モニュメントに着いたタンザナイト達はあたりを見渡す。
「着いたぞ。白祇重工が工事を請け負っていたかつての記念広場だ」
「おい、見ろよ!モニュメントんとこに....なんだ?あの白くてデケェのは」
そこには何やら支えてる機械が突っ立っていた。
「慎ましやかな配色、端整なシルエット....間違いない、あれがプロトタイプだよ!だけど...この奇妙な状態は一体?」
「確かに、不自然だな.....まるでプロトタイプがモニュメントを支えてるようだ」
「....ここで何があったってんだ?ベン、アンド―、モニュメントの付近を調べろ。あたしはプロキシと姉貴とタンザナイトで操縦席を見てくる」
「押忍!」
そう言い四人は操縦席へ向かった。
「よいしょっと!」
「二人とも、気を付けて、プロトタイプがはもう長いことホロウにいる。部分的に侵蝕があるかもだよ」
『俺は身長的に中が入れないからな......頼んだぜ』
「安心しな、姉貴、タンザナイト。気密性が高いからか、操縦席ん中は割と綺麗だぜ」
するとクレタは何かの痕跡を見つける。
「ん?なっ、これは――」
「間違いない、銃痕だよ!しかも
「一体....何がどうなってやがる?」
するとリンは何かを落ちてるのを発見した。
「薬莢もここに落ちてる....至近距離で撃ったんだね。操縦席の中で
捜索とていると、ふと台に置かれた紙に目に入った。
「ん?コンソールの上に....請求書?待って、これって――」
発見した書類をベンたちに見せるため向かう。
「ベン、アンド―!来てくれ!プロキシが、とんでもねぇもんを見つけた!」
「どうしたんだ、社長?」
「これを見ろ!」
「これは....プロトタイプの引渡指示書!ホルス社長の
なんとそれは、プロトタイプに関する書類だったのだ。
「会社の帳簿から消えた金額と
「ハン!ホルスさんみてぇに正義を重んじる漢が、持ち逃げなんてこすいマネするはずねえと思ったぜ!この引渡指示書があれば、やっと先代の汚名を晴らせるってもんだ!」
するとベンはあることに気が付いた。
「....ま、待ってくれ!ということは、先代がプロトタイプをここまで操縦してきたのか?先代は何故そんなことを?その後、どうやって
「確かに疑問だが、今は
そう言いながらクレタは歯ぎしりする....
「アイツが....親父が逃げたんじゃねえなら...もう、この世にはいねえかもしんねえ!.....クソッ!」ガンッ!
クレタは八つ当たりかのように機械を殴った。
「今になって思えば、アイツが家を出る前の電話だって.....『見て見ぬふりをしろとでも』だとか、『あの中には一体何が』だとか....親父のやつ、きっと何か危ねえことに巻き込まれちまったんだ!」
「けど、親父は一体何を見た....?どうして誰にも言わねえで――」
すると、グレースはクレタの肩に手を乗せる。
「クレタ、落ち着いて。その答えはきっと見つかるよ。プロトタイプを確認したけど、論理コアの外部記憶素子は無事だった。その中に、当時の映像記憶があるかもしれない!」
「プロトタイプを持ち帰ったら、すぐデータの分析にかかるよ。必ずや、ホルスさん失踪の真相を見つけよう!」
「そっすよ社長、何とかなりますって!」
「クレタ、『パエトーン』はいつだってあんたの力になるよ!」
『もちろん、この俺『蒼光の騎士』もいつでも手を貸すぜ』
「みんな.....ああ、そうだな!社長がこんなんでどうすんだ.....おし!ひとまずはプロトタイプを会社まで引っ張っていくぞ!」
そう言うと、重機達でプロトタイプを運ぶこととなった。
「もうちょいこっちだ!」
「焦らず、ゆっくりな....」
「いいぞ!」
アンド―が言うとデモリッシャーとパイルドライバーはプロトタイプを引っ張る。
「オーライ、オーライ」
「任しとき!」ドスッ...
デュアルショベルでプロトタイプが支えていた柱を受け止める。
「よっこいせ.....ハハッ、どんなもんや!」
プロトタイプを運ぶ光景を見ていたクレタにグレースは声をかける。
「行こう、ここにはもう用はない」
「ん」
そう言い、足を動かすが.....ふとパイルドライバーは何かを思い出す。
『ん.....?待たれよ、我は重大なことを忘れてはおらぬか....?そう『封印』!我が師ホルスは我に封印を固めよと....』
「「?」」
『.......』
パイルドライバーの言葉にベンとリンは疑問を抱く。
「しかし....封印とは、一体?」
ゴスッ!
するとひとつのお手頃の大きさの岩が落ちてきた。
「ん?」
落ちた先を見ると.....柱が崩れた断面から灰色の体に黄色の機械を装着した
「おい、あそこに何かいんぞ!.....エーテリアス!?」
「....には見えない、けど....凄いエーテル反応」
『.....っ!』ドッ!!
断面から出てくると、クレタ達に向かって、突撃してきた。
「来る!」
『『
『!?』ガシィッ!!
だがその途中で、タンザナイトが手から鎖を出して、謎の怪物を拘束し、タンザナイトの方へ寄せる。
「なっ.....タンザナイト!?」
『そうえばお前がいたんだっけなぁっ!!』グサッ!!
『っ!?』
そう言い『槍足』で突き刺す。
『悪いがはなっからガチでヤルぞ』ガチャコン
『っ!!』
ドガガガガガガガガガガガッ!
右手で、ガトリングに変え、至近距離で発砲する。
『......』ドドドドドドドド.....
「えっ、エグイ.....」
「ひえぇ....めっちゃ本気じゃん....」
タンザナイトの所業に誰もがドン引きする....
そして数分後、ガトリングの攻撃を止める。
『........』
『ふぅ....ここまでやればいけるだろ』シュウウ....
「....なぁ、こいつは一体....何てバケモンだ?」
「エーテリアスには見えない、人間の侵蝕体でもないし....」
『.....っ』ギロッ!!
「!?」
すると突然、謎の怪物が光だし、ボンプへ睨むとリンの目に何か現象が起きる。
「どうした、リン?」
「何これ――」
『こいつっ....クソッ!』ジャキッ
タンザナイトは目覚めた謎の怪物に発砲しようとしたが.....
パギギギギギッ!!
「「「『『『「「うわぁぁぁっ!?」」』』』」」」」
怪物の中心から巨大なエーテル結晶が現れ、タンザナイト以外全員吹っ飛ぶ。
「マジか――兄弟!応えろ!」
『タンザの兄貴ぃっ!!』
「嘘....だろ....あの怪物に取り込まれた.....」
「.....っ!待って、エーテル反応が二つある.....まだ彼は生きてる!」
「なんだって!」
すると巨大なエーテル結晶から『バリンッ!』っと音を立てて、何かが落ちてきた.....
『ぐはっ!?....グッ....』ドンッ!.....ゴロゴロ
「タンザナイト!良かった無事で」
「.....おい、兄弟の姿が変だぞ!これは.....」
そこにはいつものデュラハンではなく、
『油断した....何とか完全な融合を阻止したが....くそっ持ってかれたぁ!』
「持ってかれたって.....!」
巨大な結晶が砕け散ると.....そこに立っていたのは、心臓の所にエーテリアスのコアが埋め込まれ、青みがかった黒髪、黄緑色のメッシュが入ったショートでスカート後ろから伸びる巨大な鮫の尾ビレが特徴的なシリオンのようなメイド女の姿がいた。
『......』
「あれは....鮫の....メイド?」
『あれエーテリアスか?人の顔がくっきり出来てるでえ!』
すると、鮫の人物が口を開いた。
『おはよう....諸君、今日は素晴らしい誕生の日だぁ....』*1
(結構可愛い見た目の女の子なのに.....)
(声がなんかおっさんみたいな渋い声だしてる!?)
っと物凄いギャップで全員が驚く。
『だがまだ完全な状態ではない.....お前を
『っ!』
「兄弟を取り込むだと?.....ざけんなぁ!そんなこと、俺らがやらせるかよ!」ジャキン
そう言い全員戦闘体勢に入る。
「タンザナイト....その姿で戦えるの?」
『....そうだな、『
タンザナイトは、刃の部分が三角形の形をし、その後ろ部分にはジェット機能が内蔵された斧のような、ハンマーのような武器が現れる。*2
『弱体化はしてるとはいえ.....戦える力は残っているぜ....』
「あんまり無茶すんなよ!」
『ほう....向かってくるか、面白い.....お前たちがこの私のウォーミングアップを手伝ってくれるのかね?』
「そのウォーミングアップで倒してやらぁ!行くぞ!」
こうしてタンザナイトの力を得た謎の怪物との戦いが始まった!!
ねじれポイント
重機は取り込まなかったがそれとは別にタンザナイトの力が六割持ってかれた