『....ん?』パチッ
タンザナイトが目覚めると、そこは『Random_Play』の奥の部屋のソファーだった。
ガチャ
「あっ、タンザナイト!良かった~目が覚めたんだね!」
『おぉリンか....ここは?』
「急に倒れたから急いで私たちの部屋に寝かせたんだよ。ホットココアいる?」
『ありがとう、貰うよ』
「うん、今ついでにお兄ちゃんを呼んでくるね」
数分後
『ズズッ──んで、あの後どうなったんだ?』
「あぁ、タンザナイトが倒れた後、治安官の長官が色々な不正が発覚してね...今彼は今回の責任で
『ほぇー...そんなことが』
「もうニュースやインターノットでメチャクチャ炎上してるよ...」
[マスター、今回の件で治安局はとあることを発表しました]
『とあることを?なんだそれ』
「それについては私がご説明します」ガチャ
「あっ!あなたは....」
そこに現れたのは...朱鳶であった。
「こんにちは、アキラくん、リンちゃんそれにタンザナイトくんも...目覚めたんですね」
『朱鳶じゃねぇか...どうしてここに?』
「さっき言っていた治安局がとあることを発表したことについてです。ですがその前に....」
そう言うと朱鳶はタンザナイトに平謝りする。
『!』
「今回の件について、本当に申し訳ありません」ペコッ
「朱鳶さん....」
「人々を救ったのにも関わらず、私たちはあなたを敵対してしまいました。謝っても許せない所業をした者ですが.....どうか、この件については謝らせてください」
『あぁ、いいよ許す』ケロッ
「――えっ?」
タンザナイトの即答に唖然とする朱鳶だった。
『悪いのはアイツだし、朱鳶は上司からの命令でやってたんだろ?それはしょうがねぇ、うん』
「はっ....はぁ....」
『それにお前――最後、上司に歯向かったじゃねぇか....自分の『
「あっ.....」
そう言われた朱鳶は前の出来事を思い出した。
『だから、お前が謝ったんなら、もうそこで終わりだ。引きずらねぇ』
「.....ありがとうございます」ポロポロ
朱鳶はポロポロと静かに涙を流す。
「全く....あれだけ命狙われたのにタフなセリフが吐ける.....」
「まぁ、それこそが『蒼光の騎士』って言われる理由だね」
「グズッ――んっん!そっそれで、治安局がとあることを発表したことについてですが....これです」スッ
『?』
そう言って朱鳶が渡してきたのは....何やら免許証のようなカードだった。
『これは....『ホロウ探求特殊免許証』?』
「何その免許証....聞いたことないんだけど....」
「朱鳶さん、これがタンザナイトに渡したいものなのかい?」
「はい、この免許証はタンザナイトさんが自由にホロウを行き来できることが可能なのでその許可の証です。その許可証があればタンザナイト自身のホロウでの活動はもちろん、タンザナイトさんの認証で他の人たちとホロウでの活動が許可されます。ただしタンザナイトさんはしないと思いますが強引な誘いやそれを使った悪事等は免許停止、剥奪が起こりますので気を付けてください。」
『えーっと....つまり?』
「この免許証をタンザナイトが持っていれば、自身や同行でプロキシや
『おぉ、まじか!いいのかこんなの貰って!』
「えぇ、これもいろんな人たちを救助した功績です。受け取ってください」
『あぁ、朱鳶!その思いが詰まった免許証、有難く受け取らせてもらうぜ!』スッ
そう言い、タンザナイトは朱鳶から『ホロウ探求特殊免許証』を手にする。
「この免許証は5年毎に、治安局で免許更新する必要があるのでそこは気を付けてください.....それではまた会いましょう」
そうして、朱鳶は帰って行った。
「....帰って行ったね」
「にしても....『ホロウ探求特殊免許証』、それがあるってことは....」
「あぁ、僕たち『パエトーン』の活動がタンザナイトを通して、堂々とできるってことだね」
『さっき朱鳶が言っていたが....悪事はダメだからな』
「分かってるよ....」
「さて...こんな時間だし、どっか出かけてみようか。タンザナイトの免許証の獲得を祝って」
「あっ!いいね!」
『じゃあ『通梁瀬』はどうだ?あそこを貸し切りでみんな呼ぶのは』
「わー...『通梁瀬』って有名な中華店だよね!楽しみ~!」
「あはは....じゃあニコ達やクレタ達も呼んでこようか」
『あぁ!....じゃあ行こうぜ!』
そう言いタンザナイト達は早速向かうのであった.....
~~~~
その夜。
ヤヌス区治安局、某留置所、面会室――
「久しぶりね、パールマンさん」
「弁護士か?遅すぎるぞ!そっちが希望した面会だろうが。どれだけ待ったと思ってる?」
っと強気の態度のパールマンだが訪れた顔を見るとみるみると顔が青くなる。
「おぉ!?ま、待て....どどど....どうしてお前が!」
そこに立っていたのはパールマンの秘書をやっていた『サラ』だった。
「あんな大それたことをしておいて....よくもぬけぬけと顔をだせたな!?サラ!」
「ふふ....それは違うわ、パールマンさん。爆破エリアを住民ごと吹き飛ばすのは、あなたのアイデア....それに、あなたの技術顧問兼秘書のサラなんて人間は....初めから存在しないの」
「そう歯を食いしばらないで、私は今日ここへ、まじめな相談をしに来たの.....法廷では、率先して全ての罪を認めて頂戴。檻の中でも最高の待遇を受けられるよう、私たちが計らうわ」
渡された紙にパールマンはニヤリと笑う。
「フン....最初に私の所へ来て爆破計画をそそのかしたのは...お前とその背後にいるヤツではないか!それを、よりによって私一人に罪を着せるつもりか?実に打算的なことだな!」
「聞いたぞ....白祇重工がホロウの広場で『怪物』を見つけたと。回収した残骸も盗まれかけたそうだな。実際、私は以前から疑問に思っていた。あの広場に地下鉄なんぞ通っていないのに、お前の計画書には調査と爆破の手配があった!」
「お前らの本当の目的は、あれの回収だったんだろう――私が法廷でこのことを喋ったら、どうなると思う!?」
「パールマンさん....そんな根拠もない妄想に、判事が耳を傾けるとでも?」
その言葉にパールマンは余裕の表情を見せる。
「ふふん、妄想だと?ならハッキリ言ってやろう。私が握っていると言ったらどうする?貴様とその背後にいるヤツが、ヴィジョンの爆破未遂に一枚嚙んでいたと証明できる――『絶対的な証拠』を」
「.......」
その後サラは出て、誰かと通信する。
「....パールマンの話、聞いてたかしら?しつこい男は嫌いだけど....彼の切り札は本物と言わざるを得ないわ」
「楽しんでるような口ぶりだな」
謎の音声が言うとサラは天に向かって手を伸ばす。
「ふふ、まさか。私は真剣に、私たちの協力関係を心配してるの。で、これからどうするつもり?彼のお願いを聞いてあげるの?」
「...対処法を考えよう」
そう言い通信が切れる。
「....それにしてもしぶといエーテリアスね。せっかく私があの長官に危険性を煽って手配したのに.....生き残るなんてね」
『ギロッ』
「っ!」ゾクッ
するとサラは前にタンザナイトと出会ったことを思い出すと震える。
「ふっ...ふふっ、この借り、必ず返すわ....!」
震えながらもそう言い放つサラだった。
次回 三章へ続く!