「はぁっ!」バンッバンッ!!
『っ!』キンキンッ!!
先に動いたのは、朱鳶だった...朱鳶は手にした拳銃でタンザナイトに放つが、盾で防御される。
「っ!」カチャカチャ....ダッ!!
『おっ!?』
その隙に朱鳶は弾を込めながらタンザナイトに突撃する。
ガキィィンッ!!
「くっ....」ググッ...
『危ねぇな.....』ググッ...
朱鳶の蹴りを盾で防ぐ....
「大人しく投降してください!これも.....市民のためです!」
『市民のため?.....嘘つけっ!
「っ!」ガチャコン
『おっ!?』
図星だったか、朱鳶は蹴りを入れたまま、拳銃を引く。
『『
「あっ!」カキンッ!!
結晶の壁が地面から現れ、朱鳶の銃弾を防ぐ。
「っ!.....?」
朱鳶はすぐさま壁の後ろを確認したが――どこにもいなかった。
『さっき市民の為って言ってたけど.....』
「っ!」
朱鳶は上を見上げると、そこにはその場で飛んでいるタンザナイトがいた。
『
「うっ――」バッ
ズボッ!!
『槍足』で地面に突き刺すが、朱鳶は避けた。
「くっ.....『ゴロゴロ』これも――私の意志で動いてます!」ガチャコンッ!!
ドキュンッ!!
朱鳶は転がりながらも、肩に装備されたモノを拳銃と合体させ、放つ。
『だーかーらー....それが嘘くせぇって言ってんだよ!!』キィィィィィン!!
放った弾丸を剣一つで弾き返した。
「っ.....嘘じゃ、ありません!」カラカラ....ガチャコン
『じゃあ自分で決めたんなら.....なんでお前は苦しんでんだよ!!』
「っ.....!」
苦虫を潰したような顔で弾を込めなおす朱鳶。
『お前....本当はこんなことしたくねぇんだろ!
「っ....だったら、早く投降してくださいよ!」バンッバンッ!!
『それが出来ねぇから今こうなってんだろ!』キンキンッ!!
お互いに言葉だけではなく、戦いもヒートアップした。
『正義だなんだ言っても、掲げても...決断できなきゃ意味ねぇよ!!』バッ
「っ!」
バキィッ!!
「カハッ!──」
ドシャ!!──コロコロ....
タンザナイトの攻撃が腹に受けた朱鳶は吹き飛ばされる。
『ハァ─ハァ─....』
「....どうしろって言うのですか」
『!』
『どうしろって!言うんですか!!』
っと朱鳶は大声を上げる。
「分かっていますよ!こんなことしても、意味がないってことは!!」
『.....』
「貴方が優しい人物だって知ってますよ....直接そういう連絡してましたから──でも、長官はそんな彼を
『.....』
「なのに...貴方の行動を見るたびに、『こんなことをして本当に正しいのか?』とだんだんと私の中で疑惑が重くなって心が痛みだしてしまう...」スクッ
そう言い、起き上がる朱鳶は...涙で顔がぐちゃぐちゃになっていた。
「もう、何が正しくて、何が間違ってるのか、わからなくなります....」
『──そうか』
っと色々ぐちゃぐちゃな朱鳶を一言言うタンザナイト。
『お前が今、どんな気持ちで、どんな思いかは俺は知らねぇけど──一つ言っておく』
「?」
『迷ったなら....自分の『原点』を思い出せ!!』ドンッ!
「!!──自分の、『原点』」
その言葉に朱鳶は思い出す──それは普通の子供だった頃、当時治安局の英雄と謳われていたブリンガーに命を救われた過去があり、以降治安局と彼に強い憧れを抱いていることだった。
「『原点』──私は....っ!」グッ
『....なんだ、
「私は──治安局 都市秩序部捜査課 特務捜査班 『朱鳶』です」
『スゥ──来いっ、朱鳶!!お前の苦悩と思いと正義を全部ぶつけてみろ!!』
「もう──止まりませんよ!!」ガチャガチャ...ガチャコンッ!!
『うぉぉぉぉぉっ!!』ピキキッピキキッ!!
朱鳶はすべての装備を装着した、『サプレッサーK22』に対し、タンザナイトは自信の右腕を巨大にして、その手にはドラゴンのような顔が付いた手を生成する。
『『サプレッサーK22』、全弾発射!!』ドドドドドッ!!
『『
二人の大技とのぶつかり合いで、周りは弾け飛ぶ。
カッ!──ドカァァァァァンッ!!
その威力は数メートルでも確認できるほどの距離はあった。
煙がはれると、両者共々倒れていた。
「.......」ザー
『........』ザー
うつらうつらと意識になりそうだが何とか保って、朱鳶は言う。
「なんか....色々スッキリしたような感じがします」
『.....そうか』
「何故――あなたはそこまで頑張れるのですか?」
『....俺は、俺には大切な人達がいる.....そのためにも、ここで死ぬわけにはいかないんだよ.....!』
「っ!――そうですか」
っと朱鳶は何か納得した顔をする。
すると突然、タンザナイトが何か機械らしきで巻き付かれ拘束される。
「『!?』」
『くっそ....何だこれ....』ググッ
「これは対人用に作られた拘束器具だ.....いくらエーテリアス言えどもこれを破壊する力はないだろ」
そこには治安官の長官や部下たちがいた。
「ご苦労だったな朱鳶班長よ。後は私に任せろ」
「なっ....何をするんですか、彼に!」
「決まっているだろ....このエーテリアスを我々が研究し、直々に有効活用させる」
「っな!私が聞いた作戦が違います!!」
「すまんな、予定が変わった....それに、このような未知の生物を見逃すわけがないだろ――連れていけ」
「ハッ」
そう言い、部下がタンザナイトを連れ出そうとすると朱鳶が部下の足を掴む。
「ん?」
「そんなこと....ダメです....」ググッ
「...朱鳶班長よ、何のつもりだ?」
「私はずっと子供の頃から思っていました.....彼のように誰かを守れる人間になりたいとっ!だから絶対に──絶対に離しません!!」ググッ
朱鳶は更に足を両手で掴み、行かせないようにする。
「うおっ!?なんだこいつ、力強っ!?ちょ、長官!?」
「....ハァ....朱鳶班長よ、君には呆れたよ。まさか、
「ハッ...こらっ、放せっ!」ガスガス
「うっ...グッ──絶対に離しませんよ!!」
「このぉ...」スッ
っと部下が力を込めて、蹴ろうとした瞬間──
『おおっ!!』バキィィンッ!
「ヒテブゥ!?」
「「「!?」」」
拘束されたままタンザナイトは朱鳶が足をつかんでいた部下を蹴り飛ばす。
「お前、まだそんな力が.....」
『お前...朱鳶に、何してんだ.....』ピキッピキ
「っ!地面が──」
『朱鳶から....離れろ!!』ピキキッピキキッ!!
すると前方から青い結晶が治安官達の足元を捕らえる。
「「「「「うわぁぁぉぁっ!?」」」」」
「なっ!?くそぉ!」
「タンザナイト君!」
「まだそんな力が残っているとは....えぇい!総員、構えっ!」
ジャキッジャキッジャキッ!!!!
『っ!』
治安官の部下達が銃口をタンザナイトに向ける。
「全員撃て──」
タッタッタッ....バッ!!
「っ!?」
「タンザナイトさんを...離しなぁ!!」ブォンッ!!
バキィッ!!
「ブヘェ!?」キーンッ....ドォォォンッ!
「「「ちょ、長官っ!?」」」
「あなたは.....」
『お前は....『花屋』の所の!』
「すみません、タンザナイトさん──今助けに来ました!」ドンッ!
治安官の長官を殴り飛ばしたのは....花店の店長でエプロンをつけた『殴り屋』だった。