビちゃん、一つだけ約束してくれない?これからは何があっても、みんなと一緒に乗り越えるって。白祇重工は君の家なんだ。ホルスさんがいなくなっても、君には私や、アンド―にベン....家族がいるんだ。それに『事実は時として、真実を曇らせる』......ホルスさんには、そうせざるを得ない理由があったのかもしれない。私のわがままかもしれないけど....ホルスさんが残した謎が、白祇重工に影を落とし続ける限り、私は答えを求めたいんだ

 

「.....わかった、約束する」

 

そう返して、さらに奥へと進むのだった.....

*1
『結晶壁』の応用版 シンプルな壁とは違い対象のまわりに多数の厚い壁を生成する

*2
剣はスケートの刃ではなく、日本刀のような足に変える

*3
足を鋭い先端の槍に変える 地面や敵を突きさしたりできる

*4
槍足で回転し、その勢いで突撃し、剣足で敵を斬る

*5
『結晶床』の応用 拘束ではなく床から結晶の棘を生成し、相手に突き刺す

*6
『巨人兵』が生成した巨大な剣 大きさは巨人兵と同等

*7
結晶剣(ベルセルク)』で相手をV字に斬りつける技

*8
元の姿に戻っている

*9
タンザナイトの肩に乗っている




今回限りの次回予告

「あれがプロトタイプ!」

「何でこんな形で...」

「これは、銃痕!」

『わが師ホルスは我に封印を固めよと....』

「あれはエーテリアスなのか?」

『あーそうだな...お前もいたんだっけなぁ!!』

「タンザナイト!お前...その姿!」

『くっそぉ....持ってかれたぁ!』

『あれは...鮫の....メイド?』

次回『最凶の敵』

『おはよう....諸君、今日は素晴らしい日の誕生だぁ....』
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