ホロウの中、『剣足』で移動しながら考えていた。
『たっく....これからどうするか....』シャーシャー....
すると突然、どこからか銃弾が飛んできて、タンザナイトは急停止する。
『あぶねっ!?......何だ?』
[マスター、前方にオボルス小隊の軍隊が接近しています]
『何?....っ!』
『Fairy』が言うと目の前には、正式採用ライフルと装備を持ち、統率された動きで周辺をクリアリングしていく集団、その他に二足歩行型の思考戦車の姿まである『オボルス小隊』が現れた。
『おいおい....どんだけ人気があるんだか....』
「あなたがタンザナイトね....あなたを拘束するわ」
白髪で斜め後ろで1つに縛っており、オレンジのベースカラーの服を着たゴーグルの女、『11号』がタンザナイトをお縄に着くよう呼びかける。
『嫌だと言ったら?』
「実力行使」
『分かりやすくいていいね!好きだよそういうの!....じゃあ反撃するわ』スッ
「!?」
そう言うと、タンザナイトは地面に手を付けた。
11号が武器を手に取ったが、時すでに遅し.....
『『
「「「「「「うわぁぁぁぁっ!?」」」」」」
床を青いエーテル結晶を纏わせ、辺り一面エーテル結晶にする。
「なっ何だこれは!?」
「うっ...動けねぇ...」
「くっ....油断した、まさかこんなのがあるなんて」グッ...グッ...
『オボルス小隊』の足にエーテル結晶を絡ませ動けなくする。
『じゃあね、俺こう見えても忙しいんだ....』スッ
そう言い、逃げようとするが....
「そうは....させないっ!!」ガツゥンッ!!
っと11号は炎纏わせた剣を地面に刺し、結晶を強引に割った。
「てやぁ!」ブォンッ!!
ガキィィィンッ!!
『おぉっと!?強引に突破したなあおい....』キリキリ.....
そのまま11号はタンザナイトに向かって剣を振るう。それに対し、タンザナイトは右腕の剣で反撃する。
キィィィンッ!
「っ!」スタッ
『っと...』スタッ
お互い吹き飛び、再び構え始める。
『さっきに言っておくが....ケンカ売ってきたのそっちだから』ジャキッ!!
「それは....負けた時の言い訳か?」
『さぁてな!!』ダッ!!
タンザナイトは『剣足』を使って、11号と剣とのぶつけ合いを始める。
....その間足を拘束された兵士たちは会話していた。
「おいっ!思考戦車の動きはどうなっている!一歩も作動してないぞ!」
「そっそれが....何者かによって
「くそっ....どうなってやがる....」
っと苦虫を嚙み潰したような顔をする。
そう、それは『Fairy』のおかげで思考戦車の動きを制御していたのだ。
『『
「っ!」キンッカンッ!!
タンザナイトの両手の剣を発射するも、11号は剣ではじき返す。
「はぁっ!」ダッ
『おっ』
そのまま、11号は炎を纏わせ、突っ込んだ。
『『
「くっ....」ギリギリ....
タンザナイトは地面からエーテル結晶の壁を出して、11号の攻撃を防ぐ。
(強い....ただ強いだけじゃない、
『さぁ、どうした!もう終わりか!』
「くっ!」
~~~~
一方でアキラ達は、これからのことについて話し合っていた。
「しかし、これからどうするべきか....肝心のタンザナイトの居場所は
「今聞いた話だと、治安局だけじゃなく、『H.A.N.D.』や『防衛軍』までもがタンザナイトの捕獲に力を入れているらしい」
「マジかよ!?やっべぇじゃん!!」
っとベンが言ったことに対し、ビリーは驚く。
「新エリー都の公認の組織達と一人で相手をするってのかよ?....一体どんだけの数がいると思ってるんだよ....」
「いくらタンザナイトが強いっていっても、あの数で攻められたら大変」
「あっそうだ!!」
「どうした、リン?」
するとリンはとあることを思い付く。
「『Fairy』だよ!タンザナイトは私たちと併用しているから、『Fairy』がタンザナイトのスマホの位置を特定してもらえば居場所が分かるんじゃないかな!」
「そうか....その手があったね」
「よーし!『Fairy』!!早速タンザナイトのスマホの位置を特定して!」
[......]
リンは『Fairy』に早速頼むのだが....無反応であった。
「....ん?どうした『Fairy』?早く位置を特定してくれないか?」
[助手2号の了承にお答えできません]
「何だって?」
っと『Fairy』はタンザナイトの位置を特定することを拒否した。
「ちょっと!何でタンザナイトの現在地を教えてくれないのよ!」
[マスターからの命により、知人達へのアクセスをブロックしています]
「なっ!?」
その答えにニコは驚愕した。
「何でタンザナイトは連絡をブロックしたんだよ!緊急事態だろ!」
[マスター曰く、『邪兎屋とかプロキシとかの事情が治安局にバレる可能性が出る』と、以下の理由でブロックしています]
「っ!?....タンザナイト、あんたそこまで考えて....」
タンザナイトはプロキシ達の活動がバレてしまうと考え、あえて連絡手段を消したのだった。
...するとリンは口を開く。
「....お願い『Fairy』、タンザナイトのスマホの位置の特定をして」
「プロキシ...」
[...マスターが巻き込まないようにしたのにですか?]
「うん」
[何故ですか?]
タンザナイトの願いを破ってでも聞きたいリンに『Fairy』は聞いてくる。
「確かにそうだね、タンザナイトを庇ってしまったら、私たちの活動がバレてしまうかもしれないし、私たちが追ってきたモノも追えなくなるかもしれない...けど今もし、あそこでタンザナイトを助けに行かなければ...悔いが残っちゃう」
[.....]
「もうこれ以上、
[.........]
「リン....」
必死の言葉で言ったリンに、『Fairy』は言う。
[マスターは巻き込まれることを心配してあえて連絡をしませんでした]
「.....」
[けれどそのせいでマスターの大切な人達が心配してるのは
「っ!」
[肯定、助手2号の了承を承認します。ただいまをもってマスターの現在地をリアルタイムで計測します]
「『Fairy』!」
そう言い、『Fairy』はタンザナイトの現在地を捕捉する。
[現在マスターはオボルス小隊の11号と抗戦しています。その他の部下たちはマスターの拘束技で動けません]
「おおっ!流石兄弟、あの防衛軍といい勝負してやがるぜ!」
「よしっ場所は捉えた....早速向かおう!」
アキラはそう言い、早速タンザナイトのとこへ向かった。
~~~~
キィィィンッ!
『っ.....もういい加減飽きたんだが......』ジャキッ....ガガガガガッ
「私もだ!」キンッキンッキンッ!!
剣がぶつかり合い、銃撃を跳ね返しながらもまだ戦っていたタンザナイトと11号。
『たっく....[マスター、緊急事態です]何っ?こんな時に?』
[警告、先ほどの戦いで、ホロウが不安定になり、今から地面が割れます。足元を取られないよう準備を]
『はぁ!?』
するといきなり、タンザナイトと11号を中心に地面が割れる。
『うおっ!?』ズボッ!!
「なっ!?」グラッ...
タンザナイトは『槍足』で地面にぶっ刺し、滑り止めにする。
「しまっ....!」
「11号っ!」
『っ!』ダッ!!
対応に遅れた11号は地面が割れた奈落に落ちようとした瞬間、タンザナイトは『槍足』を解いて、急いで11号に向かった。
「なっ!」ガシッ
『『
11号を捕まえるのと同時にタンザナイトの手から結晶の鎖を生成し、そこら辺の建物の出っ張りに絡ませ、平らな場所へと移動した。
『っと』スタッ
「.....何のつもりだ?」
『ん?』
先程の行動に疑問を抱いた11号はタンザナイトに聞く。
「何故....私を助けた?あなただけでも脱出すればよかったはずだ....まさか
『......』
その言葉に無言になりながらもタンザナイトは答える。
『別に....俺が助けたいから助けただけだ』
「なっ.....!」
『そこに
「.......」
11号はタンザナイトがその場から離れた姿を黙って見つめるだけだった。
「.....タンザナイト、か。覚えておこう.....生きてたらな」
っとそう呟いたのだった。