『新エリー都治安局 会議室』
そこでは長官らしき人物が今回の議題にふれる。
「今回の議題についてだが....このエーテリアスについての処罰だ」ピッ
っと画面にはタンザナイトの写真が出てくる。
「このエーテリアスは数ヶ月前から現れ、今に至るまで一目有名となった....だがそれにとどまらず、我々でも予想外の様々な生態が耳に入った!『ホロウ外部での活動』『人語が話せる』等と報告を受けている」
すると一人の治安官が質問してきた。
「すみません長官....そのエーテリアスに今回の会議になんの関係が?」
「いい質問だ、つまり私が言いたいのは....『こんな未知の脅威なエーテリアスを早急に討伐する必要がある』....それが今回の議題だ」
「「「「「!?!?」」」」」」
その場にいた全員が驚いた。
「待ってください長官!」
すると朱鳶が長官に待ったをかけた。
「....どうしたのかね?朱鳶班長」
「このエーテリアスの報告では、一般市民での暴行は確認されていませんし、有名な指名手配を討伐した報告もあります....このエーテリアスの行動には称賛を与えるべきでは?」
その言葉に長官は一息ついて言った。
「....ふむ、君の言い分も分かる。だが報告によれば『減速したとはいえある程度の速度で走っていた列車を真っ二つにした』、『上級エーテリアスを対等以上に戦っていた』、『エーテル爆薬等の作成』....と言った我々の危機におかす可能性のモノばかりだ。それに朱鳶班長...君は未解決事件0件の傷をつけた張本人ではないのかね?*1」
「っ!?.....そっ、それは」
「まぁその話はいいとして...これは我々にとっての『正義』だ、この未知の脅威を早期に片付けるのが最適解なのだ...」
そう言い、長官は今回の作戦を伝えるのだった。
~~~~
数時間後....
治安局からの伝達は、誰もが皆、驚かせていた。
「お兄ちゃん早く、早く!ニュース見て、ニュース!!」ドタタ
「はいはい....どうしたんだいリン、そんなに慌てて....なっ!?」
「ニコの親分これ見てみろよ!!大変なことになってるぞ!!」バタタッ!
「今見たわよ!....本気で言ってるのかしら、治安局の奴ら.....」
「.....タンザナイト」
「社長!!大変だニュース見てみろ!!兄弟が!!」ガチャ
「これは...」
「マジかよ...」
『今回の治安局の方針では、今話題沸騰中のエーテリアス『タンザナイト』を指名手配すると決定しました。また指名手配の懸賞金は『30億ディニー』となっており、今はホロウにてタンザナイトの確保を行っていることです。続きましては──』
「っ!『prr...』出てくれ....頼む!」
「お兄ちゃん...」
今のニュースを聞き、アキラはタンザナイトに電話する。
『『ガチャ』何だ、アキラ?俺に何かようか?』
「タンザナイト、今ニュースは見たのか!?」
『あぁ?まだだけど...』
「なら早くここから逃げてくれ!今、治安局が君を追っている!」
『治安局が?何でまた─『ドコォォォォォンッ!!』』
ツーツー......
「タンザナイト?....タンザナイト!!」
「お兄ちゃん、タンザナイトは!?」
「分からない...いきなり爆発して、電話がきれた...タンザナイト、大丈夫だよな?」
っと心配することしかできなかった、アキラたちであった。
~~~~
一方でアキラと電話していたタンザナイトは何者かに奇襲されていた....
「こちらA班、ただいまエーテリアス、タンザナイトの爆撃の直弾を確認」
『よし...そのまま確認を』
「了解」
治安官の一人が望遠鏡で覗く。
「さてと...さすがにエーテル爆薬で作った爆弾だからな。さすがのエーテリアスといえどただでは...えっ!?」
煙がはれると、そこには盾によって防御した無傷のタンザナイトがいた。
「嘘だろ!?結構威力高めな爆撃を無傷で!?」
「っ!長官、報告です。ターゲットは無傷です!盾らしきもので防御して爆撃を防ぎました!」
するとタンザナイトは爆撃が飛ばした方向に向かって言う。
『おい、お前らぁ!...今のは誤射だよなぁ?誤射なんだろ?今間違えて俺に攻撃したんだよなぁ?もしそうだったら一回は許す!...間違いは誰にでもあるからな。だが、もしまた攻撃してきたら....俺はお前を
「っ!?....ちょ、長官どうしますか?」
『....構わん、やれ』
「っ.....分かりました」ガチャ
治安官の一人がそう言うと、バズーカーを構えた。
「悪いがこれも仕事なんだ....悪く思わないでくれよ!」バァァンッ!
治安局の答えに、タンザナイトはため息をつく。
『そうか、そういうことなら──『
そう言い、手からバットを生成し、構えた。
「バットを持って構えたぞ!」
「おい、まさかとは思うが....もしかして──」
『容赦しないぜ俺はぁぁっ!!』カキィィィンッ!!
「「うっ、打ち返したぁぁぁ!?」」
バットで爆撃の弾を打ち返すタンザナイト、そしてそのまま治安官達の方向へ飛ばす。
「ちょっ!?こっち飛んで──あぁ!?」ドカァァンッ!!
『ふぃー....うげぇ、指名手配にされてんじゃん俺....参ったな』
[マスター、友人からの電話が鳴っています...でますか?]
『....いや、でないでいい.....流石に治安局で巻き込むのはダメだ。もしかしたら邪兎屋とかプロキシとかの事情が治安局にバレる可能性が出る...それは避けたい』
[....分かりましたマスター、これからマナーモードに移行します。重要なこと以外はブロックします]
『...すまんな『Fairy』、さてと...ここにはいられないし、移動するしかないか』ジャキッ...シャー
そう言い、簡単に荷物をまとめて、『剣足』でホロウから脱出する。
~~~~
とある拠点にて、情報部が長官に報告する。
「長官、A班の連絡が途絶えました」
「そうか、ご苦労....やはり『蒼光の騎士』、一筋縄ではいかない」
「.....」
「どうした朱鳶?顔色が悪いぞ?」
「っ!?せっ先輩...」
「....まぁお主が言いたいことは分かる、じゃが長官の言うことも理解できる...あんな強大な力を持つものがこの新エリー都の恐怖に陥れるかもしれん....とな」
「....分かってますよ」
っと朱鳶はそう呟くしかなかった。
そして、これから行われるのは──長い、長ーい治安局との鬼ごっこが始まる...果たしてタンザナイトは無事に治安局から逃げられることが出来るのか?